童貞を奪われたから責任とれと言われた

SEKISUI

文字の大きさ
12 / 28

ジュウイチ

しおりを挟む
 
 
 そして扉は開かれた
 緊張と悪寒で視線は床を見るヘルメス 
 只の応援要員だと疑ってはいないが偉い人間を前にドキドキするヘルメスはお家に帰りたくなった
 「失礼します。ヘルメス・オーランドを連れて参りました」 
 名を告げられ思わず上司を見てしまう
 「ホへっ?俺?」
 まさか本当に自分が呼ばれていたとは思っていなかったヘルメスは間抜けな顔で間抜けな声を上げた
 挨拶をしない部下を訝しみ上司は視線を向ければ呆然として自分を見ているヘルメスがいた
 「ヘルメス?」
 「えっぁあ、す、すすみません。ヘルメス・オーランドです」
 頭を下げ慌てて挨拶するヘルメス
 怖くて前を直視出来ないヘルメスは床に再び視線を落とす
 偉いさんに呼ばれる心当りがないヘルメスの頭の中はクエスチョンマークのオンパレードで列をなしていた
 困惑で手汗が滲む
 必死に最近の記憶を辿れど、思い至らない
 だが確かに指名されたのは自分だった
 其れ共名前の同姓同名で間違いとか………ないな
 この国にオーランド家でヘルメスと名が付くのは再従兄弟も合わせて自分しかいない
 宰相室に呼ばれる程のとんでもない失敗を知らぬ間にお越していたのか、それとも実は全く心当たりはないが国に利益をもたらせた、とか
 ないわ~、絶対ないわ~、何か失敗したのか~
 心の中で項垂れるヘルメスに耳を疑う言葉が届いた
 「先週ぶりだな我が妻よ」
 先週?ワガツマ?ちょっと何言ってるか解らない……空耳として片付けたいヘルメスは困惑を顕に上司を仰ぎ見る
 「……ブラックジョークじゃないか?」
 小声でヘルメスに答える
 「フフッ妻じゃないよエルネスト」
 「フッそうだった。まだ恋人であった」
 何か偉い人達が又意味の解らないことを言ってる
 再び上司に視線を送れば眉間に皺を寄せて首を横に降る
 「暗号かもしれんな……」
 二人でコソコソと囁き合いながらヘルメスは思った
 上の人間面倒くせーと
 賢い人の暗号は平凡な自分には解けない
 裏の裏の言葉への解読は平凡脳の持ち主であるヘルメスには無理だ
 心からやめて頂きたい
 早く本題に移れ、さっさと用事を済ませて帰りたい
 ヘルメスは盛大に心の中で愚痴った
 上司はヘルメスが心の中で呟く度に小さく頷いてくれる
 同じ気持ちなのだろう
 難解語ばかり話す偉い人をちょっと見たくなったヘルメスは今日初めて相手の顔に視線を向けた
 見た瞬間固まった
 銀と金の美丈夫がいた
 その内の銀は一夜のワンナイト・ラブ?した人だった
 そして金はこの国の王子だ
 何故いる
 そして銀は宰相だと瞬間思い出した
 ………もう1人いたがまあいいだろう
 
 

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

俺にだけ厳しい幼馴染とストーカー事件を調査した結果、結果、とんでもない事実が判明した

あと
BL
「また物が置かれてる!」 最近ポストやバイト先に物が贈られるなどストーカー行為に悩まされている主人公。物理的被害はないため、警察は動かないだろうから、自分にだけ厳しいチャラ男幼馴染を味方につけ、自分たちだけで調査することに。なんとかストーカーを捕まえるが、違和感は残り、物語は意外な方向に…? ⚠️ヤンデレ、ストーカー要素が含まれています。 攻めが重度のヤンデレです。自衛してください。 ちょっと怖い場面が含まれています。 ミステリー要素があります。 一応ハピエンです。 主人公:七瀬明 幼馴染:月城颯 ストーカー:不明 ひよったら消します。 誤字脱字はサイレント修正します。 内容も時々サイレント修正するかもです。 定期的にタグ整理します。 批判・中傷コメントはお控えください。 見つけ次第削除いたします。

ヴァレンツィア家だけ、形勢が逆転している

狼蝶
BL
美醜逆転世界で”悪食伯爵”と呼ばれる男の話。

過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される

中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」 夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。 相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。 このお話はムーンライトでも投稿してます〜

お兄ちゃんができた!!

くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。 お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。 「悠くんはえらい子だね。」 「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」 「ふふ、かわいいね。」 律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡ 「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」 ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。

親に虐げられてきたβが、Ωと偽ってαと婚約してしまった話

さるやま
BL
◆瑞希(受け)語り
□アキ(攻め)語り

攻め→→→→←←受け

眞鍋秋人(攻め)
優秀なα。真鍋家の次期当主。本質は狡くて狡猾だが、それを上手く隠して好青年を演じている。瑞希にはアキさんと呼ばれている。

高宮瑞希(受け)
Ωと偽っている平凡なβ。幼少期の経験からか自己肯定感が低く、自分に自信がない。自己犠牲的。

有栖蕾
花の精のように美しいと名高い美少年のΩ。アキさんの元婚約者(と言っても、正式な婚約関係になく、幼少期の口約束程度)であり、アキさんのことをまだ好いている。瑞希のことを秋人の婚約者として紹介され、許せない相手になった。

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

平凡な俺が完璧なお兄様に執着されてます

クズねこ
BL
いつもは目も合わせてくれないのにある時だけ異様に甘えてくるお兄様と義理の弟の話。 『次期公爵家当主』『皇太子様の右腕』そんなふうに言われているのは俺の義理のお兄様である。 何をするにも完璧で、なんでも片手間にやってしまうそんなお兄様に執着されるお話。 BLでヤンデレものです。 第13回BL大賞に応募中です。ぜひ、応援よろしくお願いします! 週一 更新予定  ときどきプラスで更新します!

悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい

椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。 その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。 婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!! 婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。 攻めズ ノーマルなクール王子 ドMぶりっ子 ドS従者 × Sムーブに悩むツッコミぼっち受け 作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。

処理中です...