98 / 170
第1章
第三十八話 「ウルフ一郎さん、また人間になる?」
しおりを挟む
「スー、スー。」
ふっ、寝顔、かわいいなぁ。
「ほんとだなぁ~。天使みたいだぜぇ~。」
……。
「……なぁ、ネル。」
なんだよぉ。
「なんで、俺様を嫌うんだよぉ。おまけに、ガオンも。俺様、なにも悪いこと、してないのに。なぁ、なんでだよぉ。教えてくれよぉ。俺様達、夫婦だろ?教えてくれよぉ。なぁ、なぁ、なぁ~。」
「あーもー、うっさい!クソじじい!」
あたしはスッと立ち上がって、怒りながら、寝室に行った。
「そ、そんなぁ~。がくし。」
☆
あたし達は、寝室で寝ていた。
すると、あいつがあたしの背後からだきついてきて。
「なぁ、ネルぅ~。」
なんだよぉ。
「子作り、しよー。」
あーもー、暑苦しいから離れろっ。
「そ、そんなぁ~。ネルぅ~。」
あーもー、だきついてくるなって!
「愛してるんだったら、しようよー。」
愛してねぇって、バーカ!
「しくしくしく。ネルが冷たいよぉ。」
はいはい。そこで泣いてください。
あたしは、知らないよぉ~。
「なぁ、ネルぅ~。」
なんだよぉ!
「なんで俺様に、冷たくするんだよぉ。前まではいじわるしなかったのにぃ。なぁ、教えてくれよぉ。このままじゃ、離婚成立だぜぇ~。」
はぁ、仕方ないなぁ。
「……一週間前、あたしが寝ている時、お前が帰って来たんだ。酔っ払ってな。」
ー1週間前ー
ガチャッ。カチッ、カチッ。
「ただいマンゴ~、おかえりんご~。ったくぅ、電気なんか消しやがってぇ。俺様を忘れんなよぉ、俺様を。」
「ガオーン、お父しゃん、ただいま帰ってきまちたよぉ~♡」
「うぇーん、うぇーん!」
「なんだよぉ。なんで泣くんだよぉ。意味わかんねぇじゃん。」
「うぇーん、うぇーん!」
ガチャッ。
「こら!なにしてんだ、こんな夜中に!ガオンは寝ていた最中だったんだぞ!」
「あんだって?」
「だーかーらぁ!寝ていた最中だって、言ってんだろ!」
「よーちよち。ママ、こわいでちゅねぇ~。」
「うぇーん、うぇーん!」
「おっぱいが欲しいんでちゅねぇ。わかりまちたよぉ~。」
「ちょっ、なにするんだよぉ!」
モミ、モミ、モミ。
「ミルク、たくさん出ろー、たくさん出ろー。」
「……!」
……というわけだ。
「お、俺様、お前の胸をさわってたのかよぉ。しかもがっしり。」
あぁ。
もう、これで話は終わりー。おやすみ~。
「ちょっとまて!」
ウルフ一郎は、あたしのうでをがっしりつかんだ。
な、なにすんだよぉ!は、離せ!
「離すもんか!」
あ!あたしはうでをつかまれたまま、ひっくり返された。
「……ごめん。あんなことをして。俺様が悪かった。だから、ゆるしてくれ。お酒の量、減らすから。」
「……おやすみ。」
「あ、ちょっと、ネル!……寝ちまった。また明日、謝ればいいか。どーせ、魔法が解けるんだし。」
☆
ふっ、寝顔、かわいいなぁ。
「ほんとだなぁ~。天使みたいだぜぇ~。」
……。
「……なぁ、ネル。」
なんだよぉ。
「なんで、俺様を嫌うんだよぉ。おまけに、ガオンも。俺様、なにも悪いこと、してないのに。なぁ、なんでだよぉ。教えてくれよぉ。俺様達、夫婦だろ?教えてくれよぉ。なぁ、なぁ、なぁ~。」
「あーもー、うっさい!クソじじい!」
あたしはスッと立ち上がって、怒りながら、寝室に行った。
「そ、そんなぁ~。がくし。」
☆
あたし達は、寝室で寝ていた。
すると、あいつがあたしの背後からだきついてきて。
「なぁ、ネルぅ~。」
なんだよぉ。
「子作り、しよー。」
あーもー、暑苦しいから離れろっ。
「そ、そんなぁ~。ネルぅ~。」
あーもー、だきついてくるなって!
「愛してるんだったら、しようよー。」
愛してねぇって、バーカ!
「しくしくしく。ネルが冷たいよぉ。」
はいはい。そこで泣いてください。
あたしは、知らないよぉ~。
「なぁ、ネルぅ~。」
なんだよぉ!
「なんで俺様に、冷たくするんだよぉ。前まではいじわるしなかったのにぃ。なぁ、教えてくれよぉ。このままじゃ、離婚成立だぜぇ~。」
はぁ、仕方ないなぁ。
「……一週間前、あたしが寝ている時、お前が帰って来たんだ。酔っ払ってな。」
ー1週間前ー
ガチャッ。カチッ、カチッ。
「ただいマンゴ~、おかえりんご~。ったくぅ、電気なんか消しやがってぇ。俺様を忘れんなよぉ、俺様を。」
「ガオーン、お父しゃん、ただいま帰ってきまちたよぉ~♡」
「うぇーん、うぇーん!」
「なんだよぉ。なんで泣くんだよぉ。意味わかんねぇじゃん。」
「うぇーん、うぇーん!」
ガチャッ。
「こら!なにしてんだ、こんな夜中に!ガオンは寝ていた最中だったんだぞ!」
「あんだって?」
「だーかーらぁ!寝ていた最中だって、言ってんだろ!」
「よーちよち。ママ、こわいでちゅねぇ~。」
「うぇーん、うぇーん!」
「おっぱいが欲しいんでちゅねぇ。わかりまちたよぉ~。」
「ちょっ、なにするんだよぉ!」
モミ、モミ、モミ。
「ミルク、たくさん出ろー、たくさん出ろー。」
「……!」
……というわけだ。
「お、俺様、お前の胸をさわってたのかよぉ。しかもがっしり。」
あぁ。
もう、これで話は終わりー。おやすみ~。
「ちょっとまて!」
ウルフ一郎は、あたしのうでをがっしりつかんだ。
な、なにすんだよぉ!は、離せ!
「離すもんか!」
あ!あたしはうでをつかまれたまま、ひっくり返された。
「……ごめん。あんなことをして。俺様が悪かった。だから、ゆるしてくれ。お酒の量、減らすから。」
「……おやすみ。」
「あ、ちょっと、ネル!……寝ちまった。また明日、謝ればいいか。どーせ、魔法が解けるんだし。」
☆
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる