41 / 51
41話 銀の魔物のモノクルス
しおりを挟む
ギルバートとウィリアムは並んで車に揺られていた。荷台には二人しかいない。
ギルバートの、モノクルスとしての再稼働の日だ。
今朝渡されたギルバート用の新しい法衣を身に付けている。
デザインは過去に着用していたものとほとんど変わらないが、どういう素材なのか生地に伸縮性があり着心地は昔のものより抜群に良かった。
首からロザリオをかけるのはやめた。
神は、今のギルバートにとって救いにはならない。魔物と戦うために、信じる対象にする必要もない。
ウィリアムを愛した時から、自分はただのギルバートという名の男でしかなかった。
奇遇な事に今のモノクルスは教会から独立した組織であり、「神父」は単なる呼び名でしかない。ウィリアムがそうであるように、魔物となったギルバートにとって「居場所」として居心地が悪くなる事はない。
まだ他の5人の仲間たちには馴染んでいないが、ウィリアムがいられる場所なのだと思うとそれだけで信を置ける気がした。
200年前の女のイメージを頭から覆した、豪傑なクロスボウ使いのルルには「うざったい」と言われてギルバートの髪を切られた。
人であった頃は後ろでひとくくりにしていた長い髪は、冥界から帰ると髪質が変わったのかまるで鬣のようにハネてしまい、まとまりがなかった。
ウィリアムからも
「何だか前よりワイルドな見た目になったな」
と言われる始末だ。重さは感じないが、確かに筋肉量も増している気がした。
ルルはウィリアムの普段からの散髪担当らしく、「案外、器用で上手いんだ」と真顔で言ったウィリアムと「案外は余計」と返した彼女の絆が深そうで、ギルバートは談話室で切られながら微笑ましい気分になっていた。
豪快に切られてすっきりと短髪になったギルバートの、右耳に空けた穴に嵌めた銀のピアスはウィリアムと同じタイプのものだ。ウィリアムが左耳、自分は右耳にそれを装着した。
ウィリアムには青い石ブルージルコン、自分には銀色の石シルバーオーラが装飾として嵌められている。
ピアスは【聖具】だ。ギルバートは自分の意思で毒気をコントロールできるが、これはそれを助けてくれるという。
現世に復活してから1カ月。
生活にはようやく慣れてきたところだ。
この200年で驚くほど、世界は変わっていた。
街にはエンジンや電気を使用した車、バスが走り回り、鉄道の線路は充実していて簡単に遠方へと向かう事ができる。
市民にはギルバートの知らない人種が混じり、服装も国籍性差問わず多種多様となり、果たしてここがイギリスなのかと疑うほどだった。
街は夜になっても建物の中も外も道も、どこもかしこも明るく、野盗なども現れない。
都市中心部には、空を映す鏡のようなガラス張りの建造物が見上げきれぬほどの高さで乱立している。
人々は裕福になり、身分の壁もなくなった。
国家は何度も統合を繰り返し、二度の大きな大戦を経てこの形になったのだと政治的な側面はマシューズから説明を受けた。
ただディアヴァルは根絶させることは出来なかった。200年以上戦ってもまだ終止符を打てていない。
ディアヴァルは減ったと思えば増えていく。ただ国家主体の対策が功を奏しているのか、国内の被害者の数は過去より減っているのではないか、とウィリアムは言った。
ギルバートがいなくなってから、ウィリアムは欧州の国々をさまよい歩いていたそうだ。どの国でもディアヴァルの脅威を目にしていた。
そうして、その内にウィリアムは当時のマシューズ、ジョセフの前に現れて協力を願い出た。
「お前が帰ってきた時に、失望されたくなかったんだ」
そう言ったウィリアムのいじらしい言葉は、ギルバートの心臓を鷲掴みにした。
ジョセフはその時すでに、壮年に差し掛かっていたがモノクルスとして現役で、だがミラーのような教会幹部に嫌気がさしていたという。
ジョセフはモノクルスと教会を切り離そうと試み、それに賛同した一部のモノクルスがジョセフと共に今のモノクルスの元になる組織を立ち上げた。残ったモノクルスはその後、後ろ盾の脆弱さに立ち消えてしまったらしい。
「色々とあったんだ」
とだけウィリアムは言って多くは語らなかったが、大変な苦労があった事はギルバートにもわかる。
現在モノクルスの活動資金はマシューズ家の私財から捻出されている。だから国家や教会の言いなりにならずに独自の活動ができていて、かなり独立性の高い組織になっているようだ。
ウィリアムはジョセフが組織を立ち上げて以来、モノクルスとしてマシューズ家の庇護を受けながらこの世界を生きてきた。
200年前と違って、人が行方不明になれば警察の介入は避けられない。科学捜査というギルバートの想像すら及ばない捜査方法が確立され、各種犯罪は過去と比べると厳密に取り締まられている。近代法治国家では法の縛りが厳しく、野盗のような無頼の者たちが野放しにされる事はない。
だが、法でどうにもできないのが【悪魔】だ。
取り締まりも捜査の介入も科学捜査も解決には至らない、失踪者たちの原因。
モノクルスはそうした、近代にあっても太刀打ちできない人々に対する脅威に今も立ち向かっている。
ウィリアムもギルバートも魔物の身でありながら、いや、魔物の身だからこそ、モノクルスとしてこの世に貢献できるのだ。
ギルバートの武器は先日ようやくできあがった。
過去に使用していた形の方が使い勝手がいいだろうというマシューズのひと声で、ギルバートの武器は「大鎌」に決まった。
ただ、昔のようにそんな目立つ武器を持って歩く事はできない。モノクルスは否が応でも目立つ存在だが(異様すぎるのだ、現代において)、その中でもかなり目立つ武器であると言っていいだろう。
何度か話し合いと試作を繰り返し、ギルバートの武器は折り畳み式になった。
40インチ程しかない長さの柄の、持ち手部分のボタンを押すと柄が倍程に伸びて先から鎌の刃が飛び出す。
何の素材で出来ているのかギルバートにはわからないが、大層丈夫で、試し斬りでは太い丸太すら簡単に両断できた。
魔物の姿になればもっと楽にディアヴァルを討伐できるだろうが、そうそう「あの姿」を衆人の目にさらすわけにはいかない。
異形のものを人は恐れる。人の形をしていてこそ、味方だと受け入れられるのだ。
「着いたぞ」
運転手がそう言って寄越した。モノクルスの組織にはこうした補助要員も幾人かいる。事務職、雑務、研究員などの内勤組もいればパイロットや運転手などの現場組もいて、討伐メンバーの活動を手伝っている。
ウィリアムが「行こう」と言った。
ギルバートは頷く。
車から降りると手に持った棒を鎌に変えた。大きな刃が街灯の光を跳ね返して堂々と光る。
「目立つな、やっぱり」
ウィリアムが苦笑気味に言う。
「目立っていれば狙われやすい。その方が都合がいい」
「お前らしい言い分だ」
笑ってウィリアムは風のように動いた。昔ギルバートが人間だった時は目で追いきれなかったスピードだ。
だが今、ギルバートははそれにぴったりと並走できる。
二人は風のように走る。
「神父だ!」
誰かが叫んだ。
「下がれ!」とウィリアムが叫ぶ。
ウィリアムが高く跳躍するのに合わせ、ギルバートもまた空を駆ける。
二人は夜の闇を切り裂く一陣の風となった。
目の前には飢えで怒り狂う怪物の姿がある。
昔ギルバートはそれを激しく憎んでいた。だが今は、憎しみの感情はない。自分も同じ怪物だ。
今、ディアヴァルを討伐するのは彼らを救う為だった。
感情もなく永遠に満たされない飢えから救う方法は、"死"という休息だけだ。
ギルバートは鎌を構える。
苦しまぬように葬ってやることが、せめてもの慈悲だ。
ギルバートは凪いだ心で鎌を振り下ろした。
ギルバートの、モノクルスとしての再稼働の日だ。
今朝渡されたギルバート用の新しい法衣を身に付けている。
デザインは過去に着用していたものとほとんど変わらないが、どういう素材なのか生地に伸縮性があり着心地は昔のものより抜群に良かった。
首からロザリオをかけるのはやめた。
神は、今のギルバートにとって救いにはならない。魔物と戦うために、信じる対象にする必要もない。
ウィリアムを愛した時から、自分はただのギルバートという名の男でしかなかった。
奇遇な事に今のモノクルスは教会から独立した組織であり、「神父」は単なる呼び名でしかない。ウィリアムがそうであるように、魔物となったギルバートにとって「居場所」として居心地が悪くなる事はない。
まだ他の5人の仲間たちには馴染んでいないが、ウィリアムがいられる場所なのだと思うとそれだけで信を置ける気がした。
200年前の女のイメージを頭から覆した、豪傑なクロスボウ使いのルルには「うざったい」と言われてギルバートの髪を切られた。
人であった頃は後ろでひとくくりにしていた長い髪は、冥界から帰ると髪質が変わったのかまるで鬣のようにハネてしまい、まとまりがなかった。
ウィリアムからも
「何だか前よりワイルドな見た目になったな」
と言われる始末だ。重さは感じないが、確かに筋肉量も増している気がした。
ルルはウィリアムの普段からの散髪担当らしく、「案外、器用で上手いんだ」と真顔で言ったウィリアムと「案外は余計」と返した彼女の絆が深そうで、ギルバートは談話室で切られながら微笑ましい気分になっていた。
豪快に切られてすっきりと短髪になったギルバートの、右耳に空けた穴に嵌めた銀のピアスはウィリアムと同じタイプのものだ。ウィリアムが左耳、自分は右耳にそれを装着した。
ウィリアムには青い石ブルージルコン、自分には銀色の石シルバーオーラが装飾として嵌められている。
ピアスは【聖具】だ。ギルバートは自分の意思で毒気をコントロールできるが、これはそれを助けてくれるという。
現世に復活してから1カ月。
生活にはようやく慣れてきたところだ。
この200年で驚くほど、世界は変わっていた。
街にはエンジンや電気を使用した車、バスが走り回り、鉄道の線路は充実していて簡単に遠方へと向かう事ができる。
市民にはギルバートの知らない人種が混じり、服装も国籍性差問わず多種多様となり、果たしてここがイギリスなのかと疑うほどだった。
街は夜になっても建物の中も外も道も、どこもかしこも明るく、野盗なども現れない。
都市中心部には、空を映す鏡のようなガラス張りの建造物が見上げきれぬほどの高さで乱立している。
人々は裕福になり、身分の壁もなくなった。
国家は何度も統合を繰り返し、二度の大きな大戦を経てこの形になったのだと政治的な側面はマシューズから説明を受けた。
ただディアヴァルは根絶させることは出来なかった。200年以上戦ってもまだ終止符を打てていない。
ディアヴァルは減ったと思えば増えていく。ただ国家主体の対策が功を奏しているのか、国内の被害者の数は過去より減っているのではないか、とウィリアムは言った。
ギルバートがいなくなってから、ウィリアムは欧州の国々をさまよい歩いていたそうだ。どの国でもディアヴァルの脅威を目にしていた。
そうして、その内にウィリアムは当時のマシューズ、ジョセフの前に現れて協力を願い出た。
「お前が帰ってきた時に、失望されたくなかったんだ」
そう言ったウィリアムのいじらしい言葉は、ギルバートの心臓を鷲掴みにした。
ジョセフはその時すでに、壮年に差し掛かっていたがモノクルスとして現役で、だがミラーのような教会幹部に嫌気がさしていたという。
ジョセフはモノクルスと教会を切り離そうと試み、それに賛同した一部のモノクルスがジョセフと共に今のモノクルスの元になる組織を立ち上げた。残ったモノクルスはその後、後ろ盾の脆弱さに立ち消えてしまったらしい。
「色々とあったんだ」
とだけウィリアムは言って多くは語らなかったが、大変な苦労があった事はギルバートにもわかる。
現在モノクルスの活動資金はマシューズ家の私財から捻出されている。だから国家や教会の言いなりにならずに独自の活動ができていて、かなり独立性の高い組織になっているようだ。
ウィリアムはジョセフが組織を立ち上げて以来、モノクルスとしてマシューズ家の庇護を受けながらこの世界を生きてきた。
200年前と違って、人が行方不明になれば警察の介入は避けられない。科学捜査というギルバートの想像すら及ばない捜査方法が確立され、各種犯罪は過去と比べると厳密に取り締まられている。近代法治国家では法の縛りが厳しく、野盗のような無頼の者たちが野放しにされる事はない。
だが、法でどうにもできないのが【悪魔】だ。
取り締まりも捜査の介入も科学捜査も解決には至らない、失踪者たちの原因。
モノクルスはそうした、近代にあっても太刀打ちできない人々に対する脅威に今も立ち向かっている。
ウィリアムもギルバートも魔物の身でありながら、いや、魔物の身だからこそ、モノクルスとしてこの世に貢献できるのだ。
ギルバートの武器は先日ようやくできあがった。
過去に使用していた形の方が使い勝手がいいだろうというマシューズのひと声で、ギルバートの武器は「大鎌」に決まった。
ただ、昔のようにそんな目立つ武器を持って歩く事はできない。モノクルスは否が応でも目立つ存在だが(異様すぎるのだ、現代において)、その中でもかなり目立つ武器であると言っていいだろう。
何度か話し合いと試作を繰り返し、ギルバートの武器は折り畳み式になった。
40インチ程しかない長さの柄の、持ち手部分のボタンを押すと柄が倍程に伸びて先から鎌の刃が飛び出す。
何の素材で出来ているのかギルバートにはわからないが、大層丈夫で、試し斬りでは太い丸太すら簡単に両断できた。
魔物の姿になればもっと楽にディアヴァルを討伐できるだろうが、そうそう「あの姿」を衆人の目にさらすわけにはいかない。
異形のものを人は恐れる。人の形をしていてこそ、味方だと受け入れられるのだ。
「着いたぞ」
運転手がそう言って寄越した。モノクルスの組織にはこうした補助要員も幾人かいる。事務職、雑務、研究員などの内勤組もいればパイロットや運転手などの現場組もいて、討伐メンバーの活動を手伝っている。
ウィリアムが「行こう」と言った。
ギルバートは頷く。
車から降りると手に持った棒を鎌に変えた。大きな刃が街灯の光を跳ね返して堂々と光る。
「目立つな、やっぱり」
ウィリアムが苦笑気味に言う。
「目立っていれば狙われやすい。その方が都合がいい」
「お前らしい言い分だ」
笑ってウィリアムは風のように動いた。昔ギルバートが人間だった時は目で追いきれなかったスピードだ。
だが今、ギルバートははそれにぴったりと並走できる。
二人は風のように走る。
「神父だ!」
誰かが叫んだ。
「下がれ!」とウィリアムが叫ぶ。
ウィリアムが高く跳躍するのに合わせ、ギルバートもまた空を駆ける。
二人は夜の闇を切り裂く一陣の風となった。
目の前には飢えで怒り狂う怪物の姿がある。
昔ギルバートはそれを激しく憎んでいた。だが今は、憎しみの感情はない。自分も同じ怪物だ。
今、ディアヴァルを討伐するのは彼らを救う為だった。
感情もなく永遠に満たされない飢えから救う方法は、"死"という休息だけだ。
ギルバートは鎌を構える。
苦しまぬように葬ってやることが、せめてもの慈悲だ。
ギルバートは凪いだ心で鎌を振り下ろした。
11
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる