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ロードウェル王宮①
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「ようこそいらっしゃいました、エリサ様」
ロードウェル王国の王宮で開かれたパーティーは思っていたよりもきちんとしたものだった。
「本日はお招きいただきありがとうございます」
自らが招かれざる客であることを自覚しながら吐く謝辞の言葉ほど辛いものはない。そう思いつつもエリサは何食わぬ顔をして丁寧に頭を下げた。
対面するロードウェル国王はピクリと口の端を震わせたように見えたが、すぐに温和な笑みを浮かべ「こちらこそお越しいただき光栄です」と返した。
王族というものは面の皮が年々厚くなっていく生き物であるとエリサは思っている。
「して、こちらは?」
王の視線がちらりとエリサの右隣に向けられた。そこには軍服を脱ぎ、パーティーにふさわしく正装したランスロットの姿がある。
彼は相変わらずの不愛想であるが、元々の顔立ちが整っていることに加え、ただ背が高いだけではないその体格の良さからやたらと目立っていた。有体に言えば「格好いい」なのだろうが、見る者が見ればただの貴族のおぼっちゃまではないことが分かる。
「私は……」
「私のエスコート役です。お兄様が付いてきてくださらないと言うので代わりの者を」
にこりと笑みを深くしつつエリサは即座にランスロットの言葉を遮った。喋らせないというこちらの意図ならぬ圧を感じたのか、ランスロットは大人しく口を閉じ、ただ小さく頭を下げるに留まる。
「とはいえ彼の本当の仕事は私のお目付け役ですの。お兄様ったら私が羽目を外し過ぎないか心配だからって。失礼な話ですわ」
「……なるほど。ユアン王子はあなたのことを可愛がっておられるようだ」
そう言って笑った国王は少し肩の力を抜いたように見えた。ランスロットのことをエリサのボディーガード兼お目付け役であると判断したのだろう。
まさかパーティー狂いのエリサが話をぼやかしているなどとは思ってもみまい。
「では私は他の方にもご挨拶してまいりますわ。ああそうだ、王女様は本日こちらにいらっしゃって?」
「もちろん。あちらに」
腹の肉を揺らしながら国王が指さした先には真紅のドレスが見えた。それは間違いなくエリサの仕立てた一点物。そしてそれに身を纏っているのが国王の娘、ルーディ王女だ。
「では国王様、また後程」
「ええ。存分に楽しんでいってください」
小さく会釈して国王のもとを離れる。ある程度距離を取ったところで、隣を歩くランスロットから小声で話しかけられた。
「なぜ私の身分を明かさなかったのですか?」
「あなたが軍人だなんて言ったらこの国が危ないって言ってるのと同じでしょう。王様の前であなたの国は危険です、なんて正面切って言えますか?」
「……なるほど」
納得したような声が降ってきたのでエリサは内心ほっと息を吐いた。
ここで彼を軍人であると明かしてもおそらく怒られることはなかっただろう。実際この国では内紛が起こっており、そしてエリサは王族なのだ。守られていて不思議ではないし、相手はそれを糾弾できる状況にない。
しかしランスロットが軍人だと明かすことで相手に警戒される可能性はあった。レイフォード王国がロードウェル王国の動向を探りに来たと思われたらそれですべてが水の泡と化すのだ。
だからあくまでエリサは周囲の手を焼かせる我儘王女でありたかった。ゆえに「護衛役」ではなく「お目付け役」と表現を変えた。それだけで相手の受け取る印象はずいぶん変わる。
(あとは彼の働きに期待するのみね)
しかしランスロットは本当にずっと隣にいるつもりなのだろうか。それでは何の情報収集もできないではないか。
そんなことを思案しているうちに赤いドレスが近づいてきた。ルーディ王女である。
「エリサ様ですね」
「はい」
「私はルーディ=ロードウェルです。はじめまして、エリサ王女」
薄い笑みを浮かべたルーディは片方のドレスの裾をつまみ小さく頭を下げる。
「こちらこそ。本日はお招きいただき光栄です」
またしても胃の痛くなるような口上を述べつつエリサも同じようにして礼を返した。そして頭を下げる一瞬前、相手のドレス姿を素早く観察する。
(うーん、ドレスの色はとても彼女に似合っているのだけど)
豊かな黒い撒き毛に少し浅黒い肌をしたルーディに、エリサの真紅のドレスは非常によく似合っていた。もちろん彼女の容姿に合わせて選んだ色ではないのだろうが、彼女のために選んだドレスだと言われればそうかと納得してしまう程度には調和がとれていた。
(もう少し体型と合っていればね)
立派な作り笑顔で顔を上げたエリサは、布の余り方を見て思わずため息をつきそうになる。
そう、ルーディ王女はとても細かったのだ。
もちろんエリサだって体型には気を付けている(もちろんドレスを美しく着こなすためだ)。そのエリサよりもルーディはさらに細かった。
言うなれば痩せ過ぎなのである。
それにより彼女の体型にドレスがフィットせず、残念ながらあちらこちらがたぐんでいた。
(もっと詰めればいいのに。この国には衣装係すらもういないのかしら?)
小さすぎるならともかく大きすぎるなら何とでもなる。それなのにこの不格好なままでいるのはなぜだろう。
思わずじっと見つめてしまっていたようで、ルーディの表情がばつの悪そうなものに変わる。そして小さく「やっぱりわかりますよね」と言って困ったように笑った。
「このドレスはエリサ様から買わせて頂いたものです。どうしても私が真紅のドレスが欲しいと駄々をこねたものですから」
「ああ、いえ、それは別にいいのです。でも王女の着るドレスなのですから、新しく作ればよろしかったのでは」
「いえ、王女と言っても私は第三王女ですから。私のために……お金はたくさん使えませんよ」
そう言って彼女が無理をしたような笑顔で笑うたびに、ドレスの余った布が不自然に揺れた。全くもって美しくない。
だがこの美しくない状況にはどうやら意味がありそうだ。
(なるほどね)
「エリサ様」
と、ここでようやく口を挟んできたのはそれまで透明人間と化していたランスロットである。
まさか彼の姿に気付かなかったわけではなかろうが、男の姿を目に留めたルーディはあからさまにびくりと肩を震わせた。
男性恐怖症気味なのだろうかと思いつつ、話に割り込んできた、もとい参加してきたからには紹介しないわけにはいかない。
「ルーディ様。こちらはランスロット=アークライト。私の……お目付け役です」
王女に説明するのにこの肩書はどうかと思ったが今はそう言うしかない。多少笑いが取れるかとも思ったが、相手は笑うどころかどこか緊張した面持ちだった。
「あの、は、初めましてランスロット様。ルーディと申します」
エリサにしたように頭を下げたルーディはやはり落ち着かない様子である。だがそんな態度を取られているランスロットは少しも表情を変えず、胸に手を当て同じく頭を下げる。
「ランスロットと申します」
「お二人とも楽しんでくださいませ。では」
明らかに作り笑いと分かるそれを浮かべると、ルーディはそそくさとこの場を離れて行ってしまった。
それをしばらく黙って見送った二人であったが、先に我に返ったエリサは隣に立つ男をじろりと見上げ目を細めた。
「何かしました?」
「何かしたように見えますか」
見えない。だから聞いているのだ。
こちらの思いが言外に伝わったのか、ふうっと息を吐いたランスロットは遠くを見たままで呟くように答えを口にした。
「何もしていませんよ。ですが大抵の女性は私を見るとああいう風になります」
「なぜ?」
「……逆にエリサ様が普通にされている方が私は不思議なのですが」
ゆっくりとランスロットの深緑の瞳がこちらに向けられる。
ようやく目が合った。そう思い、彼の視線を捕らえるようにエリサも青の目を彼に向け続ける。
「初対面の女性の大半は私を怖いと感じるようです。確かに上背もありますしこんな顔ですから」
こんな顔、と言われてはますます相手を凝視してしまう。たしかに無表情ではあると思うが、顔の作りはやはり丹精だ。たしかに目つきは多少鋭いかもしれないが、むしろ男らしくていいのでは、と思うのはエリサの感覚がずれているのだろうか。
「まあ顔の作りで言ったら私の方が難ありですから」
「……私が申し上げるのもなんですが、エリサ様は美人だと思いますよ」
「美人の前につく文言くらい分かっていますのでお気遣いなく」
顔のキツイ美人は話を打ち切らせた。フォローは時として人を傷つけるものなのである。
「では私たちもここで解散しましょうか」
「なぜです」
「なぜって」
あなたには任務があるでしょうが、とは言えない。エリサはあくまで何も知らないことになっているのだ。
「だから言ったでしょう。貴方に付きまとわれるとパーティーが楽しめないと」
「私も言いました。貴女の護衛を貫くと」
眼光を鋭くするついでにランスロットは一歩足を踏み出し、こちらとの距離を縮める。エリサもまたそれを威嚇するように眉根を寄せて不快感を示した。
しかしそれを全く気にした素振りなく、ランスロットは不敬と咎められる距離まで自身の顔をエリサの耳元に近づけた。
「エリサ王女――あなたはどうも噂とは違う人物のようだ」
囁かれた言葉はおそらくエリサにしか届いていない。思わずエリサは細めていた目を見開いた。
一瞬のうちに背筋を伸ばし元の姿勢に戻ったランスロットは、その表情をぴくりとも変えず、自然なエスコートでエリサの手を取った。
「少々、目立ちました。こちらへ」
人相の悪い者同士が睨み合っていれば彼の言うように多少は目立つ。エリサは彼に手を引かれるまま、人気のないバルコニーへと足を向けた。
ロードウェル王国の王宮で開かれたパーティーは思っていたよりもきちんとしたものだった。
「本日はお招きいただきありがとうございます」
自らが招かれざる客であることを自覚しながら吐く謝辞の言葉ほど辛いものはない。そう思いつつもエリサは何食わぬ顔をして丁寧に頭を下げた。
対面するロードウェル国王はピクリと口の端を震わせたように見えたが、すぐに温和な笑みを浮かべ「こちらこそお越しいただき光栄です」と返した。
王族というものは面の皮が年々厚くなっていく生き物であるとエリサは思っている。
「して、こちらは?」
王の視線がちらりとエリサの右隣に向けられた。そこには軍服を脱ぎ、パーティーにふさわしく正装したランスロットの姿がある。
彼は相変わらずの不愛想であるが、元々の顔立ちが整っていることに加え、ただ背が高いだけではないその体格の良さからやたらと目立っていた。有体に言えば「格好いい」なのだろうが、見る者が見ればただの貴族のおぼっちゃまではないことが分かる。
「私は……」
「私のエスコート役です。お兄様が付いてきてくださらないと言うので代わりの者を」
にこりと笑みを深くしつつエリサは即座にランスロットの言葉を遮った。喋らせないというこちらの意図ならぬ圧を感じたのか、ランスロットは大人しく口を閉じ、ただ小さく頭を下げるに留まる。
「とはいえ彼の本当の仕事は私のお目付け役ですの。お兄様ったら私が羽目を外し過ぎないか心配だからって。失礼な話ですわ」
「……なるほど。ユアン王子はあなたのことを可愛がっておられるようだ」
そう言って笑った国王は少し肩の力を抜いたように見えた。ランスロットのことをエリサのボディーガード兼お目付け役であると判断したのだろう。
まさかパーティー狂いのエリサが話をぼやかしているなどとは思ってもみまい。
「では私は他の方にもご挨拶してまいりますわ。ああそうだ、王女様は本日こちらにいらっしゃって?」
「もちろん。あちらに」
腹の肉を揺らしながら国王が指さした先には真紅のドレスが見えた。それは間違いなくエリサの仕立てた一点物。そしてそれに身を纏っているのが国王の娘、ルーディ王女だ。
「では国王様、また後程」
「ええ。存分に楽しんでいってください」
小さく会釈して国王のもとを離れる。ある程度距離を取ったところで、隣を歩くランスロットから小声で話しかけられた。
「なぜ私の身分を明かさなかったのですか?」
「あなたが軍人だなんて言ったらこの国が危ないって言ってるのと同じでしょう。王様の前であなたの国は危険です、なんて正面切って言えますか?」
「……なるほど」
納得したような声が降ってきたのでエリサは内心ほっと息を吐いた。
ここで彼を軍人であると明かしてもおそらく怒られることはなかっただろう。実際この国では内紛が起こっており、そしてエリサは王族なのだ。守られていて不思議ではないし、相手はそれを糾弾できる状況にない。
しかしランスロットが軍人だと明かすことで相手に警戒される可能性はあった。レイフォード王国がロードウェル王国の動向を探りに来たと思われたらそれですべてが水の泡と化すのだ。
だからあくまでエリサは周囲の手を焼かせる我儘王女でありたかった。ゆえに「護衛役」ではなく「お目付け役」と表現を変えた。それだけで相手の受け取る印象はずいぶん変わる。
(あとは彼の働きに期待するのみね)
しかしランスロットは本当にずっと隣にいるつもりなのだろうか。それでは何の情報収集もできないではないか。
そんなことを思案しているうちに赤いドレスが近づいてきた。ルーディ王女である。
「エリサ様ですね」
「はい」
「私はルーディ=ロードウェルです。はじめまして、エリサ王女」
薄い笑みを浮かべたルーディは片方のドレスの裾をつまみ小さく頭を下げる。
「こちらこそ。本日はお招きいただき光栄です」
またしても胃の痛くなるような口上を述べつつエリサも同じようにして礼を返した。そして頭を下げる一瞬前、相手のドレス姿を素早く観察する。
(うーん、ドレスの色はとても彼女に似合っているのだけど)
豊かな黒い撒き毛に少し浅黒い肌をしたルーディに、エリサの真紅のドレスは非常によく似合っていた。もちろん彼女の容姿に合わせて選んだ色ではないのだろうが、彼女のために選んだドレスだと言われればそうかと納得してしまう程度には調和がとれていた。
(もう少し体型と合っていればね)
立派な作り笑顔で顔を上げたエリサは、布の余り方を見て思わずため息をつきそうになる。
そう、ルーディ王女はとても細かったのだ。
もちろんエリサだって体型には気を付けている(もちろんドレスを美しく着こなすためだ)。そのエリサよりもルーディはさらに細かった。
言うなれば痩せ過ぎなのである。
それにより彼女の体型にドレスがフィットせず、残念ながらあちらこちらがたぐんでいた。
(もっと詰めればいいのに。この国には衣装係すらもういないのかしら?)
小さすぎるならともかく大きすぎるなら何とでもなる。それなのにこの不格好なままでいるのはなぜだろう。
思わずじっと見つめてしまっていたようで、ルーディの表情がばつの悪そうなものに変わる。そして小さく「やっぱりわかりますよね」と言って困ったように笑った。
「このドレスはエリサ様から買わせて頂いたものです。どうしても私が真紅のドレスが欲しいと駄々をこねたものですから」
「ああ、いえ、それは別にいいのです。でも王女の着るドレスなのですから、新しく作ればよろしかったのでは」
「いえ、王女と言っても私は第三王女ですから。私のために……お金はたくさん使えませんよ」
そう言って彼女が無理をしたような笑顔で笑うたびに、ドレスの余った布が不自然に揺れた。全くもって美しくない。
だがこの美しくない状況にはどうやら意味がありそうだ。
(なるほどね)
「エリサ様」
と、ここでようやく口を挟んできたのはそれまで透明人間と化していたランスロットである。
まさか彼の姿に気付かなかったわけではなかろうが、男の姿を目に留めたルーディはあからさまにびくりと肩を震わせた。
男性恐怖症気味なのだろうかと思いつつ、話に割り込んできた、もとい参加してきたからには紹介しないわけにはいかない。
「ルーディ様。こちらはランスロット=アークライト。私の……お目付け役です」
王女に説明するのにこの肩書はどうかと思ったが今はそう言うしかない。多少笑いが取れるかとも思ったが、相手は笑うどころかどこか緊張した面持ちだった。
「あの、は、初めましてランスロット様。ルーディと申します」
エリサにしたように頭を下げたルーディはやはり落ち着かない様子である。だがそんな態度を取られているランスロットは少しも表情を変えず、胸に手を当て同じく頭を下げる。
「ランスロットと申します」
「お二人とも楽しんでくださいませ。では」
明らかに作り笑いと分かるそれを浮かべると、ルーディはそそくさとこの場を離れて行ってしまった。
それをしばらく黙って見送った二人であったが、先に我に返ったエリサは隣に立つ男をじろりと見上げ目を細めた。
「何かしました?」
「何かしたように見えますか」
見えない。だから聞いているのだ。
こちらの思いが言外に伝わったのか、ふうっと息を吐いたランスロットは遠くを見たままで呟くように答えを口にした。
「何もしていませんよ。ですが大抵の女性は私を見るとああいう風になります」
「なぜ?」
「……逆にエリサ様が普通にされている方が私は不思議なのですが」
ゆっくりとランスロットの深緑の瞳がこちらに向けられる。
ようやく目が合った。そう思い、彼の視線を捕らえるようにエリサも青の目を彼に向け続ける。
「初対面の女性の大半は私を怖いと感じるようです。確かに上背もありますしこんな顔ですから」
こんな顔、と言われてはますます相手を凝視してしまう。たしかに無表情ではあると思うが、顔の作りはやはり丹精だ。たしかに目つきは多少鋭いかもしれないが、むしろ男らしくていいのでは、と思うのはエリサの感覚がずれているのだろうか。
「まあ顔の作りで言ったら私の方が難ありですから」
「……私が申し上げるのもなんですが、エリサ様は美人だと思いますよ」
「美人の前につく文言くらい分かっていますのでお気遣いなく」
顔のキツイ美人は話を打ち切らせた。フォローは時として人を傷つけるものなのである。
「では私たちもここで解散しましょうか」
「なぜです」
「なぜって」
あなたには任務があるでしょうが、とは言えない。エリサはあくまで何も知らないことになっているのだ。
「だから言ったでしょう。貴方に付きまとわれるとパーティーが楽しめないと」
「私も言いました。貴女の護衛を貫くと」
眼光を鋭くするついでにランスロットは一歩足を踏み出し、こちらとの距離を縮める。エリサもまたそれを威嚇するように眉根を寄せて不快感を示した。
しかしそれを全く気にした素振りなく、ランスロットは不敬と咎められる距離まで自身の顔をエリサの耳元に近づけた。
「エリサ王女――あなたはどうも噂とは違う人物のようだ」
囁かれた言葉はおそらくエリサにしか届いていない。思わずエリサは細めていた目を見開いた。
一瞬のうちに背筋を伸ばし元の姿勢に戻ったランスロットは、その表情をぴくりとも変えず、自然なエスコートでエリサの手を取った。
「少々、目立ちました。こちらへ」
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