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自らの罪を告白、懺悔したことはありますか?
誰かを恨んだり、敵とみなすのはやめなさい
相手を赦し、自分を赦す
人は誰でも罪を犯す
それが小さくても大きくても、罪であることには変わりはない
犯した罪を1人で抱え込むことは、誰にとっても辛く苦しいこと
自分の罪を誰かに告白することで、秘密という重荷から解放され、罪の意識から離れることができる
それを行う場所は懺悔室
教会の中にある、小さな小部屋だ
私は毎週懺悔室に入り、罪を告白していた
告白することが無くても入らなければならなかったため、あの部屋に入ると妙に居心地悪くなる
懺悔したところで、どうになる?それが本心だった
(…ん?何だろう…このふわふわとした感覚)
脚は動いていない
身体も動かない
なのに、確実に移動している
ベンチに座っていたはず
なのに私は今、どうなっているのか?
意識はボヤッとしていて、身体には力が入らない
うっすら見えるのは、誰かの足
黒光しているそれは、昼間見た気がするけど思い出せない
今分かるのは、私はきっと誰かに担がれているということ
それは多分、ジャンさんでも臼田さんでも、瑞貴さんでもない
視界に写るまだらな髪の毛は、私の物で頭に血が上っていることを確信した
重くなった口を精一杯動かしてみても、微かな物しか出なかった
「…だ、れっ……」
でも答えてはくれない
動きが止まったと思ったら、冷たく硬い祭壇みたいなものの上に降ろされた
必然的に上を向いている私は、天井を見ている
幾何学模様の様な綺麗な骨組みに、横からステンドグラスの光と思われる筋が横切っていた
その神秘的な雰囲気、どこか身に覚えがある
足音が近づいて来て私を見下ろすその人は、昼間私に素晴らしい手品を披露してくれた人だった
そうだ、ジャンさんが飲み物を買いに行った後、この人が現れて私にりんご飴をくれた
その真っ赤で美味しそうなりんご飴にかぶりついて、私は意識が遠のいたんだ
「っど…して、」
「君みたいに純粋に見せかけて、裏ではやることやってる子は嫌いなんだよ。髪を派手にしたりしてみっともない。だから浄化してあげるんだ。」
(浄化?…何を言っているの…)
「君を綺麗にして正しい道に逝ける様に、導いてあげる。それが私の役目だ。」
男の手にはナイフやロープが握られていていた
まだ動くことのない私の身体は逃げることができず、簡単に男のいい様に扱われてしまう
足首に触れると、ロープで硬く結び隙間など作らせないかの如くきつく縛っていく
その荒いロープがめり込み、目尻から涙がこぼれ落ちる
私は殺されるのだろうか?
こんなにも呆気なく、最後を迎えるのか?
そんなの嫌だ
腕に力を込めても無意味で、苦しさだけが重くのしかかる
「ん!?誰か侵入して来たな。」
そう言って手首を縛るのを一時中止し、何処かへ行ってしまう
逃げなきゃと思っているのに、身体は動かず焦りばかりが追いかけて来る
お願いだから動いてと懇願するが、その願いは叶わなかった
遠くから足音が聞こえ、私をさらに緊張させて来る
誰かを恨んだり、敵とみなすのはやめなさい
相手を赦し、自分を赦す
人は誰でも罪を犯す
それが小さくても大きくても、罪であることには変わりはない
犯した罪を1人で抱え込むことは、誰にとっても辛く苦しいこと
自分の罪を誰かに告白することで、秘密という重荷から解放され、罪の意識から離れることができる
それを行う場所は懺悔室
教会の中にある、小さな小部屋だ
私は毎週懺悔室に入り、罪を告白していた
告白することが無くても入らなければならなかったため、あの部屋に入ると妙に居心地悪くなる
懺悔したところで、どうになる?それが本心だった
(…ん?何だろう…このふわふわとした感覚)
脚は動いていない
身体も動かない
なのに、確実に移動している
ベンチに座っていたはず
なのに私は今、どうなっているのか?
意識はボヤッとしていて、身体には力が入らない
うっすら見えるのは、誰かの足
黒光しているそれは、昼間見た気がするけど思い出せない
今分かるのは、私はきっと誰かに担がれているということ
それは多分、ジャンさんでも臼田さんでも、瑞貴さんでもない
視界に写るまだらな髪の毛は、私の物で頭に血が上っていることを確信した
重くなった口を精一杯動かしてみても、微かな物しか出なかった
「…だ、れっ……」
でも答えてはくれない
動きが止まったと思ったら、冷たく硬い祭壇みたいなものの上に降ろされた
必然的に上を向いている私は、天井を見ている
幾何学模様の様な綺麗な骨組みに、横からステンドグラスの光と思われる筋が横切っていた
その神秘的な雰囲気、どこか身に覚えがある
足音が近づいて来て私を見下ろすその人は、昼間私に素晴らしい手品を披露してくれた人だった
そうだ、ジャンさんが飲み物を買いに行った後、この人が現れて私にりんご飴をくれた
その真っ赤で美味しそうなりんご飴にかぶりついて、私は意識が遠のいたんだ
「っど…して、」
「君みたいに純粋に見せかけて、裏ではやることやってる子は嫌いなんだよ。髪を派手にしたりしてみっともない。だから浄化してあげるんだ。」
(浄化?…何を言っているの…)
「君を綺麗にして正しい道に逝ける様に、導いてあげる。それが私の役目だ。」
男の手にはナイフやロープが握られていていた
まだ動くことのない私の身体は逃げることができず、簡単に男のいい様に扱われてしまう
足首に触れると、ロープで硬く結び隙間など作らせないかの如くきつく縛っていく
その荒いロープがめり込み、目尻から涙がこぼれ落ちる
私は殺されるのだろうか?
こんなにも呆気なく、最後を迎えるのか?
そんなの嫌だ
腕に力を込めても無意味で、苦しさだけが重くのしかかる
「ん!?誰か侵入して来たな。」
そう言って手首を縛るのを一時中止し、何処かへ行ってしまう
逃げなきゃと思っているのに、身体は動かず焦りばかりが追いかけて来る
お願いだから動いてと懇願するが、その願いは叶わなかった
遠くから足音が聞こえ、私をさらに緊張させて来る
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