童貞を奪われたから責任とれと言われた

SEKISUI

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ジュウハチ

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 八方塞がりのヘルメス
 何一つ打開策は浮かばない
 だが往生際はとても悪かった
 ヘルメスは考えに考えてあることに思い至った
 「あの……俺が抱くが……」
 抱かれたて処女は失ったが犬に噛まれたと思うことにしたヘルメスは童貞ではない
 男を抱いた経験ないが喰わず嫌いはいけない
 エルネストは美しく、均等のとれた体は惚れ惚れする
 きっと抱け……ません
 自分より身長が高く、ガタイがいい相手に全く欲情する気がしない
 エルネストが華奢で小柄ならワンチャン合ったかもしらないが、ヘルメスは頭を抱えた
 「無理だ………どう考えても立たない。だがしかし……チャレンジは大切だ。想像と現実は違うかもしれない……が………」
 「どうした?他に何を気に病んでいる」
 苦悩仕出したヘルメスに戸惑い心配するエルネストは優しくヘルメスに言葉を掛ける
 「宰相様俺が……」
 「エルちゃんだ」
 抱く側と言いたかったが不機嫌な声に遮られてしまう
 「えっ……それは……」
 似合わないなんて言えません
 「エルでもいい」
 次は呼び捨てにしろと難易度が上がり、何故かキラキラした目で請うてくるエルネストにヘルメスは困った
 「えーっとあー……では…その……エ、エルさん……とか、どう、でしょう?」
 「エルさんか。フフッヘルメスだけがエルさんと呼ぶのを許そう」
 「はい。で、ではエルさん」
 「何だいヘルメス」
 名を呼べばとてもご機嫌な声が返って来た
 「あの……えーっと………」
 ちらりと視線を上げれば優しい笑顔がこちらを見てくる
 お嫁さんが欲しいヘルメスはエルネストを改めてじっくり観察してみた
 美人だが、美形だが、とてもとても美しいが、男にしか見えない
 女性的な顔ならまだ良かったのに
 「あの……俺は抱かれる側ですか?」
 「私を抱きたいのかい?」
 薄ら寒い笑いを浮かべてエルネストに疑問返しされるヘルメスに寒気が襲った
 「と、ととんでもない」
 「そうか。少しびっくりしたよ。私の処女も欲しいのかと」
 「ひぃぃぃっ!ごごごご、ご、ゴカイ、デス」
 背中に冷や汗が流れ、首を左右に何度も振るヘルメスにエルネストの目に情欲が宿る
 「怯えた姿も可愛くて、泣かせたくなる」
 ヘルメスは小動物のように体を震わせ怯えた
 「話しはベットで聞こう」
 ギラギラした目がヘルメスを捉え逃げ出すことを許さない
 「後は頼んだ」
 殿下に告げてエルネストはヘルメスを抱き上げ宰相室を後にした
 
 「栄養剤グレートを差し入れよう」
 黒い笑顔でエルネストを見送った殿下は、酔い潰した宰相補を眺めながら微笑む

 
 
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