遠くて近きルナプレール ~転生獣人と復讐ロードと~

ヘボラヤーナ・キョリンスキー

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第二章 迷宮都市の救世主たち ~ドキ!? 転生者だらけの迷宮都市では、奴隷ハーレムも最強チート無双も何でもアリの大運動会!? ~

2-140.探索者見習い、ジャンヌ(1)「その名を語るな」

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『───あなたの名前はジャンヌ』 
『やん……う?』
『ジャンヌ……。北方ギーン人の名前ね。お父さんの生まれた、遠い、北の、寒い寒い……雪の降る土地』
『やん……ぬ!』
『そう、ジャンヌ。あなたは私の宝……私達の希望……』
 
 ■ □ ■
 
 荒野で生まれ、荒野で育った。4、50人だかの放浪集団……部族で山野砂漠をテント背負いながらの狩り暮らしだ。
 アタシのお袋とオヤジは部族のリーダー。
 行き先を決め、狩りを指揮し、食い物を分配する。ときには定住している連中の村々や集落と取引もする。 
 
 古い、昔からの集団ってワケじゃ無いってのは成長してから知ったこと。
 一人で歩けないくらい小さな頃の記憶は、お袋の腕の中かオヤジの肩の上。そこから見る不毛の荒野ウェイストランドが世界のすべてだった。
 
 歩けるようになってからは年上でも泣かすような暴れン坊の糞ガキで、『流石は災厄の美妃の孫だ』なんて言葉を良く聞かされた。意味なんか知らねえが、アタシは何だか得意になっていた。
 
 災厄の美妃が何で、アタシ自身のルーツがどういうものか、詳しく聞かされちゃあいない。
 そういう軽口を叩く大人も、お袋の前じゃばつが悪いかに口ごもる。言葉を覚えて問いただしても、曖昧な話で誤魔化される。
 そこにはどうにも触れちゃいけないモノがあるらしいことは薄々感じてきた。
 
 けど、それでもお袋もオヤジも、古い縁の部族の連中も必ず言うのは、アタシの婆さんの事だ。
『デジラエは……本当に強くて、素晴らしい人だったんだ』と。
 
 お袋も含めて、殆どの大人も実際には会ったことはなかったらしいがな。
 伝聞のまたさらに伝聞だ。
 
 実在したかも怪しい婆さんのことはさして気にしなくなり、十を数えた頃には狩りにも参加するようになる。
 得意面の生意気なガキが、大人に混じっていい気なもんだ。投げ槍、網、投石と、囲い込んで追い立てて崖に落とすなど、様々な手法を覚えて行く。
 野生の獣だけではなく、ときには魔獣すら狩り立てて飯にしてた。
 
 状況が一気に変わるのは、確かアタシが11か12になった辺りか。
 残り火砂漠北の沿岸部周辺で、部族の若手の男達数人が犬獣人リカートの軍勢の話を聞きつけてきた。
 はるか西で興ったその軍は、瞬く間に版図を広げ大勢力となっている、と。
 そしてその軍は、力のある部族を傘下に治め、実力主義で成果を上げれば厚遇もするのだ───と。
 
 この噂、風聞が部族内で意見の対立を生んだ。
 厚遇してもらえるなら今のうちに恭順を示して高い地位につけて貰う方が良い、というもの。
 噂の出所もハッキリしないし信用できないというもの。
 大きく分ければその二者の対立。つまりは従うか抗うか。
 
 その二者の言い争いの終着点は、何故か大概「クトリアをどうするか」になり、「犬獣人リカート達を利用してクトリアを解放する」か、「犬獣人リカート達の軍からクトリアを守る」かになる。
 
 ───クトリア。その頃のアタシにとっては、そもそも知りもしない街の名だ。
 
 愚かな若僧が独断で招き入れた犬獣人リカートの部隊は、確かに噂通りに実力主義だった。
 けれどもそれは“戦奴”として。殺し合いの決闘を強制させられ、生き残った者だけを戦奴とする。確かに勝てば“厚遇”する。地位を上げれば身の回りの世話をする女奴隷もあてがわれる。ただし常に最前線の使い捨て兵である事には変わらない。
 多勢に無勢で取り囲まれ、男達は奴らの検分で生き残るものと殺されるものに二分される。
 そして女や子供はそれ以外の奴隷とされる為ひとまとめに。
 
 が、奴らは分かってなかった。
 この部族では、男も女も関係無くほとんどが戦士だということ。そして部族の中で一番の強者は、アタシのお袋───“災厄の美妃の娘”だと言うことを。
 隙を見て拘束を解き見張りを素手でくびり殺す。捕らわれていた部族の仲間のみならず、他の奴隷達も全て解放して混乱を巻き起こす。
 素早く、強く、そして美しく───お袋と、お袋の率いる部族の仲間は戦った。
 そしてお袋はアタシに“託す”。
 
 部族の子供達、他の奴隷達、戦えない者、弱っている者。それらを率いて東へ向かえ……。
 
 分かっていた。お袋が、親父が、何を考え何を託したのか。
 分かっていたから、アタシは逆らえなかった。
 
 ───それからほどなく、ティフツデイル王国軍によるクトリア解放が成され、数も減り集合離散を繰り返してしたアタシ達の“部族”は、クトリア市街地へと居を移した。
 元々の部族の仲間だった大人はほんとんどが死んで居なくなっていた。
 犬獣人リカートの奴隷だった、または途中で加わった大人達も別の場所へ去ったり、病や怪我で死んだり、或いは中にはアタシ等が女子供の多い集団だと舐めて掛かりふざけた真似をしてきた男共も居て、そいつらが荒野でどうなったかは……まあ運次第だ。
 
 ほぼ、孤児だけになったアタシ等が、さすがにクトリア近郊の不毛の荒野ウェイストランドをさまよい生き続けるのは難しい。
 死んだ大人達が残した乳呑み児くれーのガキ共も居る。安全で豊かとは言い難いが、それでも定住出来る寝床は必要で、アタシ達は瓦礫の山の中からゴミあさりをしながら生き延びた。
 
 クトリア市街地に来て最初に感じたのは失望だ。
 小さい頃から聞いていたかつてのクトリア。その想像していたような面影は一切無い。
 20ン年だか不毛の荒野ウェイストランドをさまよい続けたアタシ等の部族にも、実のところそのかつてのクトリアを肌身で知っていた大人は多くない。これまた伝聞の伝聞。アタシのお袋含めて、見たことすらない心の故郷だ。
 
 失望し、けれどもここで生き抜くしか道はない。
 アタシは“託された”んだ。こいつらを、ガキ共を守り支えていく役目を。
 だから、ただひたすらそのためにこの薄汚れた瓦礫の街を這いずり続けた。
 
 ───それを、何だこの死に損ないの糞爺は?
 
 
「───荒野に生まれて山野を駆けて、泥水すすって魔獣を食らって、挙げ句の果てには瓦礫の街で、糞な奴らからガキ共守って。
 ようやく身体も動き始めて、これからどーにかしてこうってときに、何だテメェはガリガリ爺、お呼びじゃねェんだよすっこんでろや!」
 
 炎の幻魔ウィスプ。レイフの奴はそんなこと言ってた。その、アタシが降霊だかしてるってな炎の力。身体を熱くし力を与え、炎の魔力を身に纏い、またそれを束ねて投げつける。
 JBの野郎に抱えられ、逃げつつ後ろに追いすがる、薄汚ェ闇の固まりにそいつを───ぶちかます!
 
『待て……! お前は……デジラエの血縁……災厄の美妃……我が孫よ……! お前は……我の……我がモノぞっ……!』
 
「しつこい、くどい、みっともねェ! 三つそろって最悪な上に、何が“モノ”だよコラ、ふざけんな!
 アタシの主はただアタシのみ、誰にもアタシを奪わせねえぜ!」
 
 闇に浮かぶいじけた面に、一発、二発、いやまだまだ足りねぇ。
「ろくでもねェのに好かれちまったな」
「うるせえ、前見て黙って飛んでろ」
「クク……、元気そーじゃねェか!」
 嬉しそうに笑うJBの、金ピカ兜の頭をはたく。
 
 ちょうど腰を抱えられ肩に担がれてるような格好で、お互い顔は見えないが、そのにやけた面構えはありありと目に浮かぶ。
「おい、けど、どーすんだよこっからよ? いつまでこのキモ爺と鬼ごっこ続けんだ?」
 今の所追い付かれる気配はない。だけどずっとこーしているワケにもいかねえ。
 
「そりゃあ、あのレイフって奴次第だ」
「ああ? あいつが?」
 レイフ───何つーか、全く何考えてるかよく分からねえ、掴み所のねえ奴だった。
 
 最初はアデリアのアホとすっころんで落ちた先、そこから何やかんやで転送だかされての共同生活。
 山野洞窟での放浪暮らしや魔獣とのアレコレにゃあ慣れている。というか昔の生活に戻ったようなもんだ。
 とは言え長患いで衰え鈍ったこの身体じゃ、すぐさまどーにかッてーのは難しい。
 その上───アデリアのアホは何か知らねーけどそのダークエルフ相手にへらへらニヤニヤ。変な魔法でもかけられたか? てな疑いも、いややっぱそもそもアデリアがアホ過ぎるってだけの話かと納得する。
 
 けどあいつのあの野放図な無警戒ぶりはいただけねえ。気ィ張って睨み付けつつ数日、けれども気がつきゃいつの間にやらアイツの手解きで魔力循環だの何だのを習うことにまでなっていた。
『私には、責任、あります。お二人を、巻き込んだ。無事、安全に、元の場所に戻れるよう、努力します』
 堅苦しい物言いでそういうアイツに、裏も表も見えやしねえ。本気か、コイツ? けどその考え方それ自体は───まあ分かる。
 
 そのレイフが今ここで何をしてる? ああ、そりゃ決まってるな、そりゃそうだ。
 ───無事に戻れるよう、努力します。
 まったく、義理固ェ奴だな、くそったれ!
 
 そのレイフとアタシの間には、今ある種の繋がりがあるらしい。
 元々この炎の幻魔がアタシに憑依したとき、そのウィスプに憑依していたレイフも同時に憑依する形になった……とかいう経緯からだ。
 その理屈はよく分かんねーが、とにかくそん時、レイフの意識がアタシと一体になっていて、その後この糞ムカつく死に損ない爺にアタシの身体が捕まり、強制的に転移させられたときにレイフの意識だけ引っ剥がされた。
 
 けど、その時の名残みてーなのが残ってる。
 細い光の糸みてーなそれは、か細くもだがしっかりと、アタシとレイフの奴とを繋いでいる。
 なら───。
 
「JB、やっぱアタシはオメーと違って、逃げてばっかってーのは性に合わねーわ」
「は? おい、何言ってンだ?」
「ちょっくら行ってくっからよ。後は頼むぜ?」
「あ? おい、ちょ、何だよ?」
 
 意識を───遠く───その場所へ───。
 
 ■ □ ■
 
『……おぉぉおお……! よくぞ、よくぞ来た我が血肉……我が贄……わが孫よ……!
 お前の身体を……その豊潤な、魔力に満ち溢れた若き肉体を得て……再びの王道楽土を打ち立てよう……!』
 
「は? うるせーよバカ。死んでまで寝言こいてンじゃねえよ、ジジイ」
 
 全く、話に聞いてた以上のふざけた野郎だ。こんなのがアタシの祖父にあたるなんてな、知りたくもねえ糞な事実だな。
 けどまあそんなのたいして関係ねえ。
 
「いいか爺、耳かっぽっじってよく聞いてろや。確かにアタシはデジエラの孫で、話が正しきゃアンタの孫だ。
 そいつが一体何だってんだ? アタシにゃ全然関係ねえな。
 荒野で生まれて荒野を這ってた、オヤジとお袋の背を見て育った。
 ガキ共引き連れ魔獣を倒し、ついでに糞な大人どもかまし、たどり着いたクトリア市街地は、この荒野で一番デカいケツの穴だ。
 そいつがアンタの残したモンだろ? 話以上のでけぇ糞だな。そんなテメェが今更なんだ? もう要らねーんだよこれ以上はな」
 
 てめえでも驚くくらいスラスラ文句が出てくるぜ。
 
『───威勢が良いな、災厄の美妃よ。だがお前も含めて我の遺産よ。
 多くの子種を残したのも、傑物たる資質を残すためのもの。正にお前こそ我が集大成、共に歩もう新たなる世を』
 
 周りを漂う闇の力が、緩く暖かみさえ感じるように包み込む。
 なんつーかまるで、お袋の腕の中にいたちっちぇえガキの頃に戻ったよーな気分だ。
 
「甘い言葉で取り込もうとしてるだけだ。君が抵抗せずに居てくれれば、それだけ身体を奪う事が楽になるからね。
 奴の狙いはジャンヌ……血縁である君の身体を奪い、再びクトリア王朝の支配者となること……それだけだよ」
 
 アタシの腰にしがみつき、また支えるようにしながらレイフが言う。
 へっ、そんななァこちとらお見通し。誰がそんな話になんざ乗るかってーの。
 
「あいつの意識を引きつけてて。僕はその間に───この魔力溜まりマナプールを……奴の力、存在の源を……奪う」
 やる気じゃねえか、いいツラしてンぜ。

「───アンタの残した血筋だなんだ、確かにそいつも事実だろうな」
『そうとも我が孫、我が血脈よ。その中でもまさにお前こそ、我の求めし最高傑作』
「けど関係ねーんだよ今のアタシにゃ。意味なんかねえぜ、そんなことなんざ。血筋のどーのが繋がってよーと、心は何にも繋がっちゃねーよ。
 受け継いでンのは王座じゃねぇのさ、理由ワケがあンだよこのでけぇ態度にゃ。オヤジお袋誰もが言ってた、デジラエがどんな素晴らしかったか。けれどもアンタはまるで真逆だ、口々に聞くのは馬鹿げた噂か。
 どっちも知らねえただの話だ。本当はどうかは確認出来ねえ、ありもしねえさ全部ただの与太。
 だけども今なら確信出来るぜ、やっぱりアンタはイカレてやがらあ。受け継ぎてぇもの何ンにもねえよ、今ここに立つ全てアンタ以外のもの。お袋オヤジに部族の奴ら、メズーラ、ガキ共、アデリアにレイフ、探索者のあのボンクラ共に、ふざけた面したJBの野郎。アタシの心にゃコイツ等が居る。テメェの入る隙間どこにもねぇぜ」
 
 右手を掲げりゃ炎が出るぜ。聞いてたデブよかイケてるかもな。切り裂き魔みてぇに闇を貫く。心の奥まで燃えてるぜ今。
 よっく見てときな、アタシがジャンヌだ。テメェが道具にして捨てた女、その娘のさらには娘、つまりは言うなりゃテメェの孫さ。
 意地汚くまだ残る意識を、アタシの炎で消し去ってやるぜ。
 
 炎が渦巻き、闇を掻き回す。悲鳴か? 罵倒か? 聞こえやしねえぜ。もちろん聞こえたところでこっちにゃ全然、聞く耳持つような態度じゃねーぜ。
 
『待て! 止めろ! 良いのかそれで? 貴様の望みは一体何だ? 叶えたくばまた我に仕えよ!』
「そいつは聞けねえ、聞くワケもねえぜ。今のアンタにゃ何が出来んだ? しなびたタマから黒いもやもや、吐き出し妄想グチグチ言うだけ。下町下水の酒飲み爺の与太より意味ねえ繰り言しかねえ、素直に焼かれて塵になってな、墓には手向けも供えてやるさ」
 
 闇と炎の大渦の中に、汚ェ爺の目玉血走る。見開くその目の奥にぼんやり、浮かぶ姿は───。
 
「───ざけろっ!!」
「ジャンヌ……?」
 
 そんなのはアタシは知りはしねえ。見たこともねえし会ったこともねえ。
 初めて見たのは数日前だ。そんときゃ誰かも知らなかったが───。
 
 
『───ああ、ジャンヌ。私の宝。私達の宝』
『ほら、母さん見て、この娘ったら。こんなに小さな手で、私の指を握って離さないの』
『ほっほー、どれ、わしにもその可愛い顔を見させておくれ。わしらの天使よ』
『義父さん、ほら、見てください。本当に立派でしょう?』
 
 ふざけろ! こんななァ、ありもしねえ嘘、戯言だ!
「……ジャンヌ!?」
 
『───もう3歳ですよ、私達の可愛いジャンヌは』
『しかもその年で既に魔力の胎内循環を習得してるんだろう?』
『義母さん似ですよ、この才能は』
 
 黙れ! 喚くな! 甘ったるい糞うぜぇ嘘っ八を!
 
『今年で10か……。そして大人顔負けのこの堂々たる武勇、武者ぶりとはな』
『慣例では女系の王位継承はかなりの特例となりますが、どうです、ここは法を改正して───』
『うむ、これだけの才を無駄には出来ぬな。そしてそうすることこそ今は亡きデジラエの───』
 
 テメェのその口で、その名を語るな───!
「ジャンヌ……!!??」
 
『蘇えらせられるぞ、我の力とお前の力を一つにするのならば───』
 
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