星に願いを、剣に想いを

古代米

文字の大きさ
上 下
1 / 4
第1章 転生しちゃいました

え?俺死んだの?

しおりを挟む
 俺は何処にでもいる高校生だ。一応進学校に通っているけどね。運動神経も、割といい方だと思う。今日も朝から学校に行くはずだった。さっきまで、海岸沿いの道を、鼻歌交じりに自転車で走っていたのに…。気が付いたらまるで、1日で1年分の修行が出来るあの場所にソックリなところにいるわけです。
ドウシテコウナッタ?

「あの~。ちょっといいですか?」

 突然背後から声をかけられたので、振り返る。すると、そこには何故かばつが悪そうにしている絶世の美女がいるではありませんか!

「すいまs「本当に申し訳ありません」」

oh?なんでいきなりこの美女さんは、俺に土下座しているんだ?

「ごめなさい。全く状況が読めないので、説明してもらっていいですか? あっ!頭上げて下さい。なんか、気まずいので。」

そう言うと、美女さんは頭を上げてくれた。そして、またもやばつが悪そうになっている。しばらく待つと、美女さんが、少しずつ話し始めてくれた。

「これから話すことは、とても大切なことです。どうか落ち着いてお聞き下さい。……実は、貴方は私のせいで既にお亡くなりになられています。」

へ?マジで?嘘…だろ…。

「本当に申し訳ありませんが、私の言うことは、本当です。証拠は、貴方が今、此処に存在することです。此処は私が作った、神界ですから。」

えーと。俺は既に死んでいて。絶世の美女さんは、実は神様で、死んだ俺を此処に呼んだと。いきなりすぎて頭がついていかない。というか、なんで俺は死んだんだ?

「私が、世界を覗くために、時空に開けたとある穴があるんですけど…。そこから丁度、貴方の頭に神器の一つを落としてしまいまして。神器を慌てて回収した時には、既にお亡くなりなられていました。そこで、このままでは、神失格だと思い、お詫びのために、この神界に呼ばせていただいたという次第です。」

…俺の死因は凡ミスですかい。なんか、虚しすぎて笑えないな。

「私から、貴方にお詫びとして、一つ提案したいことがあります。」

「提案…ですか?」

「はい。私が管理している他の4つの世界の内のどれかに転生して、第二の人生を生きるというものです。」

…転生か…。まぁ、行くよな。人生の前半でドロップアウトしちゃったし。

「その提案を受けたいと思います。でも、どんな感じの世界なんですか?」

「一つ目は、アイラフテス。とても治安が良く、最も平和で人々の幸福度が高い世界です。二つ目は、ドランシア。ドラゴンと龍人が支配する、力と権力が全ての世界です。三つ目は、デーダス。常に争いがあり、死と恐怖に蝕まれた世界です。もうすぐ滅ぶでしょう。四つ目は、エフェクスト。私が、日本の2次元文化にハマって、様々なネット小説で書かれている異世界をモチーフに作った、剣と魔法の世界です。時間の流れが違うので、既に何千年もの時は経っていますけどね。」

女神様が2次元に!?  …そ、それじゃあ腐女子じゃなくて、腐女神じゃん!! マジか~。イメージ崩れた。まぁでも、四つ目の世界、面白そうだな。よし、決めた。

「腐女神様、俺四つ目の世界に転生します。」
しおりを挟む

処理中です...