異世界で二人の王子に愛されて、俺は女王になる。

篠崎笙

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海瑠の使命

視察の旅、折り返し地点

ネイディーンの各地で。
女王の訪問は、おおいに歓迎された。

美しい新女王の御姿をひと目でも見たい、と望む声も多いが。

視察団がもたらす経済効果も人々の噂にのぼっており。
どこの村も町も、女王陛下一行の訪れを待ち望んでいたのである。


さきの災禍を悼み、ドレスが汚れるのもかまわず地に膝をついて祈る、麗しい女王陛下の姿に人々はいたく感銘し、涙を流し。
その後に咲く芳しい花に心を和ませたのだった。


◆◇◆


「わあ、海だ!」


どこまでも続く、白い砂浜。
青く澄み、太陽光を反射して輝く海原。潮の香り。

ネイディーンは海瑠の世界でいうとチリのような形で細長く、国土の多くが広く海に面した国であったが。
海瑠がこうして間近で海を見るのは初めてだった。


『こちらの海岸線は、昇る朝日、沈む夕日も美しい、我がネイディーンの誇る絶景ポイントです』
観光大使ばりにオーランドが説明した。

この辺一帯は、国有地であるらしい。建物などは見当たらない。


ここらで天幕を張り、一泊しよう、という話になって。
一行は草原を整備し、準備を始めた。

海瑠は裸足になり、波打ち際まで歩いていった。

海の水は澄んでいて、透明度が高い。
「わー、魚がいるー」

ドレスの裾を持ち上げ、波の感触を楽しむ。


雪のように舞い散る花びらと。
楽しそうに波打ち際を歩く美しい女王陛下の姿は、人々の目を和ませ、心を奪った。


『気に入ったなら、ここに別邸を建てさせよう』
海瑠の肩を抱き、クリシュナが王子らしいことをいうが。

「や、でも海岸沿いの家って塩害対策大変じゃん?」
海瑠は現実的だった。

『大丈夫ですよ。劣化防止の術があるので』
オーランドが二人の間に割り込む。

城の倉庫にしまわれている財宝や過去の調度品、図書室の蔵書などには、全てその術がかけられているという。
なるほど。棄てたりせず、物は大切に使う国民性なのか。
海瑠は感心した。


「でも、こんなに綺麗な景色なんだし。どうせ建てるなら、外からのお客さんや、国民が泊まれるようなホテルとかのほうがよくない?」

鶴の一声であった。


しばらくして。
女王の希望により建てられたホテルは大人気を博し、国内外からの観光客で賑わうこととなった。


◆◇◆


視察の旅も、折り返し地点に来た。


どんな辺鄙なところにも、顔を出し。
祝福の花を舞い散らせて。

戴冠式の時に来れなかった遠地の国民も、新女王の御姿を拝見できた感動のあまり、涙を流したという。


馬車の通る道は綺麗に整備され。
視察団の通った後には何かしらの発展があり。

女王の通った地には、必ず幸せが訪れると囁かれた。

海瑠は、”国民から愛される女王”の役を演じきった。
人目があるところでは。


「んもー、笑顔のつくりすぎで顔がつりそーだよー。肩おもーい」

馬車の中。
海瑠は二人の美しい王子に挟まれ、両側からマッサージを受けていた。

端から見れば、逆ハーレム状態である。実際は男同士だが。


「あー、きもちいー。ありがとな」
すべすべの触り心地の良い肌で。

ご奉仕しているほうも幸せそうであった。


◆◇◆


精が混ざるといけないのか。
二人から幾度愛されても、あれ以来、いっこうに孕むことはなかった。


そして、毎夜のようにたっぷり愛されているゆえか。魔力の高い王子たちの精ゆえか。
海瑠は日に日に色っぽく、美しくなっていった。

その色香に当てられて、ベビーブームになった村や町も少なくない。


二人の王子も成長期で。
背もかなり伸び、旅のはじめより、ずいぶんと大人っぽくなっていた。

二人はじきに16歳。この国では成人になる年齢である。


『城に戻ったら、結婚式を挙げましょうね。タチアナが、ドレスのデザインの最終案を詰めている最中だそうです』
海瑠の繊手をさすりながら、オーランドは歌うように言った。

「うん」
海瑠は乙女のように頬を染めた。


『私たちは、礼服か軍服か?』
クリシュナはハイヒールで疲れた海瑠のふくらはぎをマッサージしながら訊いた。

15cmのハイヒールを履いても、王子二人の身長のほうが高かった。

エスコートも堂に入ったもので。
旅に出る前なら、ちょっと高くなるくらいだったのにな、と海瑠は二人の成長に驚いた。


『王子の礼装より軍礼装がかっこいいと思う。いっそ服の色入れ替えてみるとかどうかな。兄上意外と白似合うし。一度着てみたかったんだよね、黒の礼服』
試しに今、交換してみようか、などと言っている。


「おまえらほんと、仲良いよな……」


◆◇◆


「あァん!」

ぱちゅん、ぱちゅん、と音を立てながら。背後から巨大なもので、貫かれている。
今夜も、海瑠の悩ましい声が部屋に響いた。

それを聞いてしまった警備の者は、そわそわと交代の時間を待つのだった。


『ここ、私のおっきいのを受け入れるのに、ずいぶん慣れたのに。きゅうきゅう締め付けて……悦いですよ?』
海瑠の敏感な粘膜をえらでこすり上げながら、オーランドの剛直が抜き差しされる。

「あぅ、ナカ、いっぱい……、オーランドの、おっきい、でっぱったので。ごりごりって、引っ掻いて……?」
海瑠の悩ましく色っぽいおねだりに。

オーランドは、全身で応えた。
『ああ、早く……孕ませたい……、私の……っ、』

中に叩きつけられるように、あふれるほど欲望が吐き出され。

「~~~~~~!!!」
海瑠は、声も無く極めた。


巨大なものがずるり、と抜け出て。
白濁と香油があふれ、ぽっかりとあいた孔に、すぐさま硬いものが差し込まれる。

『締めよ』
低い声で命じられながら、胸の先を捏ねられて。

海瑠のそこは、奥深くまで差し込まれたクリシュナの剛直を、きゅう、と締め付けた。


「ひあっ、くりしゅなの、かたいの、で。ナカ、いっぱい。ごりごり、して……?」
白くやわらかな尻を振り、いいところに当てようと動く。

淫らな動きに、更に二人の興奮が増した。


『……ここか?』
クリシュナの問いに。

「あん、そこ、して、」
海瑠はがくがくと頷いて、腰を揺すった。

細い腰を掴み。
激しい抜き差しが始まる。


「ひぁ、あ、あん、あん、あっ、いぃ、そこ、あっ、」

剛直で突き上げられる度、悩ましい声を上げる海瑠に。
たまらなくなったクリシュナは、腰の動きを更に激しくする。

中に熱いものを放ち。一滴残らず注ぎ込む。


クリシュナのものを引き抜かれて。
再び、オーランドの巨大なもので隙間なく埋められる。


二人の王子が精を出し尽くすまで、それは続いた。


◆◇◆


若く美しい男の精を注がれて。
海瑠はさらにその美しさを増していった。

クリシュナとオーランドの二人の王子は、今日もつやつやした肌で元気に視察に臨んだ。


「あれだけヤって、何で疲れないんだ……?」
自分もつやつやしておきながら、海瑠は呆れたように言った。

若いから、体力無尽蔵なのだろうか? と。
自分がそれほど魅力的であるからだとは考えてもいないのだった。
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