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被保護編 339年
339年4月5-1
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ソファリス王族の歓迎パーティはシルヴィオの服でいいと、珍しくレイサスが許した。やけに葛藤していたけど。
まあいい。コウジュ公主と会えるのが楽しみだ。
レイサスがエスコートしてくれようとするけど、この服でエスコートはおかしいから。
会場に入っても、腰を持とうとするのはやめてほしい。服装からしても私の立場からしてもおかしい。コウジュ公主に誤解されると困る。
ソファリスの第四公主は可憐な方だった。
第四皇子と似ている。濃い艶やかな茶色の髪を凝った形に結い上げている。ドレスは布地を贅沢に使うデザインだけど、ちょっと前のイユリスのより厚地で、刺繍がすばらしい。
公主と目が合って、それでこの人ならいけると思った。鳶色の瞳は考えている。向こうも探っているみたいだけど、悪い印象ではなかったようだ。
本心からの笑顔で微笑み合うことができた。少なくとも私は。
「レイサス王子、オーサー殿を紹介していただけますか?」
声も美しい。きれいな人は全て美しい。
「ずっとお会いしたいと思っていた。あなたと話せる時を待っていました」
「私もです、コウジュ公主。お許しいただければ、後日、私にお時間をいただければ幸いです」
胸に手を当てて挨拶する。
まあいい。コウジュ公主と会えるのが楽しみだ。
レイサスがエスコートしてくれようとするけど、この服でエスコートはおかしいから。
会場に入っても、腰を持とうとするのはやめてほしい。服装からしても私の立場からしてもおかしい。コウジュ公主に誤解されると困る。
ソファリスの第四公主は可憐な方だった。
第四皇子と似ている。濃い艶やかな茶色の髪を凝った形に結い上げている。ドレスは布地を贅沢に使うデザインだけど、ちょっと前のイユリスのより厚地で、刺繍がすばらしい。
公主と目が合って、それでこの人ならいけると思った。鳶色の瞳は考えている。向こうも探っているみたいだけど、悪い印象ではなかったようだ。
本心からの笑顔で微笑み合うことができた。少なくとも私は。
「レイサス王子、オーサー殿を紹介していただけますか?」
声も美しい。きれいな人は全て美しい。
「ずっとお会いしたいと思っていた。あなたと話せる時を待っていました」
「私もです、コウジュ公主。お許しいただければ、後日、私にお時間をいただければ幸いです」
胸に手を当てて挨拶する。
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