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3話 栞の告白
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翌日、学校に行くと先生が…
「そろそろ、席替えをしようと思う」
そう言い始めた…
―――えっ、席替え?
―――もしかしたら、空と席が離れてしまうかも…
その予感は、当たった…
空と違う班になって…
しかも、席も離れてしまった…
舞は前の方の席で、空は反対の後ろの方の席…
これで、話をすることもなくなってしまう…
その日は、空と話すこともなければ…
目が合うことも1回もなかった…
最悪な1日だ…
舞は、席が離れても休み時間になると
空を目で追いかけた…
見ないって思っても無意識に見てしまう…
この気持ちは止められなかった…
「藤本元気か?」
時々、空が舞に話し掛けてくれる時がある。
そんな日は、すごく嬉しくて…
「うん、元気よ」
ほんの少し、話すだけで舞の心は満たされた…
空に元気がないと…舞も落ち込んでしまう。
本当に、毎日が一喜一憂だった。
ある日…栞が…
「舞って、好きな人いるの?」
そう聞かれて、ドキッとしたけど…
「今は、いないよ」
そう、答えてしまった…
「栞は?」
「私、最近気になる人が出来たんだ…」
「えっ、そうなの?誰?」
「うん……絶対に誰にも言わないでよ」
「言わないよ」
「実は、徳島くんなんだ…徳島くんって、面白いしカッコいいよね…」
舞は、衝撃的だった。
「そ、そうなんだ…」
「うん、恥ずかしい…本当に誰にも言わないでね。私の片思いだし…」
「うん、大丈夫。言わないよ」
舞は、自分も好きだなんて言えなかった…
栞も、空くんのこと好きなんだ…
でも、今更自分も好きだなんて、口が裂けても言えない…
栞は、可愛い子だ…
空にも、よく話し掛けてるなって
羨ましく思っていた。
それに、性格もいいし…すごく良い子…
それから、栞は舞に空のことを相談してくるようになった。
「今日、徳島くんと話したんだ…目が合ったら笑いかけてくれたんだよ」
その度に、心が苦しくなった。
胸の奥が、キュッとなった。
「そうなんだ…よかったね」
そう言うしかななかった。
本当は、栞のことを心から応援してあげたかった。
でも、そう思うと胸が苦しくなる…
どんなに、私も好きなんだって言いたかったか…
体育祭の練習が始まって…
1年生が出る競技は、ダンスと綱引き、そして二人三脚だった。
リレーもあるけど、舞は選手に入らない…
空は、リレーの選手になった。
二人三脚の、練習になって初めて気が付いた。
舞の二人三脚のペアは、空だったのだ…
足を合わせて、ハチマキを結ぶだけでドキドキした。
そして、肩をくんで歩く…
胸の鼓動が聞こえるかもしれない…
どうか、止まって…
そう願いながら…走った。
空は、舞に合わせて走ってくれた。
―――やっぱり、空は優しい…
後で、栞が
「舞、いいなー。私も空くんと走りたかった…」
「ごめんね。私も驚いたよ。変われるなら、変わってあげたいよ」
そう、言って誤魔化した…
本当は、嬉しくて仕方なかった…
本番も、ドキドキしたけど
空との息もぴったりで…
早く走ることができた。
後で空が…
「藤本、俺たち息ぴったりだったよな。ありがとう」
そう言うと、空は手を前にだした。
「こちらこそ、ありがとう」
舞は、差し伸べられた手を握って握手をした…
この日は、舞にとって最高の1日となった…
「そろそろ、席替えをしようと思う」
そう言い始めた…
―――えっ、席替え?
―――もしかしたら、空と席が離れてしまうかも…
その予感は、当たった…
空と違う班になって…
しかも、席も離れてしまった…
舞は前の方の席で、空は反対の後ろの方の席…
これで、話をすることもなくなってしまう…
その日は、空と話すこともなければ…
目が合うことも1回もなかった…
最悪な1日だ…
舞は、席が離れても休み時間になると
空を目で追いかけた…
見ないって思っても無意識に見てしまう…
この気持ちは止められなかった…
「藤本元気か?」
時々、空が舞に話し掛けてくれる時がある。
そんな日は、すごく嬉しくて…
「うん、元気よ」
ほんの少し、話すだけで舞の心は満たされた…
空に元気がないと…舞も落ち込んでしまう。
本当に、毎日が一喜一憂だった。
ある日…栞が…
「舞って、好きな人いるの?」
そう聞かれて、ドキッとしたけど…
「今は、いないよ」
そう、答えてしまった…
「栞は?」
「私、最近気になる人が出来たんだ…」
「えっ、そうなの?誰?」
「うん……絶対に誰にも言わないでよ」
「言わないよ」
「実は、徳島くんなんだ…徳島くんって、面白いしカッコいいよね…」
舞は、衝撃的だった。
「そ、そうなんだ…」
「うん、恥ずかしい…本当に誰にも言わないでね。私の片思いだし…」
「うん、大丈夫。言わないよ」
舞は、自分も好きだなんて言えなかった…
栞も、空くんのこと好きなんだ…
でも、今更自分も好きだなんて、口が裂けても言えない…
栞は、可愛い子だ…
空にも、よく話し掛けてるなって
羨ましく思っていた。
それに、性格もいいし…すごく良い子…
それから、栞は舞に空のことを相談してくるようになった。
「今日、徳島くんと話したんだ…目が合ったら笑いかけてくれたんだよ」
その度に、心が苦しくなった。
胸の奥が、キュッとなった。
「そうなんだ…よかったね」
そう言うしかななかった。
本当は、栞のことを心から応援してあげたかった。
でも、そう思うと胸が苦しくなる…
どんなに、私も好きなんだって言いたかったか…
体育祭の練習が始まって…
1年生が出る競技は、ダンスと綱引き、そして二人三脚だった。
リレーもあるけど、舞は選手に入らない…
空は、リレーの選手になった。
二人三脚の、練習になって初めて気が付いた。
舞の二人三脚のペアは、空だったのだ…
足を合わせて、ハチマキを結ぶだけでドキドキした。
そして、肩をくんで歩く…
胸の鼓動が聞こえるかもしれない…
どうか、止まって…
そう願いながら…走った。
空は、舞に合わせて走ってくれた。
―――やっぱり、空は優しい…
後で、栞が
「舞、いいなー。私も空くんと走りたかった…」
「ごめんね。私も驚いたよ。変われるなら、変わってあげたいよ」
そう、言って誤魔化した…
本当は、嬉しくて仕方なかった…
本番も、ドキドキしたけど
空との息もぴったりで…
早く走ることができた。
後で空が…
「藤本、俺たち息ぴったりだったよな。ありがとう」
そう言うと、空は手を前にだした。
「こちらこそ、ありがとう」
舞は、差し伸べられた手を握って握手をした…
この日は、舞にとって最高の1日となった…
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