遠くて近きルナプレール ~転生獣人と復讐ロードと~

ヘボラヤーナ・キョリンスキー

文字の大きさ
244 / 496
第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!

3-44.マジュヌーン 砂伏せの猫(27)-Zombie zomb☆

しおりを挟む

 
 
 砂漠の夜風を顔に感じつつ、崖の上から見下ろすのは古い砂岩の神殿。
 ドニーシャの廃神殿と呼ばれるそこは、この残り火砂漠が今ほど荒れた土地ではなかった頃に建てられたと言う話だが、具体的にどんくれえ古いのかはよく分かンねーらしい。
 とにかくここで一番重要なのは、一般的にここは呪われた地とされていて、死霊悪霊がさ迷って居る……とされている事だ。
 
「おいおいおい、どーゆーこったよ? まさか悪霊が猫獣神バルータを攫ったとかいう話じゃねーよなー?」
 行き先の詳細を聞いてビビりながらそう言う足羽に対し、“砂伏せ”の族長であるファルサフスはゆっくりと首を振り、
「ドニーシャの悪霊は神殿の奥にしかおらんス。悪霊の噂ばかり広まったおかげで近付く者もおらんスけ、悪党やリカトリジオスの斥候部隊がよく利用してるス」
 との答え。
 
「ヘー、そーなんダ」
「ええー? ちょっとマハっち、簡単に信じすぎじゃね!? 天然純朴ダイナマイトボディー系!?」
 ダイナマイトとか言われても伝わらねえだろ。てか何言いてーんだ。
「フッ……。チビリ野郎はヘタレ野郎……」
「しつこくない、それ!? ちょっといくら温厚な俺でも怒りますよ!?」
 相変わらずのムーチャにキレかける足羽だが、
「おお? 何でおめー、チビリ野郎とか呼ばれてんだ?」
「もらじだのが?」
 と、今度は樫屋と田上にも突っ込まれる。
 
「いや、まあそれがよ───」
 らちの明かない足羽に変わり経緯を軽く説明すると、
「ぞヴいヴどぎば、意味がら考えろ」
 と田上がめちゃくちゃマットーな助言。
 
「ンーなん、知らねーもんよー」
「聞きゃー良いんだよ、他の奴に。響きで候補考えたんならよ、その単語にどんな意味があるかを聞いて、意味と響きの両方で良いのを選ぶ」
 田上はまだしも、樫屋にまでそうアドバイスをされ、足羽は顔をしかめてぶーたれる。
 
「何だ、もしかしてお前等も?」
 そう聞くと田上がまず頷いて、
「俺ば、ごの声だがら、発音が濁る。ダウエど名乗っだのを聞いで、“砂伏ぜ”だぢが、ぞう覚えだ。
 蹄獣人ハヴァトゥの古い言葉で、ダーヴェどいうのがあっで、“深い”どが、“奥底”どいヴ意味だぞうだ。
 なので、そう名乗るごどにじだ。俺も言いやずい」
 
 ほー、成る程ねえ。
 そう感心していると今度は樫屋が、
「それで俺も真似しようと思ってよー。俺のカシヤ・ケンゴの響きに似た猿獣人シマシーマの言葉ねーかなーって色々教えてもらったら、“カシュ・ケン”がズバリ“すばしっこい奴”みたいな意味らしくてよ。じゃ、そーすっかなー、って」
 と。
 
 俺の“マジュヌーン”はアラビア語では“精霊憑き(イカれ野郎)”という意味らしいが、ムーチャによればこの世界の言葉には近いモノがないらしい。
 まあどこかの言葉で“クソ漏らし”みたいな意味が無くて良かったぜ。
 ……いや、まだ分からんか。どっかにあるかもしれねーな。ムーチャが知らないだけで。
 
 そんな間の抜けた話をしつつ、夜も更けた辺りにドニーシャの廃神殿まで到着する。
 さてまあしかし、悪霊が本当に奥の方にしか居ないのかは不明だが、こっからじゃあどーすんのか、てな話だ。
 
 崖の上からくぼ地の奥にある廃神殿を見た感じ、確かにこりゃ不気味で怪しい雰囲気がある。
 恐らく東西南北の四方に向けて、崩れかけの巨石の柱が二対ずつ定間隔に立てられていて、その交差する真ん中にピラミッド状の建造物。
 ピラミッド状と言っても遠目に見る例のエジプトのそれというよりは……そうだな、南米にあるよーな感じに近いか。
 要は高さが三階建てのビルくらいで、それも部分的に崩れてる。
 そのピラミッド状の廃神殿の、これまた入り口らしき場所がそこそこの広さの舞台のようになっていて、なんとなく昔はそこで礼拝だか演説だか説教だかでもしていたんじゃねえかな、と思える。
 
 これだけならそう不穏な雰囲気とも言えない。
 だが夜目は利くがものの形はややぼやける俺の猫獣人バルーティの目では細かいところまで見えないが、その舞台のようなところの真ん中辺りに、黒くて艶やかな台座のようなものが見え、その上にこう……何やらもやもやっとあるのが感じられる。
 
「なあ、おい。あの真ん中の……黒っぽい台座みてーなのの所、何かねえか?」
 俺は田上と樫屋改め、ダーヴェとカシュ・ケンたちへと聞く。
 二人とも種族的には夜目もそこそこ利く上に、多分猫獣人バルーティよりかは遠目も利くだろう。
 
「うーーーん……こっからじゃまだ良く見えねーなァ」
 カシュ・ケンがそう言うと、つぶらな瞳をますます細めてダーヴェが、
「……死体、だ」
 とボソリ。
「え? おい、まさか……?」
「いや、ぢがヴ。だぶん───」
 俺は匂いに意識を集中させる。ここから2、30メートルくれーの距離か。そこから漂う匂いの中に……ああ、こりゃあ確かに血の匂いだ。
 
「ウーン……、犬獣人リカートだネー」
「鉄臭い。この鎧はリカトリジオス」
 マハとムーチャも匂いで察する。さすが俺より細かいことまで分かるようだ。
 
 “砂伏せ”達も同様。匂いで察しつつも、かなり慌てている。
 何せ元々はリカトリジオスの斥候部隊にまだ幼い猫獣神バルータが攫われた……てな話だったが、その犬獣人リカート達が死体の山だ。そうなりゃそもそも目当ての猫獣神バルータは? それにそのリカトリジオスの兵士達を殺したのは……?
 
「族長、猫獣神バルータの匂いは……? 」
 不安、恐れ、そして怒りの匂いを放ちつつ、
「微かに……微かにありまスな……。スかス……」
 ……あー、やっぱそう来るか。
 
「廃神殿の奥の方でスな───」
 
 ▼ △ ▼
 
 崖の位置からぐるり回ってドニーシャの廃神殿前へと向かう。
 素早い俺とカシュ・ケンが先頭で斥候役。
 その後ろを“砂伏せ”の選抜された戦士たちが続き、真ん中にダーヴェと足羽。そして殿を守るのは白猫マハとへちゃむくれのムーチャ。
 そんな隊列でそろりそろりとまずはそのドニーシャ廃神殿の前に当たる広場の近くへ。
 
 近づいてみると、確かに黒石の台座の上、そしてその周りにあるのはリカトリジオスらしき軍装を身につけた 犬獣人リカート達の死体の山。血の匂いもかなりきつい。
「ひでぇな、こりゃ」
「うっへぇ、本当だぜ」
 お互い付かず離れずの距離を保ちつつ先頭を行く俺とカシュ・ケンが小声でそう言う。
「どう見える?」
 死体の詳細な様子は俺にはよく見えない。分かるのはとにかく無惨なまでに切り刻まれているだろうと言うことだけ。濃密な血の匂いで、だけどな。
 
「うーーーーん……」
 俺よりかはモノの形をよく見れるカシュ・ケンはそう唸り、
「多分ほとんどは武器だな。剣とか棍棒とか槍だとか───あいつら自身が持ってるようなモンで殺されてる。
 血は乾いてるし、殺されてからはけっこう日にちは経ってそうだな」
 薄暗い夜なのに傷口の形状なんかがそこまで明確に見える、てのは、こりゃ夜目の利く獣人ならでは、てなところか。
「あと……ちょっと待てよ……」
 言いつつ、またそろりそろりと這うような低い姿勢で近づいていきながら、
「獣の牙……か? 牙……か、爪……んーーー……噛まれた跡っぽいのもあるが……何だこりゃ? 食い殺された……っつーよりは、噛みついて……かみ殺された? そーゆーのもあるようにも見えるなあ~」
 何十体もの死体の山。
 その中にはパッと見で分かる二種類の傷が見て取れる。
 
「まさか、猫獣神バルータに返り討ちにあったのか? 」
「そうだったら仕事も楽で助かるな」
 前世で言うところの人間じゃあねえとは言え、これだけの死者を見てもそう軽口が言えるようになった辺り、俺もカシュ・ケンもこちらの世界の流儀に染まりつつはあるな。
 
「一旦戻って報告するか」
 俺がそう言って踵を返そうとすると、カシュ・ケンは、
「いやいや、ちょっと待てって。あの……あそこの奴、隊長格か? 一人装備が豪華だぜ。何かヒントになる物持ってるかもしんねえぜ」
 山となった死体よりやや離れた位置で横たわる一体のリカトリジオス兵の死体を指し示しつつそちらへぴょんぴょん跳ねるように近付くカシュ・ケンだが……。
「お前のそのパターン、悪い予感しかしねーぞ……」
 クトリア市街地の地下下水道出口付近で、汚水溜まりの中の狂える半死人に不意打ちを食らったときの場面を思い出しつつそう言うと、まさにその危惧してた通りの事が起きる。
 
「危ねェッッ!!」
 叫びつつ素早く飛びかかり、蹴りでそいつを打ち倒しながらカシュ・ケンの首根っこを掴んで引っ張り、そのまま元居た方へと放り投げる。
 返す刀で別の一体へと山刀を振るい右足首を半分ほど切断。そいつはぐらりとバランスを崩してよろめき、そこへまた足払いの蹴りを放ちぶっ倒す。
 連なり立ち上がりつつあった別の連中に重なり倒れて、ひとまず起き上がりつつあった“死体の山”の一部を、また一塊の山に戻す。
 
 ちょっとばかりの時間稼ぎ。
 俺もすぐさまカシュ・ケンの方へととって返し、そのまま二人で10メートルばかし後方に居る本隊へと戻る。
「うげぇ、今度こそマジもんのゾンビ野郎共か」
「みてえだな」
 地下下水道でかち合った“狂える半死人”じゃあなく、今度は本当に“動く死体”だ。
 
「ちょっと面倒なことになったぜ」
 戻ってそう言うより早く、既にマハ、ムーチャ、ダーヴェがそれぞれ武器を抜き、また構えを取っている。足羽だけは羽を広げ上空へ飛び上がるが、多分戦術的意図からじゃなく単にビビったからだろう。
 
 “砂伏せ”の連中は何やら金属製の飾りの付いた小箱みたいなもんを用意していじくっている。
 それが何かは分からんが、俺たちの後ろを追いかけてくる犬頭のゾンビ共に何かしら効果のあるモンなら有り難い。飛び上がるように跳ねつつ隊列に戻り振り返る。見ればだいたい2、30体ぐらいってとこか? 
 タチの悪いホラー映画よろしく、血まみれで死臭のする犬頭ゾンビが、生前使ってただろう武器を手にしてよたよたと迫る。“狂える半死人”と違って、こちらは古いタイプのゾンビ映画同様ノロノロゾンビらしい。
 後方からムーチャ含め数人の“砂伏せ”達が一歩前に出て、紐だか布だかをぐるんぐるん振り回し、そこから拳大程度の石をゾンビ集団に投げつける。
 なるほど、最初の襲撃時にネムリノキの煙玉を投げつけてきたのもこのやり方か。
 その石は幾つかは犬頭ゾンビ達に当たり、結構な損傷を与えはするものの動きを止めるには至らない。
 さて後数メートル。ダーヴェも居るし、壁役には事欠かない編成。そう簡単にやられないだろうけれども、マジもんのゾンビってのとご対面するのは初めてだ。
 
「なあ、あいつらって普通に倒せんのか?」
 白猫のマハにそう確認すると、
「ウーン……多分?」
 と、頼りない返事。
 どっちか分かんねーにしても、なにもせず逃げ出すワケにもいかねえ。俺たちはダーヴェを中心に前列を作る。

「ウッホゥ!! 来たぜ来たぜ来たぜ来たぜ~!?」
 糞やかましく騒ぐカシュ・ケンの言うとおり、雪崩を打つように躍り掛かってくる犬頭のゾンビ軍団。
 犬獣人リカートは集団戦が得意だって話だが、死体になってもそうらしい。
 盾持ちが隊列を組んで手槍を突き出しつつ迫って来るが、それぞれそんなのにやられるほどには間抜けじゃねえ。
 巨体怪力の犀男ダーヴェが真ん中にぶちかまし列を破り、その隙に各々盾の隙間から武器をねじ込む。
 山刀越しに伝わる感触はまさに新鮮な肉と骨のそれで、地下下水道で“狂える半死人”と戦った時のことを思い出させられるが、こいつらはマジもんなゾンビ。腕を切られ、目をえぐられ心臓を貫かれてもその動きは簡単には止まりゃしねえ。
 
「映画だと頭潰せば死んでくれンのによォ~!」
 愚痴るカシュ・ケンが例の金ピカ棒で犬頭ゾンビを殴り飛ばしながら、屈んで別の奴の手槍を避ける。
 くるりと踊るような動きで両手に持つ短めな曲刀で犬頭ゾンビの喉笛を切り裂くマハが、
「動かなくなるまで切り刻むしかないかもネ」
 と言う。そりゃあ糞面倒な話だぜ。
 
 そのとき、真ん中で他の奴らの三倍以上は暴れてるダーヴェの跳ね飛ばした犬頭ゾンビが、今度は正面じゃなく横合いから手槍を突き入れてくる。
 
 マズいのはダーヴェが突出しすぎて、その分両脇の俺らの列に乱れが出来たことだ。
 右サイドは“砂漠の咆哮”の面子で、左側はカシュ・ケンと“砂伏せ”の数人。
 だが突出したダーヴェを中心に、半分かこまれるような形になっちまってる。

 突き入れられた一体の槍を下から跳ね上げる山刀で逸らし、蹴りで足元を崩す。
 崩され倒れた一体に、別の一体が乗っかって重なり、これまたちょっとした死体の山。
 だがそのウチ一体が手にしていた手斧が倒れぎわにすっぽ抜け、丁度投げ斧のようにこっちへと投げつけられた。
「危ねェッ!!」
 マハへと向かうそれを叫んではたき落とそうとするが間に合わず、その背中へと命中するかと思えたとき、マハは踊るように仰け反るようにしてそれをかわし、跳ね上げた右足で斧を叩き落とす。
「ンフー、アリガト!」
 ……全く、たいした反射神経だぜ。
 
 数十体はいる犬頭ゾンビ達だが、とにかくしぶといことを除けばこの面子で対処出来ない敵でもなさそうだ。
 だがそのとき、一人上空に逃げていた足羽の奴が大声で悲鳴を上げる。
「ヤバい! 神殿の中から何か新手がわらわら出てくるぞ! 何か……骸骨みてえなのも!」
 その言葉通り、何やら今度は腐ったようなすえたような匂いもしてくる。
 
「おい、どーなッてンだッ!? ここは神殿の奥底に悪霊が巣くってるだけなんじゃなかったのかよ!?」
 ゾンビの大群に襲われるかも、ってのは聞いてねえぜ。
「何か奥に居る」
 片手持ちの長い柄の長刀みてーな武器で犬頭ゾンビの足元を切り払いつつ、ムーチャがそう言う。
「“匂う”か?」
「違う。けどこれはオカシイ。リカトリジオスとは別の何か居る」
 問題はその何かが“何か?”ってことだろう。
 
「うわ!? ちょ、マジかよ!?」
 ひときわ大きく叫ぶ足羽に、同じく
「むぅ!?」
 てな唸りを上げるダーヴェ。背が高い上俺らの中じゃ目が良い分、視界は広く遠くまで見える。
「今度は何だ!?」
 ゾンビ軍団の次は何が来たのか?
 視界にまだ入らないそいつの正体を教えてくれたのは“砂伏せ”の一人。
 
「なんと!? 猫獣神バルータが悪霊に憑かれとるス!? 」
 
 なるほど、確かに匂うぜ。ナーフジャーグにも似た獣の匂いと、それ以上に薄気味悪い嫌な匂いとが。
 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

『三度目の滅びを阻止せよ ―サラリーマン係長の異世界再建記―』

KAORUwithAI
ファンタジー
45歳、胃薬が手放せない大手総合商社営業部係長・佐藤悠真。 ある日、横断歩道で子供を助け、トラックに轢かれて死んでしまう。 目を覚ますと、目の前に現れたのは“おじさんっぽい神”。 「この世界を何とかしてほしい」と頼まれるが、悠真は「ただのサラリーマンに何ができる」と拒否。 しかし神は、「ならこの世界は三度目の滅びで終わりだな」と冷徹に突き放す。 結局、悠真は渋々承諾。 与えられたのは“現実知識”と“ワールドサーチ”――地球の知識すら検索できる探索魔法。 さらに肉体は20歳に若返り、滅びかけの異世界に送り込まれた。 衛生観念もなく、食糧も乏しく、二度の滅びで人々は絶望の淵にある。 だが、係長として培った経験と知識を武器に、悠真は人々をまとめ、再び世界を立て直そうと奮闘する。 ――これは、“三度目の滅び”を阻止するために挑む、ひとりの中年係長の異世界再建記である。

異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】

きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
【毎週火木土更新】 自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。 その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ! 約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。 ――― 当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。 なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生

西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。 彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。 精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。 晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。 死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。 「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」 晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。

処理中です...