童貞を奪われたから責任とれと言われた

SEKISUI

文字の大きさ
17 / 28

ジュウロク

 
 二人は勘違いから始まった恋?だった
 更に間違いを犯し捻れて捩れて、乙女になって、ストーカーに、ロマンスチストは元々で、ド鈍いのは誕生した時からなので修整は不可
 そんな二人が一夜のイチャイチャにいたったのは浅くて全然深くない理由からであった 
 それは失恋して泥酔した青年と28歳の乙女心をもった社会に疲れた青年との出会いは人生の新たな2人の黒歴史を刻んだだけのこと
 
 宰相室はある意味イチャイチャなのか修羅場なのか分からない現場になっていた
 「君に頭を撫子られた私に衝撃が走った。今まで感じたことのない程に心臓が早鐘を打ち出した。私の愛読書の『貴方に胸キュンキュン全5巻』にこれが毎回恋だと記載されていたので直に分かった」
 少女漫画に出でくるパンを咥えて走るヒローイン並の恋愛脳
 やべえなあいつ
 この国大丈夫か
 「拗らせた恋愛脳には生贄を捧げれば万事解決さ」
 宰相補にだけ聞こえるように殿下は囁いた
 ならばいいかとヘルメスを見て頷いた
 そもそもあの時エルネストは心身共に疲弊していた。人は弱っている時優しくされると絆されるのは人間心理の一つでもある
 心臓が早くなったの知らない人からの急な接触によるものだ。びっくりしたなぁもうである
 エルネストはその時まだ童貞で初恋もまだの恋に恋する青臭い青年でもあった
 「私はその手を取り、口付けをして好きだと言ったんだ」
 キザだ。乙女ゲームだ。口から砂が出る
 それは紛うことなく美形しか許されぬ所業だ
 それ未満がやるとかなりの高確率でキモイ、ウザイ、キタナイと罵られ手を拭かれて消毒されてしまう
 高確率に入る宰相補とヘルメスはエルネストの告白に『これだから美形はよ。ケッ剥げろ』と心の中でシンクロした
 2人の容姿は辞書によればモブ。どこにでもいる。普通。直ぐに曖昧になる容姿
 「君は頷いていくれた」
 酔っぱらいは取り敢えず頷いただけ
 今は正気なので首を横に必死で動かすヘルメス
 そんなヘルメスをエルネストはコーヒーに砂糖20杯並の甘さが含まれた視線で見つめた
 コヒー味の砂糖でいいだろう
 頷いただけで好きだとは返していないが独りよがりの恋の狩人エルネストの中では両思いに認定されていた
 「今みたいにヘルメス、君は私に寄りかかり微笑んでくれたね」
 ヘルメスの顔は苦笑いを浮かべ引きつっていた
 寄りかかっているのではなくエルネストに抱き締められ押しても離して貰えないだけだ
  殴る訳にはいかないのでこの現状
 あの夜はヘルメスは酒が回り自分で体を支えるのが難しく、丁度良い壁代わりにしただけのことだった
 人間楽したい生き物なのだ
 今腕の中のヘルメスは自分の行いに青くなったり、赤くなったりしている
 「余りの可愛いさに私の中心が疼き、念の為の愛読『愛のワン、トゥー、フィニッシュ全3巻』を実行せねばと烈情を読んだ」
 宰相補は今直ぐ帰りたくなった
 「ダメだよ」
 笑顔で退路を殿下に塞がれた
 宰相補は帰りたいけど帰れない
 もう飲まずに居た堪れなくて大きな溜息を付く
 殿下が琥珀色の液体が入ったグラスを差し出しそれを一気に飲み干した
 空いたグラスに酒を継ぎたす殿下が持っているのは50年モノのウィスキー、私お高いのよと言わんばかりのボトルの面構え、実際高い、ヘルメスの給金2ヶ月分はする、だから遠慮なく二杯目に口を付ける宰相補、今度は香りと味を楽しみながら舌に転がす
 
 
 
 

あなたにおすすめの小説

幼馴染みが屈折している

サトー
BL
「どの女もみんな最低だったよ。俺がちょっと優しくしただけで、全員簡単に俺なんかと寝てさ」 大学生の早川 ルイは、幼馴染みのヒカルに何をやっても勝てないといつも劣等感を感じていた。 勉強やスポーツはもちろんヒカルの方ができる、合コンはヒカルのオマケで呼ばれるし、好みの女子がいても皆ヒカルの方にとられてしまう。 コンプレックスを拗らせる日々だったが、ある日ヒカルの恋愛事情に口を挟んだことから急速に二人の関係は変化していく。 ※レオとルイが結ばれるIFエピソードについては「IF ROOT」という作品で独立させました。今後レオとのエピソードはそちらに投稿します。 ※この作品はムーンライトノベルズにも投稿しています。

記憶を失っている間に推しの婚約者になっていました

由香
BL
事故で記憶を失っていたルカは、ある日突然思い出す。 ここが前世で夢中になっていた恋愛ゲーム世界だということを。 しかも自分は、最推しだった第一王子アルベルトの婚約者になっていた。 甘すぎる距離感。 慣れたように落とされるキス。 そして見え隠れする、王子の重すぎる執着。 忘れていた恋を、もう一度始める貴族学園BL。

弟がガチ勢すぎて愛が重い~魔王の座をささげられたんだけど、どうしたらいい?~

マツヲ。
BL
久しぶりに会った弟は、現魔王の長兄への謀反を企てた張本人だった。 王家を恨む弟の気持ちを知る主人公は死を覚悟するものの、なぜかその弟は王の座を捧げてきて……。 というヤンデレ弟×良識派の兄の話が読みたくて書いたものです。 この先はきっと弟にめっちゃ執着されて、おいしく食われるにちがいない。

【完結】束縛彼氏から逃げたのに、執着が想像以上に重すぎた

鱗。
BL
束縛の強い恋人、三浦悠真から逃げた風間湊。 逃げた先で出会ったのは、優しく穏やかな占い師、榊啓司だった。 心身を癒やされ、穏やかな日常を取り戻したかに見えた——はずだった。 だが再び現れた悠真の執着は、かつてとは比べ物にならないほど歪んでいて。 そして気付く。 誰のものにもなれないはずの自分が。 『壊れていく人間』にしか愛を見出せないということに。 依存、執着、支配。 三人の関係は、やがて取り返しのつかない形へと崩れていく。 ——これは、『最も壊れている人間』が愛を選び取る物語。 逃げた先にあったのは、『もっと歪んだ愛』だった。 【完結済み】

冒険者の幼馴染と、ずっとその隣にいたい男の話

くろねこや
BL
お前の隣で、一緒に歳をとって生きていくんだと思ってた。 例えお前が誰かと結婚しても、子どもが生まれても。 ◇ 15歳になると神様から魔法が与えられる世界で、たった一人魔法が使えないイスト。 火魔法と氷魔法を授かった幼馴染は冒険者になった。 オレにあるのは畑や動物たちをちょこっと元気にする力だけ…。 ところが、そこへ謎の老婆が現れて…。 え? オレも冒険者になれるの? “古代種様”って何?! ※『横書き』方向に設定してお読みください。 ※『設定 こぼれ話』は情報を追加・修正することがあります。

どこにでもあるBL小説の悪役になったけど、BLする気なかったのにBLになった。

了承
BL
どこにでもある内容のビー小説に入った20歳フリーターがいつのまにかBLしてしまった短編です。

平凡な僕が優しい彼氏と別れる方法

あと
BL
「よし!別れよう!」 元遊び人の現爽やか風受けには激重執着男×ちょっとネガティブな鈍感天然アホの子 昔チャラかった癖に手を出してくれない攻めに憤った受けが、もしかしたら他に好きな人がいる!?と思い込み、別れようとする……?みたいな話です。 攻めの女性関係匂わせや攻めフェラがあり、苦手な人はブラウザバックで。    ……これはメンヘラなのではないか?という説もあります。 pixivでも投稿しています。 攻め:九條隼人 受け:田辺光希 友人:石川優希 ひよったら消します。 誤字脱字はサイレント修正します。 また、内容もサイレント修正する時もあります。 定期的にタグ整理します。ご了承ください。 批判・中傷コメントはお控えください。 見つけ次第削除いたします。

学園一のスパダリが義兄兼恋人になりました

すいかちゃん
BL
母親の再婚により、名門リーディア家の一員となったユウト。憧れの先輩・セージュが義兄となり喜ぶ。だが、セージュの態度は冷たくて「兄弟になりたくなかった」とまで言われてしまう。おまけに、そんなセージュの部屋で暮らす事になり…。 第二話「兄と呼べない理由」 セージュがなぜユウトに冷たい態度をとるのかがここで明かされます。 第三話「恋人として」は、9月1日(月)の更新となります。 躊躇いながらもセージュの恋人になったユウト。触れられたりキスされるとドキドキしてしまい…。 そして、セージュはユウトに恋をした日を回想します。 第四話「誘惑」 セージュと親しいセシリアという少女の存在がユウトの心をざわつかせます。 愛される自信が持てないユウトを、セージュは洗面所で…。 第五話「月夜の口づけ」 セレストア祭の夜。ユウトはある人物からセージュとの恋を反対され…という話です。