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第1章
第六十四話 「ネルさんとウルフ一郎さん、マイホーム探しへ!」
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はぁ、はぁ。
「おーい、ネルぅ~、ちゃんと着いて来てるか~?」
うっせぇ!だまれ、クソじじい!
「ネルはこー見えて、方向オンチなところもあるんだ。」
「へぇー。」
こら!言うなそれはぁ!
「もう、そろそろ着くよぉ。」
「ネル、頑張って~。」
はぁ、はぁ。
あたし、妊婦だから、そんなに動けるか!
ふぅ。やっと着いたぁ。
「お疲れ。」
「ここが、お前達にぴったりな、家だよ。」
うわぁ~。
木でできたおうちだぁ~。
小さい階段があるし、左右には花壇がある。
「ここは最近、家主が遠い街に引っ越して、空き家になったんだよぉ。」
ガチャッ。
ガルルさんが、電気を付けると……。
床は全部、木でできていて、キッチンがあって、キッチンの近くには、ドアがあって、木でできた階段があって、上にも2つのドアがあって、その下にも、2つのドアがある。
「キッチン、今まで見てきた家のキッチンより、使いやすいなぁ。」
「ここが、寝室だよ。」
うわぁ~。
「ここで、一緒に寝たいなぁ。」
「あぁ。」
「で、ここが浴室。」
うわぁ~。お風呂、大きい!
「俺様サイズにぴったりだなぁ!」
「次はトイレ。」
うわぁ~。どのトイレよりも、きれ~い。
「ほんとだなぁ。」
なぁ、あそこにある、2つのドアは、なんだ?
「あぁ、あそこね。あそこは元々、前の家主さんの子供部屋なんだよ。」
へえー。子供が二人いたのかぁ~。
「……二人目……か。」
「どう?気に入った?」
はい!すっごく気に入りましたぁ!な、ウルフ一郎!
「あぁ。じゃあ、買うか。」
うん!
「あ、今日はタダにするよ。かわいい甥っ子と、嫁さんだけに。」
「ほんとか、おじさん!」
「あぁ。」
ありがとう、おじさん!
「いやぁ~、それほどでもぉ~♡」
「おじさん、うちの嫁に手ェ出すなよ。」
☆
3日後。
「ウルフ一郎、起きて~。もう、朝だよ~。起きて~。」
すると、ウルフ一郎が、あたしのうでを、ぐいっと引っ張って、熱いキスをした。
「……桜のにおいがする。」
昨日、引っ越した後、一晩片付けたから、さっき、風呂に入った。
お義母さんからもらった、桜の香りの入浴剤、よかったなぁ。
「ふっ、気に入って、よかったな。母ちゃんにそう伝えとくよ。」
あぁ。
この子も、ずいぶん気に入ったみたいだし。
「そっか……さすが、ネルの子だなぁ。」
うふふふふ。
ところでウルフ一郎。
「ん?どーした、ネル。」
ウルフ一郎と別れてる間にね、おふくろと病院に行って、赤ちゃんの性別がわかったんだ。
「うん。」
お腹の中にいる、赤ちゃんの性別ね……。
「……男の子なんだ。」
「そっか……元気な男の子だといいなっ。」
あぁ。
☆
ー9ヵ月後ー
ピンポーン、ピンポーン。
「う、う!う、う!う、う~!う~!」
「どら、お父しゃんと開けようか。」
ガチャッ。
「おじゃましまーす、ガオンー。」
「ガオン、開けてくれて、ありがとーう!」
「アハハ。3ヵ月前、歩けるようになってから、でたがるんだよぉ。」
「ガオン、成長しましたねっ。」
「ところで、ネル様は?」
「そこかいっ!」
「あ、ネルはギロと一緒に、買い物に行ったよ。」
「ぬわんだってぇ~!?あのバカ医者と、買い物だとぉ~!?うおぉぉぉ!ゆるさねぇ!ネル様ぁ~、今行きますよ~ん♡」
「ったくぅ、あいつはネルさんのことになると、熱くなるんだから。」
「う、う~!」
「おーい、ネルぅ~、ちゃんと着いて来てるか~?」
うっせぇ!だまれ、クソじじい!
「ネルはこー見えて、方向オンチなところもあるんだ。」
「へぇー。」
こら!言うなそれはぁ!
「もう、そろそろ着くよぉ。」
「ネル、頑張って~。」
はぁ、はぁ。
あたし、妊婦だから、そんなに動けるか!
ふぅ。やっと着いたぁ。
「お疲れ。」
「ここが、お前達にぴったりな、家だよ。」
うわぁ~。
木でできたおうちだぁ~。
小さい階段があるし、左右には花壇がある。
「ここは最近、家主が遠い街に引っ越して、空き家になったんだよぉ。」
ガチャッ。
ガルルさんが、電気を付けると……。
床は全部、木でできていて、キッチンがあって、キッチンの近くには、ドアがあって、木でできた階段があって、上にも2つのドアがあって、その下にも、2つのドアがある。
「キッチン、今まで見てきた家のキッチンより、使いやすいなぁ。」
「ここが、寝室だよ。」
うわぁ~。
「ここで、一緒に寝たいなぁ。」
「あぁ。」
「で、ここが浴室。」
うわぁ~。お風呂、大きい!
「俺様サイズにぴったりだなぁ!」
「次はトイレ。」
うわぁ~。どのトイレよりも、きれ~い。
「ほんとだなぁ。」
なぁ、あそこにある、2つのドアは、なんだ?
「あぁ、あそこね。あそこは元々、前の家主さんの子供部屋なんだよ。」
へえー。子供が二人いたのかぁ~。
「……二人目……か。」
「どう?気に入った?」
はい!すっごく気に入りましたぁ!な、ウルフ一郎!
「あぁ。じゃあ、買うか。」
うん!
「あ、今日はタダにするよ。かわいい甥っ子と、嫁さんだけに。」
「ほんとか、おじさん!」
「あぁ。」
ありがとう、おじさん!
「いやぁ~、それほどでもぉ~♡」
「おじさん、うちの嫁に手ェ出すなよ。」
☆
3日後。
「ウルフ一郎、起きて~。もう、朝だよ~。起きて~。」
すると、ウルフ一郎が、あたしのうでを、ぐいっと引っ張って、熱いキスをした。
「……桜のにおいがする。」
昨日、引っ越した後、一晩片付けたから、さっき、風呂に入った。
お義母さんからもらった、桜の香りの入浴剤、よかったなぁ。
「ふっ、気に入って、よかったな。母ちゃんにそう伝えとくよ。」
あぁ。
この子も、ずいぶん気に入ったみたいだし。
「そっか……さすが、ネルの子だなぁ。」
うふふふふ。
ところでウルフ一郎。
「ん?どーした、ネル。」
ウルフ一郎と別れてる間にね、おふくろと病院に行って、赤ちゃんの性別がわかったんだ。
「うん。」
お腹の中にいる、赤ちゃんの性別ね……。
「……男の子なんだ。」
「そっか……元気な男の子だといいなっ。」
あぁ。
☆
ー9ヵ月後ー
ピンポーン、ピンポーン。
「う、う!う、う!う、う~!う~!」
「どら、お父しゃんと開けようか。」
ガチャッ。
「おじゃましまーす、ガオンー。」
「ガオン、開けてくれて、ありがとーう!」
「アハハ。3ヵ月前、歩けるようになってから、でたがるんだよぉ。」
「ガオン、成長しましたねっ。」
「ところで、ネル様は?」
「そこかいっ!」
「あ、ネルはギロと一緒に、買い物に行ったよ。」
「ぬわんだってぇ~!?あのバカ医者と、買い物だとぉ~!?うおぉぉぉ!ゆるさねぇ!ネル様ぁ~、今行きますよ~ん♡」
「ったくぅ、あいつはネルさんのことになると、熱くなるんだから。」
「う、う~!」
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