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14 テウルギア・オンラインについて
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世界各地にある未開拓地域。それを探索するために国家間の垣根を越えて組織されたのが『冒険者ギルド』である。
そして一番開拓困難といわれている未開拓地域――それが『テウルギア地域』と呼ばれている。そこには天高くそびえる塔『テウルギア』がある。
フルダイブ型VRMMORPG『テウルギア・オンライン』のプレイヤーは冒険者となり、中世風ファンタジーをモチーフとした世界各地を冒険することになる。
このゲームは高い自由度で様々な遊び方ができるのが売りだ。
アリアと一緒にアーティファクトの痕跡を追いながらそれにまつわる物語を楽しむのもよし、冒険者として仲間とパーティを組みながら世界を大冒険するのもよし、各地で素材を探し求めクラフトを極めるのもよし、交易馬車などを使って各地に交易品を運び世界経済へ貢献するのもよし、旅しながら各地の水場で釣りを楽しむのもよし、料理や栽培でスローライフを送るのもよし、ペットをモフり倒すのもよし、課金アイテムでアリアの着せ替えをして愛でるのもよしと楽しみ方は枚挙にいとまがない。
当然、戦闘そのものを楽しむのも遊び方の一つであるし、すべてを総合的に楽しむのもまた一興。
「おおフェルヴェッタか。おかえり」
チュートリアルを終えてアサギ村へ戻ってくると、ホノホムラが入り口の前に立っていた。
初めて会ったのと同じ位置であるし、こいつはここで突っ立ったままいったい何をしているのかよくわからん。
「ホノホムラか。フレンドはちゃんと承認できていたか?」
「ああ。ばっちりだ」
新米冒険者を手助けしてくれるチュートリアルおじさんみたいな印象だが、ホノホムラはNPCではなくプレイヤーである。お人好しが過ぎるのではないか。
「しかしアリアがまだついてくるんだが」
言うと、俺の後ろをついてきていたアリアがへそを曲げた。
「なによ」
まだ契約は続いているらしい。
というか、チュートリアルクエストはメインクエストとして新たに更新されていた。まだ受諾はしておらず保留中である。
「ああ、俺には見えないが、ついてきてるのか」
ホノホムラはきょとんとしながら言った。
「見えないのか?」
「アリアとミーティアはメインクエストを進めていく上でのキャラクターという位置づけだから、冒険者それぞれについている。で、ほかの冒険者にはそれが見えない」
「プレイヤー同士の会話には入ってこないのはそういうわけか」
たしかに村人のNPCもアリアには話しかけない。アリアとミーティアだけがプレイヤー用に独立して存在しているようだ。
うっとうしいときはどうすればいいのだろう。
「『お出かけしてきて』って言うか設定画面で非表示にしてくれればミーティアとご主人様は消えますよ」
アリアの後ろから、ミーティアが言った。
「お、おう。ご丁寧にどうも。では出かけてきてくれ」
「わかったわ!」
まあべつにものすごく邪魔というわけではないのだが、気が散るからな。
……気を取り直して。
「ホノホムラ、俺と真剣勝負といかないか」
さっそく俺はホノホムラに提案した。
「……お前レベルいくつだ?」
「さっき6になったぞ!」
「お、おう。俺99だぞ。いちおう上限だ」
やはりこいつは強者であったか。
レベル差93……少しきついが上限いっぱいまで育てた者の実力がどれほどのものか試してみてもいいだろう。俺は納得してうなずいた。
「いやなんでこのレベルを聞いてさらにやる気になってんだよ」
ホノホムラが呆れながら言った。
「ちなみにPVPができるのはレベル30以上だからな」
「なんだと!?」
このゲームはPK――プレイヤーキルも可能であるが、初心者狩り対策でPKできる・されるレベルというのが制限されているらしい。PVP――対人戦もそれに併せて中級者以上のコンテンツとなっているそうだ。
「さらに言えば、腕に覚えのある奴らはだいたいレベル上限の99まで上げてる。多少のレベル差はプレイヤースキルで補えるだろうが、30が99の奴に挑むのはあまりに無謀にすぎる」
さらに言われて、俺は渋々うなずいた。
「まあ、あわてずにゲームを楽しんでみて、せめて同レベルまで上げたら挑んでくるんだな」
ホノホムラが機嫌良さそうに笑いながら俺の肩を叩いた。
そして一番開拓困難といわれている未開拓地域――それが『テウルギア地域』と呼ばれている。そこには天高くそびえる塔『テウルギア』がある。
フルダイブ型VRMMORPG『テウルギア・オンライン』のプレイヤーは冒険者となり、中世風ファンタジーをモチーフとした世界各地を冒険することになる。
このゲームは高い自由度で様々な遊び方ができるのが売りだ。
アリアと一緒にアーティファクトの痕跡を追いながらそれにまつわる物語を楽しむのもよし、冒険者として仲間とパーティを組みながら世界を大冒険するのもよし、各地で素材を探し求めクラフトを極めるのもよし、交易馬車などを使って各地に交易品を運び世界経済へ貢献するのもよし、旅しながら各地の水場で釣りを楽しむのもよし、料理や栽培でスローライフを送るのもよし、ペットをモフり倒すのもよし、課金アイテムでアリアの着せ替えをして愛でるのもよしと楽しみ方は枚挙にいとまがない。
当然、戦闘そのものを楽しむのも遊び方の一つであるし、すべてを総合的に楽しむのもまた一興。
「おおフェルヴェッタか。おかえり」
チュートリアルを終えてアサギ村へ戻ってくると、ホノホムラが入り口の前に立っていた。
初めて会ったのと同じ位置であるし、こいつはここで突っ立ったままいったい何をしているのかよくわからん。
「ホノホムラか。フレンドはちゃんと承認できていたか?」
「ああ。ばっちりだ」
新米冒険者を手助けしてくれるチュートリアルおじさんみたいな印象だが、ホノホムラはNPCではなくプレイヤーである。お人好しが過ぎるのではないか。
「しかしアリアがまだついてくるんだが」
言うと、俺の後ろをついてきていたアリアがへそを曲げた。
「なによ」
まだ契約は続いているらしい。
というか、チュートリアルクエストはメインクエストとして新たに更新されていた。まだ受諾はしておらず保留中である。
「ああ、俺には見えないが、ついてきてるのか」
ホノホムラはきょとんとしながら言った。
「見えないのか?」
「アリアとミーティアはメインクエストを進めていく上でのキャラクターという位置づけだから、冒険者それぞれについている。で、ほかの冒険者にはそれが見えない」
「プレイヤー同士の会話には入ってこないのはそういうわけか」
たしかに村人のNPCもアリアには話しかけない。アリアとミーティアだけがプレイヤー用に独立して存在しているようだ。
うっとうしいときはどうすればいいのだろう。
「『お出かけしてきて』って言うか設定画面で非表示にしてくれればミーティアとご主人様は消えますよ」
アリアの後ろから、ミーティアが言った。
「お、おう。ご丁寧にどうも。では出かけてきてくれ」
「わかったわ!」
まあべつにものすごく邪魔というわけではないのだが、気が散るからな。
……気を取り直して。
「ホノホムラ、俺と真剣勝負といかないか」
さっそく俺はホノホムラに提案した。
「……お前レベルいくつだ?」
「さっき6になったぞ!」
「お、おう。俺99だぞ。いちおう上限だ」
やはりこいつは強者であったか。
レベル差93……少しきついが上限いっぱいまで育てた者の実力がどれほどのものか試してみてもいいだろう。俺は納得してうなずいた。
「いやなんでこのレベルを聞いてさらにやる気になってんだよ」
ホノホムラが呆れながら言った。
「ちなみにPVPができるのはレベル30以上だからな」
「なんだと!?」
このゲームはPK――プレイヤーキルも可能であるが、初心者狩り対策でPKできる・されるレベルというのが制限されているらしい。PVP――対人戦もそれに併せて中級者以上のコンテンツとなっているそうだ。
「さらに言えば、腕に覚えのある奴らはだいたいレベル上限の99まで上げてる。多少のレベル差はプレイヤースキルで補えるだろうが、30が99の奴に挑むのはあまりに無謀にすぎる」
さらに言われて、俺は渋々うなずいた。
「まあ、あわてずにゲームを楽しんでみて、せめて同レベルまで上げたら挑んでくるんだな」
ホノホムラが機嫌良さそうに笑いながら俺の肩を叩いた。
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