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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!
3-75.マジュヌーン 災厄の美妃(46)-瞳を閉じて
しおりを挟む殆ど見えないだろうその目を閉じたまま、“銀の腕”は冷徹そうに膝を突いたムスタを見下ろす。
“銀の腕”自体はそう背が高いワケじゃない。しかし2メートルは軽く越す大男のムスタも、この態勢なら当然見下ろされる。
「フ、ヘヘッ、手こずらせやがってこのデカブツ野郎……」
金毛逆毛がしゃがんでムスタの頭を掴み顔を上げさせのぞき込む。
奴らの目的は何だ? 金毛逆毛だけならば、この間子分どもの前で恥をかかされた恨みから……ってなことでまあ説明はつく。
だが“銀の腕”まで居るとなりゃ話は別。それにさっき言ってた言葉も気にはなる。
それよりもっと気にしとかなきゃならねーのは……やはりさっきから鼻孔を刺激するこの匂いだな。
「余計な真似はするんじゃねぇぜ。まだ聞かにゃあならん事がありやすからね」
ピシリと金毛逆毛を牽制する“銀の腕”。魔術の一種か魔導具の武器なのか、分かりゃしねーがあの電撃鞭の二刀流ならぬ二本流はなかなか厄介。一本だけでも手強いってのに、両手で自在に操られたら、並の奴なら手も足も出ねーわ。
身動き出来ないよう紐で縛り上げられたムスタを取り囲むように、改めて“銀の腕”は問い詰める。
「さて、聞かせて頂きやしょうか。いったいどこの何様の命を受けて、あちこちコソコソと嗅ぎ回っていたんですかい?」
さあこりゃなかなか答えにくい問いだな。ムスタの立場は“闇の手”の一員としての俺の従者。誰の命かと言うンなら、強いて言やアルアジルだ。
けど表向きはルチアの依頼。そのルチアは今、表向きはこの街の名士の娘を護衛している。
とにかく色々ヤヤコシイ背景がありまくりだ。
俺は軽くジャンプする。誰もがムスタに注目してるから、俺の気配にも気付きゃしねえ。音も立てずにコソコソするのは俺ら猫獣人の十八番だが、同時に密林は奴らの庭場。木登りなんかも俺よか奴らの方が上手じゃある。
「……ふん、貴様ら如きに話すと思うか?」
おおっと、なかなか不敵な言葉だ。
受けて“銀の腕”は再び例の銀色の鞭をヒュン、と数回振ってから、ムスタの首を締め付ける。締め付けると同時に何事か呟いたら、先ほど同様青白く光り電撃だ。
一昔前の漫画かアニメなら、真っ黒なシルエットに白骨が浮かび上がる絵面になってるだろう痛みと衝撃に、ムスタは悲鳴を飲み込み無言で応える。
うへ、ありゃ痛そうだ。そう思いつつも、枝を掴み体重を分散して上へと登る。葉の揺れる音を誤魔化すため、周りの風の音に合わせて少しずつ、だ。
後少しだ。ずだ袋と例の薬を元にしたヤツを手に構えて忍び寄る。コイツがはっきりすりゃあ状況もちっとは見えてくる。だが……。
「シャーウ・ロン、あの猫獣人は穴の中……そう言いやしたね……?」
突然“銀の腕”がそう言う。やや戸惑うように答えるのは例の金毛逆毛。シャーウ・ロンというのが奴の名らしい。意味的にはほぼそのまんま金毛って言葉か。
「ああ、あいつはキッチり落としたぜ。新入りが一人一緒に落ちて先に死んだらしーがよ」
「……死んだ?」
「……や、そりゃ、事故だ。どーしょもねえ。あんな化け物甲羅猪が居たなんて想定外だ。あの猫野郎も今頃殺されてんだろ」
あいにくまだこうして生きてるが、そのことは知られない方が動きやすい。
その、俺と金毛逆毛それぞれの楽観的な考えを、“銀の腕”が打ち破る。
「───いや、死んじゃあいねェぜ」
再び、ヒュンと鞭を振るう風切り音。
その先が打つのは俺の目の前の木の枝で、音速を越える速度の鞭の先は容易くその枝を折る。
マズい。もはや音を隠す余裕も身を潜める理由もない。勢い良く跳び、なんとかしてそいつを掴むと抱え込んで別の木へと再び跳ぶ。
「な、何だ!?」
「見えたか!?」
「わ、分かんねえ!! 何か動ッ……」
話す言葉の途中で倒れるのは、俺が投げつけた固いクォラルの実が直撃したから。
この辺りにゃバナナやパパイヤみてーな柔らかい果物ばかりだが、クォラルの実には固い殻がある。とは言え手で握り込める程度とそう大きくねえから、ダメージとしちゃ大したことねえ。
「ぐぁッ!?」
なので、“災厄の美妃”を使って砕いておいた甲羅猪の甲羅の破片、なんかも時折混ぜる。なかなか鋭い破片なら、当たりゃ皮膚くらいは切り裂くし、ついでに地面に飛び散った破片はちょっとしたトラップにもなる。
周りを回りつつ飛び跳ね動き回り、コッチの姿を現さずに投擲を繰り返し。クォラルの実だって当たりどころが悪けりゃ意識も飛ぶし、何にせよ見えねー敵から執拗に狙われるのは精神的にキツい。
とりあえずは動き回っての攪乱。その間に態勢を立て直しつつ時機を見て───と、考え着地した枝がぐらり。何か? と見るや、すっぱりと枝が折られて落ちる。
くるり回転、着地と同時に再び跳ぶ。枝を折ったのは“銀の腕”の振るう例の鞭。いくら鞭の速度が速くても、こりゃかなりの威力だ。文字通りに“銀の腕”の腕が良いのか、はたまた銀の鞭が特別製か。多分そいつは両方だろうぜ。
何にせよ掠めただけでも切り刻まれそうだ。
二回、三回と枝は折られ、こちらもそのたび落下と着地を繰り返す。落下してもすぐ体勢を立て直せるのは猫獣人ならではのバランス感覚だが、それでもこの正確さがヤバい。
視力が良いハズの金毛逆毛達手下にすら見えない動きでいるが、“銀の腕”にはどうも見られている。
いや……見てるんじゃあねえのか?
俺は地面に足を着け、飛び上がる瞬間に腹筋へと力を込める。
そしてそのまま……、
「ホゥワァァァァァァッッッッッッ!!!!」
猿獣人のお株を奪う大絶叫。
「ホゥッ!! ホゥッ!! ホゥッ!! ホワァッ!!!」
挑発、からかい、脅し……てなモンかと思われそうだが、一番の目的は違う。
音による攪乱。特に“銀の腕”の優れた聴覚による索敵能力を妨害するためだ。
目の悪い、盲目の人間が他の感覚器としての聴覚が発達する……なんてのはまたよく聞く話。そして“銀の腕”は元々普通の人間より鋭い様々な感覚の中で、視力を失った分かなり聴覚が鍛えられているんだろう。
恐らくは、鞭を振るう音とその反射で周りの情景や動きを察知できる程に。
目に頼ってる他の猿獣人には追いきれない俺の動きの、さらには先手先手を追えるのは、聴覚と戦闘の勝負勘の高さ。
その良い耳を塞ぎたくなるほどの大絶叫は、“銀の腕”の攻め手をくじくとともに、苦痛すら与えるだろう。
「お前ら、何をボーッと突っ立ってやがんでぇ!? 森でクァドが猫に負けるなンざ恥ッさらしも良いとこだろうがッ!?」
苦痛に顔を歪めつつ“銀の腕”がそう叫ぶと、金毛逆毛をはじめとした手下どもがハッとしたように表情を変えて、それぞれに飛び跳ね周囲の木々へと飛び移る。
おおっと、まずは一人が俺の前方の木へと乗って、太い枝へと大車輪よろしくぐるり回転。
「居たぞッ……!!」
進路上で迎え撃つ格好のそいつの顔面に甲羅猪の甲羅の破片を素早く投げつけると、両腕を交差させそれを払う……と同時に俺の蹴りが顔面にヒット。今度こそ猿も木から落ちる、だ。ポイント1つ。
「こっちか!?」
「調子に乗ンじゃねーぞ猫野郎がっ!!!」
今度は立て続けに二人、塊になって一気に襲ってくる。
木々の間の空中戦。俺の跳んだ先へと先回りして来た一人と、俺を後ろから追ってくる一人。
このまま空中でサンドウィッチにされそうなところ、俺は途中の木の幹を蹴りつけて横へ軌道修正。
「グワギャッ!?」
前後から飛びかかってきた二人は、間抜けにも正面衝突だ。熱い包容と共に叉も撃墜。2ポイントゲットだ。
後は金毛逆毛を含む四人くらい……だったか?
まだそう近くには来てないが、今まで通りにムスタと“銀の腕”の周囲をぐるぐる回るだけの動きじゃすぐに捕まる。
さてどーすっか、だ。幸い……なのかどーなのか。今はまだ“災厄の美妃”は表に出ていて、俺の腰帯に刺さっている。
さっきの化け物甲羅猪の毒の鼻息の魔力を十分吸い取ったからかどうなのか。何にせよいつでも使えるが……こいつの毒オーラみてーなのがどこまでの効果を発揮するのかは分からねえ。
効かないのが不安か? ってーとむしろ逆。効きすぎて殺しちまうのが心配だ。
匂いと気配とで様子を探る。暴れ回る……てな程には回復してないそいつを抱えたまま、タイミングを見計らって一気に中央へ駆ける。
不意をつかれた“銀の腕”は、驚き反応がやや遅れる。その逡巡は、ここで俺を攻撃するか、それとも奴らが俺の“主”と認識してるムスタを人質にして俺を牽制するかの二択でだろう。正直、真っ先に後者を選ばなかったのは不思議っちゃ不思議。
“銀の腕”はその僅かな逡巡の後に俺へと向き直り、音速の銀の鞭を俺へと振るう。
鞭の速度は目で追えるもんじゃない。当然匂いも音も無理だ。腕の動きで軌道を予想して避けるか、運を天に任せるか、或いは覚悟して受けるかしかない。
俺はそのまま真っ直ぐに突っ込む。避ける、かわす、なんて無駄な事はしねえ。奴の鞭を真っ向から受けて───、
「うぐぅぅっあッ!?」
腕と脚に激しい痛み。高速でしなる鞭は、うっすらと毛の生えた俺の表皮を、それでもかッてな程の鋭い痛みで責め立てた。そのまま巻き付き動きを奪うと、例の青白い光りとともに電撃が放たれる。
と、同時に……、
「あぐぅあッッ!!??」
“銀の腕”の背後からその首と腕をとり羽交い締めにするのは怪力巨漢のアールゴーラ族、ムスタ。
縛り上げられていたロープは既に切られてる。俺が何度か投げつけていた甲羅猪の甲羅の破片。その中でも鋭い切り口のものを拾ってナイフ代わりにし、切れ目を入れる。そのナイフ代わりの破片で全てを切る必要はない。ある程度の切れ目が入れられれば、ムスタの怪力でならぶち切る事が出来る。
「さあ、どうする?」
「ま、逆質問タイムだな」
俺は表皮を切り裂かれた腕と脚を確認しつつ、立ち上がってそう答える。
「……な、何故……?」
羽交い締めにされ首も押さえられて苦痛に歪みつつ、“銀の腕”がそう疑問を口にする。
多分……てか、間違いなくそれは、俺が奴の鞭からの電撃アタックで痺れなかったのか? てな事だろうが、まあ鞭を受けるときに“災厄の美妃”を構えてそれで受け止めたから……てのは秘密にしておこう。
「おい、金毛野郎! 形勢逆転だ! お前らも出てこい!」
俺が周囲の森に向けてそう叫ぶが、反応はない。
「……あー、糞。ムスタ、また通訳だ」
忘れてたが、奴らにはクトリア語じゃ通じねえか。
ムスタが大声で猿獣人語での呼びかけをすると、ガサガサとの音と共に倒された連中を抱えつつ茂みから出て来る。苦々しい表情で怒りと恐怖と不安のトリプルミックス。だが既に戦う構えは解いている。“銀の腕”の人望のおかげだな。
「───さて。
なあ、“銀の腕”。アンタさっき、俺達のことを『コソコソと色んな所を嗅ぎ回って……』みてーに言ってたよな?
そりゃ適当に言ったのか? 何か根拠になる情報でもあったからか?」
俺達が探ってたのと同様に、奴らも何かを探ってた。俺たちの動向に関して何かしらの不審を感じたンなら、そこに奴なりの根拠はあるハズだ。
“銀の腕”は、見えぬ筈の目を閉じたまま、唇を噛み締め俺を睨む。
「───お前は、誰かから聞いたはずだ。俺達がいろんな場所に行って、自分たちの正体を隠し、別人の振りをしながら何かを探ってる……、とよ」
でなきゃあんなに確信を持ってこっちを密偵呼ばわりするたぁ思えねえし、その密偵に対してかなり強い敵意か警戒心でもなきゃ、化け物甲羅猪退治のどさくさに紛れて穴に落とす……なんて言う、下手すりゃ二人とも死ぬかもしれねーような罠のハメ方をするワケもない。
確信と敵意。最初から読み損ねていたその二つが何か。それが重要だ。
「……へっ! 見損なうンじゃござんせんよ。名に負う二ツ名“銀の腕”たぁこの二本の鞭。天下の大盗ケビエルの薫陶受けてのさすらい稼業。盗むは金銭玉石秘宝の類じゃござんせん。俺が盗むぁは悪党鼠賊の肝っ玉。犬に成り果て誇りも無くした手前ェらなんざにゃ、教えることなどありゃしやせんぜ」
口許には不適な薄ら笑い。だがこの状況この態勢で、ここまで大見得切れるってな確かにたいしたもんだ。
けどまあ十分以上に気になる事を言っている。猿獣人語な上早口で、いまいち俺にニュアンスが分かってるか難しいが、どーにもピースが噛み合ってねえ。
で、そいつを確かめる多分一番の近道が、今俺の肩に掛けてるずだ袋の中にある。
「ま、いいぜ、話さなくてもよ。
だが思うにその情報を持ってきたのは……」
ずだ袋を下ろして口を開き、俺はそこからさっき木の上で捕まえたそいつを取り出す。
「コイツなんじゃあねえのか?」
首根っこつかんで高く掲げるのは1人のリムラ族。寝ぼけて弛緩しているのは、“赤ら顔”の所で貰ったネムリノキ成分多めの痛み止め丸薬を主成分に、ムスタの安酒場の奥でその他の材料含めて調合し直した眠りの粉の効果だ。薬作りの民である“砂伏せ”達から習った調合法で粉末にしつつ、かつ効果もなるべく高めておいた。
とは言え本職の“砂伏せ”たちに比べりゃ当然劣る。
巧くいったのは背後から掴み掛かり直接口元に持ってって吸い込ませたのと、猿獣人だが体格がひときわ小柄なリムラ族だからこそ……てなとこだろう。
だが、“銀の腕”は無言。
反応が薄いのはよく見えないからか……とも一瞬思うが、いやこれはちょっと違うようだ。
このリムラ族のちびが“赤ら顔”の教団本部から俺らの後をつけてたのは間違いない。
根拠は匂い。“赤ら顔”の教団が寄越したネムリノキ成分多めの丸薬。“銀の腕”の人足寄せ場で金毛逆毛の吐き捨てた嗅ぎ煙草。そして“輪っかの尾”のところで作られてたクォラルの実ベースのトロピカルジュース。
それぞれに個性的なこの三つの匂いが混ざり合った臭気を発していたリムラ族が、何故かこの場所で木の上にこっそり登って隠れて顛末を見ていた。
今日、たまたまここで……てな可能性は、まあ皆無だ。一昨日、“輪っかの尾”の賭場を出て以降、途中で交代しながらもこいつを中心に後を付けていたのも確認済み。機会を待ち、言い逃れできない場所まで「気づいてないふり」をする方が難しかった。
何にせよアールーマールでのリムラ族は、猿獣人の中で最も地位が低く侮られている。つまりどこにいても何をしてても空気のように溶け込み、誰も気にとめず相手にもされない。考えてみりゃあ密偵役にはピッタリだ。
しばしの間。
……いや、ちょっと“銀の腕”の奴、反応が遅すぎるだろ。表情からしても、どーもやっぱかみ合ってねえ気がしてきたぜ。
それより何より、得意げにリムラ族のちびを抱え上げてる自分が恥ずかしくなってくるじゃねーかよ。
そう思っているところに、
「なっ……!?」
と呻きとも驚きともとれる声がする。俺の背後で、だ。
声の主は金毛逆毛のクァド族……シャーウ・ロン。そしてその呻きは、ボスである“銀の腕”がムスタに捕まってる事への反応……じゃあない。その事なら、もっと前に遠くからでも見れば分かる。
奴の呻きは、今、近くにきて初めて分かっただろう事への反応。そう見るのが多分正しい。
つまりは───俺が捕まえて高く掲げているこのリムラ族と、何等かの接触があったのは“銀の腕”じゃなくて、金毛逆毛の奴の方……と言うことか。
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