夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

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2025年4月

4月20日

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アイツの夢を見た。
長女の部屋に入ると俺が色を塗っているキャビネットをアイツが楽しそうに触っていた。
早く色を塗って持って来いという催促かと思い手帳を開くと真っ白で夢だと気がついた。
ここまでは細かく再現できないのかとがっかりした気持ちのままどんどん時間が過ぎていった。
キャビネットの抽斗を開けていたので、いくら娘でもだめだと思うと言うと声が出たので驚いたが、アイツのほうがもっと驚いていた。
寝言を話していたのだろうかと気になったが隣で寝ていたのは長男なので問題ないだろう。
俺に注意されたアイツは気まずそうにそっと閉めながら開けていた抽斗を指さしていた。
その抽斗の金具はそれじゃないなと思ったが、中々に女の子が好きそうなデザインだった。
探して付け替えろという意味かもしれないなとお思っていると、次は寝室に場面が変わった。
今度は寝室かよと思うと同時に、流石にここは駄目だろうとアイツのデリカシーの無さに呆れ文句を言うと、クローゼットに隠れた。
もう死んでいるからクローゼットの戸を通り抜けられるんだと考えていると、いきなり出てきて窓ガラスを割って家から出ていった。
咄嗟に落ちると思い手をのばしたが割れたはずの窓ガラスがあり阻まれた。
現実ならかなり痛かったと思うがまったく痛くはなかった。
夢なので当然だが、アイツが現実にいないことを改めてわからされた気分だった。
落ちても死なないのは理解するが、窓ガラスを割る演出だけは納得行かない。
クローゼットと同じように通り抜けてほしかった。
目が覚めてからもアイツに対する文句が出てきたが、寝室のクローゼットにはガラス入のパーカーがあることを思い出した。
妻に聞いて今日のうちに車に積んだ。
アイツが俺の忘れていることを思い出させてくれたことには感謝だ。

長男が日曜日に1個と約束していたおもちゃの出る入浴剤を2個入れていた。
どこの金持ちだよと思ったが、妻には内緒で来週の分はないからと言うと、秘密という言葉が楽しかったのかくすくすと笑っていた。
風呂から上がっても機嫌よくしていたので妻になにかあったのかと聞かれたが男同士の秘密なので隠すことにした。

明日辺りにでも気合を入れキャビネットを完成させないと。
夢で見た金具は気になるが、とりあえず家に運んで見つかった付け替えようと思う。
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