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元近衛騎士の告解
永遠の愛を誓う
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私の可愛い花嫁は、ぐっすりと眠っている。
可能ならばいつまでもその美しい翠玉の瞳で見つめられたいが。
残念ながら、ヒトの身は休養が必要なのである。私の体力に付き合わせてしまったらたちまち衰弱してしまうだろう。
「ん……、」
華奢な身体が寝返りをうち、繊手が辺りを探るように動いている。不機嫌そうなお顔をされている、と思って見ていると。
私の手を掴むなり、ほっとしたように微笑んだ。
無意識のうちに、私の存在を求められるようになるとは。
毎晩抱いていた甲斐もあろう。
「私はずっと、ここにおりますよ。生涯、貴方のお傍から離れることはありません」
もう片方の手で、やわらかな頬を撫でる。
そう。私は貴方を離しはしない。
永遠に。
独り言までも敬語になっている自分に気づき、苦笑する。
なかなか言葉遣いが変えられない私に、昼間は近衛騎士兼勇者と国王陛下でもいいが、夜は夫婦として対等に過ごそう、と提案されたのだが。
長年の習性というのはそう簡単には抜けないものだ。陛下から命じられると、つい条件反射的に従ってしまう。
そのような生活を幸せだと感じ、陛下の傍にいるだけで胸が暖かくなるが。
同時に、罪悪感を覚える。
己の欲に負け。
あろうことか仕えるべき国王陛下を脅して己の花嫁にしたこともそうだが。
おそらく、私は陛下の今後の人生をも変えてしまったのだから。
*****
先程、私がたっぷりと注いだ精が、私の愛らしい花嫁、クリスの白い太股に流れているのを見、あるべき場所に戻す。
常人の精であれば、すぐに掻き出さねば腹を壊すようだが。
私の精は、人間のそれとは違うようだ。
それに気付いたのは。
私が愛しい花嫁と身も心も結ばれて、しばらく経った頃である。
生真面目すぎる国王陛下は、なかなか休もうとされない。
なので、さすがに明け方まで抱けば疲れ果ててその日の政務は休んでいただけるかと思い、あえて無茶な抱き方をしたのだが。
あえて回復魔法をかけずにいたというのに、早朝から元気に起床されたのだった。
私の身が、常に活力に満ちている理由はわかる。
魔物は、清らかで魔力の高い子供の血肉や精を力とする。私はすでに魔物と同様の生物である。
故に、クリスを毎晩抱けば、自然と力がつくのだ。
汚れた魔物であるはずの私が幾度精を注ぎ、その身を汚そうと、陛下の身は清いままであった。
おそらく女を抱くまでは”清童”のままなのだろう。絶対に抱かせはしないが。
しかし。
私が毎日精を注ぐことによって、クリスの体質が変わっていくのを感じた。
清らかでありながら。
少しずつ、私に浸食されているのだ。
肌艶が良くなり、匂いたつような色気を放つようになったのもそうだろう。
最近体調が良いと不思議がられていた。
そういった、良い影響だけならば問題ないのだが。
*****
「ん……、アル……?」
視線を感じてか、クリスの目蓋が眠そうに開かれた。
「起こしてしまいましたか?」
額に口づけると。
お返しだ、と頬に口づけを返された。
愛おしい。
この方が、私の花嫁になっていただけたなんて。未だに信じられない僥倖だが。
幸福なことに、これは夢幻ではなく現実である。
「アル……、ここが、ウズウズする……、」
クリスは、自分の下腹を撫で、切なそうに私を見上げられた。
”ウズウズする”、というのは異世界語で。
形容できないもどかしい感じを指す言葉であると推測される。
私の精は、媚薬のような効果もあるようで。
体内に完全に吸収されるまでは、愛撫を求めてやまないのだろう。
私の花嫁は陛下であらせられるので。
入れて欲しい、などと直接誘うようなはしたない言葉は口にされないため、私が意を得て行動せねばならない。
それも光栄なことだと思っている。
「ひぁ、ああん、」
甘い声。
先刻まで、私の欲望で掻き回されて咲きほこっていたためか。まだやわらかくほころんでいる蕾に指を差し入れ、快楽の泉を刺激する。
触れれば、快楽が溢れてくる場所である。
指の腹で、コリコリと刺激する。
「まだ、やわらかいですね。……よろしいですか?」
「ん、」
こくりと頷かれて。
愛している、と。異世界語で囁かれた。
それは、陛下としてではなく。
ただのクリスとして愛して欲しい、という合図である。
もちろん、こちらに異存はない。
陛下としても、花嫁としても。
異世界人のクリスとしても、愛しているのだから。
*****
細い脚を抱え上げ。
蕾をこじ開け、あたたかな腸を貫く。
まだ吸収し切れていなかった私の精が、腰を動かす度にくちゅくちゅと音を立てる。
恥じらっている様子であるが、それにも感じているようだ。
「ひ、あ、ああっ、アル、」
私の背に、仔猫のように爪を立てて。
捻じ込んだ私の欲望を、きゅうきゅうと締め付けてくる、甘い蜜壺。
クリスは私の腹筋で花茎を育てるのがお気に入りなので、わざと擦り上げるように動かし、刺激する。
「は、……気持ちが良すぎて、頭がおかしくなりそうだ……」
半ば意識を飛ばしているようなその瞳に私を映して欲しいと願いながら。
もっと、我を忘れるほど私の与える快楽に溺れてしまえばいいと、腰を突き上げる。
「おかしくなって、良いのですよ。私はとうに、貴方に狂っているのですから」
まだ余裕がありそうに見える、と仰るが。
私が理性を全て手放して、貴方を本能のまま求めるなら。貴方が壊れるほど、抱いてしまうだろう。
焼き切れそうな理性を、必死に制御しているだけだ。
愛しているから、耐えなければいけない。
その苦しみすら愛おしい。
*****
……また、たっぷりと精を注ぎ込んでしまった。
殺人鬼であり、魔物の血を濃く継いだ私の祖先。
アズナヴール・フォン・ロイエンタール公爵はその罪により裁かれ、事故死という名目で50で斬首されたが。
50歳になってもその容貌は衰えず、20歳ほどの若者に見えたという。
私は25になるが。20歳頃から成長が止まったように感じる。
それは、毎晩クリスの精を得ていたからだろうか?
おそらく、もうしばらくすればクリスも年を取らなくなる。
精を注ぎ込む度に、貴方の細胞が少しずつ変わっているのがわかる。
それは、私のせいだ。
私の精が、貴方を変える。
だが、精を注ぐのをやめようとは思わない。
共に生きていたいと思うからだ。
全ての責は、私が背負う。
クリス、私の可愛い花嫁、国王陛下。
私と出逢わなければ、然るべき相手と結婚し、子を成し、その子に跡を継がせ。
老いて普通に死ぬ運命だっただろう、貴方の人生を狂わせた。
私が貴方に目をつけなければ、暗殺などで命を落としていた可能性も高いが。
それも絶対ではない。
己の命を擲ってもお護りしたいという騎士は、履いて捨てるほど居るからだ。
普通にヒトとして死ねた方がましであったと思うかもしれない。
しかし、私は貴方という唯一無二の伴侶を得てしまった。転がりだした運命の輪はもう止められない。
いよいよ誤魔化しきれなくなったら。
貴方を攫って。誰も知らない場所で、二人きりで暮らしましょう。
私は変わらず貴方のお世話をします。
食事も、着替えも、風呂の世話も、全て。
生涯幸せにすると誓ったのだから。
死ぬまで離すつもりはない。
二人きりで、永遠に。
おわり
可能ならばいつまでもその美しい翠玉の瞳で見つめられたいが。
残念ながら、ヒトの身は休養が必要なのである。私の体力に付き合わせてしまったらたちまち衰弱してしまうだろう。
「ん……、」
華奢な身体が寝返りをうち、繊手が辺りを探るように動いている。不機嫌そうなお顔をされている、と思って見ていると。
私の手を掴むなり、ほっとしたように微笑んだ。
無意識のうちに、私の存在を求められるようになるとは。
毎晩抱いていた甲斐もあろう。
「私はずっと、ここにおりますよ。生涯、貴方のお傍から離れることはありません」
もう片方の手で、やわらかな頬を撫でる。
そう。私は貴方を離しはしない。
永遠に。
独り言までも敬語になっている自分に気づき、苦笑する。
なかなか言葉遣いが変えられない私に、昼間は近衛騎士兼勇者と国王陛下でもいいが、夜は夫婦として対等に過ごそう、と提案されたのだが。
長年の習性というのはそう簡単には抜けないものだ。陛下から命じられると、つい条件反射的に従ってしまう。
そのような生活を幸せだと感じ、陛下の傍にいるだけで胸が暖かくなるが。
同時に、罪悪感を覚える。
己の欲に負け。
あろうことか仕えるべき国王陛下を脅して己の花嫁にしたこともそうだが。
おそらく、私は陛下の今後の人生をも変えてしまったのだから。
*****
先程、私がたっぷりと注いだ精が、私の愛らしい花嫁、クリスの白い太股に流れているのを見、あるべき場所に戻す。
常人の精であれば、すぐに掻き出さねば腹を壊すようだが。
私の精は、人間のそれとは違うようだ。
それに気付いたのは。
私が愛しい花嫁と身も心も結ばれて、しばらく経った頃である。
生真面目すぎる国王陛下は、なかなか休もうとされない。
なので、さすがに明け方まで抱けば疲れ果ててその日の政務は休んでいただけるかと思い、あえて無茶な抱き方をしたのだが。
あえて回復魔法をかけずにいたというのに、早朝から元気に起床されたのだった。
私の身が、常に活力に満ちている理由はわかる。
魔物は、清らかで魔力の高い子供の血肉や精を力とする。私はすでに魔物と同様の生物である。
故に、クリスを毎晩抱けば、自然と力がつくのだ。
汚れた魔物であるはずの私が幾度精を注ぎ、その身を汚そうと、陛下の身は清いままであった。
おそらく女を抱くまでは”清童”のままなのだろう。絶対に抱かせはしないが。
しかし。
私が毎日精を注ぐことによって、クリスの体質が変わっていくのを感じた。
清らかでありながら。
少しずつ、私に浸食されているのだ。
肌艶が良くなり、匂いたつような色気を放つようになったのもそうだろう。
最近体調が良いと不思議がられていた。
そういった、良い影響だけならば問題ないのだが。
*****
「ん……、アル……?」
視線を感じてか、クリスの目蓋が眠そうに開かれた。
「起こしてしまいましたか?」
額に口づけると。
お返しだ、と頬に口づけを返された。
愛おしい。
この方が、私の花嫁になっていただけたなんて。未だに信じられない僥倖だが。
幸福なことに、これは夢幻ではなく現実である。
「アル……、ここが、ウズウズする……、」
クリスは、自分の下腹を撫で、切なそうに私を見上げられた。
”ウズウズする”、というのは異世界語で。
形容できないもどかしい感じを指す言葉であると推測される。
私の精は、媚薬のような効果もあるようで。
体内に完全に吸収されるまでは、愛撫を求めてやまないのだろう。
私の花嫁は陛下であらせられるので。
入れて欲しい、などと直接誘うようなはしたない言葉は口にされないため、私が意を得て行動せねばならない。
それも光栄なことだと思っている。
「ひぁ、ああん、」
甘い声。
先刻まで、私の欲望で掻き回されて咲きほこっていたためか。まだやわらかくほころんでいる蕾に指を差し入れ、快楽の泉を刺激する。
触れれば、快楽が溢れてくる場所である。
指の腹で、コリコリと刺激する。
「まだ、やわらかいですね。……よろしいですか?」
「ん、」
こくりと頷かれて。
愛している、と。異世界語で囁かれた。
それは、陛下としてではなく。
ただのクリスとして愛して欲しい、という合図である。
もちろん、こちらに異存はない。
陛下としても、花嫁としても。
異世界人のクリスとしても、愛しているのだから。
*****
細い脚を抱え上げ。
蕾をこじ開け、あたたかな腸を貫く。
まだ吸収し切れていなかった私の精が、腰を動かす度にくちゅくちゅと音を立てる。
恥じらっている様子であるが、それにも感じているようだ。
「ひ、あ、ああっ、アル、」
私の背に、仔猫のように爪を立てて。
捻じ込んだ私の欲望を、きゅうきゅうと締め付けてくる、甘い蜜壺。
クリスは私の腹筋で花茎を育てるのがお気に入りなので、わざと擦り上げるように動かし、刺激する。
「は、……気持ちが良すぎて、頭がおかしくなりそうだ……」
半ば意識を飛ばしているようなその瞳に私を映して欲しいと願いながら。
もっと、我を忘れるほど私の与える快楽に溺れてしまえばいいと、腰を突き上げる。
「おかしくなって、良いのですよ。私はとうに、貴方に狂っているのですから」
まだ余裕がありそうに見える、と仰るが。
私が理性を全て手放して、貴方を本能のまま求めるなら。貴方が壊れるほど、抱いてしまうだろう。
焼き切れそうな理性を、必死に制御しているだけだ。
愛しているから、耐えなければいけない。
その苦しみすら愛おしい。
*****
……また、たっぷりと精を注ぎ込んでしまった。
殺人鬼であり、魔物の血を濃く継いだ私の祖先。
アズナヴール・フォン・ロイエンタール公爵はその罪により裁かれ、事故死という名目で50で斬首されたが。
50歳になってもその容貌は衰えず、20歳ほどの若者に見えたという。
私は25になるが。20歳頃から成長が止まったように感じる。
それは、毎晩クリスの精を得ていたからだろうか?
おそらく、もうしばらくすればクリスも年を取らなくなる。
精を注ぎ込む度に、貴方の細胞が少しずつ変わっているのがわかる。
それは、私のせいだ。
私の精が、貴方を変える。
だが、精を注ぐのをやめようとは思わない。
共に生きていたいと思うからだ。
全ての責は、私が背負う。
クリス、私の可愛い花嫁、国王陛下。
私と出逢わなければ、然るべき相手と結婚し、子を成し、その子に跡を継がせ。
老いて普通に死ぬ運命だっただろう、貴方の人生を狂わせた。
私が貴方に目をつけなければ、暗殺などで命を落としていた可能性も高いが。
それも絶対ではない。
己の命を擲ってもお護りしたいという騎士は、履いて捨てるほど居るからだ。
普通にヒトとして死ねた方がましであったと思うかもしれない。
しかし、私は貴方という唯一無二の伴侶を得てしまった。転がりだした運命の輪はもう止められない。
いよいよ誤魔化しきれなくなったら。
貴方を攫って。誰も知らない場所で、二人きりで暮らしましょう。
私は変わらず貴方のお世話をします。
食事も、着替えも、風呂の世話も、全て。
生涯幸せにすると誓ったのだから。
死ぬまで離すつもりはない。
二人きりで、永遠に。
おわり
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