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田臥くんの秘密
しおりを挟むその日、私はいつもの様に別棟にある美術室へと向かっていた。昼休憩はそこで過ごすのが私の決まり。お昼ご飯を食べてから描きかけの絵を描いたり、部員のみんなとあれこれ喋ったりするのだ。
美術部に所属して3年となり、私には定位置というものが出来た。窓際の、向かって右側の所が私の場所。そこで時間を過ごすのが私のお気に入りだ。
ただ、今日は提出し忘れていたノートを届けに職員室へ寄ったためいつもより遅くなってしまった。食べ損ねない様早足で向かう。そして別棟へつながる渡り廊下を小走りで渡っていた時だった。私は何かを感じた。今まで感じた事のない、得体の知れない違和感。
それは別棟の校舎裏でゆらゆらとゆらめいている様に見えて、気付いたら体が動いていた。恐る恐る近付いて、私はとんでもないものを見てしまったのだ。
「……っ!?」
咄嗟に叫んだのに、なぜか声が出なかった。と同時に体まで固まって動けない。私は目の前に広がる異様な光景をただ見る事しか出来なくなってしまった。
「…おかしいな。結界を張っていた筈なのに」
その張本人である同じクラスの田臥くんが、ゆっくりと降りてくる。
私は確かに見た。彼があり得ない高さで宙に浮いている所を。
「叫んじゃうと他の誰かにバレちゃうかもしれないから消させてもらったよ。あと逃げられたら困るので体の方も止めさせてもらった。ごめんね」
どうやらこの私の異常も彼によるものらしい。心臓だけがどくどくと早鐘を打っている。彼がこちらに近付いて、私の眼前に手を広げた。
「まさか君が気付くなんて、驚いた」
ちっとも驚いたように見えない彼の手が光る。
「今から君を解放するけれど、逃げないでね」
そして私の体がふっと動いた。でもどうやら腰が抜けたらしく、そのままぺたんと座り込む。彼も私と視線を合わす様にしゃがんだ。
「田臥くん…だよね?」
伺う様に問うと、彼はこくりと頷いた。やっぱりそうなんだ。同じクラスの田臥くんなんだ。
彼は中心人物という訳じゃないけど、上手にその場に溶け込む様な人という印象だった。席が隣だった時、何回か話した事があったっけ。普通の男の子だと思っていたのに、まさかこんな能力?を秘めた人だったなんて。
「い、今のって…超能力?なに?」
もはや漫画やドラマの中の世界だ。田臥くんはじっと私を見つめて、何でもない様に答える。
「俺は、魔女。今のは全部所謂魔法ってやつだよ」
まじょ。まじょって、魔女?
「…田臥くんて、女の子なの?」
「ううん、男。昔は女性ばかりだったからそう呼ばれてて、それが残ってるってだけ。今じゃ男女比は特に変わらない」
余りにも常識に反した情報に処理しきれなくて、私は一旦フリーズする。それに構わず田臥くんは話を続けた。
「知らないのは当たり前だよ。俺たちが住む世界はここと違う空間にあるし、人間との共存は無理だと大昔に諦めて、俺たちの記録も記憶も全て抹消されたからね」
そんな大きな秘密を私は知ってしまったらしい。思わず手が震える。
「わ、私も…消されちゃうの?」
そう口にした瞬間、田臥くんが目を見開いた後小さく笑った。
「そんな事はしないよ。消すのは記憶だけだから」
もう立てる?と言われて分からないと答えると、彼が私の額を人差し指で小さく突いた。
「これで大丈夫だよ」
そう言って立ち上がった彼が私の手を引くと、確かにすっと私も立ち上がる事が出来た。
「今のも…魔法?」
「応用みたいな感じかな。詳しく話すと解剖学的な話になるから」
どうやら難しそうなので私は詮索するのをやめた。途端に沈黙の時間が訪れる。
だって何と声をかけたらいいのか分からない。こんな大それた事を知ってしまってじゃあ行くねとは言えないし、現に彼は一度私を逃がさないようにしたのだ。埒があかないと思った私は、意を決して口を開く。
「その…今、消すの?記憶…」
なんだか日本語がおかしい気がするけど、こんな言葉口にした事がないのでしょうがない。
「まあ今消してもいいんだけど、どうせ明日にはみんな俺に関する記憶全て無くなるんだよね」
「え?」
「俺、今日で最後なんだよ。この世界にいられるの」
相変わらずさらりと言うので、私はまた固まってしまった。
「最後って…」
「所謂留学ってやつ?俺は魔法のない世界とはどういうものかっていう事を学びにここに来た。それが今日までって事」
何だその研究は。私達にとって普通の事が、彼らにとっては学びの対象となるらしい。
「じゃ、じゃあ田臥くん以外にも魔女の人達っているの?」
「勿論。一切の事を秘密にして普通にこの世界で暮らしている人もいる。こうして見つかっても記憶の改竄なんて簡単だから」
信じられない。けれど、目の前にこうしているのだ。
「これって、すごい秘密なんだよね…?」
「うん」
ごくあっさりと頷いた彼に思わず小突きそうになる。田臥くんがこんな飄々としてる人だったとは知らなかった。
「何でこんな所で魔法使ってるの?だめでしょ、バレちゃったよ?」
「まあね」
そう悪びれもなく返した田臥くんは突然歩き出したかと思うと、何もない空間で立ち止まった。
「ここ、触ってごらん」
そう言うので訳が分からないまま田臥くんの言う通りに同じ場所に立って何もない空間に手を伸ばしてみる。
「っ!?え、なにこれ!壁みたいなのがある」
「結界だよ。この空間に入っていれば俺たちは普通の人間からは見えなくなる。だから不思議なのはこっちなんだよ。平野さんは、どうして俺がいるって分かったの?」
まさかの私が珍しいパターンなのかもしれない。
「…分からない。何か違和感を感じたの。なんかこう、ここの場所がゆらゆらとしてて、なんとなく気になって来てみたって感じで」
「ふーん。たまにいるんだよ、魔力に敏感な人。でも本当に稀だから、まさか平野さんがその部類だとは思わなかった」
「…私もだよ」
再び訪れる沈黙。
「あ、あのさ。私誰にも言わないし、どうせ明日には記憶消えちゃうんだよね?お昼ご飯食べなきゃだし、もう行っても大丈夫、かな」
「………」
なのに彼からの返事はない。そしてまた徐に動いたかと思うと、パチンと指を鳴らした。すると目の前にテーブルと椅子が現れる。
「え」
「お弁当、温めてあげようか」
そう言って田臥くんが微笑む。こんなの見せられたら好奇心が優ってしまうに決まってる。私は小さくお願いしますと呟いた。
「すご…本当に温かい」
「便利でしょ」
私は炊き立ての様にほかほかのご飯を頬張り感動する。
「魔法って、なんでもできるのね。そんな人達にとって確かに私達の世界って、不便極まりないでしょ?」
「まあね。でも俺たちの世界にも個性とか才能とかあるから、みんながみんな何でもできるって訳じゃない。そういう人達が暮らしやすい様にこの世界で学んで、役立てるんだよ」
「ねえ、田臥くんって何歳?その若さでそんな研究みたいな事をしているなんて」
「俺は君と同い年の17歳。君と俺の違いは、魔法を使えるかどうかだけ」
随分と決定的な違いな気がするけどと思いながら、お茶をこくりと飲む。やっぱりご飯は温かい方が美味しい。あっという間に平らげてしまった。
「私お菓子も持って来たんだ、食べる?」
「うん、食べる」
最近ハマっているチョコを箱から取り出し、真ん中に置いて二人で食べる。すごい、私魔女の男の子と普通にお菓子食べてる。
「あっちの世界にも、こういうお菓子ってあるの?」
「あるよ。というかこっちのやつを仕入れてる」
「そうなの?こう、ポンっと出したりするんじゃないの?この机と椅子みたいに」
「説明難しいから端折るけど、なんでも置いておける次元みたいなのがあってそこから引っ張ってくるんだ。無いものを生み出す事は出来ない」
「ふ~ん」
どんどん知っていく、魔女の世界の話。既になんの疑いもなく受け入れ始めている自分がちょっと笑える。
「あ、ゴミもらうよ」
「いいよ、後で捨てとく」
そう言いながら、田臥くんはチョコを包んでいた銀紙を丁寧に畳んでポケットに入れた。
「あのさ、田臥くん。お願いがあるんだけど」
「何?」
何となく、言い淀む。首を傾げる彼に、少しだけ心臓がきゅっとなった。
「…ちょーっとだけ飛んでみたいなー、なんて…」
「………」
また黙ってしまう彼。やはりだめなお願いだったのだろうかと思ったが、田臥くんは立ち上がるといいよ、と言ってくれた。
「その代わり、手を繋ぐ事になるけどいい?」
「え、手を?」
「どこかに触れてなきゃ魔力を流せない」
そう言ってすっと手を差し出される。男の子と手を繋ぐなんて小さい頃以来だ。おずおずと手を出して彼の手を握ってから、汗をかいてないか心配になった。
「じゃあ行くよ。ゆっくり浮かすけど気持ち悪くなったら言ってね」
「う…うん」
彼が目を瞑る。すると柔らかな風が私の体を纏い始めた。そして次の瞬間、私と田臥くんはゆっくりと浮いたのだ。
「すごい!」
でも想像以上に怖くて、結局両手で彼の手を掴む。
「どうする?もうちょっと高い所まで行く?」
「う、うん…」
そしてそのままふわふわと上昇していき、大体校舎の三階辺りまで来た頃にストップしてもらった。
「と、飛んでる…私」
「気持ち悪くない?」
「今の所は…」
「あまり下を見ない方がいいかも」
そう言われて前を向くと、グラウンドが一望できた。そこまで高くないので絶景という訳ではないが、非日常的な景色である事には間違いない。
「…何だ、遠くが見えるわけじゃないのか」
「何が?」
「いや、最初田臥くんがここを飛んでたから、何か見えるのかと思って」
「降りようか」
「え?あ、うん」
本当はもうちょっと満喫したかったけど、私にはそんな権利はないので素直に彼に従う。私達はゆっくりと地上に降り立った。
「はードキドキした!ありがとう、田臥くん」
「うん」
ゆっくりと彼の手が離れる。その瞬間、何だか頬が熱くなった。変なの。繋がれた時よりも離す方が恥ずかしいなんて。だって、彼がまるで名残惜しげに離すものだから。
その時、私のスマホがブブブと震えた。
「あ、そういえばみんなに言ってなかった」
「何?美術部の人?」
「そう」
珍しく昼休憩にいなかったからか、どうしたの?とメッセージが来ていた。適当に理由をつけ、また部活でと送り返す。
「そうだ、良かったら明日も」
と言いかけて、ふと思い出す。
「そっか、今日までだったね」
「そうだよ」
何の躊躇いもなくあっさりと返されて、途端に心にぽっかりと穴が空いた様な気持ちになる。何だか寂しい。こんな事を思ってもしょうがないけど、どうして今日だったのかな。彼の事、もっと知りたかったのに。
「田臥くんも忘れちゃうの?ここでの事」
自分で言いながら切なくなる。
「いや、覚えてるよ。じゃないと学びに来た意味ないでしょ」
「…そっか」
「初めて参加した体育祭、文化祭、友達、テスト。君と隣の席になれた事も、ずっと忘れないよ」
最後の言葉に思わずぐっときてしまう。嬉しい、そんな事言ってくれるんだ。
「ありがとう」
私が礼を言って田臥くんが口を開いた瞬間、学校のチャイムが鳴った。
「もうこんな時間なんだ。戻らなきゃ」
「…そうだね」
呟く様に言った後、田臥くんが手を叩いた。その瞬間、例の違和感がなくなる。どうやら結界とやらを解いたらしい。
「そういえばここで何してたの?」
「ああ、ここによく来てたんだ。この木のあそこの枝に座ってよく眺めてた。最後に目に焼き付けとこうと思って」
「グラウンドを?」
「まあ、色々。あと君が俺の気配に気づいちゃったの多分俺のせいだ」
「…なんかどんどんよく分かんないんだけど」
かなり怪訝な表情をしていたのか、彼がぷっと笑った。どうしよう、心臓が早くなる。
「そうだ。俺5限目終わったら帰るから、これで最後かな」
「そうなの!?」
「うん。結構な人数の記憶を改竄するからね。ちょっと仲間にも手伝ってもらわなきゃいけないから色々準備しないと」
最悪だ。放課後もちょっとお話出来るかと思ったのに。これが最後になるのかと思って何か言おうとしたけど、言葉が詰まる。代わりに彼に手を差し出した。
「じゃあ、さよならだね。今までありがとう。お互い頑張ろうね」
「こちらこそ。元気でね、平野さん」
そして固く握手する。手を離す時、私は名残惜しむ様にそっと離した。
彼は5限目の途中で席を立った。終わったらと言っていたのにと、思わず声を掛けそうになる。でも今は隣の席じゃないし、授業中だし、彼がこれで最後なのだという事は私しか知らない。
みんな気にせず授業を受ける中、私はどうか気付いてくれないかと必死に視線を送る。彼が教室の扉を開いた瞬間、ようやくこちらを見た。そして小さく微笑むと、彼は教室から出て行った。
「平野先輩?なんか元気ないですね」
「ん?うん…」
放課後、どこか頭が働かないまま部活に来た。いつも他愛のない話をしながら描く私が何もせず座っていたからか、仲の良い後輩が心配してくれた様だった。
「今日はなんか集中出来ないし、帰ろうかな」
「珍しい~。ま、いいんじゃないですか?たまには」
そうしよう、と決めた私は立ち上がる。ふと窓の外を見た。目の前はグラウンド。左端には校舎裏の木が何本か立っている。
その瞬間、私はある事に気付く。私が座っているこの位置と、彼がよく座っていたという木の枝の位置が丁度だという事に。
「…まさか」
そういえば私にメッセージが来た時、彼は相手がすぐに美術部の人だと分かっていた。それは私が昼休憩にここで過ごす事を知っていたからだ。そう思うと、どんどん気付いてしまう。
行こうとした私を引き止めた事。
手を離す時に名残惜しげだった事。
私があげたチョコの銀紙を丁寧に折り畳んでポケットに入れた事。
『そういえばここで何してたの?』
『ああ、ここによく来てたんだ。この木のあそこの枝に座ってよく眺めてた。最後に目に焼き付けとこうと思って』
「…知らなかった」
私が彼をただのクラスメイトだと思っていた様に、彼も私に対してそう思っているのだと思っていた。
どうして言ってくれなかったのだろう。魔女と人間は住む世界が違うから?もう私は彼に会えないのに。彼ばかりが私の思い出を手に入れて、私には何も残らない。
苦しくて涙が滲む。誰にも見られたくなくて、必死に涙を堪えた。こんな気持ちも明日になったら忘れるのだろうか。私も、みんなも、彼の事を忘れるのだろうか。
(分からないけれど、何だか忘れられない様な気がするよ、田臥くん)
Fin.
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