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第18話:大決戦!オオカミ屋敷-超魔獣鬼メガテンダべロス登場-(後編)
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ギュルルルルルッ!
「な……」
玄関ホールの天井いっぱいに出現した超魔獣――メガテンダべロスの三つ首が発する甲高い絶叫を前にしながら、はじめは渇ききった声を漏らした。
「なんで……オオカミが空飛んでるんだよ……」
「いや、さっきも飛んでたよ、はじめ……」
「だって翼まで生えてるぞ!?」
こちらのパニックなどはお構いなく、メガテンダべロスは再び吼え猛った。ひかるが自らのボトルを取り外し聖水筒射剣を発動、しかし次の瞬間驚愕に目を見開く。
「……やっぱり、完全には回復してない……」
水の刃はいつも通り出現した。が、刃の大きさも長さも通常の半分以下しかない。これでは刀というより少し大きめのナタか包丁だ。明らかに長い戦闘は不可能であると見えた。
「作戦はさっき話した通り。こっちは引き受けるから、なるべく急いで!」
それだけ言うと、ひかるはたちまち敵に向かって特攻をかけていく。屋敷の空間いっぱいを使って、通常の倍近く大きな魔獣との縦横無尽のバトルの幕が上がった。
はじめは慌てて究太郎に訊ねる。
「結局その青い玉、どうやって使うんだ!?」
「分かんないよ!」
ここまできて究太郎がいきなり頼りないことを言い出す。
「ただ、これがあいつを閉じ込める牢屋になるのだけは確かなんだ!」
「博士のノートに何か呪文みたいなの書いてなかったのか? アブラカタブラとか、開けゴマとか、チチンプイプイとか!」
「そんな簡単なら苦労しないよ!」
「――お願い!」
その時頭上から、ひかるの切羽詰まった声が降ってきた。
ふたり同時に天井付近を見上げると、ひかるが二階部分の手すりを足場にして反対側の壁に大ジャンプする瞬間が見えた。直後、彼女がそれまでいた場所にメガテンダべロスが突っ込み広範囲の手すりと柱が粉々となって、はじめたちのいる一階部分へと落下してくる。
「なるべく! 急いで!」
究太郎は床にしゃがみ込むと、青い玉について記述があったページを中心に博士のノートを猛烈な速度でパラパラめくり始めた。
時を同じく、はじめは開けっ放しになった究太郎のバッグからまだ未開封の人工聖水爆弾が一本残っているのに気付いた。幸い、使い方はさっき見て分かっている。
「究太郎、そっちは任せた!」
はじめは返事を待たずボトルを手にすると、ホール一階の壁伝いに走ってメガテンダべロスの背中側へと回り込んだ。握り締めたペットボトルを上下に目一杯振って炭酸の圧力を高めると、キャップを開栓して力の限り投げつける。
はじめの狙いは当たった……噴き出した人工聖水を翼のつけ根の付近に浴び、悲鳴を上げたメガテンダべロスは瞬く間に地上へと墜落した!
ひょっとして倒せたのか? と思わずガッツポーズをするが、敵がその巨大な上半身を持ち上げたことでたちまちぬか喜びであったことを思い知った。しかも、敵の三つある顔が揃ってこちらをにらんできたのみならず、今度はその口の中で青白い輝きが爆発寸前のように増していくのが見えて、はじめは何か途轍もなく嫌な予感がした。
はじめ自身が動くより先に、ひかるが横から飛び込んで彼の体を勢いよく掻っ攫う。
刹那、三つ首から俊足で伸びた三つの細長く青白い舌が殆んどイナズマのように波打って、ホールの固い床に無数の大穴を穿った。
「……ごめん」
離れた地点に着地したタイミングで、はじめは思わず言った。
「結局また、足手まといだ……」
「大丈夫、気にしないで」
それでも何故か、ひかるはひどく穏やかな口ぶりだった。そうしてまたはじめを一人残すとメガテンダべロスの方へ突っ込んでいく。
「だめだ!」
究太郎が不意に叫んだ。
「やっぱり、使い方がノートの何処にも書いてない!」
「……究太郎、マズいよ!」
はじめは彼の元に駆け戻りながら言った。戦闘の様子に目を向けると、メガテンダべロスの放つ三つのイナズマ舌が壁を垂直に駆けるひかるの後をひたすらに追いかけ続けている。このままでは時間稼ぎにも限界が訪れる。
「敵は合体して進化してる……上城が危ない!」
「進化……? 進化……そうか、それだ!」
究太郎が瞬時にひらめきを得たように喜色を湛え立ち上がる。えっという表情をするはじめを余所に、究太郎は青い球を掴んだまま敵に向かって走り出す。一体どうするつもりだ!?
「丸い玉でモンスターを捕まえるんだから……答えはこれだ!」
そう言って青い玉を両手で大きくスローインする究太郎! 玉は山なりに、ゆるやかな弧を描いてメガテンダべロスへ、徐々に徐々に落ちて行き……。
――ボゴッ!
鈍い音が響くと同時に、真ん中の首が不快そうに顔をしかめる。玉は床に落下しゴロゴロと転がっていくが、それ以上何も起こらない。敵の憎悪に満ちたまなざしが、究太郎にゆっくり照準を合わせた。
「…………そりゃ、あんなん痛いに決まってるよねー…………」
「危な――」
はじめが究太郎を避難させるより早く、敵のイナズマ舌が空中を迸った。すんでのところでひかるが割って入り、聖水筒射剣で防ごうとするが到底力及ばず、彼らは一度にまとめて弾き飛ばされてしまう!
ひかると、究太郎に挟まれ床に叩きつけられ、はじめの瞼の裏で火花が飛び散った。
視界がぼやけてよく見えない……メガネが何処かへと飛んで行ってしまったみたいだ。すぐ傍に、ひかるも究太郎も倒れていることだけは分かるが、ふたりとも殆んど動く気配がない。はじめも全身がひどく痛い。
メガテンダべロスがその巨体で容赦なく突っ込んでくるのが見える……今まさに、真ん中の首がひかるにキバを突き立てようとしている。もう、おしまいなのか。
はじめの指先に、固くて丸い物体が触れる。
瞬間、少年の中に爆発的な活力が湧き上がり、殆んど滅茶苦茶に絶叫しながら立ち上がったはじめは、手につかんだ青い玉で敵の巨大な鼻づらを全身全霊で受け止めた!
「負けて……たまるか……お前らなんかに……!」
魔獣と玉の接触面を中心に壮絶なスパークが巻き起こる。それが魔獣に由来するのか、玉に由来するのか分からない。どの道、視界は殆んどゼロに近い。手のひらも灼けるように熱い。今にも押し潰されそうですらある。
それでもはじめは、引き下がりたくなかった。ひかるはずっと一人でこんな重荷を背負って来たのだ。自分がここで諦める訳にはいかない!
「もう……何も出来ないのは嫌なんだよッ!」
はじめの両手に、不意に大小の異なるふたつの手が重なる。驚愕に満ちたはじめの背中を、ひかると究太郎のふたりが揃って支える。彼らもまた、はじめの奮闘に絆されて立ち上がって来たのだ!
「君たちは、必ず私が生きて帰す……!」
「こないだの超常現象スペシャル、まだ観れてないしね!」
ふたりの想いを受け取りはじめは胸の内が熱くなる。すると不思議なことに、手にした青い玉から伝わる熱が、たちまちふっと軽くなっていくような気がした。
やがて、玉自体の内側から暖かな光が溢れ出すと、はじめたち以上に驚きの表情を浮かべたメガテンダべロスがたちまち悲鳴を上げながら、玉の内側へと吸い込まれていく。
あっという間の出来事だった。ゴトッと固い音を立て、再び青い玉が屋敷の床へと転がる。だが今度こそ、ホールから魔獣の姿は影も形も無くなっていた。
唐突に収まった光と音の反動で、はじめたちはどっとその場にへたり込む。
「良かった……でも、なんで急に……」
「もしかすると、聖水を飲んでる人の気持ちにだけ反応する仕掛けだったのかもね」
究太郎がのんきに分析などしてみせる。
「それか、ネズミ捕りみたく向こうから入って来ないと捕まえられない仕組みだったとか」
「どっちでもいい……」
ひかるが、ホールの床に大の字に寝ころんだまま言った。
「すごく、疲れた」
言った傍から、ひかるはフッと息を吐くと体を小刻みに震わせ始め、遂にはクスクスと笑いだした。つられるようにしてはじめも笑い、究太郎も笑った。
もう何度も何度も魔獣と渡り合ってきたハズなのに不思議な話だ。屋敷内に注ぐオレンジの光からは不安も孤独も恐怖も感じず、代わりにただ純粋な美しさだけを覚えることができた。彼らはその日、初めて勝利を収めたような気分になった。
それから程なく、三人は屋敷の庭にあったスコップで青い玉を地中深くに埋め、互いに支え合うようにしながらその場を後にした。
もう二度と、封じられた魔獣と出会う事がないのを、夕焼けに祈りながら……。
「な……」
玄関ホールの天井いっぱいに出現した超魔獣――メガテンダべロスの三つ首が発する甲高い絶叫を前にしながら、はじめは渇ききった声を漏らした。
「なんで……オオカミが空飛んでるんだよ……」
「いや、さっきも飛んでたよ、はじめ……」
「だって翼まで生えてるぞ!?」
こちらのパニックなどはお構いなく、メガテンダべロスは再び吼え猛った。ひかるが自らのボトルを取り外し聖水筒射剣を発動、しかし次の瞬間驚愕に目を見開く。
「……やっぱり、完全には回復してない……」
水の刃はいつも通り出現した。が、刃の大きさも長さも通常の半分以下しかない。これでは刀というより少し大きめのナタか包丁だ。明らかに長い戦闘は不可能であると見えた。
「作戦はさっき話した通り。こっちは引き受けるから、なるべく急いで!」
それだけ言うと、ひかるはたちまち敵に向かって特攻をかけていく。屋敷の空間いっぱいを使って、通常の倍近く大きな魔獣との縦横無尽のバトルの幕が上がった。
はじめは慌てて究太郎に訊ねる。
「結局その青い玉、どうやって使うんだ!?」
「分かんないよ!」
ここまできて究太郎がいきなり頼りないことを言い出す。
「ただ、これがあいつを閉じ込める牢屋になるのだけは確かなんだ!」
「博士のノートに何か呪文みたいなの書いてなかったのか? アブラカタブラとか、開けゴマとか、チチンプイプイとか!」
「そんな簡単なら苦労しないよ!」
「――お願い!」
その時頭上から、ひかるの切羽詰まった声が降ってきた。
ふたり同時に天井付近を見上げると、ひかるが二階部分の手すりを足場にして反対側の壁に大ジャンプする瞬間が見えた。直後、彼女がそれまでいた場所にメガテンダべロスが突っ込み広範囲の手すりと柱が粉々となって、はじめたちのいる一階部分へと落下してくる。
「なるべく! 急いで!」
究太郎は床にしゃがみ込むと、青い玉について記述があったページを中心に博士のノートを猛烈な速度でパラパラめくり始めた。
時を同じく、はじめは開けっ放しになった究太郎のバッグからまだ未開封の人工聖水爆弾が一本残っているのに気付いた。幸い、使い方はさっき見て分かっている。
「究太郎、そっちは任せた!」
はじめは返事を待たずボトルを手にすると、ホール一階の壁伝いに走ってメガテンダべロスの背中側へと回り込んだ。握り締めたペットボトルを上下に目一杯振って炭酸の圧力を高めると、キャップを開栓して力の限り投げつける。
はじめの狙いは当たった……噴き出した人工聖水を翼のつけ根の付近に浴び、悲鳴を上げたメガテンダべロスは瞬く間に地上へと墜落した!
ひょっとして倒せたのか? と思わずガッツポーズをするが、敵がその巨大な上半身を持ち上げたことでたちまちぬか喜びであったことを思い知った。しかも、敵の三つある顔が揃ってこちらをにらんできたのみならず、今度はその口の中で青白い輝きが爆発寸前のように増していくのが見えて、はじめは何か途轍もなく嫌な予感がした。
はじめ自身が動くより先に、ひかるが横から飛び込んで彼の体を勢いよく掻っ攫う。
刹那、三つ首から俊足で伸びた三つの細長く青白い舌が殆んどイナズマのように波打って、ホールの固い床に無数の大穴を穿った。
「……ごめん」
離れた地点に着地したタイミングで、はじめは思わず言った。
「結局また、足手まといだ……」
「大丈夫、気にしないで」
それでも何故か、ひかるはひどく穏やかな口ぶりだった。そうしてまたはじめを一人残すとメガテンダべロスの方へ突っ込んでいく。
「だめだ!」
究太郎が不意に叫んだ。
「やっぱり、使い方がノートの何処にも書いてない!」
「……究太郎、マズいよ!」
はじめは彼の元に駆け戻りながら言った。戦闘の様子に目を向けると、メガテンダべロスの放つ三つのイナズマ舌が壁を垂直に駆けるひかるの後をひたすらに追いかけ続けている。このままでは時間稼ぎにも限界が訪れる。
「敵は合体して進化してる……上城が危ない!」
「進化……? 進化……そうか、それだ!」
究太郎が瞬時にひらめきを得たように喜色を湛え立ち上がる。えっという表情をするはじめを余所に、究太郎は青い球を掴んだまま敵に向かって走り出す。一体どうするつもりだ!?
「丸い玉でモンスターを捕まえるんだから……答えはこれだ!」
そう言って青い玉を両手で大きくスローインする究太郎! 玉は山なりに、ゆるやかな弧を描いてメガテンダべロスへ、徐々に徐々に落ちて行き……。
――ボゴッ!
鈍い音が響くと同時に、真ん中の首が不快そうに顔をしかめる。玉は床に落下しゴロゴロと転がっていくが、それ以上何も起こらない。敵の憎悪に満ちたまなざしが、究太郎にゆっくり照準を合わせた。
「…………そりゃ、あんなん痛いに決まってるよねー…………」
「危な――」
はじめが究太郎を避難させるより早く、敵のイナズマ舌が空中を迸った。すんでのところでひかるが割って入り、聖水筒射剣で防ごうとするが到底力及ばず、彼らは一度にまとめて弾き飛ばされてしまう!
ひかると、究太郎に挟まれ床に叩きつけられ、はじめの瞼の裏で火花が飛び散った。
視界がぼやけてよく見えない……メガネが何処かへと飛んで行ってしまったみたいだ。すぐ傍に、ひかるも究太郎も倒れていることだけは分かるが、ふたりとも殆んど動く気配がない。はじめも全身がひどく痛い。
メガテンダべロスがその巨体で容赦なく突っ込んでくるのが見える……今まさに、真ん中の首がひかるにキバを突き立てようとしている。もう、おしまいなのか。
はじめの指先に、固くて丸い物体が触れる。
瞬間、少年の中に爆発的な活力が湧き上がり、殆んど滅茶苦茶に絶叫しながら立ち上がったはじめは、手につかんだ青い玉で敵の巨大な鼻づらを全身全霊で受け止めた!
「負けて……たまるか……お前らなんかに……!」
魔獣と玉の接触面を中心に壮絶なスパークが巻き起こる。それが魔獣に由来するのか、玉に由来するのか分からない。どの道、視界は殆んどゼロに近い。手のひらも灼けるように熱い。今にも押し潰されそうですらある。
それでもはじめは、引き下がりたくなかった。ひかるはずっと一人でこんな重荷を背負って来たのだ。自分がここで諦める訳にはいかない!
「もう……何も出来ないのは嫌なんだよッ!」
はじめの両手に、不意に大小の異なるふたつの手が重なる。驚愕に満ちたはじめの背中を、ひかると究太郎のふたりが揃って支える。彼らもまた、はじめの奮闘に絆されて立ち上がって来たのだ!
「君たちは、必ず私が生きて帰す……!」
「こないだの超常現象スペシャル、まだ観れてないしね!」
ふたりの想いを受け取りはじめは胸の内が熱くなる。すると不思議なことに、手にした青い玉から伝わる熱が、たちまちふっと軽くなっていくような気がした。
やがて、玉自体の内側から暖かな光が溢れ出すと、はじめたち以上に驚きの表情を浮かべたメガテンダべロスがたちまち悲鳴を上げながら、玉の内側へと吸い込まれていく。
あっという間の出来事だった。ゴトッと固い音を立て、再び青い玉が屋敷の床へと転がる。だが今度こそ、ホールから魔獣の姿は影も形も無くなっていた。
唐突に収まった光と音の反動で、はじめたちはどっとその場にへたり込む。
「良かった……でも、なんで急に……」
「もしかすると、聖水を飲んでる人の気持ちにだけ反応する仕掛けだったのかもね」
究太郎がのんきに分析などしてみせる。
「それか、ネズミ捕りみたく向こうから入って来ないと捕まえられない仕組みだったとか」
「どっちでもいい……」
ひかるが、ホールの床に大の字に寝ころんだまま言った。
「すごく、疲れた」
言った傍から、ひかるはフッと息を吐くと体を小刻みに震わせ始め、遂にはクスクスと笑いだした。つられるようにしてはじめも笑い、究太郎も笑った。
もう何度も何度も魔獣と渡り合ってきたハズなのに不思議な話だ。屋敷内に注ぐオレンジの光からは不安も孤独も恐怖も感じず、代わりにただ純粋な美しさだけを覚えることができた。彼らはその日、初めて勝利を収めたような気分になった。
それから程なく、三人は屋敷の庭にあったスコップで青い玉を地中深くに埋め、互いに支え合うようにしながらその場を後にした。
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