今日も平和です

SEKISUI

文字の大きさ
6 / 8

おまけ

しおりを挟む
 タグに過保護と入れましたが……文面に過保護が見当たらなかったのでおまけにしてみました

______________________


 睡眠作用のある歴史の授業
 夢の住人になる一歩手前で終わりを知らせるチャイムがなる
 「起立!」
 クラス委員により号令がかかる
 わたくしの体は突然席より浮き上がる
 まるで操り人形の様に
 浮上したと思った体はク様に後から脇に手を入れられ引き上げられたからだった
 楽ですわ
 「礼!」とクラス委員長の令息が終わりの挨拶を述べた……教師に皆、頭を垂れる
 わたくしは元から垂れておりましてよ
 眠くて顔を下を向いたままだから
 「リリア、ノート」
 ク様が差し出したのは先程の授業のノートだ
 「ファァ……ありがとうございます」
 完全に寝てはおりません
 半分は起きておりましてよ
 睡眠学習は完璧ですわ
 オクトレン公爵家の恥なならないギリギリの成績を保っておりましてよ
 20位以内ならば問題ありませんわ
 ク様は万年首席ですけど……勉強している姿を見たことがありませんわ

 眠たくて深呼吸と言う名の欠伸しか出ませんけど
 扇で口元を隠しておりますのでバレませんわ
 「ファア……ァァ…」
 「チュッ」
 「……ン!!??」
 今!頬に唇が!ク様がアアアァァァ……声には出せない(淑女ですから)ので心で叫ぶ!
 このような公衆の面前で何て事を!! 
 悪い顔だ
 目が覚めましたわ
 完全に
 鳩尾に拳を入れたいわ
 我慢よわたくし
 「フフお昼だよ」
 いい笑顔だ
 そして美しい
 ですがイラっとします
 「今日はシェフに作らせたから庭園で食べない?」
 絶対美味しいやつ
 心が絆されそうです
 「リリアが好きな煮込みハンバーグだよ」
 わたくしそんな甘くなくてよ
 「デザートは苺のタルトだよ」
 仕方ないですわね
 大好きな苺タルトに免じて許して差し上げますわ
 

 「あら?」
 手を取られ庭園にやって来たわたくしでしたが…ありえないミスに困惑しております
 目の前に居並ぶ豪華な料理
 何故か中央に箱が置かれておりますがわたくしが悩んでいるのはその事ではありません
 王家のメイドがこのような初歩的なミスをするだなんて、椅子が1つしか用意されておりませんが?
 わたくしメイドに嫌われていたのかしら?
 チラリと居並ぶメイドを見ても生暖かい眼差ししか返ってこない
 「リリアの席はここだよ」
 さっさと座ったク様がご自分の膝を叩く
 バカですの……
 ここは家ではないのですよ
 巫山戯てるのかしら
 えぐっていいかしら
 わたくしにも恥じらいはありましてよ
 絶対に座りません
 「リリアこれ何だと思う?」
 箱の蓋を開けわたくしにそれを良く見えるようにかざします
 「こっこれは!!幻の白苺!」
 栽培がとても難しく、取れる数が少なく希少なのです
 手に入れるのは非常に困難で幻とまで言われており
 白苺1つで馬が買えましてよ
 お父様は買ってくれませんでした
 鼻で笑われました
 その時心からお父様が戸棚の角で小指をぶつければいいのにと念じましたわたくしは悪くないと思います
 公爵令嬢だというのにわたくしまだ一回も口にした事がないのですわ
 しかも5つも!!
 「では失礼」
 ク様の膝の上に躊躇なく座る
 恥じらいなど白苺の前ではゴミクズですわ
 さあその白苺をわたくしによこすのです
 ああ…しっかり味わって食べなくては

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

乙女ゲームの中の≪喫茶店の店長≫というモブに転生したら、推しが来店しました。

千見るくら
恋愛
社畜OL、乙女ゲームの世界に転生!? でも私が転生したのは――女主人公でも攻略対象でもなく、ただの喫茶店の店長(モブ)だった。 舞台は大人気乙女ゲーム『ときめき☆青春学園~キミの隣は空いてますか?~』。 放課後、女主人公と攻略キャラがデートにやってくるこの店は、いわば恋愛イベントスポット。 そんな場所で私は、「選択肢C.おまかせメニュー」を選んでくる女主人公のため、飲料メーカーで培った知識を駆使して「魂の一杯」を提供する。 すると――攻略キャラ(推し)の様子が、なんかおかしい。 見覚えのないメッセージウインドウが見えるのですが……いやいや、そんな、私モブですが!? 転生モブ女子×攻略キャラの恋愛フラグが立ちすぎる喫茶店、ここに開店! ※20260116執筆中の連載作品のショート版です。

令嬢失格な私なので

あんど もあ
ファンタジー
貴族の令息令嬢が学ぶ王都学園。 そこのカースト最下位と思われている寮生の中でも、最も令嬢らしからぬディアナ。 しかしその正体は……。

転生したら推しの婚約者でした。悪役令嬢ですが執着されてます!

桜咲ちはる
恋愛
社畜OLの癒しは乙女ゲーム【麗しの花姫】に出てくるチャラい系の公爵子息イーギス・グランドル。続編の発売日を楽しみにしてた矢先に交通事故に会って死んでしまう。彼女が目覚めたらそこは乙女ゲームの世界で、彼女はイーギス様の婚約者ナターシャに転生していた。 だが、ナターシャが辿る運命は婚約破棄からの没落。それも避けたい運命だが、それ以上に彼女は推しの幸せを願っていた。推しのために、平凡な彼女は奮闘する。 小説家なろう様にも同時投稿しています。

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!

カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。 前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。 全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。

ラム猫
恋愛
 異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。  『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。  しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。  彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。 ※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。

山賊な騎士団長は子にゃんこを溺愛する

紅子
恋愛
この世界には魔女がいる。魔女は、この世界の監視者だ。私も魔女のひとり。まだ“見習い”がつくけど。私は見習いから正式な魔女になるための修行を厭い、師匠に子にゃんこに変えれた。放り出された森で出会ったのは山賊の騎士団長。ついていった先には兄弟子がいい笑顔で待っていた。子にゃんこな私と山賊団長の織り成すほっこりできる日常・・・・とは無縁な。どう頑張ってもコメディだ。面倒事しかないじゃない!だから、人は嫌いよ~!!! 完結済み。 毎週金曜日更新予定 00:00に更新します。 R15は、念のため。 自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)

【完結】異世界で神の元カノのゴミ屋敷を片付けたら世界の秘密が出てきました

小豆缶
ファンタジー
父の遺したゴミ屋敷を片付けていたはずが、気づけば異世界に転移していた私・飛鳥。 しかも、神の元カノと顔がそっくりという理由で、いきなり死刑寸前!? 助けてくれた太陽神ソラリクスから頼まれた仕事は、 「500年前に別れた元恋人のゴミ屋敷を片付けてほしい」というとんでもない依頼だった。 幽霊になった元神、罠だらけの屋敷、歪んだ世界のシステム。 ポンコツだけど諦めの悪い主人公が、ゴミ屋敷を片付けながら異世界の謎を暴いていく! ほのぼのお仕事×異世界コメディ×世界の秘密解明ファンタジー

【完結】冷徹執事は、つれない侍女を溺愛し続ける。

たまこ
恋愛
 公爵の専属執事ハロルドは、美しい容姿に関わらず氷のように冷徹であり、多くの女性に思いを寄せられる。しかし、公爵の娘の侍女ソフィアだけは、ハロルドに見向きもしない。  ある日、ハロルドはソフィアの真っ直ぐすぎる内面に気付き、恋に落ちる。それからハロルドは、毎日ソフィアを口説き続けるが、ソフィアは靡いてくれないまま、五年の月日が経っていた。 ※『王子妃候補をクビになった公爵令嬢は、拗らせた初恋の思い出だけで生きていく。』のスピンオフ作品ですが、こちらだけでも楽しめるようになっております。

処理中です...