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2024年3月

3月2日

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長女の部屋はまだ散らかったままなので、声をかけると「自分でなんとかするから、みつの面倒でも見てて!」と言われてしまった。
仕方ないので、リビングでテレビを見ていたが飽きたようなので、散歩に行ってきた。
公園まで歩いたが、子供はいなかったので遊ばないと言っていた。
帰りに神崎さんと犬に会った。
長男は「はなちゃーん」と声をかけ、ギュッと抱きしめていた。
犬を抱きしめる長男の手は白く長い毛に埋もれていた。
「ずっと会えなかったからさみしかったよ」と犬に話しかけていた。
「幼稚園に行ってから、なかなか会えなくなったからねぇ、ハナもみつくんに会いたがってたよ」と神崎さんに言われ、「ぼくも会いたかったよ」と満面の笑顔で頭を撫で回していた。
しばらく、犬と会話をし「こんど僕の家にも来てね」と手を振ってわかれた。
先程まで犬を抱きしめていた手を握り歩いていると、「はなちゃん可愛かったね」と上機嫌に話していた。
少し前に見かけたパトラッシュはどうしているのだろうかと思いながら家に帰った。

長女の部屋を覗くとまだ片付け終わってなかった。
どうしたら良いのかわからないようで、物の場所が動いただけのようだったので、妻に声をかけると自分が手伝うので風呂掃除をするよう言われた。
風呂掃除をしていると、長男が来て手伝ってくれたので2倍の手間だった。
長男の着替えをしていると、次女がテレビ台につかまり立って周りを見回しながらウロウロとしていた。
ぞうきん~と言いながら妻が降りてきたので長男の着替えをしたと声をかけると、リビングをのぞいて次女がうんちだからと言った。
うんちのときは泣くんじゃないのかと言いながら臭いを嗅ぐと、たしかにうんちだった。
成長したからもうほとんど泣かなくなったらしい。
不快そうに立ったり座ったりするらしい。
次女のおしりをきれいにすると、先程まで機嫌よく積み木を齧っていた次男が泣き出した。
そこに丁度良くゴミ袋~と言いながら妻が降りてきたので、次男をあやしてと言うと、こっちもおむつだよとのことだった。
次男は泣いて教えてくれるシステムらしい。
静かなのも困るが、泣くのも困る。
次女のおむつを取り替え放流し、次男のおむつを取り替えズボンを履かせたので、次女にも履かせようと捕まえると、大暴れして逃げられた。
10分後に長女と降りてきた妻は、状況を察知し次女を簡単に捕まえ暴れても鮮やかな手つきでズボンを履かせてくれた。
こんな事も出来ない自分がなさけない。
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