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乙女ゲームは始まらなかったものの
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「あれも、一種の逆ハーってやつなのかな?」
ピンクの髪に青い瞳、綺麗と言うよりか可愛らしく庇護欲をそそりそうな顔立ちをした少女が、チベットスナギツネのような顔をしてこの世界ではわたくしたち二人にしか通じない言葉を吐く。
「逆ハーとは言い得て妙ね。それよりあなた、顔がブサイクになっていてよ。」
かく言うわたくしも同じ表情をしたいのはやまやまだが、そこはそれ、王妃教育によって培われた鉄壁の表情筋が見事な仕事をしてくれている。
学園のカフェテラス、わたくしたちの視線の先には一人の令嬢を取り囲む5人の子息たちの姿。
学園に入学して半年、もはや日常と化した景色にため息すら出ない。
「えっ?そんなにブサイクになってる?」
両手を顔に添え、少しふざけた顔をするマリアはさすがヒロイン、目を引く可愛らしさだ。
「鏡でも見ていらっしゃい、レディのする顔ではなくってよ。そんな顔を殿方に見られたらお嫁の貰い手がなくなるわ。」
「あ~、結婚する気はないから大丈夫!目指せ王宮女官!目指せバリキャリ!!
オリヴィアこそ将来のダンナ、逆ハーメンバーだけど放っといていいの?」
「いいのよ、昔っからああだし、本人から申告もされてるの。それに、ちゃんと押さえるところは押さえて婚約者として尊重はされているわ。」
何度目かになるやりとり、答えはいつも一緒だが、友人のわたくしを心配してくれているのだ。ふざけたような言い方に確かに心配の色が見える。彼の振舞いは前世の記憶を持ち平民として生きてきた彼女としては納得しづらいものがあるよう。それだけではなくわたくしは悪役令嬢らしいので、どこかで強制力なるものが働くのではないかと不安に思ってくれている。
そう、わたくしたちは前世の記憶を持っている。
日本という国で生まれ育った女性の記憶を。
わたくしがそれを思い出したのは、5歳で婚約者である第一王子と出会った時。
この方があなたの婚約者よと言われて目に入ってきたのは、白を基調とした衣装を身に纏い、金髪碧眼のザ、王子サマ。
「え、なんのコスプレ?」
と、思ったところで気を失い、そのまま3日間ほど高熱で寝込んだ。
そして目を覚ました時には日本人、山下芳子の記憶を思い出していた。
ちなみにマリアにそのくだりを説明した時に、「悪役令嬢転生テンプレ乙!w」と言われてしまった。
閑話休題。
記憶を思い出してからは大変だった。
山下芳子として育った日本の価値観とこの国の価値観の違い。いわゆるノブレス・オブリージュと言う貴族としての義務、結婚は家と家を繋ぐ契約である、貴族と平民の違いなど。山下芳子がその考えは間違っている、と訴える一方、幼いながらもオリヴィアはそれが当然と考える。
自分の中で二つの考え方が存在し反発する。
さすがに誰にも相談できなかった。転生しただの違う世界の記憶があるだの言えば精神病扱いされるのは予想できた。子供の妄想として片付けられればまだいい方で、どこかの片田舎に軟禁されたり、修道院に入れられてはたまらない。
頭がおかしくなりそうな日々の中、必死だった。お妃教育が始まりそんなことを考える暇もなくなったのは都合が良かったのかもしれない。
なんとか山下芳子の考え方、価値観をそれはそれと切り分けし、この国のオリヴィアとしてあるべき考え方、価値観を身に付けたときには学園に入る15歳になっていた。
そしてその学園で出会ったのが、マリアだった。
同じ日本人の前世を持つ少女。初めてお互いに前世の記憶を持っていると教え合った時には大声で泣きあってしまった。
それから親友になるまではあっという間だった。やはり、お互いにオリヴィアとして、マリアとして生きていく覚悟はできているとは言え、日本人であった記憶や価値観が消えるわけではない。それが共有できる相手は貴重だった。
そしてマリアから教えてもらったのは、この世界がとある乙女ゲームの世界でオリヴィアが悪役令嬢であると言うこと。
『推理学園~初恋の君を忘れない~』それがこのゲームのタイトルらしい。
題名からわかる通りこのゲームは推理ゲームでもあるとのこと。
平民として暮らしていたマリアはある日迎えにきた男爵から自分が男爵の実の娘であることを知らされる。そのまま男爵の娘として引き取られたマリアは、貴族の通う学園に入学することになる。そこで起こる様々な事件に巻き込まれたマリアは、生徒会の面々に捜査協力を強要させられる。この生徒会の面々、生徒会長の第一王子、書記の宰相子息、会計の大商会の息子、庶務の騎士団長子息、が攻略対象で、事件の調査を一緒にしていきながら彼らの心の闇を溶かし好感度を上げていくのだ。
そして、個別ルートに入ってからは今までの事件の裏を引いていた悪の組織と対峙し壊滅させればクリア。その時点の好感度と選択肢によってハッピーエンド、ノーマルエンドに分かれる。
ちなみに、バッドエンドは事件の解決ができなかった時。
はい、悪役令嬢オリヴィアはどこ行ったかと言いますと、生徒会の副会長として攻略対象の情報や好感度を教えてくれたり、調査のヒントをくれたり・・・。
一見サポートキャラだが、別名『初見殺し』と呼ばれており、くれる情報がミスリードを誘うようになっている。特に調査のヒントは鵜呑みにするとバッドエンドまっしぐらだ。
どこが悪役令嬢なのか?
その答えは隠しキャラの攻略をするとわかる。
隠しキャラは第二王子、このルートのトゥルーエンドエンドで発覚するのだが壊滅させた悪の組織のさらに黒幕がこのオリヴィアなのだ。つまりオリヴィアがくれる情報はわざとミスリードを誘うようにしており、なおかつオリヴィアの言動を見直すと証拠隠滅やら何やらしているのがわかる。本編の推理パートも本格的でよくできていると人気だったが、再プレイしてオリヴィアの言動の意味などを解明するのも通の楽しみの一つらしい。
そしてさらに、タイトルにある~初恋の君を忘れない~の初恋の君をオリヴィアは殺しているのだ。攻略対象たちの初恋相手は全員同じ一人の令嬢である。その令嬢がみんなからチヤホヤされるのに嫉妬したオリヴィアがその令嬢を他殺とわかる方法で暗殺する。攻略対象者たちの心の闇はこの令嬢の暗殺に起因するのだ。
そんなオリヴィアさんに日本人山下芳子が入った結果。
日本人の感覚を持つわたくしが他人を殺すなぞ恐ろしいことができようはずもなく、そもそもこの世界に馴染むのに精一杯だったため他人がチヤホヤされていようが嫉妬する余裕もなかった。それに山下芳子さんは享年20歳。ぶっちゃけそういう対象に見れないし、なんならお子様たちカワイイ~、癒されるわぁって感じでした。
ので、初恋の君は存命。
モッテモテの逆ハーレムが出来上がりました~ぱちぱち。
第一王子に第二王子、宰相子息に騎士団長子息と大商会の息子が一人の令嬢、ちなみに公爵令嬢ね、を巡って人目もはばからずバッチバチ。
救いは第一王子以外婚約者がいないことと、貴族の男女の距離感を著しく逸脱していないこと。
ちなみに第一王子の婚約者はわたくし。
原作ゲームのオリヴィアも婚約者だった、そりゃあ婚約者が自分以外の女に首ったけだったら嫉妬もするわなあ。殺しはやりすぎかと思うけど。
そして、第一王子が昔から彼女のこと好きなのは知ってたし、事前に第一王子からは学園の間だけ自由にさせて欲しいって言われて許可してるし、エスコートやらなんやら公の場できちんと婚約者として立ててくれるし、誕生日とか折々の贈り物なんかもちゃんとしてくれてるからね。私的には特に問題なし。
まあ、将来の重鎮たちが揃いも揃ってどうかと思うけど静観です、達観とも言えるかな。
「はー、そんなもんかね?やっぱり高貴な方々の考え方は馴染めないわぁ。
私は結婚するなら自分だけを見ていて欲しいし、他の人と共有とか論外。」
「あら?結婚する気などなかったのではなくって?バリキャリを目指すのでしょう?」
一瞬、きょとんとした顔をして見あった後、お互いに笑いだす。
「うふふっ。」
「あははっ!そうだったわ、ついねつい。」
ひとしきり笑った後、再び視線が逆ハーレムの方に向く。
「私さあ、ネット小説とかも結構読む方だったのね。悪役令嬢ものとかハマってて、乙女ゲー始めたのもその影響だし。
それでさ、悪役令嬢に転生して、攻略対象たちの闇落ちフラグへし折って、攻略対象たちからモテモテになる、しかも本人は自分が悪役令嬢だから好かれて取り合いが起きていると気づかない。ってよくあるストーリーなのよね。あれ、現実になってはたから見るとこんな感じなんだね。」
「・・・そうね。」
「物語で読む分にはいいけど、現実で見たらまじでないわ。」
「否定はしないわ。」
「なんであの子あんだけ好意を向けられてるのに気づかないのよ。
さっさと気づいて誰か一人に絞りなさいよ。」
マリアの絞り出すような声に切実な何かが滲み出ている。
「何かあったの?」
「何かってのはないんだけど、教室の空気が絶妙に悪い。
空気を読む日本人には辛いくらいに。最近本気で胃薬飲み始めた。
さらに言うと、取り巻きどもが教室に来た後令嬢方の機嫌が悪くなって、微妙な八つ当たりされる。」
「・・・そっちのクラスは大変ね。」
「うん。」
「そう考えると、ああいうのも、悪役って言えるのかしらね?
まさかの、悪役令嬢?」
「悪役っていうか、悪女?
しかも無自覚だからたちが悪いタイプ。」
死んでいるはずだった薄幸令嬢は悪女となり今日も無自覚に逆ハーを築いて、周りを振り回している。
************
・・・ごめんなさいm(__)m
書いているうちにオチが迷子になった・・・
「政略結婚が!したいのです」の親世代
シェイラちゃんの茶飲み友達の王妃様と宰相の奥様の学生時代でした。
ちなみに逆ハー築いている令嬢はシェイラ母だったりする・・・
ピンクの髪に青い瞳、綺麗と言うよりか可愛らしく庇護欲をそそりそうな顔立ちをした少女が、チベットスナギツネのような顔をしてこの世界ではわたくしたち二人にしか通じない言葉を吐く。
「逆ハーとは言い得て妙ね。それよりあなた、顔がブサイクになっていてよ。」
かく言うわたくしも同じ表情をしたいのはやまやまだが、そこはそれ、王妃教育によって培われた鉄壁の表情筋が見事な仕事をしてくれている。
学園のカフェテラス、わたくしたちの視線の先には一人の令嬢を取り囲む5人の子息たちの姿。
学園に入学して半年、もはや日常と化した景色にため息すら出ない。
「えっ?そんなにブサイクになってる?」
両手を顔に添え、少しふざけた顔をするマリアはさすがヒロイン、目を引く可愛らしさだ。
「鏡でも見ていらっしゃい、レディのする顔ではなくってよ。そんな顔を殿方に見られたらお嫁の貰い手がなくなるわ。」
「あ~、結婚する気はないから大丈夫!目指せ王宮女官!目指せバリキャリ!!
オリヴィアこそ将来のダンナ、逆ハーメンバーだけど放っといていいの?」
「いいのよ、昔っからああだし、本人から申告もされてるの。それに、ちゃんと押さえるところは押さえて婚約者として尊重はされているわ。」
何度目かになるやりとり、答えはいつも一緒だが、友人のわたくしを心配してくれているのだ。ふざけたような言い方に確かに心配の色が見える。彼の振舞いは前世の記憶を持ち平民として生きてきた彼女としては納得しづらいものがあるよう。それだけではなくわたくしは悪役令嬢らしいので、どこかで強制力なるものが働くのではないかと不安に思ってくれている。
そう、わたくしたちは前世の記憶を持っている。
日本という国で生まれ育った女性の記憶を。
わたくしがそれを思い出したのは、5歳で婚約者である第一王子と出会った時。
この方があなたの婚約者よと言われて目に入ってきたのは、白を基調とした衣装を身に纏い、金髪碧眼のザ、王子サマ。
「え、なんのコスプレ?」
と、思ったところで気を失い、そのまま3日間ほど高熱で寝込んだ。
そして目を覚ました時には日本人、山下芳子の記憶を思い出していた。
ちなみにマリアにそのくだりを説明した時に、「悪役令嬢転生テンプレ乙!w」と言われてしまった。
閑話休題。
記憶を思い出してからは大変だった。
山下芳子として育った日本の価値観とこの国の価値観の違い。いわゆるノブレス・オブリージュと言う貴族としての義務、結婚は家と家を繋ぐ契約である、貴族と平民の違いなど。山下芳子がその考えは間違っている、と訴える一方、幼いながらもオリヴィアはそれが当然と考える。
自分の中で二つの考え方が存在し反発する。
さすがに誰にも相談できなかった。転生しただの違う世界の記憶があるだの言えば精神病扱いされるのは予想できた。子供の妄想として片付けられればまだいい方で、どこかの片田舎に軟禁されたり、修道院に入れられてはたまらない。
頭がおかしくなりそうな日々の中、必死だった。お妃教育が始まりそんなことを考える暇もなくなったのは都合が良かったのかもしれない。
なんとか山下芳子の考え方、価値観をそれはそれと切り分けし、この国のオリヴィアとしてあるべき考え方、価値観を身に付けたときには学園に入る15歳になっていた。
そしてその学園で出会ったのが、マリアだった。
同じ日本人の前世を持つ少女。初めてお互いに前世の記憶を持っていると教え合った時には大声で泣きあってしまった。
それから親友になるまではあっという間だった。やはり、お互いにオリヴィアとして、マリアとして生きていく覚悟はできているとは言え、日本人であった記憶や価値観が消えるわけではない。それが共有できる相手は貴重だった。
そしてマリアから教えてもらったのは、この世界がとある乙女ゲームの世界でオリヴィアが悪役令嬢であると言うこと。
『推理学園~初恋の君を忘れない~』それがこのゲームのタイトルらしい。
題名からわかる通りこのゲームは推理ゲームでもあるとのこと。
平民として暮らしていたマリアはある日迎えにきた男爵から自分が男爵の実の娘であることを知らされる。そのまま男爵の娘として引き取られたマリアは、貴族の通う学園に入学することになる。そこで起こる様々な事件に巻き込まれたマリアは、生徒会の面々に捜査協力を強要させられる。この生徒会の面々、生徒会長の第一王子、書記の宰相子息、会計の大商会の息子、庶務の騎士団長子息、が攻略対象で、事件の調査を一緒にしていきながら彼らの心の闇を溶かし好感度を上げていくのだ。
そして、個別ルートに入ってからは今までの事件の裏を引いていた悪の組織と対峙し壊滅させればクリア。その時点の好感度と選択肢によってハッピーエンド、ノーマルエンドに分かれる。
ちなみに、バッドエンドは事件の解決ができなかった時。
はい、悪役令嬢オリヴィアはどこ行ったかと言いますと、生徒会の副会長として攻略対象の情報や好感度を教えてくれたり、調査のヒントをくれたり・・・。
一見サポートキャラだが、別名『初見殺し』と呼ばれており、くれる情報がミスリードを誘うようになっている。特に調査のヒントは鵜呑みにするとバッドエンドまっしぐらだ。
どこが悪役令嬢なのか?
その答えは隠しキャラの攻略をするとわかる。
隠しキャラは第二王子、このルートのトゥルーエンドエンドで発覚するのだが壊滅させた悪の組織のさらに黒幕がこのオリヴィアなのだ。つまりオリヴィアがくれる情報はわざとミスリードを誘うようにしており、なおかつオリヴィアの言動を見直すと証拠隠滅やら何やらしているのがわかる。本編の推理パートも本格的でよくできていると人気だったが、再プレイしてオリヴィアの言動の意味などを解明するのも通の楽しみの一つらしい。
そしてさらに、タイトルにある~初恋の君を忘れない~の初恋の君をオリヴィアは殺しているのだ。攻略対象たちの初恋相手は全員同じ一人の令嬢である。その令嬢がみんなからチヤホヤされるのに嫉妬したオリヴィアがその令嬢を他殺とわかる方法で暗殺する。攻略対象者たちの心の闇はこの令嬢の暗殺に起因するのだ。
そんなオリヴィアさんに日本人山下芳子が入った結果。
日本人の感覚を持つわたくしが他人を殺すなぞ恐ろしいことができようはずもなく、そもそもこの世界に馴染むのに精一杯だったため他人がチヤホヤされていようが嫉妬する余裕もなかった。それに山下芳子さんは享年20歳。ぶっちゃけそういう対象に見れないし、なんならお子様たちカワイイ~、癒されるわぁって感じでした。
ので、初恋の君は存命。
モッテモテの逆ハーレムが出来上がりました~ぱちぱち。
第一王子に第二王子、宰相子息に騎士団長子息と大商会の息子が一人の令嬢、ちなみに公爵令嬢ね、を巡って人目もはばからずバッチバチ。
救いは第一王子以外婚約者がいないことと、貴族の男女の距離感を著しく逸脱していないこと。
ちなみに第一王子の婚約者はわたくし。
原作ゲームのオリヴィアも婚約者だった、そりゃあ婚約者が自分以外の女に首ったけだったら嫉妬もするわなあ。殺しはやりすぎかと思うけど。
そして、第一王子が昔から彼女のこと好きなのは知ってたし、事前に第一王子からは学園の間だけ自由にさせて欲しいって言われて許可してるし、エスコートやらなんやら公の場できちんと婚約者として立ててくれるし、誕生日とか折々の贈り物なんかもちゃんとしてくれてるからね。私的には特に問題なし。
まあ、将来の重鎮たちが揃いも揃ってどうかと思うけど静観です、達観とも言えるかな。
「はー、そんなもんかね?やっぱり高貴な方々の考え方は馴染めないわぁ。
私は結婚するなら自分だけを見ていて欲しいし、他の人と共有とか論外。」
「あら?結婚する気などなかったのではなくって?バリキャリを目指すのでしょう?」
一瞬、きょとんとした顔をして見あった後、お互いに笑いだす。
「うふふっ。」
「あははっ!そうだったわ、ついねつい。」
ひとしきり笑った後、再び視線が逆ハーレムの方に向く。
「私さあ、ネット小説とかも結構読む方だったのね。悪役令嬢ものとかハマってて、乙女ゲー始めたのもその影響だし。
それでさ、悪役令嬢に転生して、攻略対象たちの闇落ちフラグへし折って、攻略対象たちからモテモテになる、しかも本人は自分が悪役令嬢だから好かれて取り合いが起きていると気づかない。ってよくあるストーリーなのよね。あれ、現実になってはたから見るとこんな感じなんだね。」
「・・・そうね。」
「物語で読む分にはいいけど、現実で見たらまじでないわ。」
「否定はしないわ。」
「なんであの子あんだけ好意を向けられてるのに気づかないのよ。
さっさと気づいて誰か一人に絞りなさいよ。」
マリアの絞り出すような声に切実な何かが滲み出ている。
「何かあったの?」
「何かってのはないんだけど、教室の空気が絶妙に悪い。
空気を読む日本人には辛いくらいに。最近本気で胃薬飲み始めた。
さらに言うと、取り巻きどもが教室に来た後令嬢方の機嫌が悪くなって、微妙な八つ当たりされる。」
「・・・そっちのクラスは大変ね。」
「うん。」
「そう考えると、ああいうのも、悪役って言えるのかしらね?
まさかの、悪役令嬢?」
「悪役っていうか、悪女?
しかも無自覚だからたちが悪いタイプ。」
死んでいるはずだった薄幸令嬢は悪女となり今日も無自覚に逆ハーを築いて、周りを振り回している。
************
・・・ごめんなさいm(__)m
書いているうちにオチが迷子になった・・・
「政略結婚が!したいのです」の親世代
シェイラちゃんの茶飲み友達の王妃様と宰相の奥様の学生時代でした。
ちなみに逆ハー築いている令嬢はシェイラ母だったりする・・・
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