ねこさんは、トレジャーハンター!?

豆井悠

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113 ギルマスのアドバイス

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「んあっ!?」

 ねこさんが目を覚ました。

「お、目が覚めたかい、ねこさん。で、体調はどうだい?」

 同時に響く貫禄のある声。

「あ、ギルマスさん‥‥‥もう大丈夫なのね‥‥‥」

 きょろきょろと辺りを窺えば、見覚えのある部屋だった。

「ここは、ギルマスさんのお部屋‥‥‥」

「ああ、このバカのせいでねこさん気絶しちまったからな」

 白猫はでっぷりとした腹を揺らして、床に正座している巨大なねこに近づく。

「わ、悪気はなかったんだよ、信じておくれよ!」

 メインクーン姉さんが、何だか可愛らしい衣装を着て必死に弁明していた。

「やかましいわ! 自分でまたたび中毒なめんなって言っておきながら、酒くせえ息まき散らしやがって!!」

 ギルマスの物凄い剣幕と言っている内容から、姉さんはしゅんとするしかなかった。

「みけ美くん、しっかりと教育してやりなさい」

「はい! じゃあ姉さん、行きますよ」

「あ、ああ‥‥‥」

 のっそりと立ち上ったメインクーンが、ねこさんを見つめる。

「本当にすまなかったね‥‥‥ビールを目の前にして浮かれちまって配慮が足りなかったよ‥‥‥」

「べ、べつにいいのねー。それよりその恰好は‥‥‥」

「き、聞かないでおくれ」

 みけ美とお揃いの受付嬢の制服を纏った身体を両手で隠しながら、部屋から出ていった。

 すぐに階下から茶化すようなセリフたちが巻き起こり、それが阿鼻叫喚に変わって、今ではすっかり静まりかえっている。

「‥‥‥」

 ねこさんは問い詰めなくてよかった、そう思っていた。

「で、ねこさん。ダンジョンまたたびにリベンジするなら‥‥‥」

 一階が静まりかえったのをきっかけに、ギルマスが口を開いた。

「本格的に魔法の習得なんか、どうだい?」

「魔法‥‥‥」

 その言葉に自分の右手をじっと見るねこさんだった。
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