最初で最後〜性別を越えた恋〜

JokerA

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最終章 最愛編

36話 夏祭りの終

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夏休み最後の日

俺達は約束通り3人で夏祭りに行った
夏休み最後の日ともあってかなりの混雑ぶりだった

高来『相変わらず凄い人出だな💧』

大木『マジ、ダリぃ~💧』

凛『2人共、ジジィみたいな事言わない』

後ろから凛の声
振り返ると浴衣姿の大人びた凛が居た

しばらく俺らはフリーズした
それは余りにも可愛いかったから

大木『やばっ///可愛い♡マジで喋らなければ可愛い~♡』

大木にグーでパンチする凛

凛『チビ兄///どう///♡』

高来『やっぱ俺のセンス良いよな~凄く可愛い//♡浴衣が♡』

俺もグーでパンチされた

凛『2人共褒めるの下手クソ💢』

大木『冗談💦可愛いよ//凄く///』

凛『本当に///♡?』

高来『マジで//凄く////』

凛は俺達と腕を組んで歩いた
彼女は凄くはしゃいで楽しそうだった

そんな姿を見るとやっぱりこの子は小学6年生なんだな~と改めて思った

凛は初めての祭りに興味津々だった
片っ端から屋台を観て回り飼い食いも半端なかった

高来『おいおい、食い過ぎじゃねw?』

大木『一晩でデブになんぞwww』

凛『今夜は良いの~♡』

俺達は保護者の様にはしゃぐ凛の後をついて回った

凛がある1軒の屋台の前で足を止めた

そこは林檎飴の屋台だった

凛『うわ~♡何これ♡♡』

高来『林檎飴だよ。食ってみる?』

凛『食べる♡食べる♡』

高来『何色が良い?』

凛『赤♡♡♡』

俺は赤い林檎飴を買って凛に渡した

高来『はい』

凛『うわ~♡赤くて綺麗///♡ありがとう♡』

凛は林檎飴のあまりの綺麗さに食べずに持って歩いた

大木『食わねぇと溶けちゃうぞ』

凛『いいの///♡』

高来『人が多くなって来たな』

その時前を歩く凛に大人がぶつかって来て

凛が大事に持っていた林檎飴が地面に落ちて割れた

大木『おっさん気ぃ付けろや!!』

高来『凛、大丈夫か?』

凛『大丈夫…林檎飴、割れちゃった…』

高来『また買って、』

と言いかけた時凛が壊れた林檎飴を拾いながら言った

凛『また…来年も来よう///3人で♡その時同じ赤い林檎飴買って///♡?』

高来『分かった』

大木『そ、だな。来年も来るか!!』

凛『うん♡絶対だよ♡』

俺達は満天の星空の下
浴衣姿の凛を連れて参道を歩いた

車に乗込み大木を送った後コンビニに寄ってアイスを買った

高来『はい凛アイス』

凛『ありがと♡デカ兄居なくなったから助手席に座って良い///?』

高来『良いよ』

凛は嬉しそうに俺の隣に座ってアイスを食べた

凛『帰りたくないな~///♡』

高来『またかよ~勘弁しろよ毎回w』

養護施設に着くと凛は車から降りず俺の隙をついてディープキスをして来た

それは微かにバニラの味がした

凛はディープキスしながら俺の股間に手を伸ばそうとした

俺は慌てて凛の手を押さえて言った

高来『凛、前にも言ったけどこういう事は本当に好きな奴としろ///』

凛『…本気だよ///♡』

大木の読みが正しかった
凛は俺の事本気で好きになってた

高来『この先は…お前がちゃんと大人になってからだ…』

俺は施設に凛を下ろして車を出した

俺はこの日を最後に歌舞伎町に行かなくなった

本当の事を知ればせっかく立ち直った彼女を苦しめる事になる

淡い初恋の思い出として終わらせたかった

つづく
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