限界オタクだった俺が異世界に転生して王様になったら、何故か聖剣を抜いて勇者にクラスチェンジした元近衛騎士に娶られました。

篠崎笙

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華麗なる少年王の半生

麗しき少年王は美貌の勇者に命令する

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しかし、何と言っていいものか。

来て?
入れて?

お願いするのは、何か違う気がする。

アルベルトの花嫁ではあるものの。
一国の王様が、軽々しくおねだりなどしてはいけないのだ。


「もう、慣らすのはいい」
自分の足を支えていた手を、健気な男へ伸ばして。

現在の
命令してやる。


「来い、アルベルト」


*****


アルベルトの瞳の色が、鮮やかなくらい紫になった。


「あぅ、」
中を拡げていた指が、ずるりと抜かれ。

アルベルトは俺に見せつけるように、自分の勃起したちんこに香油を塗りたくった。
てらてらと濡れそぼった屹立が、更に生々しくて。

いよいよが入ってくるのか、と怖気づく自分を叱咤する。


少しくらい痛くても。
アルベルトのことを受け入れてやりたいと思った。

アルベルトが、前世の俺を受け入れてくれたように。


「後ろからの方が楽だと聞きますが……、」
さすがに王様相手にバックスタイルは屈辱的だろうと思ったのか、お伺いをたててきた。

「いい。このままで」
アルベルトが、どんな顔をしてのか。この目で見たかった。


アルベルトは神妙に頷くと。
俺の腰の下に枕を置いて。足を抱え上げた。

そして、俺に乗り上げて来て。
唇に、触れるだけのキスをされる。

「では、貴方を私のものにします。……愛しています、クリス。私の可愛いヒュプシュ花嫁ブラウト
心から幸せそうに言って。


散々慣らされた場所に、いきり勃ったのをあてがわれた。


*****


「くっ、……う、」
アルベルトのイチモツは、体感的にも、指三本よりずっと太く、長く思えた。

その圧倒的質量に、直腸が、内臓が圧迫されて。
息苦しくなるくらいの強烈な存在感。


パンパンに膨張した固い肉棒が。
狭い内壁を拡げながら、奥へ奥へと侵略して来る。

……これが、セックスか。

二次元創作物で読んだのとは全く違う生々しさだ。
おセッセとか可愛らしいもんじゃない。

ガチで、肉と肉との交わりなんだ。


たっぷり使われた香油と、精液のにおい。
お互いの、荒い息づかい。

自分の胸の鼓動が大きく聞こえて。

張りのある肌を滑り落ちる汗。
他人の体温を、直接、肌で感じている。外からも、中からも。


生身の人間とのセックスは、恥ずかしくて、気持ち良くて。
泣きたいような、笑い出したいような。変な感じだ。

アナルセックスでも処女喪失と言われるが。

失くした、というより。
新たに何かを得たような感覚なのは、俺が男だからだろうか?


「……っ、」

アルベルトは一気に突き入れたりせず。
慎重に、少しずつ腰を進めてきた。

眉間には皺が寄っている。


あんな状態だったんだ。早くイきたいだろうに。
すぐにでもガシガシ腰を振って、スッキリしたいはずだ。

なのに。自分の快楽よりも俺の身体を気遣ってくれている。

その気遣いは、正直ありがたかった。
指で慣らされた場所より奥を押し広げられるのは、少なからず痛みを伴うものだったから。

もしも乱暴に犯されていたら。
ショックで、一生残るトラウマになってたかもしれない。


*****


「クリス。息を止めないで。ゆっくり、深呼吸してください」
知らず、息をつめていたようだ。

噛み締めていた口を、解かれる。


『痛い?』

日本語で訊かれて。
驚いて、アルベルトを見た。


痛くない訳ではなかったが。
思わず首を横に振った。

アルベルトの口から思いがけない日本語を聞いて、びっくりした。

以前、小指をぶつけた時とか、咄嗟にそういった日本語が出てしまっていたようだ。
それを、覚えていたんだ。

歌を覚えてたのも凄いが。まさか言葉の意味まで把握してたとは。


「使い方、合っておりましたか? 痛い、という意味だと思ったのですが」
「ああ、合ってる……」


「貴方が慣れるまでは、決して動きません。我慢せず、何でも仰ってくださって良いのですよ?」
アルベルトは、額に汗を浮かべながらも、優しく微笑んでみせた。


今すぐこの行為をやめて、抜けって言っても。
素直に抜くっていうのか?

限界まで我慢して。
そんな、苦しそうなのに?


……何だよお前。
俺の事、好きすぎだろ!?


*****


こんなの。
ほだされない奴、いないっての。


ただでさえ、恋愛経験皆無のオタクで。耐性がゼロだっていうのに。

アルベルトみたいな完璧超人のモテ王から。
美少年な外見じゃなくて、に惚れたって言われて。

なおかつこんな、健気なまでにストレートな愛情を示されて。
どうしようもなく、心を揺さぶられてしまった。

脅されて、結婚したのに。
ここまで好かれてるなら、しょうがないかって思って。
全部、許してしまいそうだ。


誰もが見惚れる綺麗な顔が自慢なくせに。その顔がコンプレックスで。

歪んでいて。

ドMで、ドSで。

腹黒ヤンデレストーカー気質なところも。

全部ひっくるめて、アルベルトという男だから。


チョロくてすまん。
でも、アルベルトの事が、とても可愛く思えてしまって。

アルベルトの全てを。
丸ごと受け入れてやりたいと思った。


*****


背中に爪を立てるのが怖くて、シーツを掴んでいた手を。
再びアルベルトの背に回して。

自分でも足を開き。
自分なりに、身体を開こうと努力する。


「……陛下?」
習性か、呼び名が家臣に戻ってしまったアルベルトの口に。

ぶつかるような勢いでチューして。
耳元で囁いてやる。


「……ではなく、クリスだろう? 
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