【R18】【Bl】イケメン生徒会長αは俺の運命らしいです。えっと俺βなんですが??

ペーパーナイフ

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12 レイマとデート

「ナギ、この前のキスマーク作戦はどうだった?」

お昼、食堂で一人昼食をとっているとレイマがやってきて向かい側に座った。食堂はαΩ共同なんだ。今日俺は焼肉定食を注文した。彼はスパゲッティのようだ。

「レイマ」
レイマはあの日様子がおかしかっただけでそれ以後は普通だった。

昨日会長からαのフェロモンを感じたのと、濡れたことからΩに戻ってるんじゃないかと思って、市販のバース検査キットを使って検査してみた。しかしやはりβのままだった。

もしかしたらときどきΩに戻っているのかもしれない。


「それがあまりうまくいかなくて…嘘だってすぐバレたんだよ」
俺は苦笑しながら答える。
レイマは少し考えるような仕草をした。

「じゃあもういっそ本当に付き合ってみる?」
彼はニコリと微笑みそういった。

「それも悪くないかもな」
彼の冗談に便乗してみる。

「え、本当に?」
すると彼は目を丸くして俺の瞳を覗き込んだ。

「冗談だよ」
俺がへらりと笑うと彼も微笑んだ。

「ナギが恋人だったら楽しそうなんだけどな」
くるくるとスパゲッティをフォークに絡めながら呟く。
確かにレイマと一日中一緒にいるのは楽しそうだ。一緒に住んでゲームとか本とか共有するのも面白そう。

「高校卒業したら一緒に住む?」
なんとなく口をついた言葉に彼は食事の手を止めた。

「え…?」

「ルームシェアとかさ」
多分こいつも進学だろうし。

「あぁ…ルームシェア… いいね一緒に住もうか」

「楽しみだな」

「うん…」



放課後俺はレイマに遊びに誘われた。外で遊ぶのはすごい久しぶりに感じる。
二人で街を歩き回りゲームセンターやカラオケ、飲食店など自由にまわった。

クレープ屋にも行った。外装はピンクピンクしていてクレープもフルーツたっぷりのカラフルな感じだった。そのためか客も女子高校生など若い女の子が多い。
そんな中、男子高校生二人で店に入るのには少し勇気が必要だった。
でもここネットで有名なお店だったから一度行ってみたかったんだ。

「ツナマヨクレープとイチゴクレープで」
実際入ってみるとクレープはものすごく美味しいし店内はピカピカだし値段もお手頃で最高だった。来てよかったぁ。

俺はイチゴクレープにかぶりつく。
甘い生クリームに少し酸味のあるイチゴがとてもあっていてめちゃめちゃ美味しい。

夢中でかじりつく俺をレイマが優しいまなざしで見つめた。

「美味しい?」

「めっちゃ!そっちのツナマヨは?」

「これも美味しいよ 一口食べる?」
彼はクレープを差し出してくる。
お言葉に甘えて一口食べてみた。うまい…!
レタスとツナのおかずクレープも最高。
今度はいちごクレープを彼に差し出す。少し照れながらレイマはそれを口に入れた。

「ナギ、ほっぺクリームついてる」
彼はそう言って俺の口端のクリームをすくいとる。
そのままぺろりと指を舐めた。
すると店内で軽く悲鳴が上がった。

びっくりして周りを見回す。
なんと女の子たちの視線は俺たちに注がれていた。

え、な、なんかした…?
皆なぜか好奇心に満ちた瞳でこちらを見ている。
やっぱりこんな可愛いお店に男子二人でいるのは浮いているのかもしれない。

なんとなく気まずくなって、残りのいちごホイップを口に放り込むと俺たちは足早に店を出た。


楽しい!こっちに引っ越してきてから友達という友達いなかったんだよなぁ。やっぱり遊んでると時間あっという間だ。
はしゃぎすぎてすっかり暗くなってしまった。もうすぐ寮の門限時刻になる。

二人でお喋りしながら寮へと向かう。
ようやく俺らの家が見えてきた。今日はたくさん遊んだからぐっすり眠れそうだ。

目的地に到着するとレイマはいきなり俺の頬を両手で挟んだ。

む?

そしてちゅっと優しく唇を重ねる。

え…。

一瞬の出来事だった。彼はすぐに唇を離すとヘラリと笑う。

「どう?少しは意識した?」

意識?俺が首を傾げると彼は残念そうに頭を撫でた。

「こんなんじゃだめか」

「レイマ?」

「なんでもない。気をつけてね。じゃあまた」 

そう言ってα寮へと向かう彼の後ろ姿を、俺は首を傾げながら見つめた。
最後のは何だったんだろう。
会長といいもしかしてαってキス魔なのかもしれない。

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