105 / 115
十三章:無知と罪
第105話 空と陸
しおりを挟む
「…補給を!!」
ガトリングの弾が尽きた頃、弾倉を入れ替える指示を射手が命じた時であった。自分の頭部に強風が当たった後にそのまま地面へと吹き抜ける。辺りの砂埃を軽く舞い上げ、雑草を揺らした。
「おいおい、何だったんだ今の ?」
弾倉を替え終わった兵士が疑問を口に出す。
「まあいい、終わったぞ !…おいどうした ?ボサっと突っ立ってる場合じゃないだろ !」
補給が終わった事を告げて見たが、射手は立ちどまったまま微動だにしない。焦る気持ちと共に彼へ呼びかけながら近づいて行ったその時だった。崖下で起きた振動にが自分達のもとに伝わり、思わず身構えてしまった兵士は射手がなぜ動けなかったのかをようやく理解する。
「え ?」
こんな状況ですら声一つ上げようとしない射手へ目をやった時、兵士が目撃したのは頭から真っ二つに別れ、そのまま地面に崩れ落ちる彼の死体だった。その瞬間に兵士を襲った感情は恐怖ではなく、混乱であった。
奇襲か ?どこから ?いつ ?遠距離 ?銃も使わずにどうやって ?心当たりは ?…さっきだ。あの時の強風。あれしかない。上からの風 ? マズくないか ?次に狙われるのは―――
「嘘、何これ…!?」
少ししてから異変に気付いたらしく、バラバラにされた二人の兵士の元に駆け寄ったシェリルは思わず戦慄していた。そんな最中にもあちこちで悲鳴や何かが倒れる音が聞こえる。上空を見れば、点のようにも見える小さな影が浮遊していた。
「まだ生きていたか !」
その声に反応して思わず振り返ると、レグルが周囲の状況を窺いながら駆け寄って来る。
「来い !狙撃手が必要だ !」
あまり説明の猶予は無いのか、彼はそう言いながらシェリルを引っ張る様にして林の中へ身を隠させる。なるべく呼吸を荒くするなと彼女に伝えてから、何やら紙を取り出した。
”上空に魔術師が一人、風の流派だ。そいつが遠距離から狙って来ている。今から出す指示のとおりに動いてくれ”
レグルからの伝言を見せられたシェリルは一瞬だけ躊躇ったが、こんな状態では動かなければどの道死んでしまうだろうと腹を括る。そしてなるようになってしまえの精神と共に、「何をすればいい ?」と小声で尋ねた。
――――その頃、神殿の前で派手に暴れ回っていたクリスは、銃声が先ほどよりも静かになっている事を不思議に思いながら、立ちはだかる魔術師や魔物を皆殺しにしていた。
「どういう事だ… ?崖にいた連中は何やってる… ?」
不思議に思っていた時、遠方からこちらへ近づく巨大な影を見つけたクリスは舌打ちをしてしまう。大地の流派の魔法でも特に厄介な装甲の形成だが、あそこまでの大きさの物を作れるのは並大抵の相手ではない。
「ふん…やつがガーランドか…」
コールソンは呟くや否や、拳を握りしめて地面を勢いよく殴った。辺りに振動が走ったかと思った直後、クリスが通信装置で報せる前に背後で大きな音がする。大量に地中から突き出た剣山によって、兵士や設置していたガトリング砲などが串刺しにされていた。
これはマズいと判断したデルシンは、兵士達に撤退を命じて現場から避難させる。ここから先は騎士と、魔術師達で受け持つという意思の表れであった。
「あいつは ?」
「確かネロの弟子だ…コールソン」
「よし…俺達が奴の相手と周りの雑魚を引き受けてやる。クリス、お前は先に進め。そして親玉を叩きのめしてやるんだ…神殿の内部は、俺達じゃ良く分からんからな」
近づいたクリスから経歴を聞いたデルシンは、彼に役割を分担しようと提案する。クリス自身にとっても断る理由が無かった。
「死ぬなよ」
「勿論だとも…総員、戦闘態勢 !」
クリスの呼びかけに笑って応じたデルシンだったが、すぐに顔つきを変えて大声で指示を出す。他の者達も武器を抜くなどしていつでも戦える準備に入ったのを見計らってから、クリスは神殿の入り口を目指し始めた。瞬間移動を駆使しつつ神殿の前へ辿り着いた後に、入口の鎧戸を力づくで押し上げてから転がり込み、そのまま最奥部にあるギルガルドの玉座へ向かって走り出して行った。
すぐに引き返そうとしたコールソンだったが、銃声と共に後頭部へ何かが当たったような衝撃を食らう。振り返った先には、銃口から煙が上がっている散弾銃を構えたデルシンがこちらを見ていた。彼に引き連れられた他の騎士や魔術師、退くわけには行かないという覚悟の下で残った幾らかの兵士達もいる。
「邪魔立てするか」
コールソンが問いかけてみるも返事はない。だが返答代わりにデルシンは引き金を引いて二発目を放った。それが開始の合図となり、コールソンが激しい振動と共に駆け出す。魔術師達も後に続いた。
騎士団側も迫りくる彼らに怖気づくことなく、雄たけびと共に走り出す。存亡を賭けた戦いはここからが本番だと、その場にいる誰もが直感で理解していた。
――――その頃、ハンは上空から気まぐれに魔法を使って攻撃を続けていた。一般的な魔術師と比較して異常とも言えるサイネージの範囲の広さと、巧みに操る風の魔法によって遠距離から鎌鼬を発生させて相手を斬殺するという戦法を彼は取る事が出来る。卑怯ではあるが、合理的なやり方だった。辺り一帯を暴風に包むという方法もあったが、不必要な巻き込みがあっては後々大変だという面倒くさがりな性格も一因となっていた。
「ん ?」
油断をしていた矢先、矢の形をした炎がこちらへ向かって来た。明らかに狙いからずれており、勢いも衰えているその攻撃を難なく風で打ち消したハンは、逆に放った相手を特定してからお返しに風の魔法を見舞う。
「無駄なあがきを…」
ほくそ笑んでいたハンだったが、その間にも自分を狙う狩人の存在がいる事など気づく由も無かった。
ガトリングの弾が尽きた頃、弾倉を入れ替える指示を射手が命じた時であった。自分の頭部に強風が当たった後にそのまま地面へと吹き抜ける。辺りの砂埃を軽く舞い上げ、雑草を揺らした。
「おいおい、何だったんだ今の ?」
弾倉を替え終わった兵士が疑問を口に出す。
「まあいい、終わったぞ !…おいどうした ?ボサっと突っ立ってる場合じゃないだろ !」
補給が終わった事を告げて見たが、射手は立ちどまったまま微動だにしない。焦る気持ちと共に彼へ呼びかけながら近づいて行ったその時だった。崖下で起きた振動にが自分達のもとに伝わり、思わず身構えてしまった兵士は射手がなぜ動けなかったのかをようやく理解する。
「え ?」
こんな状況ですら声一つ上げようとしない射手へ目をやった時、兵士が目撃したのは頭から真っ二つに別れ、そのまま地面に崩れ落ちる彼の死体だった。その瞬間に兵士を襲った感情は恐怖ではなく、混乱であった。
奇襲か ?どこから ?いつ ?遠距離 ?銃も使わずにどうやって ?心当たりは ?…さっきだ。あの時の強風。あれしかない。上からの風 ? マズくないか ?次に狙われるのは―――
「嘘、何これ…!?」
少ししてから異変に気付いたらしく、バラバラにされた二人の兵士の元に駆け寄ったシェリルは思わず戦慄していた。そんな最中にもあちこちで悲鳴や何かが倒れる音が聞こえる。上空を見れば、点のようにも見える小さな影が浮遊していた。
「まだ生きていたか !」
その声に反応して思わず振り返ると、レグルが周囲の状況を窺いながら駆け寄って来る。
「来い !狙撃手が必要だ !」
あまり説明の猶予は無いのか、彼はそう言いながらシェリルを引っ張る様にして林の中へ身を隠させる。なるべく呼吸を荒くするなと彼女に伝えてから、何やら紙を取り出した。
”上空に魔術師が一人、風の流派だ。そいつが遠距離から狙って来ている。今から出す指示のとおりに動いてくれ”
レグルからの伝言を見せられたシェリルは一瞬だけ躊躇ったが、こんな状態では動かなければどの道死んでしまうだろうと腹を括る。そしてなるようになってしまえの精神と共に、「何をすればいい ?」と小声で尋ねた。
――――その頃、神殿の前で派手に暴れ回っていたクリスは、銃声が先ほどよりも静かになっている事を不思議に思いながら、立ちはだかる魔術師や魔物を皆殺しにしていた。
「どういう事だ… ?崖にいた連中は何やってる… ?」
不思議に思っていた時、遠方からこちらへ近づく巨大な影を見つけたクリスは舌打ちをしてしまう。大地の流派の魔法でも特に厄介な装甲の形成だが、あそこまでの大きさの物を作れるのは並大抵の相手ではない。
「ふん…やつがガーランドか…」
コールソンは呟くや否や、拳を握りしめて地面を勢いよく殴った。辺りに振動が走ったかと思った直後、クリスが通信装置で報せる前に背後で大きな音がする。大量に地中から突き出た剣山によって、兵士や設置していたガトリング砲などが串刺しにされていた。
これはマズいと判断したデルシンは、兵士達に撤退を命じて現場から避難させる。ここから先は騎士と、魔術師達で受け持つという意思の表れであった。
「あいつは ?」
「確かネロの弟子だ…コールソン」
「よし…俺達が奴の相手と周りの雑魚を引き受けてやる。クリス、お前は先に進め。そして親玉を叩きのめしてやるんだ…神殿の内部は、俺達じゃ良く分からんからな」
近づいたクリスから経歴を聞いたデルシンは、彼に役割を分担しようと提案する。クリス自身にとっても断る理由が無かった。
「死ぬなよ」
「勿論だとも…総員、戦闘態勢 !」
クリスの呼びかけに笑って応じたデルシンだったが、すぐに顔つきを変えて大声で指示を出す。他の者達も武器を抜くなどしていつでも戦える準備に入ったのを見計らってから、クリスは神殿の入り口を目指し始めた。瞬間移動を駆使しつつ神殿の前へ辿り着いた後に、入口の鎧戸を力づくで押し上げてから転がり込み、そのまま最奥部にあるギルガルドの玉座へ向かって走り出して行った。
すぐに引き返そうとしたコールソンだったが、銃声と共に後頭部へ何かが当たったような衝撃を食らう。振り返った先には、銃口から煙が上がっている散弾銃を構えたデルシンがこちらを見ていた。彼に引き連れられた他の騎士や魔術師、退くわけには行かないという覚悟の下で残った幾らかの兵士達もいる。
「邪魔立てするか」
コールソンが問いかけてみるも返事はない。だが返答代わりにデルシンは引き金を引いて二発目を放った。それが開始の合図となり、コールソンが激しい振動と共に駆け出す。魔術師達も後に続いた。
騎士団側も迫りくる彼らに怖気づくことなく、雄たけびと共に走り出す。存亡を賭けた戦いはここからが本番だと、その場にいる誰もが直感で理解していた。
――――その頃、ハンは上空から気まぐれに魔法を使って攻撃を続けていた。一般的な魔術師と比較して異常とも言えるサイネージの範囲の広さと、巧みに操る風の魔法によって遠距離から鎌鼬を発生させて相手を斬殺するという戦法を彼は取る事が出来る。卑怯ではあるが、合理的なやり方だった。辺り一帯を暴風に包むという方法もあったが、不必要な巻き込みがあっては後々大変だという面倒くさがりな性格も一因となっていた。
「ん ?」
油断をしていた矢先、矢の形をした炎がこちらへ向かって来た。明らかに狙いからずれており、勢いも衰えているその攻撃を難なく風で打ち消したハンは、逆に放った相手を特定してからお返しに風の魔法を見舞う。
「無駄なあがきを…」
ほくそ笑んでいたハンだったが、その間にも自分を狙う狩人の存在がいる事など気づく由も無かった。
0
あなたにおすすめの小説
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる