Monoculus モノクルス 戦う神父と魔物の男との禁断の愛

TA-gu

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40話 運命の蜜愛

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この体に生まれ変わり、ギルバートにとっては困った事がいくつかあった。

腹が減るという飢えよりも、性的な飢えの大きさだ。
湧き上がるエネルギーを、ギルバートは強靭な意思でコントロールする。だが最愛の者を目の前にして、その枷は脆くも崩れそうだった。

「ウィル、、俺の・・・ウイリアム」

人だった時、ウィリアムの毒のせいで触れ合う事が叶わなかった。
彼を抱けたのは、当時のモノクルスたちに捕まり(それも自分のせいだ)打ち込まれた、非道な薬で無力になった状態の時だった。
あの薬はどうしたのだろう、と頭の隅にちらりと思った。
ディアヴァルの力を封じ、人と変わらない姿にするあの薬は、今もあるのだろうか。
薬を大量に打たれたウィリアムは、力が出せず動けない状態で暗く薄汚い地下牢に閉じ込められ、彼自身の尊厳をも踏み躙られた。
当時の彼が受けた屈辱を思えば、よくぞモノクルスになどなったものだと思う。

そしてギルバートが連れ出して一緒に逃げた後、想いを共有した彼の体を散々抱いたが、それは束の間の艶事にすぎなかった。薬が切れて解放された彼の毒気に、ギルバートは太刀打ちできなかったのだ。

だが、今は違う。

彼と同じ魔物になったギルバートは、彼の毒気を恐れる必要はない。
それどころか、自分の毒気と混じり合う、彼の青い色を見て見たい。
枷の崩れた欲望のままに、ウィリアムの顔を掴んでその赤い唇に噛みつくようなキスをした。
ウィリアムの唇はすぐにほどけ、ギルバートの舌を受け入れる。ぬめぬめと舌をこすり合った。

「ん・・・ギル。ぎ、る、」

キスの合間に自分を呼ぶウィリアムがたまらなく愛おしい。
体を傾け、ベッドに押し付ける。上から圧し掛かってさらに唇を貪った。
ウィリアムの指がギルバートの法衣のボタンにかかった。噛み締めるように一つ一つ、ボタンを外していく。
ギルバートの上半身が露になると、ウィリアムはそっと厚い胸を指でなぞった。じわりと自分の体から銀色の霧が湧き出すのをギルバートは感じていた。

「お前の色、綺麗だ。銀色なんだな」
「あぁ、そのようだ」

うっとりとした顔で言うウィリアムの法衣のボタンを、ギルバートはお返しとばかりに手早く外していく。
上着を脱がせるとアンダーシャツも首から引き抜いて、ウィリアムの淡くピンクに色付く肩に唇を落とす。
「お前は毒を出さなくなった?」
「かなりコントロールできるようになった。あれから200年以上だぞ、俺だって成長する」
どこか強がりな様子の返答に、ギルバートはウィリアムの肌の上で笑う。
「今なら出してもいいんだぞ?」
「お前こそ、抑えられるのか?」
「興奮すると出るみたいだな。けど、大丈夫だ。随分修業したから」

ギルバートはウィリアムの耳に唇を寄せて舌を這わした。その耳に見慣れない装飾具がはめられていた。銀の輪の装飾品だ。
「これはなんだ?耳飾りか?」と尋ねると「モノクルスの聖具だよ。毒をやわらげる効果があるんだ」とウィリアムが答えた。
そういえば、形は違うが他のモノクルスたちにもそれぞれ耳に飾りがあった。
よく見ると、その銀の輪に青い石が嵌っている。青の濃淡が煌く、綺麗な宝石。
ウィリアムの色だ。
「俺も、お前と同じものが欲しいな」
「マシューズに頼もう。石の色は、銀色の」
ギルバートはウィリアムの耳に口を寄せてその輪ごと、耳にしゃぶりつく。
「んあ・・・・」
善がる声を漏らし、もどかしく身をよじった彼の黒いズボンと下着を一気に剥ぐと、自身もまた借り物のズボンを床に落とす。

全裸になり、絡まって抱き合った。
こんなふうにゆっくりとした気分のまま肌を寄せ合った事が、あっただろうか。
200年前の自分たちは逃亡者だった。
いつだって命の危険と隣り合い、切迫した緊張をセックスで紛らわせていたように思う。
愛しいと思ったから交わった。ギルバートにとって初めての鮮烈な愛だったし、ウィリアムにとってもギルバートは「運命」だったのだ。

じわじわとウィリアムから青い霧が昇ってくる。彼が興奮しているのが可視化されている。
青を包むようにギルバートは自分の銀でウィリアムを覆った。
肩に歯を当ててぐっと力を入れる。押し返す肉の弾力が心地よい。食いちぎってしまいたいような凶暴な衝動がちらりと頭をよぎる。多分、これが「魔物」の本能だ。
自分に取り込みひとつになろうとする、究極の衝動。
それを抑え込むと、代わりに沸き上がるのは強い性衝動だった。食欲と性欲は常に隣り合わせにあるらしい。

耳をたっぷりと舐めてから唇を移動させるとウィリアムに長いキスをする。
「お前の舌を食いたくなる」とギルバートが言うとウィリアムが薄く笑った。
「おれたちの欲望は食欲と色欲に特化するからな」とウィリアムに肯定されて納得する。
「今はたっぷりお前を味わうことにする」
ギルバートは唇を下に移動させ、ウィリアムの胸の頂きを唇でなぞった。

「はぁん、ん、そこ・・・くすぐったい」
「でも立ってる。まるで食べて下さいって言ってるみたいだ」

ギルバートが囁くと「食べてほしい」とウィリアムが返したから、その通りにした。
口を開き、彼の胸をばくりと口に含んだ。
先の尖りを舌で転がす。唇を窄めて吸う。右と左と、ギルバートは唇を移しそこを貪った。
ちゅうちゅうと吸うとウィリアムが胸を反らして、自分のそこを更に押し付けてきた。

「はっ、あっ、きもちいい」

頭を振って言うウィリアムが可愛くて、ギルバートはますますそこを執拗に吸ってやった。時々、歯を立てて優しく噛んでやる。
ウィリアムはその刺激がたまらないのかギルバートの頭を抱いた。ぎゅっと胸に抱き込んで、それから甘い声を上げる。

「ギル、あ、、あん、いい、もっと、もっと」

ギルバートはウィリアムの拘束からそっと抜け出し、頭をさらに下へと下げていく。
臍に舌をねじ込んで舐め上げ、さらに降下していった。
ウィリアムのペニスは完全に立ちあがって先から白いものを流していた。「魔物」になってもこういう基本的な機能は人間と変わらない。
だがギルバートやウィリアムには生殖能力はない。セックスでは子孫はできない。人であってもウィリアムとギルバートとでは子供などできないが、だからこそこの行為はお互いが望むままの行為だった。
どんな時でも愛しい人と繋がる事は、狂おしいほどに幸せなことだ。

ギルバートがウィリアムのペニスをペロリと舐めると、彼は一際高い声を出した。

「ひっ、ああ、ギル、そこ、だめ、」
「食っていいか?」

ギルバートは舌でちろちろとウィリアムのその先にいたずらをしながら訪ねる。
ウィリアムは「食って、全部全部、たべてぇ」と熱に浮かされたような声で言った。
ぜんぶお前のだから。その言葉は、ギルバートの理性を綺麗に焼き切った。
がばりと口を開いてそこを口に含んだ。
甘い。甘いと思うのは自分が人間ではないからか、それともウィリアムのモノだからかわからない。
どちらでもいい、この極上の体を食い尽くすのが先だ。
じゅぼ、じゅぼと口の中で甘い塊を扱く。

「ひあ、あ!おれも!おれもしたい、お前の」

ギルバートの頭を手でかき混ぜながらウィリアムが請う。
「あとでな」とギルバートはやんわりあしらう。今は彼をもっとゆっくり堪能したかった。
どっとウィリアムの先走りがギルバートの口内で広がる。気のせいではない、やはりそれは甘い。
唾液と一緒に飲み下す。手で彼の睾丸を優しく揺らしてやると、彼の嬌声は留まる事を知らずに大きく響いていく。

「ああん、あ、い、イクっ・・・っ!イク!」

ウィリアムが腰を跳ね上げた。長くて綺麗な足が天を突く。ギルバートに咥えられたまま、ウィリアムは絶頂を迎えた。
ギルバートはウィリアムが吐き出したものを口内に迎え入れるとごくりと嚥下した。

「うまかった・・・」

べろりと舌なめずりをして、快感の余韻を引きずる顔にキスをすると、ギルバートはウィリアムの足を今度は肩に担ぎあげた。
「あ・・・あぁ、俺も、舐めたい・・・・」
「時間はたっぷりあるから、焦らなくていい。言っただろう、まずはお前を堪能したいんだよ。冥界でお前の体ばかり思い出していた。お前をもう一度抱きたくて、俺は戻って来たんだぞ?」
「すけべなやつ・・・」
「そうだ。お前限定で俺は底なしだ。今ならわかる、俺たちは永遠にだって繋がっていられるんだ」
ずっと抱いていてやれる。とギルバートがウィリアムに言うと、ウィリアムはその言葉にも感じ入って「あ、あっ、嬉しい、、」と身をよじった。その返答にギルバートは満足しウィリアムにキスをする。

彼の足を持ち上げて開かせるとウィリアムの何もかもが良く見えた。
さきほどギルバートが食い散らかし唾液に濡れた彼のペニスも、そこから続く彼のアナルも。
そこは慎ましく閉じられているが、期待にひくひくと蠢いていた。

「ここに・・・俺のを挿れるんだ。ずっと夢見てた」
「も、はやく、して」
「まて、まだだ。ここを味わってない」

ウィリアムのそこは性交の時に潤うようになっている。以前は驚いたが、自分が魔物なってわかる。
「魔」には男女の性差はない。男か女かなど関係ないのだ。繁殖という生物の概念から解き放たれた2人はいわば「超越者」だった。だからウィリアムのそこは、自分の意思で濡れる。ギルバートが欲しいと彼が願えばそうなるのだ。

そこはしとどに濡れて、ヒクヒクとギルバートが欲しいと訴えかけていた。
ギルバートは躊躇なくその場所に顔を埋めた。じゅるりと水音がして、中から粘質的な液体が溢れ出る。
べろりと舐め上げてじゅうじゅうと音を立てて吸った。快感に跳ね上がる足を力で抑えつけて、その場所に舌を捩じ込む。

「あっ!ひあ!ギル、ああっ!やぁっ!」

舌で舐めて吸ってやるが、ウィリアムにとっては辛いぐらいに緩い刺激なのだろう。イヤイヤと首を振って、さらなる刺激を欲しがった。
ギルバートは自分のペニスがこれ以上なく固く張り詰めていくのを感じていた。
この場所にそれを突き立てて動かし、めちゃくちゃにして奥に注いでやりたい。
だが、ギルバートの舌に合わせてはくはくと開いていくその場所がなんだか可愛くて、ギルバートは意地悪くそこを舌で蹂躙し続けた。
高く喘ぐウィリアム声が、最高の旋律を奏でる。

やっと顔を上げると、ウィリアムが体を震わせていた。どうやら絶頂したらしい。腹の上に白い残滓が散っている。
ギルバートはそれすらも惜しくて、べろべろと舐め尽くす。

「はやく・・・挿れて、もう、お前が欲しくて、狂ってしまいそうだ、ギル」

ウィリアムが快楽に溶けた掠れ声で、そう懇願した。

あぁ俺達はとっくに狂っている。

愛するために、愛がほしくて魔物に身を窶す。それが「狂気の沙汰」ではなくなんなのだろうか。

だがウィリアムを目の前にするとそれが些末な事であるように感じる。

永遠。

まさに彼と永遠を過ごす権利を手に入れたギルバートは今、猛り狂うほど幸せだった。

くたりと力の抜けた体を片手で持ち上げる。とんだ怪力になったものだ。
胡坐をかいた自分に引き寄せるとウィリアムはギルバートの意図を察して膝を立て、ギルバートの上に乗った。

「たっぷり繋がろう。ウィル」
「ああ、もう、御託はいいから、、はやく挿れて・・・」

腰をへこへこと揺するウィリアムに笑って口づけ、ギルバートは自分の砲身をとうとうウィリアムのアナルに押し当てた。

ずる、と先が入る。
「ああ、ん、うれしい!ギル!あっあん」とウィリアムが可愛く喘ぐ。
その唇をギルバートはキスで塞いで、一気に押し入った。

「んっ!!」

彼は入れらただけでまた絶頂に駆け上がった。震えながら必死にギルバートの舌を吸っている。
硬く抱きしめて逃げ場を失くし、ギルバートはウィリアムの舌をじゅるじゅると吸いながら下から更に強く突き上げる。

「ん!ん!ふあっ!!!ああっ!すごい・・・ギル・・・ああっ!」
「っあ、お前の中、熱いっ!」

ウィリアムの中は以前よりも凶暴な程に熱く、長い間待ち焦がれていたギルバートのペニスを喜んでしゃぶっている。

「ひあっ!ああ!も、だめ、また、いくっ!」
「何度でも、いけるだろ?」

ギルバートの挑発にウィリアムは頷いた。そしてぐっと腹に力を入れると「ふあっ!」と短く叫んで絶頂する。
すばらしい生き物だ。ウィリアムは、とても美ししい。
彼の腸壁の誘いに、ギルバートも逆らわず彼の中に注ぐ。ぐわっと睾丸が持ち上がって、すべてが彼の中に消えていった。
そのくせ、ギルバートのペニスは萎える事を知らずにそそり立ったままだ。

「驚きだ。俺はどうなっちまった?」

魔物としての自分の胆力にギルバートは改めて驚いた。沸き上がるエネルギーはまだまだ尽きない。そうして悟った。

ギルバートとウィリアムは愛し合うために生まれたのだ。

そして、ある使命を背負っている。
自分たちは中間者であり、境界線に佇む者でもあった。

ギルバートの全てはウィリアムに。ウィリアムの全てはギルバートに。そうして二人は一つになった。

神の意思とは関係なく、自分たちの意思で人を守り、理性と知性を失った悲しい同胞者たちを解放する。
それが二人に課せられた使命だった。

ギルバートはウィリアムを持ち上げてベッドに寝かせ、足を開かせると彼の中に自分を沈めた。
「ああっ!いい。すごく」
「きもちいいか?」
「最高だ、ギル、、もっと、もっと突いて。おれを、めちゃくちゃにして」
「言われなくてもっ!」
がんがんと今度は上から彼を突いた。
ウィリアムの長い腕が自分の背に回る。ギルバートはウィリアムの背に腕を入れて少し持ち上げると、目の前に突き出された乳首に食いついた。
それを吸いながら強く中を突いてやると、ウィリアムは狂ったように頭を打ち振る。

「やあ!だめ!そこはいっしょにされると・・っ!あああ!」

ぶるりとウィリアムが震えてまた頂点に昇っていき、彼の中がギルバートを締め上げる。
こみ上がる射精感に歯を食いしばって耐え、更に彼の奥を突き上げる。最奥までねじ込んで彼を揺さぶった。
ギルバートはウィリアムを食い尽くした。言葉の通りに、まさに食った。
腕の付け根も太腿も、腹も背も。ウィリアムの体中、どこもかしこもギルバートは歯を立てて甘噛みし、吸って、舐めて、しゃぶった。

彼の体をうつ伏せにひっくりかえして背中から突き、後ろから尻を撫でまわし彼のペニスを手で扱いて繋がったまま数度絶頂させた。
立ち上がって彼を抱き上げ、壁に押し付けて繋がった。
立たせたまま後ろから繋がったりもした。
そうやってあらゆる場所で、あらゆる体位で、ウィリアムと繋がり続けた。ギルバートの力ははどこまでも底なしに湧き上がった。

ギルバートのペニスはその間一度も萎える事がなくウィリアムの中に入ったままだった。
だが、荒々しい性交は最初の数時間で、あとは穏やかに二人は繋がっていた。
もうやめようと思うのに離れがたくて、そのまま二人は抱き合っていた。


何時間、あるいは何日が経ったのかよくわからなくなっていた。
気が付けばウィリアムがギルバートの上に跨って、ギルバートのものを口に含んでいた。
彼の尻が目の前にあったから、ギルバートもそこに舌を這わせた。
散々繋がり擦った彼のアナルは少しだけ赤くなっていて、それが可哀想で、慈しむようにぺろぺろと舐めてやった。
ウィリアムは熱のこもった息を吐き出しながらギルバートのペニスを必死に頬張った。

「ウィリアム、こっちを向いてくれ」

尻を撫でて言うと、彼は言われた通り体を反転させてギルバートの上に寝そべった。

「気持ち良かった?」

と尋ねるとウィリアムは「うん。とても」と満たされた様子で微笑み、返事をした。
とても愛しくなって、ギルバートは彼にたっぷりとキスをする。
「ギルは?よかった?」
今度はウィリアムが尋ねてきた。微笑んだままだから、ギルバートの返答なぞわかっているのだ。
「あぁ。けど、まだ足りない。もっとお前が欲しい」
「貪欲だな」
「200年分だから」
「抱きしめて、愛しいギルバート」
もぞもぞとウィリアムはギルバートの胸元に擦り寄ってくる。迎え入れてやれば、白い腕がしがみ付いてきた。

しばらく動かずに、まるでひとつの体のように二人は抱き合った。200年離れていた距離が擦り減り、なくなったみたいだった。
そうして嵐のような衝動がやっと凪いだ状態になっていくのを、二人は感じていた。


「そろそろ、いかなきゃ」
とウィリアムが唸り声で言った時、見計らったかのように部屋の電話が鳴った。
2人の愛の営みの時間はとりあえず終わったらしい。
ウィリアムは気だるそうに受話器を取った。
そうして「集合だって」と溜め息を漏らし、ギルバートにキスをひとつ残すとベッドから降り、るとあらゆるものを洗い流すためにシャワールームへと消えていった。

ギルバートはとっくにシーツなど床に落ちているベッドの上で、ごろりと手足を伸ばして寝転がった。

これからだ。二人の時間は、これからなのだ。
終わりのない時間の、始まりだった。
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