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148 今必要な事は……
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「うーん? なんて書いてあるのねー……?」
ねこさんは、壁に映し出されている細かすぎる文字たちに、その細い目をさらに細めた。
『まあ全部をすぐにやる必要はない。そうだな……今必要なのは、これかな』
ネコサンがマウスを動かし、一つの項目をマウスポインタで指し示した。
「……ごめんなさいなのねー、小さくて、よく見えないのね」
『む、それもそうだな……えーと、こうして……こうやって……どうだ、ご主人?』
ロボ猫がその部分だけを拡大してくれた。
「おお! これならねこさんにも見えるのね! えーと、なになに……え?」
(ねこさん、どうしたの?)
「……」
リースの問いに、無言で映像を指さした。
(どれどれ……魔力量を最低でも四桁に乗せる……あら? 結構きつめな課題ね!)
言葉とは裏腹に、やけに楽しそうなオーブである。
「あ、あのう、ネコサン? リジェネを覚えてますが、これは必要ですか?」
少し不満げにねこさん。
『では逆に問うが……ご主人は常に瀕死状態になってから戦闘を始めるつもりなのか?』
若干の怒りを含んだネコサンの視線が、ねこさんを捉える。
「そ、それは……」
何だか痛い、いや、とってもまぶしいその視線に、ねこさんは思わず顔をそむけた。
『それはなんだ? 言ってみろ?』
「ねこさんが間違ってたのねー、だ、だからその視線を向けるのはやめて欲しいのねー」
(そうよ、チャト。せめて映像は切ってから睨みなさいよ)
『あ? す、すまないご主人。ついカッとして、映像をご主人の顔に投射してしまった……』
慌てて投射をやめて、ねこさんの前に土下座した。
「い、いいのねー、ネコサンはねこさんの事を思ってくれただけのね」
言いながらロボの手を取ろうとして……。
(あら? うれしいけど……ねこさんもしかして、目がくらんだまま?)
リースを撫でまわしてしまうねこさんだった。
ねこさんは、壁に映し出されている細かすぎる文字たちに、その細い目をさらに細めた。
『まあ全部をすぐにやる必要はない。そうだな……今必要なのは、これかな』
ネコサンがマウスを動かし、一つの項目をマウスポインタで指し示した。
「……ごめんなさいなのねー、小さくて、よく見えないのね」
『む、それもそうだな……えーと、こうして……こうやって……どうだ、ご主人?』
ロボ猫がその部分だけを拡大してくれた。
「おお! これならねこさんにも見えるのね! えーと、なになに……え?」
(ねこさん、どうしたの?)
「……」
リースの問いに、無言で映像を指さした。
(どれどれ……魔力量を最低でも四桁に乗せる……あら? 結構きつめな課題ね!)
言葉とは裏腹に、やけに楽しそうなオーブである。
「あ、あのう、ネコサン? リジェネを覚えてますが、これは必要ですか?」
少し不満げにねこさん。
『では逆に問うが……ご主人は常に瀕死状態になってから戦闘を始めるつもりなのか?』
若干の怒りを含んだネコサンの視線が、ねこさんを捉える。
「そ、それは……」
何だか痛い、いや、とってもまぶしいその視線に、ねこさんは思わず顔をそむけた。
『それはなんだ? 言ってみろ?』
「ねこさんが間違ってたのねー、だ、だからその視線を向けるのはやめて欲しいのねー」
(そうよ、チャト。せめて映像は切ってから睨みなさいよ)
『あ? す、すまないご主人。ついカッとして、映像をご主人の顔に投射してしまった……』
慌てて投射をやめて、ねこさんの前に土下座した。
「い、いいのねー、ネコサンはねこさんの事を思ってくれただけのね」
言いながらロボの手を取ろうとして……。
(あら? うれしいけど……ねこさんもしかして、目がくらんだまま?)
リースを撫でまわしてしまうねこさんだった。
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