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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!
3-260. マジュヌーン(106)魔法使いの弟子 - 確かなものは闇の中
しおりを挟む結局のところ総ざらいのやり直しだ。クトリアの各居留地、遺跡、洞窟、廃墟……。まあとにかく色んな所へ出向き、忍び込み、または交易商やクズ拾い、流しの傭兵なんかに扮しての情報集め。
調べりゃ調べるだけ、確かにこのヴァンノーニ商会とリカトリジオス軍……シュー・アル・サメットとの繋がりや、その為のネットワークがうっすらと浮かび上がる。
「東地区とやらで怪しいのはリディアと言う地下闘技場の支配人か、フアン・クリエルとか言う老職人、“聖人”ビエイムとその一派辺りですが……」
「リディアはこれ以上探れねぇな~。守りが固ぇわ。それにありゃもっと別口じゃねぇ? 本命はやっぱビエイムだな」
「フアンも過去に何やらありそうではありますが、だいたい日がな一日将棋を指すか酒を飲むかで」
「あと、食人鬼居るのな、あそこ」
「食人鬼?」
「なんか、酒屋のおっさんに昔助けられたとかで懐かれてんの。ただありゃ、多分邪術士の実験材料にされてたクチだわ。元々食人鬼なんてのはたいして頭良かねぇけど、随分弄られてっ臭ぇしな」
食人鬼と言えば今でもシューの右腕、副官をしているはずの大賀の奴を思い出すが、あいつは前世の記憶のおかげか、はたまたそれこそ邪術士の実験の“成功例”だからなのか、頭の方は前世の大賀の人格そのもので問題はなかった。この間見掛けたグイドとか言う王国軍の奴隷も、王国領に隠れ潜んでいた邪術士に実験されてたって話だし、マジでこの世界の邪術士ってのは、前世の漫画なんかに出てくるようなイカれ科学者みてぇだぜ。邪悪な人体実験を色んなところでやってやがる。
「ヴァンノーニ商会と関係あるかどうかとは別にしても、東地区はリディア率いる魔狩人といいその食人鬼と良い、他の居留地とは戦力のレベルが違いますな。この辺も考慮しておく必要はあるでしょう」
「ノルドバ、怪しいババアが多過ぎるぞ」
「宿屋、鍛冶師、クズ拾い……」
「けど、ここの本命は決まりだろ?」
「まあな。ただ怪しい奴ばっかだわ」
あそこは規模はそんなでもないが、ある意味クトリアのへそ、ド真ん中の中継地点だ。昔っから人の行き来が多い分、胡散臭い連中も行き来し易い。
「そう言えば関係はありませんが、アルゴードでアウグストの副官として弓兵隊を率いてた兵士が、ここで雇われ警備兵をしてましたな」
アウグストよりも良い指揮官になれそうな奴だったが、引退しちまったんだっけかな。これもまあ、一応記憶には留めておこう。
「グッドコーヴはヴォルタス家の庇護もあり、あまり大きな問題は顕在化してませんね、今のところは」
港があり、漁と塩づくり、そしてその塩と魚を利用した魚の塩漬けと魚醤作りと産業が盛んで、邪術士専横時代も旧王都から離れていた分被害も少なく独立心も強い。ほど近いアルゴードが邪術士の西側への前線基地にもなってた事から、そこに定期的に食料他の貢ぎ物をさせられてはいたらしいが、それ以上の被害はあまりなかった。だからその辺の感覚は今にも続いては居るようだ。
「ちっと問題ありそーなんは、船大工の息子ぐれーかな」
「船大工の?」
「ま、言ってもかわいいもんよ。ちょっとした博打狂いだ。こっそりとモロシタテムの賭場に通い詰めてる。周りにゃあんまバレてねぇみてーだけどな」
「だが、そういう些細なところから付け込まれる……てのはある話だな」
「モロシタテムは警備隊長ですな」
「マジかよ」
「とは言え、私腹を肥やす悪党と言うワケでもなさそうです。弱味でも握られているのかもしれませんが、そこまでは」
その辺も要注意……てなところだか。
「王国駐屯軍は、備品係の奴が物資の横流しと情報提供との引き換えに、やべぇ薬とかを取り引きしてるみてぇだぜ」
「今度は腐敗軍人かよ」
「まあ、面倒な魔人やら魔獣やらばかり相手に防戦一方、では、帝国人兵士の最も好きな“略奪働き”が出来ませんからな」
この世界の兵士は基本的に命懸けの割に給金はそう高くない。その代わり多くの軍隊では街を占領し略奪するのが「副収入」となる。まあ、結局軍隊なんてのも、親分が違うだけの山賊と大差ねぇ。
魔人や山賊退治は、小勢の傭兵団や“砂漠の咆哮”みたいな戦士団なんかからすりゃあ溜め込んだ財宝を奪う事も出来る実入りの良い仕事になるが、軍隊くらいの規模になると街の略奪に比べりゃいまいち見合わない。だから兵士の士気も指揮官の士気もそう高くはならないし、魔獣駆除に至ってはなおさらだ。
何にせよ十分な報酬のない僻地の重労働じゃ、当然末端の腐敗は進む。そうでなくても、戦ってのはそれだけでストレスになるもんだから酒やヤバいヤクに逃げたくなんのも当然っちゃ当然。
その辺の動き、繋がり……。
ボバーシオと違い、邪術士が長年支配、圧政を続けていたクトリアでは、「古くからある裏社会の組織」が無い。と言うか、他の場所ならそれに相当しうる勢力が、そのまんま貴族街で支配者然としてでけぇ面してやがる。だから逆に、新しい「裏社会のネットワーク」を作り出せる余地があった。
ヴァンノーニ商会とシュー・アル・サメットはそれを上手く利用して、それら大きな勢力からあぶれた、入り込めなかった連中を纏めてった…ってワケだ。しかも、個々の末端にはそれぞれがどう繋がっているかも分からねぇように、巧妙に……だ。
クトリア攻めの為の渡河点の奪い合いは表の争いだが、それだけではない裏側の争いも行われている。今のところそれぞれの個々の末端がどう絡んでくるか、動きが繋がるかは分からねぇが、これらもまた、奴の手の内の一つなんだろう。
△ ▼ △
しばらくしての事だ。
レフレクトル地下にある“闇の手”の隠れ家は、ブランコ団の協力もありそこそこ整備されてきた。
その中の1つが作戦室。それぞれの情報確認から、それらをまとめて今後の方針を決めたりもする為の部屋だ。
その中央、小汚い木製の机の上に羊皮紙に描かれたクトリア近郊及びシーリオ、ボバーシオを含む残り火砂漠東北部の大きな地図。その何カ所かには色の塗られた木製の駒が置かれ、その駒は机にピン留めされている。
太めの色付きの糸が真ん中にくびれのある小さな駒に一巻きされ、さらに別の駒へと繋がり巻き付いている。
駒はそれぞれ人物を表していて、例えばクトリアでは東地区のビエイム、ノルドバのヒメナ婆さん、モロシタテムの警備隊長ロランド、そしてグレタ・ヴァンノーニ……。つまり探り出したヴァンノーニ商会の裏組織の連中、関係者。糸はそれらの繋がりだ。
その中の一つ、グッドコーヴから駒が1つ取り除かれる。グッドコーヴでヴァンノーニ商会の手先となっていた男、船大工の息子のセリノ・レガラドだ。
表向き、セリノは両親と共に船に乗ってた際に嵐に遭い亡くなった……と言う事になっている。だが実際は違う。
「ここでこうなるとは、些か予想外でしたな」
その駒を取り除いたアルアジルがそう言うが、正直そうも言えねぇ。
セリノ、そしてその父のトバイアスは、グッドコーヴ唯一の魔導船を整備、建造出来る船大工だ。いや、グッドコーヴ唯一、てことは、つまりクトリアで唯一、という事でもある。ヴォルタス家とも懇意にしてて、グッドコーヴに立ち寄った際の船の整備点検も請け負っている。
そのレガラド工房が無くなることは、そのままクトリアのカロド河での防衛力の低下に繋がる。
ヴァンノーニは根は生真面目だが賭け事にハマり易いセリノを借金で縛り脅しすかして、奴らのネットワークの中に組み入れた。だが連中は繋がりはつけつつも、セリノに対して何かしらの悪事を強要する事はなかった。ただ、悪い遊びを教え込み、また一見するとどうって事もない他愛のない情報を聞き出していただけだ。
例えば、セリノが初めて自分の設計で全て作った船の初航海の予定なんかを、だ。
しばらく泳がせていたのは、手駒としてのセリノ、そしてレガラド工房をどう利用するかの計画にまだ揺れがあったからだろう。
引き込んでリカトリジオス軍の為の魔導船を造らせる、てな事も可能性としてはあったかもしれない。もちろん表向き、と言うか、セリノには「ヴァンノーニ商会の為」みたいに言って、だったろう。だが結局連中は、彼らを始末してクトリアのカロド河防衛力を下げる方を選んだ。そう言う流れだ。
アニチェトが死に、魔導船造船の出来る工房も消えた。渡河点を奪うのにはしくじったが、こうなれば数で押せるリカトリジオス軍の優位性が高まる。やろうと思えばもっと西側の海に面した入り江か何かを整備し、ウェスカトリ湾に出て海側からクトリア領内に侵攻すると言う手もある。そちらで造る船は、ボバーシオを占領出来れば用立てできる。
ただその場合の問題は、やはりグッドコーヴとヴォルタス家の武装船団だ。
クークのボーマ城塞攻めと、今回のレガラド工房への攻撃は、その2つに打撃を与えてる。シーリオで基盤を固めつつ、小賢しい策を色々打ってきやがるぜ。
「主どの」
地図上の消えた駒について、またそれを踏まえての一通りの状況確認をしてから、改まってアルアジルがそう切り出す。
「少しばかり別の計画について進展がありまして」
別の計画? と顔を上げて向き直ると、
「“闇の主”討伐戦の件です」
と言う。
“闇の主”。
俺たち“闇の手”と名前は似てるが別に何の関係もない。クトリアから見て北北東、“巨神の骨”をぐるり回り込んだ向こう側にある闇属性魔力に“汚染”された広大な森の奥深く。人間が気軽には踏み入れられないその土地にはダークエルフ達が住み、中央には“黒金の塔”と呼ばれる巨大な塔がある。そこに住むのが、魔術師協会認定の闇属性魔術師の最高峰、“闇の主”だ。
魔術の六属性とされるのは、火、土、水、風に闇と光。このそれぞれの属性において魔術師協会から最も優れた使い手と認定された者が“闇の主”のような称号を与えられる。
魔術師協会に加入してないアルアジルに言わせると、「魔術師協会内部だけで決められる政治的名誉職みたいなもの」でもあるらしい。
だがそれを踏まえても、今の“闇の主”トゥエン・ディンと言う奴は破格の魔術師で、人間とは比較にならないほど長寿で、長年魔術の研鑽を積んできたアルアジルですら「侮れない」のだそうだ。
その「侮れない」“闇の主”へと、聖光教会が喧嘩を売った。
聖光教会は母体そのものは古くからある太陽神崇拝の宗教団体で、太陽神は神々の父ハイディスタルの長男アルーティエとされている。
その太陽神アルーティエを“新たなる主神”であると定め、光属性魔術を「神聖魔法」と称している。
連中はいわば光属性魔法至上主義であり、また同時に人間至上主義でもあると言う。
つまり「太陽神アルーティエの真の祝福を得ているのは我々人間種のみであり、エルフやドワーフを含めた種族はあくまで太陽神の祝福を得られない者達。獣人は文明化されてない蛮族で、ダークエルフ、オーク等の闇属性魔力を持つ者達は邪悪である」と、そう嘯いてる。
つまり“闇の主”討伐は、その聖光教会と“闇の主”とのある種の宗教戦争でもある。
その聖光教会が、どうやって言いくるめたのか不明ながらも、聖光教会の拠点があるティフツデイル教国、正統ティフツデイル王国、そして辺境四卿を含めた南部諸卿同盟諸々。とにかく魔術師協会を除く元ティフツデイル帝国の勢力が全て集めて連合を組んだ。
「よく分からねぇが、なんでそんな事になったンだ?」
と聞くと、
「まあ、大義名分としては“闇の主”こそが“滅びの七日間”を引き起こした元凶、などとも喧伝してますが……」
「嘘だと?」
「でしょうね。そもそも“滅びの7日間”は、帝国が東方人への反撃の為、強引に魔力溜まりの活性化をし過ぎ、過負荷による暴走が連鎖的に反応した事がきっかけです。魔術師協会も強引な魔力溜まりの活性化は危険だと警告をしていましたし、当然“闇の主”も無関係です。
しかし聖光教会は常日ごろから人間種至上主義を広め、また、自分たちが得意とする光属性魔法を神聖魔法などとうそぶく事で、多くの帝国人を支配洗脳しております。彼らにそそのかされ、闇属性を邪悪な魔法だと勘違いしている愚か者はたくさんいますし、それにあえて乗ることで利益を得ようとした者たちも少なくないでしょう」
「……ちょうど良い“生け贄”、てヤツか」
「ええ、ですが……」
万の軍勢で攻められたとしても、その“闇の主”ってやつは、決して“都合の良い生贄”なんかじゃなかった。
「“黒金の塔”の地下には、かつてトゥルーエルフ文明が残した非常に強力な闇の魔力溜まりがあります。それを支配している“闇の主”は、ただの強力な魔術師ではありません。魔力溜まりの魔力、“黒金の塔”の防衛設備、闇の森による闇属性魔力の守り……。
まさに1人で万の敵を屠るだけの十分な力を持っていた……」
はずだが……と、話は続く。
「けど、“勝てた”ってーワケじゃあねぇんだよな?」
「はい」
流星群により連合軍の野営地は壊滅。軍として機能出来なくなり四散しての敗走。だがその後“闇の主”も行方不明になり、痛み分け……てなのが一応の見解だそうだ。
で、今は主の居なくなった“黒金の塔”へと、アルアジルは行きたいと言う。
「主の居ぬ間に支配権を奪おう、ってーのか?」
半分からかい気味にそう言うと、
「可能であれば」
と、冗談かどうか分からない声で返す。
「ですが、それを第一目標にはしません。成功の可能性は低いですし、まあ、それほど欲しいワケでもありません」
と、そう続ける。
「ただ、幾つか確かめたい事と、頂いておきたいものもあります」
「火事場泥棒か」
「その様なもので」
まるで悪びれる風もなく言うアルアジル。
「まあ、良いぜ。正直、色々行き詰まって腐ってたしな。それにお前のその目的も、今後に役立つんだろ?」
背もたれに体重をかけて椅子を揺らしながらそう確認する。
「はい。特に……“災厄の美妃”をより完全にする為には、必要になることです」
と、返してくる。
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