【R18】【Bl】イケメン生徒会長αは俺の運命らしいです。えっと俺βなんですが??

ペーパーナイフ

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9 躾の時間

α棟の最上階に生徒会室は位置する。生徒会は会長、副会長、書紀、会計で構成されていて、たぶん放課後に活動していると思う。
翌日の放課後、俺は足早に生徒会室に向かった。


今日こそは言うんだ。生徒会長はなにか勘違いしてるに違いない。
人気な彼の運命が平凡な俺なわけないし、しかもあんなにモテるんだから別に俺に執着する必要もないだろ。
この学園には可愛いΩが沢山いるんだから。


生徒会室の扉は濃い高級感のある茶色だった。
俺はノックをし、返事をもらってから重たい扉をゆっくりと押す。

室内を確認すると丁度いい具合に生徒会長しかいなかった。ラッキー。

顔を上げた生徒会長は少し驚いた表情をする。
「お前…」

「キリ生徒会長!実は俺恋人いるんです!」

俺は入ってすぐに意気揚々と告げる。その瞬間彼の眉がピクリと動いた。

「なるほど、わかった。話を聞こう」
そう言ってソファに誘導される。
ワインレッドのおしゃれな革のソファだった。



彼は部屋の奥の方で紅茶を作っているようだ。しばらくしてカップをこちらに手渡してきた。
アールグレイのいい香りがする。俺は紅茶を一口飲んだ。
会長は俺の横に座る。距離が近い気がするのは気のせいか。

「で、恋人っていうのは?」

「俺好きな人いて」

「へぇ」

「だから申し訳ないんですけど会長の番にはなれません」

俺はソファに座りながら深くペコリと頭を下げた。

「へぇ…ん?」
その瞬間会長は俺の肩を強く掴んだ。

な、なんだ…。俺はびっくりして顔を上げようとするが彼は俺のうなじに触れた。

「ひっ」
ビクリと肩が揺れる。

「お前これどうした」
会長は低い声で問い詰めてきた。部屋の気温が下がった気がした。
これってキスマークのことだよな。

「だから恋人がい…っっいたっ」

すると突然彼は俺のうなじに容赦なく噛み付いた。歯が肌にめりこむ。

「いだぃ…はなせはなせ!」

「お前に恋人も好きな人もいないことは調べがついてんだよ。これはどういうことだ。この前のαにやられたのか」

ひぇ…なんかめっちゃ怒ってる…っ。

「いやだから恋人が…っ。あだっ…っ!!」

「ほぅ。なるほど俺に嫉妬してほしいのか」
彼はじっと俺の瞳を覗き込んでくる。相変わらず透き通った美しい瞳だった。しかしその奥に光はない。

「躾が必要だな」

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