逍遙の殺人鬼

こあら

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内出血・腫れによる処置、それはRICE処置をすること
RICE=Rest安静Ice冷やすCompression 圧迫 Elevation上げる

Rest安静…無理をせず、患部の出血や腫脹・疼痛を防ぐことを目的に患肢や患部を安静にする
Ice冷やす(Icing)…氷等で冷却、患部を冷たくしたタオルや保冷剤、氷のうで冷やす
Compression 圧迫 …弾性包帯やテーピングで圧迫、患部を抑えて固定し、内出血や腫れの悪化を防ぐ
Elevation上げる…患肢を挙上すること、患部を心臓より高くあげると、内出血や腫れを防ぐ

これが基本で、常識的な処置法
分かっている…はずなのに、いざ自分の身に起こるとそれを実行に移すのは、とても難しい
痛みで、それどころではない









「ちさ、どうした!?脚が、痛いのか?」

「だい…っ丈夫。ちょっとズキズキしただけ…だから、もう平気」

「ちょっと見せてみろ。」

「っえ!?ちょっ、ギュっギュウ君!?」

いきなり脚に触れるのは、流石に反則だよ?
心配してるって分かってはいても、その優しさとは裏腹に素肌を触られるのは何ともくすぐったくて、でも痛みに耐えていた

骨張った所に青痣と若干の腫れが見受けられた
草の上と言えどその下は固い地面で、3階から落ちた衝撃は思いの外大きかったみたい

「腫れてる…痛かったろうに……今まで気づかなかったのか?」

「っう…、チョコレートで有頂天になってたからかな…。全く分かりませんでした…」

「もっと自分の身体を心配しろよ。今日は安静にしていたほうが良い。院長には俺から伝えとくから、ちさは部屋で大人しくしてろ。」

「っえ、でも…ジャムが…」

「駄目だ!もし、俺の言うことを聞かないって言うなら昨日の夜の外出のことをバラすぞ。」

優しさから出た脅しは、本気だった
真剣な顔つきで、私を心配してくれている
嬉しいけど……私なら平気、そう言っても納得してくれないだろうね

でも、お客様が来ているのに私だけ休むなんて…していいのだろうか?
しかも、この教会に必要な方の様だったし
教会ここの人は英語を話せないようだったから、私がついていたほうがいい気がするけど…
……でも、通訳さんも居るし…大丈夫と言えば大丈夫かな…

ギュウ君に何も言えずにいると、彼は痺れを切らしたように眉をひそめた

「強制的に軟禁する。ちさがいくら"大丈夫"と言っても、俺は止めるからな。」

「っえ!?っま、待ってっ」

「待たない。」それだけ言い放って、彼は私を抱き抱えた
よいしょっとたやすく私を持ち上げるギュウ君は、ちゃんと男の人で、密着したことでしっかりとした体つきであることを再認知させてくる

落ちないように、確かに抱え込んで彼は歩き出した
それは、お姫様抱っこと言ったら聞こえは恥ずかしくって、私の羞恥心をアッパーするかの如く攻撃してくる

(こんなところを誰かに見られたりでもしたら…)

悪い事をしているわけじゃないはずなのに、どうしてこうも罪悪感に駆られてしまうのだろうか…
そっと首にかけたネックレスを強く握って、平常心を保とうとした
でも、保とうと願っている時点で平常心では無かった
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