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129 頭キーンはアイスクリーム頭痛と言うらしい
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今日も今日とて猛暑日である。
六畳間はクーラーフル稼働のおかげでひんやりとしていた。
『快適快適』
寒いくらいの室温に、ロボはご満悦である。
(こんなに冷やしちゃっていいの? 節電とか色々問題があるんでしょう?)
『ワタシが熱暴走した方が問題だろう?』
(あ、そう言えばそうね)
ガーディアンマスターの暴走が、世界の脅威になることは火を見るより明らかだ。
リースはそれを想像したのか、ぶるる、と身震いした、ように見えた。
『それにご主人は我慢強すぎる。あのままではまた倒れてしまっただろう』
(そうねー、ねこさん、変な所でまじめよねー)
その時、がちゃり、と玄関のドアが開いた。
「あー、生き返るのねー」
『おお、ご主人おかえり』
(おかえりなさい)
「ただいまなのねー」
外の暑さにやられてすっかりとろけていたねこさんが、クーラーの冷風を浴びて徐々に復活していく。
『バイトはどうだった?』
「今日は着ぐるみはやばいので、事務作業だけだったのねー」
ダンジョンまたたびの一件以来、何かと過保護ぎみなネコサンである。
『そうか、ほれ、麦茶だ』
すぐにキンキンに冷えた麦茶がねこさんの前に現れた。
「ありがとなのねー」
わき目もふらず、一気に飲み干す。
「ぷはー! それじゃあみんなでアイスでも食べるのね」
持っていたレジ袋から、かりかりさん二本とロックアイス一袋を取りだす。
(わーい!)
リースはあの魔力の手を使って器用に包装をはぎ取ると、かりかりさんを魔力変換して取り込んだ。
(ん~、さっぱりした甘さでおいしいわ~‥‥‥って頭? が痛いっ!?)
オーブなのに、頭? がキーンとしたようだ。
『‥‥‥ご主人? ワタシは食べられないが‥‥‥』
「これなら体を冷やせるのね」
ロックアイスをす、とネコサンの目の前に差し出す。
『ああ、そういう事か。では遠慮なく』
ばりーん、と袋を破ると、狭い額の上に氷をそっと置いた。
『おお、CPUが生き返る!』
「よかったのね! ではねこさんも‥‥‥」
ばあく、と豪快にかぶりつくと、やっぱり頭がキーンと痛くなったわけで‥‥‥。
「~~~~~~~~~~っ!?」
ねこさんの声にならない悲鳴が、穏やかな六畳間にこだました。
六畳間はクーラーフル稼働のおかげでひんやりとしていた。
『快適快適』
寒いくらいの室温に、ロボはご満悦である。
(こんなに冷やしちゃっていいの? 節電とか色々問題があるんでしょう?)
『ワタシが熱暴走した方が問題だろう?』
(あ、そう言えばそうね)
ガーディアンマスターの暴走が、世界の脅威になることは火を見るより明らかだ。
リースはそれを想像したのか、ぶるる、と身震いした、ように見えた。
『それにご主人は我慢強すぎる。あのままではまた倒れてしまっただろう』
(そうねー、ねこさん、変な所でまじめよねー)
その時、がちゃり、と玄関のドアが開いた。
「あー、生き返るのねー」
『おお、ご主人おかえり』
(おかえりなさい)
「ただいまなのねー」
外の暑さにやられてすっかりとろけていたねこさんが、クーラーの冷風を浴びて徐々に復活していく。
『バイトはどうだった?』
「今日は着ぐるみはやばいので、事務作業だけだったのねー」
ダンジョンまたたびの一件以来、何かと過保護ぎみなネコサンである。
『そうか、ほれ、麦茶だ』
すぐにキンキンに冷えた麦茶がねこさんの前に現れた。
「ありがとなのねー」
わき目もふらず、一気に飲み干す。
「ぷはー! それじゃあみんなでアイスでも食べるのね」
持っていたレジ袋から、かりかりさん二本とロックアイス一袋を取りだす。
(わーい!)
リースはあの魔力の手を使って器用に包装をはぎ取ると、かりかりさんを魔力変換して取り込んだ。
(ん~、さっぱりした甘さでおいしいわ~‥‥‥って頭? が痛いっ!?)
オーブなのに、頭? がキーンとしたようだ。
『‥‥‥ご主人? ワタシは食べられないが‥‥‥』
「これなら体を冷やせるのね」
ロックアイスをす、とネコサンの目の前に差し出す。
『ああ、そういう事か。では遠慮なく』
ばりーん、と袋を破ると、狭い額の上に氷をそっと置いた。
『おお、CPUが生き返る!』
「よかったのね! ではねこさんも‥‥‥」
ばあく、と豪快にかぶりつくと、やっぱり頭がキーンと痛くなったわけで‥‥‥。
「~~~~~~~~~~っ!?」
ねこさんの声にならない悲鳴が、穏やかな六畳間にこだました。
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