遠くて近きルナプレール ~転生獣人と復讐ロードと~

ヘボラヤーナ・キョリンスキー

文字の大きさ
212 / 496
第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!

3-12.マジュヌーン(精霊憑き)(12) -これで自由になったのだ

しおりを挟む

 
 
 併走するような獣の気配は、大きさは中型犬くらいか? 四足歩行で素早い動き。群れは適度な距離を保ちつつ次第に間を詰めてくる。
 ここが森林や山岳地帯なら狼かとも思うが、どっちかと言えば、砂漠、サバンナに近い荒野。となればハイエナ、コヨーテ、リカオンみたいな犬科の群かと思いきや、どうやらもう少し厄介な奴らのようだ。
 
 だがそいつらが勢いに乗って襲いかかるのは手負いの俺ではなく、明らかに強者のドラゴン野郎。
 噛みつくのは犬科の牙だけではなく、尻尾に生えた毒蛇のそれも、だ。
 腰から前が、耳が大きくブチ模様の犬科の獣で、後ろ半身には鱗が生え、尻尾が毒蛇の頭。もう見るからに怪物、ってな姿のそいつらは、つまりは今は敵の敵、俺の味方ということだ。
 
 そいつらが近付き攻め、また離脱する連携に、俺を追うドラゴン野郎も苛立ちつつ応戦する。
 ドラゴン野郎のウロコはやたらに硬くぶ厚いから、どっちの牙もそうそう簡単には「歯が立たない」だろうが、それでも奴の気は逸れる。
 当然、そっちに掛かりっきりになるでもない。俺のことは追いかけつつも、邪魔なハエを追い払うかに尾を振り爪先で払う。
 
 そのちょっとのロスが俺には有利。もうあちらじゃ準備万端、後は誘導して始末をつけるだけだ。
 ゆるやかに円を描くようにしつつ徐々に軌道を変える。あまり急激に進路を変えると、横についてるお化け犬の方に行かれるかもしんねえし、何より俺自身背中の傷のおかげで、そうそう機敏にも動けねえ。
 なるべく走り易い道を選び、目的地は例の大穴。古い地下移籍に空いたあの穴のところだ。
 
「来たぞ!」
 高いところからのその声は樫屋のもの。集まっているのは主に夜目の効く獣人連中と、夜目は効かないが魔術を使える魔人ディモニウムの四人。狩人達には知恵と道具は貰ったが、闇夜の戦いと言うこともあり裂け目での防衛を頼んでいる。
 
 遠巻きにその穴を囲むように待機している連中の中、目印としてランプを掲げる一人───、
「こっちだ───!」
「おう!」
 静修さんのいる場所目指して走り抜けて───跳んだ。
 
 その先は三階層はある遺跡の深い大穴。
 俺を追いかけ、全力疾走をしていたドラゴン野郎も当然その後に続く。
 だが俺は、穴の底へと落ちることなく、ロープを腰に巻いて柱の一つにくくりつけた静修さんにより、バンジージャンプよろしく飛び降りながらも抱き留められ、二人して穴の中の浅い階層へと転がり込む。
 ドラゴン野郎は? 勿論穴の奥深く。深さにして10メートルはある汚水の底へザブンと落ちた。
 そこへ周りから幾つもの攻撃が躍り掛かる。
 一番ヤバいのは投げ槍。その使い方やコツは狩人達に軽くレクチャーしてもらった程度だというが、巨漢の田上や大賀たちの怪力で投げられるそれは、とんでもない威力になる。
 そしてその武器を“作った”のは、金田の魔力によるらしい。
 あいつは石や木の棒なんかを、そのまんま鉄に変える力があったらしく、急ピッチで幾つもの武器を作り上げた。
 ただ、巧く成功するのは五回に一回くらいだそうだがな。
 
 その金田の投げる鉄礫も、流石は時期エースを自称してただけあってのピッチング……と言いたいが、生憎身体の衰えから、こちらの方は芳しくない。再びの豪速球を投げられるようになるには、かなりの筋トレをやり直さないとなんねえだろう。
 
 そして日乃川の火炎に、小森の呼び寄せた例の蛇犬。
 日乃川の火炎は最初はただバカでかいだけのものだったが、実は大野の魔力でコントロール出来ることがわかったらしい。
 つまり日乃川がでかい炎を作り出した後、それを大野がドラゴンに向かってぶつけることが出来る。何だか二度手間な話だが、オタクコンビのコンビネーションの見せどころだ。
 小森の呼び寄せた蛇犬は、それ自体はこのドラゴン野郎相手には歯は立たないが、牽制し穴から出てこないように吠えてている。
 
 穴の中へと落とし、這い上がらせずに一方的に遠隔攻撃を叩き込み続ける。
 狩人達が集団で大物狩りをするときの常套手段とのこの策が、今は見事にハマっている。
 
「へっ……こりゃ、巧くいったな」
 背中の痛みも忘れて、俺は穴の底のドラゴン野郎を見ながらニヤリと笑う。
 策もある、道具も必要で、他の奴らの様々な力も必要だった。けどやっぱりそれをまとめ上げ率いたのは、静修さんの力だ。
 俺が言ったところで、こんな風には動いて貰えない。
「……ああ、皆がそれぞれに、巧く、動いてくれたからな」
 俺の隣で荒く息をつきながら、やはり穴の底のドラゴン野郎へと視線をやる。
 この位置からは……5、6メートルくらいか? ちょっとばかし顔が近いが、上から投げつけられる槍だの岩だのがガンガン当たり、こいつはかなりのダメージだ。
 大賀、田上の怪力チームは、金田の作った槍が尽き、今度は大岩や瓦礫を投げつけている。その大岩の一つが、今顔面にべっこりとめり込むみてえに大当たり。ああ、こりゃキツいだろうな。
 
 次第に動きも鈍くなり、這い上がろうとの足掻きも減り始める。空飛ぶタイプのドラゴンじゃなくて良かったぜ。もしそうならどうしようもなかった。
 そう思い、安堵と共に大きく息を吐く。だがその弛緩した意識に、再び最大級のアラートが鳴る。
 
 このデスクロードラゴンとか言うのには翼もねえし空は飛べねえ。だが、跳ぶのに十分なぶっとい脚がある。
 俺同様に、もうケリがつくかと気がゆるみ、上の連中からの攻めが甘くなったその瞬間に、奴は最後の力を振り絞るかに大跳躍。その飛距離はこの大穴から地表に這い出るほどには高くはなかったが、俺達の居る階層の床に激突し、崩れさせるには十分な威力。
 
 地面が揺れ、崩れるのに伴い、俺と静修さんの二人は死にかけのドラゴン野郎と共に大穴の底へと落ちて行った。
 
 
 
 ▼ △ ▼
 
 どれくらいの時間が経ったのか。正確なところはまるで分からない。
 とにかく俺たちは流れる汚水の中へ落ち、そのまま下流へと押し流される。
 べとべとぬるぬるとした壁面になんとか指を這わせ爪を立て、むりやり流れに逆らおうと奮闘。その手を誰かに……静修さんだろう誰かに引っ張られて、石畳の通路に上がる。
 ゲホゲホとせき込むように口の中の汚水を吐き出す。糞、背中の傷も含めて、こりゃヤベェ病気にかかるかもしんねえな。
 
 自分の身体を引き上げると同時に、絡み合うようにして一緒に流されてきた静修さんの方を見る。
 見ると言っても細かくは目じゃ見えてない。
 呼吸の音に心臓の音、そして匂い諸々で状態を確認するが、少なくとも命に別状はなさそうだ。
 
「大丈夫すか、静修さん」
「……あ、ああ。少し、汚水を飲んだが、な」
「病気になるかもしんねえから、気ィつけねーと」
「……そうだな」
 さっきまで死ぬか生きるかの戦いをしてたのが、今は病気の心配か、とも思うが、いやいや、こういうのを舐めちゃダメなんだよな。
 俺はよろけながらも立ち上がろうとするが、またまるで力が入らない。やはり例の薬の副作用か。
「お互い……九死に一生、てところだな」
 そう言って静修さんは俺に肩を貸し、二人して狭い下水の通路を見回す。
 
 構造的には最初に通ってきた下水路とそう変わらない。やはりあそこと繋がった、または似たような別の区画の下水路か。
 確か聞いた話じゃ、複数の下水路は地下で複雑に絡み合い集合してて、何ヶ所かにある浄化槽にまとまってから河へと排出されるはずだ。
 なかなかたいした下水道網だよな。
 つまり、この下水路も、どこかで外には繋がっている。
 しんどいが、歩いて行くしかなさそうだ。
 
「……とりあえず、下流に行くか」
「ああ」
 肩を借りてひょこひょこと進む。上流に行けば本の大穴のところに戻れるだろうが、あそこはどう考えても上に登れるような場所じゃない。
 ロープを垂らしてもらって助けてもらうというのも考えられるが、足場も悪い壊れた遺跡。むしろいわゆる二次災害の危険もある。
 それにここの水は、最初の所よりも汚れてない。つまり既に浄化された下水の可能性が高い。となるとそう遠くない場所で川へと放出されてるのか、川へつながる用水路みたいなところに出ているか。
 ま、どっちもある種の賭だ。最善が最悪か、またはどっちつかずの結末か。
 
「───なあ、櫂」
 歩きつつ、静修さんがまたそう改まって聞いてくる。
「お前は、何を願った?」
 願い? 何の話だ、と少し考え、ああ、と思い出す。
 あの気味の悪い爺が「強く願えばそれも叶う」と言っていた、生まれ変わる前の赤い荒野でのこと。
 改めて考えて、何を願ってたかと思い出すが、
「───あんま、ハッキリとは考えてなかったな……」
 というのが答えになる。
「まあ、俺はチビで汚ェガキだったから、出来りゃもうちっとは見栄えも良くて強い身体になれりゃあ良いな、くれーのことは思ってたかもしんねーけど……大野達みてーに魔法が欲しいとかも思ってなかったしな」
 俺のその言葉に、静修さんは少し考えるようにして黙ってから、
「そうか」
 と小さく返す。
 
「俺はな───解放されたかった」
 唐突に、静修さんがそう吐露をする。
「学園の中じゃ、俺は全生徒の規範だ。そして一族の中じゃ、宍堂の家を継ぐべき後継者だ。
 そういうあらゆる全てから、解放されたかった。
 あのとき俺は、そう望んでいた」
 
 初めて───そう、初めて、だ。
 初めて俺は、静修さんのそんな言葉を聞いた。
 
「宍堂の家は古くからの地元の名士。企業グループも幾つもあり、親族には議員も居れば、医師、弁護士、警察関係者も居る。
 あの街のほぼ全ての場所に宍堂の影響力が及んでいて、言うなれば文字通りに王国だ。
 俺はその宍堂王国の後継者として育てられ、宍堂王国に相応しい能力、立ち振る舞い、生き方を求められ続けていた」
 静修さんはただ前を見て、こちらに一瞥もくれることもなく歩き続ける。

「───糞貯めの中の、糞の王国だ」
 
 吐き捨てるかのような響き。
 
「うんざりだった。親父も、親戚も、その宍堂の名前にすり寄りおこぼれに預かりたがるカス共も───何もかもうんざりだった。
 建二郎叔父さん、三年前に落選しかけたろ? あれは選挙事務所のボランティア女性を泥酔させ暴行したのをもみ消すために、方々に金をばらまき根回しするのに手間取ったからだ。正次さんの介護事務所でも、虐待や不審死を誤魔化すためゴタゴタ続き。けど誰もその問題を指摘しようとすらしない」
 うっすらとは耳にしていた、宍堂の家に纏わる腐敗や問題。
 
「けど、何よりも一番うんざりだったのは、それらを嫌悪しつつ、それに染まり、従い続けていた俺自身のことだ。
 表向き優等生を演じつつ、腹の底ではそういう全てを嫌悪し、ぶち壊してやりたいと思っているのに、何もしない、何も出来ない俺自身のことだ」
 
 そんなことを───そんなことを考えていたなんて、俺は全く知らなかったし、思ってもいなかった。
 どう答えれば良いのか、どう返せば良いのか。
 何も考えることも出来ず、ただその告白を聞いていた。
 
「望んだのは、二つだ。
 一つはさっきも言ったように、そういう糞なしがらみ全てを断ち切って、解放されることだ。
 そしてもう一つは───蛮性。
 言うなれば俺は、櫂、お前になりたかったんだよ」
 
 不意にそう言われ、俺はさらに何をどう受け止め、どう答えれば良いかがまるで分からなくなる。
 
「出会った頃のお前は、正に野生の獣だった。誰にもなつかず、誰にでも牙を剥く───気高く野蛮な猛獣。
 ふ……猛獣は言い過ぎか。だがそれは俺から見て、あまりに眩しく───羨ましかった」
 
 前方から夜空の光が近づいてくる。出口。この長い下水路が外部へと繋がる排水口。
 
「だからな、櫂」
 
 排水口からは勢いよく水の落ちる音が聞こえてくる。高さがあるのか、それほどの量ではないのだが、ちょっとした滝のようになってるのだろうか。
 
「俺は───お前が心底憎かった」
 
 ここで、小さく自嘲気味に笑った。
 
「一目見て、羨ましく、妬ましくなり───だから許せなくなった。
 だから俺は、お前を手懐けてやろうとし、結局はそれに成功した。
 だが、それに成功して感じたのは満足感でもなければ、勝ち誇れるような充実感でもない。
 一言で言えば失望だ。
 気高く野蛮な、俺がなりたくてもなれないでいたそのお前が、俺なんかに手懐けられ、飼い猫みたいになっちまったことへの、大いなる失望だ」
 
 その声には、何ら感情らしい感情が含まれていなかった。いや、或いは単に俺が、それを感じられなくなっていたのかもしれない。
 
「───こうなって、俺は二つの願いを叶えることが出来た。
 宍堂のしがらみなんかまるで関係ない、囚われていた捕虜の境遇。そしてまさに獣そのものの蛮性。
 さっきのドラゴンとの戦いも、イカれた半死人とやらとの戦いも、どっちも本当に───心躍る愉しい経験だった……!」
 
 陶然とした、熱のこもった荒い息。
 もうすぐ、目の前には月の光りと夜空の渇いた空気。そこは本来排水口として作られた場所ではなく、どうやら最初の大穴同様に、壊れて外部へと繋がっただけの場所のようだった。
 
「───静修さん、俺は……」
「いい、お前は何も悪くない。
 それに、お互いこうなったお陰で、そういう過去の……前世のくだらないしがらみからは解放されているんだ。
 俺は、初めてお前と本音で話すことが出来たし、その事に思ってた以上に……満足している」
 
 初めての本音。
 確かに、それはそうなんだろう。俺が間抜けなだけか、それとも静修さんが本心を隠すのが巧すぎたのか。
 俺が今までに見て、感じてきた俺たちの関係性への認識を覆し、全部をチャラにしてしまう衝撃だ。
 
「ここに来るまで、それでもまだ俺は迷っていた。どうするかを……決めかねていたんだ」
 何を?
「ここ……つまり、この下水路から外へと繋がる出口。
 そこに着くまでに……いや、着いたときに、そこがどういう場所か……。
 それによって、どうするかを決めようと、そう思っていた。
 ある種の賭け……だな」
 
 静修さんは俺の方を……ここに来て初めて、真正面から俺の顔を見つめる。
 月明かりに象られた影の中、かつて兄弟だった二匹の獣が、お互いの顔がぶつかるかの距離で見つめ合っている。
 
「櫂。お前は今の俺にとって、唯一残った『宍堂家のしがらみ』の、最後の一つだ。
 俺は、もしこの出口がそのまま普通に外に出れるような場所なら、お前に肩を貸したまま共に歩いて行こうと思っていた」
「静修さん……」
 水は、崖状に抉られた岩肌の下5、6メートルくらいの沼のような場所へとドボドボと音を立てて落ちている。
「───もしここが」
 ゆっくりと、静修さんは俺の肩から身体を離す。
「……静修さん?」
 沼はやや広い湿地のような扇状に広がり、その先がうねる川となり流れている。
「こんな風に───お前との縁……しがらみを断ち切るのに相応しい場所だと思えたら───」
「静修さんっ───」
 ゆっくりと、俺の両足が地面から離れる。
 
「───さよならだ、愛しい我が弟。
 もし縁がまだあるならば、また会うこともあるかもしれんな───」
 
 その声を聴きながら、俺は意識も思考も、もちろん身体も、まるで麻痺したように硬直したまま、闇の中へと落下して暗い沼の中に飲み込まれていった。
 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

『三度目の滅びを阻止せよ ―サラリーマン係長の異世界再建記―』

KAORUwithAI
ファンタジー
45歳、胃薬が手放せない大手総合商社営業部係長・佐藤悠真。 ある日、横断歩道で子供を助け、トラックに轢かれて死んでしまう。 目を覚ますと、目の前に現れたのは“おじさんっぽい神”。 「この世界を何とかしてほしい」と頼まれるが、悠真は「ただのサラリーマンに何ができる」と拒否。 しかし神は、「ならこの世界は三度目の滅びで終わりだな」と冷徹に突き放す。 結局、悠真は渋々承諾。 与えられたのは“現実知識”と“ワールドサーチ”――地球の知識すら検索できる探索魔法。 さらに肉体は20歳に若返り、滅びかけの異世界に送り込まれた。 衛生観念もなく、食糧も乏しく、二度の滅びで人々は絶望の淵にある。 だが、係長として培った経験と知識を武器に、悠真は人々をまとめ、再び世界を立て直そうと奮闘する。 ――これは、“三度目の滅び”を阻止するために挑む、ひとりの中年係長の異世界再建記である。

異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】

きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
【毎週火木土更新】 自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。 その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ! 約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。 ――― 当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。 なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生

西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。 彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。 精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。 晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。 死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。 「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」 晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。

処理中です...