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ヴァルラム
床を共にする
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前後に腰を動かすと、腹の中でくぷくぷと音がする。
智紀はその音に、恥ずかしげに頬を染めた。
「……これ、まさか、精液?」
戸惑う声も愛らしい。
初めて体内に精を放たれ、困惑しているのだ。
昨夜は半ばしか挿入せず、射精もしていない。
二日目で、もう根元まで受け入れられるとは思わなかったが。
それもツガイ故であろう。
「智紀はもう、私のものだ。皆にもそれがわかるよう、身体の奥の奥まで、私のにおいを刻みつけてやろう」
首筋に軽く歯を立て、腰を押し付けてやる。
腹の中を精で満たされれば、私の匂いがつく。
誰もが、この愛らしい智紀が私のツガイであることを知るのだ。
*****
智紀はそろそろと手を後ろに回し、結合部に触れた。
確かめるように触れている。
「わ、……入ってる……」
ああ、そうだ。
根元まで入っているぞ。
腹の奥が、きゅっと締まり、内股がぷるぷると震えている。
熱い吐息に、ぞくりとする。
「ん、……溢れちゃいそう、」
智紀は自ら腰を揺すり。
精を零さぬよう、私の陰茎を食み、じっくりと味わおうとしている。
「あ、……ん、……い、きもちい、」
やわらかな尻を押し付けられ、私も心地好い。
「ふ、気持ち良いのか? じっくり慣らしてやった甲斐もあるというものだ。素直なそなたも可愛いぞ。……そら、蕩けた顔を見せるがよい」
片足を持ち上げ、身体を引っくり返す。
「やぁう、」
中を穿たれたまま身体を反転させたため、感じたのだろう。愛らしい声で鳴いた。
仰向けになり。
智紀の潤んだような黒い目が私を見て。
私の肉体と、下腹部へ視線が降りる。
うっとりした様子で、私の胸板へ手を伸ばしてきた。
ヴァルラムだ、と呟きながら。
私であることを確かめるように、触れてくる。
ああ。
なんと愛おしいのだろう。
「智紀、」
思わず抱き寄せ、口付けた。
舌を絡ませ、吸い、味わう。
智紀は私の背に、手を回し。うっとりと口付けを受けている。
*****
「……そなたの身も心も。全て私の物だ。そうだな?」
智紀はこくりと頷いた。
「では、正式に私のツガイにするぞ。……いいな?」
二度、頷いた。
昼間はあのように逃げ、私の心を翻弄しておいて。
夜は素直に身を委ねるとは。
悪戯な子猫のように、私を弄ぶつもりか?
まあ良い。
ツガイのすることである。
何をしても愛おしい。これが恋というものか。
「よしよし、私の上に乗るが良い、」
仰向けに寝、腹の上に智紀を乗せ。
腰を下ろさせて。
下から貫いてやる。
「や、ああっ、」
腰を揺すると、愛らしく鳴く。お腹いっぱいで苦しい、と。
「この姿勢で穿たれるのは苦しいか? ならば、自分でいいように腰を振るがよい」
智紀は私の腰を跨いだ格好で。
太股が、ふるふると震えている。美味そうな乳首はつんと上向いて。今にも収穫を待っているようである。
「これは絶景。……ん? 自分では動けないのか? 仕方の無いやつだ。……そら、快楽に啼くがよい」
下から腰を叩きつけると。
「ひ、……あっ、やぁ、あん、ああっ、」
突き上げる度、愛らしい声で啼いている。
ああ、愛しい私のツガイ。
何度抱いても、飽きる気がしない。
*****
「……っ、」
一滴残らず注ぎ込み。
名残惜しいが、あたたかいはらわたから性器を引き抜いた。
「智紀、」
身体を起こそうとしたのだが。
私にしっかりとしがみついて、離れたくない様子である。
私も、まだ離れがたい。
瘤の膨らんだ犬族の性器を受け入れるのは、女でも苦しいと聞く。
それを、受け入れてくれたのだ。
愛おしさが募る。
「ん、」
甘えるように擦りついてくる。
これを引き剥がすのは心苦しい。
しかし、揺り籠は一人用である。
あまり余計な負荷を掛けては故障の原因となる。
「では、私の褥で共に寝るか?」
頷いた智紀の身体をナキダカで包み隠し。
王宮の寝室へ移動した。
寝台に寝かせ、その横に潜り込むと。
うとうとしていた智紀の指が私の頬を撫で。髪を梳いている。
「ヴァルラムのみみ、もふもふ……」
私の獣耳に触れると、ふわりと微笑んだ。
交接で興奮し、獣耳が出ていたのだ。
くすぐったいが。
ツガイとの戯れもまた幸福で。嬉しいものだ。
「ん? これが気に入ったか?」
「狼になったとこ、見たい」
愛おしいツガイがこてんと横になり、乞うように見上げられておねだりされては。
是が非でも、応えねばなるまい。
*****
久しぶりに完全獣化したが。
やはり、開放感が違うな。衣服を身に着けるのは、未だにどうも違和感を拭えん。
智紀は獣化した私を、瞳を潤ませて見ている。
「か、」
……か?
「かわいい……!」
抱きついてきたと思えば、頬ずりをされ。
毛皮を撫で回された。
可愛い、だと? この、気高い銀狼の姿が?
美しく凛々しい、ではなく?
「もふもふ、しあわせー……」
智紀は幸せそうに笑い。
抱きついた格好のまま、すやすやと寝てしまった。
可愛い、と言われたのは初めてである。
驚いたが。
……恐れられるよりは良いと思おう。
智紀が幸せならば、それで良いではないか。
*****
どうやら智紀は私の腹の、柔らかい毛をお気に召したようである。
もそもそと、毛に手を入れ、腹を撫でられる。
愛しいツガイにそのようなことをされたら、欲情してしまうところであるが。
幸い、まだ発情期ではないので、どうにか我慢する。
人の姿であれば、たまらずに犯していただろう。
この小さな身体に負担を掛けることになる。
大事にせねばならない。
しかし、滅茶苦茶にしたくなる。
可愛いツガイに鼻を寄せた。
「そなたは私を煽るのが上手すぎて困るな……」
おそらくそれも、ツガイを得た故の、幸せな悩みなのであろう。
長い間、寝顔を眺めていたが。
私の腹の毛に頬ずりしていた智紀の呼吸が変わった。
深いものから浅い呼吸へ。
目覚めたか。
目を開けると。
智紀は大きな黒い目を瞬かせ、私を見ていた。
智紀はその音に、恥ずかしげに頬を染めた。
「……これ、まさか、精液?」
戸惑う声も愛らしい。
初めて体内に精を放たれ、困惑しているのだ。
昨夜は半ばしか挿入せず、射精もしていない。
二日目で、もう根元まで受け入れられるとは思わなかったが。
それもツガイ故であろう。
「智紀はもう、私のものだ。皆にもそれがわかるよう、身体の奥の奥まで、私のにおいを刻みつけてやろう」
首筋に軽く歯を立て、腰を押し付けてやる。
腹の中を精で満たされれば、私の匂いがつく。
誰もが、この愛らしい智紀が私のツガイであることを知るのだ。
*****
智紀はそろそろと手を後ろに回し、結合部に触れた。
確かめるように触れている。
「わ、……入ってる……」
ああ、そうだ。
根元まで入っているぞ。
腹の奥が、きゅっと締まり、内股がぷるぷると震えている。
熱い吐息に、ぞくりとする。
「ん、……溢れちゃいそう、」
智紀は自ら腰を揺すり。
精を零さぬよう、私の陰茎を食み、じっくりと味わおうとしている。
「あ、……ん、……い、きもちい、」
やわらかな尻を押し付けられ、私も心地好い。
「ふ、気持ち良いのか? じっくり慣らしてやった甲斐もあるというものだ。素直なそなたも可愛いぞ。……そら、蕩けた顔を見せるがよい」
片足を持ち上げ、身体を引っくり返す。
「やぁう、」
中を穿たれたまま身体を反転させたため、感じたのだろう。愛らしい声で鳴いた。
仰向けになり。
智紀の潤んだような黒い目が私を見て。
私の肉体と、下腹部へ視線が降りる。
うっとりした様子で、私の胸板へ手を伸ばしてきた。
ヴァルラムだ、と呟きながら。
私であることを確かめるように、触れてくる。
ああ。
なんと愛おしいのだろう。
「智紀、」
思わず抱き寄せ、口付けた。
舌を絡ませ、吸い、味わう。
智紀は私の背に、手を回し。うっとりと口付けを受けている。
*****
「……そなたの身も心も。全て私の物だ。そうだな?」
智紀はこくりと頷いた。
「では、正式に私のツガイにするぞ。……いいな?」
二度、頷いた。
昼間はあのように逃げ、私の心を翻弄しておいて。
夜は素直に身を委ねるとは。
悪戯な子猫のように、私を弄ぶつもりか?
まあ良い。
ツガイのすることである。
何をしても愛おしい。これが恋というものか。
「よしよし、私の上に乗るが良い、」
仰向けに寝、腹の上に智紀を乗せ。
腰を下ろさせて。
下から貫いてやる。
「や、ああっ、」
腰を揺すると、愛らしく鳴く。お腹いっぱいで苦しい、と。
「この姿勢で穿たれるのは苦しいか? ならば、自分でいいように腰を振るがよい」
智紀は私の腰を跨いだ格好で。
太股が、ふるふると震えている。美味そうな乳首はつんと上向いて。今にも収穫を待っているようである。
「これは絶景。……ん? 自分では動けないのか? 仕方の無いやつだ。……そら、快楽に啼くがよい」
下から腰を叩きつけると。
「ひ、……あっ、やぁ、あん、ああっ、」
突き上げる度、愛らしい声で啼いている。
ああ、愛しい私のツガイ。
何度抱いても、飽きる気がしない。
*****
「……っ、」
一滴残らず注ぎ込み。
名残惜しいが、あたたかいはらわたから性器を引き抜いた。
「智紀、」
身体を起こそうとしたのだが。
私にしっかりとしがみついて、離れたくない様子である。
私も、まだ離れがたい。
瘤の膨らんだ犬族の性器を受け入れるのは、女でも苦しいと聞く。
それを、受け入れてくれたのだ。
愛おしさが募る。
「ん、」
甘えるように擦りついてくる。
これを引き剥がすのは心苦しい。
しかし、揺り籠は一人用である。
あまり余計な負荷を掛けては故障の原因となる。
「では、私の褥で共に寝るか?」
頷いた智紀の身体をナキダカで包み隠し。
王宮の寝室へ移動した。
寝台に寝かせ、その横に潜り込むと。
うとうとしていた智紀の指が私の頬を撫で。髪を梳いている。
「ヴァルラムのみみ、もふもふ……」
私の獣耳に触れると、ふわりと微笑んだ。
交接で興奮し、獣耳が出ていたのだ。
くすぐったいが。
ツガイとの戯れもまた幸福で。嬉しいものだ。
「ん? これが気に入ったか?」
「狼になったとこ、見たい」
愛おしいツガイがこてんと横になり、乞うように見上げられておねだりされては。
是が非でも、応えねばなるまい。
*****
久しぶりに完全獣化したが。
やはり、開放感が違うな。衣服を身に着けるのは、未だにどうも違和感を拭えん。
智紀は獣化した私を、瞳を潤ませて見ている。
「か、」
……か?
「かわいい……!」
抱きついてきたと思えば、頬ずりをされ。
毛皮を撫で回された。
可愛い、だと? この、気高い銀狼の姿が?
美しく凛々しい、ではなく?
「もふもふ、しあわせー……」
智紀は幸せそうに笑い。
抱きついた格好のまま、すやすやと寝てしまった。
可愛い、と言われたのは初めてである。
驚いたが。
……恐れられるよりは良いと思おう。
智紀が幸せならば、それで良いではないか。
*****
どうやら智紀は私の腹の、柔らかい毛をお気に召したようである。
もそもそと、毛に手を入れ、腹を撫でられる。
愛しいツガイにそのようなことをされたら、欲情してしまうところであるが。
幸い、まだ発情期ではないので、どうにか我慢する。
人の姿であれば、たまらずに犯していただろう。
この小さな身体に負担を掛けることになる。
大事にせねばならない。
しかし、滅茶苦茶にしたくなる。
可愛いツガイに鼻を寄せた。
「そなたは私を煽るのが上手すぎて困るな……」
おそらくそれも、ツガイを得た故の、幸せな悩みなのであろう。
長い間、寝顔を眺めていたが。
私の腹の毛に頬ずりしていた智紀の呼吸が変わった。
深いものから浅い呼吸へ。
目覚めたか。
目を開けると。
智紀は大きな黒い目を瞬かせ、私を見ていた。
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