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被保護編 337年
337年10月1-4
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ファリオンはレイサスのことが聞きたいみたいだ。ソサイゾから聞き出せと言われているわけじゃないよね。ソサイゾから引き離したい。
「お掛けになりますか?」
ファリオンが塀に座ったから私も座ろう。無礼とは言わなさそう。
「私も酒を持ってくればよかったと思っていました」
「飲むか?」
もらってラッパ飲みをして返した。そういえばレイサスには日本の酒を飲ませてあげられなかった。
「よく飲むな」
「飲みすぎましたか」
「いや。俺が渡した酒をよく飲む気になるな」
「ファリオン殿下が、失礼ですが毒見をしてくださったようなものなので」
「毒見役か。俺にできるのはそれくらいだな」
まあね。レイサスの毒見役になら最適。
「ファリオン殿下はいつもは何をされているんですか?」
これ、ものすごく聞いてみたい。私が必死に仕事をしている間なにしてんの。
「何も。軍に体を動かしに行って、その後は何も」
ジム行った後はカフェでご飯、みたいだな。
しかし軍。いいかも。
「私も軍にお連れいただけませんか?」
行きたかったんだよね。軍には伝を作らないと。
近衛は国王直轄で、軍は国の管理下にある。軍の責任者はロゾイゾ将軍、つまりシルヴィオ。
けれどシルヴィオは軍から距離を置いているので頼めない。
ロゾイゾが軍に近づきすぎるとソサイゾが「私物化している」と言い出すから、争いを避けるために関われない。
要するに、レイサス派が上から話を通して私を紹介するわけにはいかない。
それで国政には重要な軍には未接触なんだけど、ファリオン、使える。
「剣が未熟なので練習したいのです。ぜひお願いします」
「ああ・・・わかった」
ラッキー。ファリオン、いいやつ。
「いつもは何時ごろいらっしゃるのですか?」
すかさず質問を続けて、明後日の九時半に第三通用口で待ち合わせることになった。よし。逃がさないからね。
私の護衛には口止めをしておく。
レイサスたちには私から言うから、人気のないところに座っていただけと報告するように。
「お掛けになりますか?」
ファリオンが塀に座ったから私も座ろう。無礼とは言わなさそう。
「私も酒を持ってくればよかったと思っていました」
「飲むか?」
もらってラッパ飲みをして返した。そういえばレイサスには日本の酒を飲ませてあげられなかった。
「よく飲むな」
「飲みすぎましたか」
「いや。俺が渡した酒をよく飲む気になるな」
「ファリオン殿下が、失礼ですが毒見をしてくださったようなものなので」
「毒見役か。俺にできるのはそれくらいだな」
まあね。レイサスの毒見役になら最適。
「ファリオン殿下はいつもは何をされているんですか?」
これ、ものすごく聞いてみたい。私が必死に仕事をしている間なにしてんの。
「何も。軍に体を動かしに行って、その後は何も」
ジム行った後はカフェでご飯、みたいだな。
しかし軍。いいかも。
「私も軍にお連れいただけませんか?」
行きたかったんだよね。軍には伝を作らないと。
近衛は国王直轄で、軍は国の管理下にある。軍の責任者はロゾイゾ将軍、つまりシルヴィオ。
けれどシルヴィオは軍から距離を置いているので頼めない。
ロゾイゾが軍に近づきすぎるとソサイゾが「私物化している」と言い出すから、争いを避けるために関われない。
要するに、レイサス派が上から話を通して私を紹介するわけにはいかない。
それで国政には重要な軍には未接触なんだけど、ファリオン、使える。
「剣が未熟なので練習したいのです。ぜひお願いします」
「ああ・・・わかった」
ラッキー。ファリオン、いいやつ。
「いつもは何時ごろいらっしゃるのですか?」
すかさず質問を続けて、明後日の九時半に第三通用口で待ち合わせることになった。よし。逃がさないからね。
私の護衛には口止めをしておく。
レイサスたちには私から言うから、人気のないところに座っていただけと報告するように。
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