気づいたら隠しルートのバッドエンドだった

かぜかおる

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⑤ NO Side 断罪の場

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「さて、アリスティド、お前はこれからどうしたい?」

「はい?どうしたい、とは?」

第一王子に話を振られたアリスティドは少し困惑したように問う。

「政略として結んだ婚約、王家の人間として当然のこととは言えこのようなことになってしまって私たちも悪かったと思っているんだ。
もし何か希望があるのなら、出来るだけ叶えてあげたいと考えているんだよ。
例えば、今君が支えているお嬢さんとのこととか。」

アリスティドとセシルはたった今気がついた様子ではっと顔を見合わせ、慌てて体を離す。
二人の頬は薄らとピンク色に染まっていた。
そして、セシルは期待を隠せぬ様子でアリスティドをじっと見つめる。

「セシルとのこと、ですか?」

「先ほどから随分と親しい様子だが?
少なくとも当然のごとく名前を呼び捨てにする程度には。」

そう指摘されたアリスティドは眉間にシワを寄せる。
当然のことではあるが、この場でのアリスティドとセシルの振舞いは未婚のしかも婚約すらしていない男女として相応しくないものであった。

「そうですね、不用意な行動でした。
セシル嬢、周りに誤解を生むような行動をしてしまい申し訳ない。」

「そ、そんな、謝らないで。
その、私も気を付けなくてはならなかったのにごめんなさい。
それに、アリスティド様とだったら私・・・。」

「セシル・・・」

アリスティドのセシルを呼ぶ声には甘さが隠しきれていなかった。

「アリスティド、どうしたい?遠慮しないで言ってごらん。」

第一王子の言葉は穏やかでありながら、抗え得ぬ何かを多分に含んでいた。
しかし、アリスティドは何かを堪えるように言葉を発することはない。
それに焦れたのか、ウスターシュが声をあげる。

「アリスティド様、たった今縁を切ったとは言え犯罪者を出したのです、これから我が家は苦境に立たされるでしょう。
ですが、いやだからこそ、我が娘を支えてくださいませんか。
勝手なことを言っていることも、このようなことを言えるような立場ではないことも重々承知しておりますが、少しでも娘にお心を残していらっしゃるのであれば娘共々幸せになって欲しいと思う親心にございます。」

「父さん・・・。」

感極まった様子のセシル。
そして、何か決意した様子で口を開く。

「アリスティド様、ずっと、ずっと好きでした。
姉さんの婚約者だってことはずっと分かっていたけど、この想いは止められなかった。
でも、私のことは気にしないで、姉さんのこともあって父さんのいう通りこれから私たちはきっと大変になる。一緒に乗り越えられたら嬉しいけど、アリスティド様に苦労をかけたくないわ。
だから、あなたの望むように、私はそれに従います。」


「私は・・・」

この場にいる全ての人間の視線がアリスティドに向かう。
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