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61 モフリ帝モフリアヌス
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数日後。
「中級冒険者の証、おめでとうございます!」
レベル30になってからウルミーシュにある冒険者ギルドへ足を運び、受付嬢から『中級冒険者の証』を受け取った。
銅製の楯のようなアイテムである。これもまた記念アイテムで、自宅などに飾ることができるようだ。
フェルヴェッタ LV.30
所属クラン:マノクニ
スキルポイント:51
体力:30
精神力:15
スタミナ:10
攻撃:40
物理防御:25
魔法防御:15
敏捷:26
メインスキル
《フェイズエッジ》
《旋風刃》
《フィジカルフォース》
《シールドバッシュ》
サブスキル
《剛力》LV.99
これで俺もようやく対人戦が可能になった。
あれから三日、俺はクランについて調べていた。どうやら人数を増やしていくことでいろいろな機能が解放されるらしい。
三名以上で、冒険者ギルドから『クラン拠点』と呼ばれる空間を購入可能になる。
そこでは拠点となる建物のカスタマイズや、農園、クラン専用の保管庫などが使えるようになるのである。
クランは五十名が定員で、クラン戦と呼ばれるクラン同士の戦いでは最低五名から最大三十名で戦闘を行える。
クラフト専門の者でもクランに入れるように人員が調整できる仕様だ。
俺はそのままウルミーシュの入り口前にやってくる。
「おお、フェルヴェッタ。来たか」
アサギ村から離れたホノホムラが俺を見つけた。隣には『秘匿のマント』を身につけたキャロルがいる。
「中級冒険者おめ!」
フード太郎もといキャロルに言われ、俺は得意げに笑った。
「これからは背後に気をつけることだな」
「おおこわい。でも返り討ちにしちゃうよ~」
「それで、これからのことだが」
俺が言うと、二人はうなずいた。
「それなんだが、フード太郎が」
「私が、グランニット王国地域に詳しい人物を呼んだよ!」
ホノホムラの言葉を遮り、キャロルが言った。
「ああ、ちょうど来たみたい。モフリン! こっちこっち!」
「モフリン?」
キャロルの視線の方を向く。
「なんか人だかりが動いていないか……?」
NPCや冒険者たちが集まってわいわいと輪を作っている中心に、誰かが乗り物に乗ってこちらへ近づいてきているのが見えた。
やってきたのは、巨大な狼に乗った狼人間のような冒険者である。薄い灰色の毛並みが全身にあり、犬のような耳と毛量の多いふさふさのしっぽがついている。
「クラン『神聖モフリア帝国』のクランリーダー、モフリ帝モフリアヌスだ」
低い声を発しながら、狼人間――モフリ帝モフリアヌスは巨大な狼の騎乗生物から降りた。
「おう、おつかれさん」
ホノホムラが短く挨拶をした。
「でかいな」
モフリ帝モフリアヌス……長いのでモフリアヌスとしよう。身長は二メートルちょっとだろうか。おそらく作成できる最大の身長である。
狼から降りると、周りにいたNPCや冒険者がモフリアヌスに集まってくる。
「モフリアヌスさん!」
「リーダー! ウルミーシュに来てたんですか!」
口々に言われ、モフリアヌスはうなずいた。
「ああ」
「いつものやつ頼みます!」
いつもの?
「よかろう。――『すべての道は』!」
「『もふもふに通ず』!」
モフリアヌスが肩の高さで手を掲げると、周囲の者たちが右手を胸に当て一斉に答えた。
「ありがとう、ありがとう」
周りを見回し手を振りながら小さく頭を下げるモフリアヌス。
「皆にはすまないが本日は大切な友人たちとの会談を控えている。ふれあいは控えさせていただこう」
モフリアヌスが言うと、周囲はにこやかにうなずく。
「そうなんですか!」
「よき一日を! すてきな会談になるといいですね!」
取り巻きが去ってから、俺はモフリアヌスに言った。
「クラン『マノクニ』の魔王フェルヴェッタだ」
「キャロルから話は聞いている。頼もしい初心者だとな。よろしく頼む」
「しかしずいぶんな人気だな……冒険者だけでなく住人のNPCにも声を掛けられていたじゃないか」
俺が言うと、
「ああ。彼はグランニット王国地域の地域戦で一位を獲得しているからね」
横からキャロルが解説した。
「地域戦を制したクランは、その地域にいるNPCからの好感度や信頼度が大幅に上昇する特典がある。ああやってNPCにあいさつを覚えさせることだってできちゃう。まあモフリンは普段からNPCに声かけまくっているおかげで好かれすぎになってるけどね」
「皆であいさつするのは楽しいからな」
モフリアヌスは和やかに頷いた。
なるほど、グランニット王国地域を拠点としている上位クランなら、事情は詳しそうである。
「我々のクラン拠点に招待する。そこなら内緒話もやりやすかろう」
モフリアヌスは言った。
これからランカーたちで、チーターを相手取るための作戦会議が始まる。
「中級冒険者の証、おめでとうございます!」
レベル30になってからウルミーシュにある冒険者ギルドへ足を運び、受付嬢から『中級冒険者の証』を受け取った。
銅製の楯のようなアイテムである。これもまた記念アイテムで、自宅などに飾ることができるようだ。
フェルヴェッタ LV.30
所属クラン:マノクニ
スキルポイント:51
体力:30
精神力:15
スタミナ:10
攻撃:40
物理防御:25
魔法防御:15
敏捷:26
メインスキル
《フェイズエッジ》
《旋風刃》
《フィジカルフォース》
《シールドバッシュ》
サブスキル
《剛力》LV.99
これで俺もようやく対人戦が可能になった。
あれから三日、俺はクランについて調べていた。どうやら人数を増やしていくことでいろいろな機能が解放されるらしい。
三名以上で、冒険者ギルドから『クラン拠点』と呼ばれる空間を購入可能になる。
そこでは拠点となる建物のカスタマイズや、農園、クラン専用の保管庫などが使えるようになるのである。
クランは五十名が定員で、クラン戦と呼ばれるクラン同士の戦いでは最低五名から最大三十名で戦闘を行える。
クラフト専門の者でもクランに入れるように人員が調整できる仕様だ。
俺はそのままウルミーシュの入り口前にやってくる。
「おお、フェルヴェッタ。来たか」
アサギ村から離れたホノホムラが俺を見つけた。隣には『秘匿のマント』を身につけたキャロルがいる。
「中級冒険者おめ!」
フード太郎もといキャロルに言われ、俺は得意げに笑った。
「これからは背後に気をつけることだな」
「おおこわい。でも返り討ちにしちゃうよ~」
「それで、これからのことだが」
俺が言うと、二人はうなずいた。
「それなんだが、フード太郎が」
「私が、グランニット王国地域に詳しい人物を呼んだよ!」
ホノホムラの言葉を遮り、キャロルが言った。
「ああ、ちょうど来たみたい。モフリン! こっちこっち!」
「モフリン?」
キャロルの視線の方を向く。
「なんか人だかりが動いていないか……?」
NPCや冒険者たちが集まってわいわいと輪を作っている中心に、誰かが乗り物に乗ってこちらへ近づいてきているのが見えた。
やってきたのは、巨大な狼に乗った狼人間のような冒険者である。薄い灰色の毛並みが全身にあり、犬のような耳と毛量の多いふさふさのしっぽがついている。
「クラン『神聖モフリア帝国』のクランリーダー、モフリ帝モフリアヌスだ」
低い声を発しながら、狼人間――モフリ帝モフリアヌスは巨大な狼の騎乗生物から降りた。
「おう、おつかれさん」
ホノホムラが短く挨拶をした。
「でかいな」
モフリ帝モフリアヌス……長いのでモフリアヌスとしよう。身長は二メートルちょっとだろうか。おそらく作成できる最大の身長である。
狼から降りると、周りにいたNPCや冒険者がモフリアヌスに集まってくる。
「モフリアヌスさん!」
「リーダー! ウルミーシュに来てたんですか!」
口々に言われ、モフリアヌスはうなずいた。
「ああ」
「いつものやつ頼みます!」
いつもの?
「よかろう。――『すべての道は』!」
「『もふもふに通ず』!」
モフリアヌスが肩の高さで手を掲げると、周囲の者たちが右手を胸に当て一斉に答えた。
「ありがとう、ありがとう」
周りを見回し手を振りながら小さく頭を下げるモフリアヌス。
「皆にはすまないが本日は大切な友人たちとの会談を控えている。ふれあいは控えさせていただこう」
モフリアヌスが言うと、周囲はにこやかにうなずく。
「そうなんですか!」
「よき一日を! すてきな会談になるといいですね!」
取り巻きが去ってから、俺はモフリアヌスに言った。
「クラン『マノクニ』の魔王フェルヴェッタだ」
「キャロルから話は聞いている。頼もしい初心者だとな。よろしく頼む」
「しかしずいぶんな人気だな……冒険者だけでなく住人のNPCにも声を掛けられていたじゃないか」
俺が言うと、
「ああ。彼はグランニット王国地域の地域戦で一位を獲得しているからね」
横からキャロルが解説した。
「地域戦を制したクランは、その地域にいるNPCからの好感度や信頼度が大幅に上昇する特典がある。ああやってNPCにあいさつを覚えさせることだってできちゃう。まあモフリンは普段からNPCに声かけまくっているおかげで好かれすぎになってるけどね」
「皆であいさつするのは楽しいからな」
モフリアヌスは和やかに頷いた。
なるほど、グランニット王国地域を拠点としている上位クランなら、事情は詳しそうである。
「我々のクラン拠点に招待する。そこなら内緒話もやりやすかろう」
モフリアヌスは言った。
これからランカーたちで、チーターを相手取るための作戦会議が始まる。
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