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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!
3-247. マジュヌーン(93)混沌の渦 - 鉄の月
しおりを挟む“黄金頭”アウレウムのわめき声は、ちょいとした谷間のアルゴードの集落に響き渡る。呂律も回らず、言葉もはっきりしてねぇが、なんとも異様な気味の悪さと怒りが隠しようもなく溢れてる。
その前で、まさに叱られ反省させられている学校の生徒……そうとしか見えない4人。
それぞれに魔力を持ち、特殊な魔法の力を持つ事で恐れられているはずのそいつらは、見るからに借りてきた猫……てな、俺が言うとくだらねぇ冗談みてえだがな。
小森、金田とは3年以上か。まさにここクトリアの地下で、それぞれ死にそうな目に遭い前世の記憶を蘇らせて、その前世の記憶が強すぎたからか、あるいは俺も魔人であるあいつらも、クトリアを支配していた邪術士どもの“実験動物”として扱われ、この世界での半生がヤク漬け魔法漬けのおぼろげなモンしかなかったからか、とにかくほとんど前世の、まさに修学旅行の飛行機が墜落する寸前からの記憶、意識のままなんとか集まって逃げ出して、その締めくくりに死爪竜とかいう化け物と戦った挙げ句、俺だけが高い崖の上から沼へと落とされて死んだものと思われ……離れ離れになったそのとき以来だ。
大野と日乃川も、もちろん目にするのはそのとき以来。ただ、伝聞ではあるが、その2人のその後には関しては耳にしている。
リカトリジオス軍が“砂漠の咆哮”の各野営地を急襲し、壊滅させたときの別働隊、混乱させ反撃を整えさせない為の陽動としてのアールマール王国での自然火災に見せかけた放火の実行部隊をしていた……てな話だ。
アスバルが奴らと別れたときの目撃証言からも、あのときクトリアの地下から脱出し、王国軍の追求を逃れて河を渡り西へと向かった一行は、その殆どがリカトリジオス軍へと合流したとは聞いている。
だから大野や日乃川がアールマールでの破壊工作に加わっていた、ってのは分かる。
じゃあ小森や金田は?
小森は確か、オオネズミやらの小動物を操る魔力を、金田は石や木や土やらを鉄に変える魔力を持っていた。でかい火を作り出す日乃川や、それを自在に操れる大野に比べると、印象としちゃあ地味だし強そうでもねぇ。
だがそれでも魔人ってのは使い方次第じゃ重要な戦力になる。魔術嫌いだというリカトリジオスでも、またそこで頭角を現し将軍となっている静修……シュー・アル・サメットとしても、その重要戦力たるこの4人を、無意味にこんな所へ放置するワケはない。
いや、もしかしたらこの4人はリカトリジオスの横暴に耐えかね逃げ出しては来たものの、魔人だってんでどこへも落ち着けず、結局“黄金頭”アウレウムみてぇな鬼畜外道の配下になるしか道がなかった……そう言うことなのかもしれねぇ。
その辺の詳細は今は分からねぇ。分からねぇが、とにかく今は、その辺含めたこいつらの様子、動向を見ておくしかない。
「我らが何のためにこの地で……っているのか!? 貴様等にはその自覚……ない!」
なんとなく何を言ってるかは分かるが、やはり細かい所は聞き取れない。俺が隠れている建物の陰からはそこそこ離れてる。人間よりかは耳は良いが、ずば抜けてってほどでもない。
「なあおい、エリクサール、あいつが何喚いてっか分かるか?」
『ん~~~、まぁ、それなりに?』
幻惑術の一種で俺の耳元に囁き声を送っているエリクサールは、当然こちらの囁きも、また俺が耳にしている様々な音も聞いている。高性能の指向性集音マイクみてーに、“黄金頭”アウレウムの声だけを聞き取ろうとすればそれも可能なハズだ。
『まぁ~~~、なんだね、なんかごちゃごちゃ言ってるけど……よーは……うん、魔人の王国を作るとかなんとか、そんな話だな』
「王国?」
そりゃまた、デカいこと吹いてやがんな。
『旧王都の……貴族街とか呼ばれてっとこに、三大ファミリーとか言う奴らが陣取って仕切ってんけど、そいつら追い出してクトリアの実権握ってやろう……てな話だな』
「本気かよ?」
『知んねー。ただ手下を操るための大ボラかもしんねーし、マジ本気なのかもしんねーし~?』
「可能なのか?」
『やー、無理っしょ。
そりゃ、双方総力戦で平地でわー、ってやり合って決着つけるぞ、ってんなら、まあ可能性は0じゃねぇかもだけどな。城壁内に閉じこもって、しかも貴族街ってなりゃ“ジャックの息子”のドワーフ合金ゴーレムも居る。奴らにゃあ魔人の魔法は通じねぇ。魔法の力が売りの魔人じゃあ太刀打ち出来ねーからな』
俺が前世の記憶に目覚めた王都解放戦直後の頃には、“ジャックの息子”のドワーフ合金ゴーレムとやらは居なかった。いや、居たのかもしんねぇが、少なくとも会っちゃいねぇ。だから具体的には分からねぇが、こりゃある種のジャンケンみてぇなもんだろうな。
“黄金頭”アウレウムは全身をドワーフ合金同様の性質へと変えられる。その点ではドワーフ合金ゴーレムとやらと同じタイプじゃあるが、そうなるとお互い“あいこ”になる。
「ドワーフ合金ってなぁ、硬くて刃物にも強く魔法も効かねぇんだよな?」
『んだねぇー』
「誰がどーすりゃ、そのドワーフ合金ゴーレムってのに勝てるんだ?」
刃物にゃ強いが魔法に弱いとか、魔法にゃ強いが刃物にゃ弱いとかならまだ良いが、聞いた感じ弱点が無さそうだ。
そう聞くとやや間を置いてからエリクサールは、
『……まぁ~~~、そうだな~~。一番可能性あんのは遺跡探索者の連中だな』
「探索者?」
『ドワーフ遺跡を漁って昔のお宝取ってきてる連中だよ。奴らは遺跡のドワーフ合金ゴーレムとよく戦ってるからな。ドワーフ合金ゴーレムは基本が機械仕掛けだから、その機械部分をうまく壊すか、動力源の核を壊したり外したりすると動かなくなる。奴らはそう言うのにゃそこそこ慣れてる。
とは言え、“ジャックの息子”のドワーフ合金ゴーレムはそん中でも別格だ。一体壊すのに10人がかりくらいでなんとか出来るかどーか……てなとこか』
こりゃまたかなりの評価だな。
「その“核”ってのは、魔力で動いてんだよな?」
『お、鋭いとこ突くね。だから、お前の“災厄の美妃”なら、そこにさえ触れられれば一撃で壊せる。ただ、そう簡単に“核”を露出させる事ァ難しいがよ』
なるほどな。今後の為にその辺は調べておいた方が良いかもしんねぇ。
そんな話を囁き声で続けつついると、喚き散らし怒鳴り散らししていた“黄金頭”アウレウムがようやく一段落ついたらしく、やや静かな空気になる。
「他に何か変わった事とか言ってなかったか?」
『他にも何も、1から10まで全部イカれてやがるぜ』
「何かしらの計画とかよ」
『まー、火を吐く2人組じゃねー方の奴ら、南方人の魔人には魔獣集めさせて、もう1人には鉄の武器作らせる、みてーな事らしいけどな』
オオネズミを操っていた小森に魔獣軍団を、石や棒を鉄にさせてた金田にゃ鉄の武器を、て事は、奴らの能力が上がったのか、使い方が上手くなったのか。
『後はなぁ~……ん~、なんか、所々で良く分かんねー言葉使ってんだよな。暗号なのか、魔人だけに通じる言葉なのか分からんけど』
謎の言語? そりゃまた……謎めいてるな。
▽ ▲ ▽
お説教タイムも終わり、一部の見張りを残してそれぞれに寝床にしている廃屋や天幕へと散って行く手下たち。だが何人かはまた見張りの他の作業を割り当てられ遅くまでの居残り残業をしていて、俺の目当ての奴らもその中に居る。
作業部屋とされてるやや大きめの建物の中、ただ黙々とその作業を続けているのは1人の男と1人の女。
広く薄暗い室内には、その2人の他に作業する者の気配はない。だが床、テーブルなどに並べられている物はかなりの数の石、棒、またはそれらを加工して作られた武器や防具。
中には例の岩蟹だか言う化け物蟹の甲羅なんかを加工した胸当てなんかもある。
“闇の手”特製の俺の装備にも何ヶ所か使われて居るが、魔獣素材の武器防具は、その魔力によって齎される特別な効果、恩恵を維持するには、加工時にその魔力を定着させる為の特別な処理がいるらしい。だから素人が魔獣を倒し、その皮やら殻やら角やらを、その魔力による効果目当てで武具にしても、ある程度時間が経つと効果が失われる。場合によっちゃボロボロに崩れて無くなったりしちまうらしい。
この岩蟹の殻もその類で、魔力により強くなってる殻は、一時しのぎの防具にはなるが、死後は長いことその強度が保てない。
それらを、その1人の魔人が魔力を注ぎ込んで金属へと変えている。
効力を失っただろう粗雑な魔獣武具、または木や石、土くれでそれなりに形だけは整えただろう実用性の低い武器。
ただの石や削った棒切れを金属……鉄に変えるのにはそれ程時間もかからない。だがそこそこ複雑な作りのモノは、それらより時間も魔力もよりかかっている……そんな感じだ。
鉄へと変える度に、男は疲弊し荒く息を吐きつつうなだれる。俺は自分自身が魔力を使っている訳じゃないから感覚的にゃあ分からねぇが、魔力を使って術を使い、その魔力ってのが枯渇してくると結構な疲労感があるらしい。そうならないためには、魔力循環だか何だかを鍛えたり、魔力の総量を増やしたりといった専門の訓練が必要だそうだが、魔人の多くはそれらを学んでない。
アスリートが走り込みで心肺機能を高め、スタミナを増強するってのとよく似てる。
その横で南方人の女がやっているのは、新たな素材の製作。泥をこねて剣や斧、小型のナイフや槍の穂先のような物体を作り並べている。
「小森……」
男が荒い息の下から女にそう声をかける。
「別に……遅くまで、付き合う必要……ねぇんだぜ」
その言葉は、あんまりにも懐かしすぎてすぐには思い出せない言葉……言語。
もはや殆ど使う事もなきゃ、頭の中で思い浮かべる事すら無い、前世での言葉、日本語だ。
「いい……やる」
顔も上げず、ただ黙々と細かい作業を続ける小森。俺の知らない間に、この2人や、今ここには居ない大野、日乃川達に何があって、どういう状況、関係性なのか。ただここでコッソリと様子を伺っていてもまるで掴めやしねぇ。
せいぜい推測するに……少なくとも楽な状況じゃあ無かっただろうと言う、それだけだ。
そこへ、ややふらついた足取りで誰かがやってくる。誰か、と言うか、そうだな……4、5人ほどの男達だ。
「何だ、まだやってたのかよ」
少しろれつの回らないような粘ついた声の主は、下腹の出た男。その連れの痩せて腰の曲がった猫背の男に、汚らしくボロい革鎧を着た男や曲刀や手斧で武装した男たち。
言うまでもなく他の山賊連中で、その真ん中の“親分”は、さっきまで座らさせられていたうちの一人、大野だ。
「お……クーク」
途中まで言いかけた大野の名をひっこめて、金田は何か別の名を口にする。
「ネフィルよ~、何やってんだよ、これじゃまだ明日になってもノルマ終わらねぇだろうがよ~」
見た目も変わってはいる。明らかに前より腹が出て、傷もさらに増えている。
だが何よりも態度振る舞いが違う。あの妙に周りにへらつい、顔色伺いばかりしていた大野とは思えない。
手にした陶器瓶の中からは安酒の匂い。そこに……何らかの生薬が混ぜられてる。生薬って言えば健康的に聞こえるが、ありゃ多分、ある種の麻薬作用のあるヤツだ。
「お……」
「ちげーだろ!」
ネフィル……と、そう呼ばれた金田の言葉に、激昂したように大野が叫ぶと、馬鹿でかい炎の塊が吹き上がり、瞬間、周りを昼のように照らし出す。
「へっ……へへ、火、火……」
惚けているのか笑っているのか、大野の横の小男……日乃川がそう呟く。
「間違えんな、俺は“クーク”だ!」
さらに大声でがなる大野……いや、クーク。
クーク、そしてネフィル、てのは、多分クトリア語での奴らの名前なんだろう。干からびた骸骨みてぇな糞爺のくれた“新しい人生”における、“新しい名前”。名前だけではなく、性格人格もまた、“新しい”ものに変わって居るようだ。
「オメーらがのろのろしてっから、“黄金頭”もイラついてんじゃねぇかよ。俺はきっちりとテメーの仕事やってんのに、あいつからすりゃ連帯責任だとよ!」
この武器防具作り……つまり、木だの土だの、効果の薄れた魔獣装備だのを鉄製に作り替えるってのは、金田……ネフィルの魔人としての能力でしか出来ない。
“黄金頭”アウレウムが喚いていた「魔人の王国を作る」ってのがガチだとしてもただのハッタリだとしても、これだけ集めた山賊連中の装備を充実させるのは必要な事だろう。だが傍目に見ても、そりゃあちっとブラック労働すぎじゃあねぇか?
大野はまるでさっきの“黄金頭”アウレウムのように喚き怒鳴り散らして金田と小森をなじり責めている。その横で日乃川はやはりへらへらと薄ら笑いを浮かべて、ときおり何かを呟いている。
その流れで、小森の何かが気に入らなかったのか、日乃川が再び炎を出して、大野がそれを操り小森へと差し向ける。
その間に、金田が入って立ちふさがった。
「ばっ……てめ、何やって……!?」
慌てるのはむしろ大野。恐らく大野は、一見すると激昂し我を失っているかに見えたが、それでいてきちんと炎の距離や威力を計算し、ギリギリで小森には当たらないようにやっていた。
だがそこに金田が入ったことで計算が狂う。
「金田くん……!?」
「バ、バカやろう、お前が、勝手に、当たって来たんだぞ!?」
焼ける肉の匂いが鼻をつく。日乃川以外が動転し静まりかえる中、金田がゆっくりと、
「……ノルマ……終わってねぇから……仕事、戻るぜ……」
と、そう絞り出すように口にした。
それに飲まれるように後ずさる大野が、最後に唾を吐いてから、
「は、早くしろよな!」
と言い、子分を連れて立ち去ると、再び作業場の中は静寂に取り残された。
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