1 / 8
第1話:白蛇の夢
しおりを挟む
士郎は、またあの夢を見ていた。最近、変わる事の無い同じ夢を何度となく見るようになって居た。
ザク、ザク、ザク
士郎は、お爺ちゃん子だった。何時もお爺ちゃんの後をついてまわっていた。士郎が8歳の誕生日の日にお爺ちゃんは、家の庭で白蛇を捕まえてきた。
「どうするの? その白蛇」
士郎は、無邪気に興味津々でお爺ちゃんに尋ねたのだ。
「うむ、この白蛇なぁ。何度も家の外へ放りなげても、遠い所へ捨てに行ってもなぁ。直ぐに白蛇の庭に戻ってくるんじゃ」
「へぇーっ……それって、不思議だよね」
士郎は、困った顔をして言うお爺ちゃんの前で目を輝かせてそう言った。
白蛇の庭……それは、士郎の家の庭の事だ。なぜか、昔からかもしれないが家の庭は、「白蛇の庭」(はくじゃのにわ)っと呼ばれていた。お爺ちゃんは、「うん」っと頷いたかと思うと白蛇を腰に提げてた手袋に詰め込んだ。そして、白蛇の庭の外へと歩きだす。
「お爺ちゃん? どこ行くの?」
「ああ、ちょっと田んぼになぁ。捨ててくる」
お爺ちゃんは、そうたどたどしく言うと再び士郎に背を向けて歩き出した。そんなお爺ちゃんの後をトコトコと士郎は、ついて行った。
ザク、ザク、ザク
士郎は、それを震えながら眺めていた。お爺ちゃんは、まるで鬼気迫る形相であの白蛇を田んぼの真ん中で殺して居たのだ。両手に持ったクワで何度も何度も叩き潰すように何度も。
ザク、ザク、ザク
「クソ、クソ、クソ、何故だ、何故だ、何故だ」
そのかすれて消えてしまいそうなお爺ちゃんの声が士郎の耳元に残って離れなかった。そして、その三日後にお爺ちゃんは、心臓発作であっけなく死んでしまったのである。
ザク、ザク、ザク
士郎は、お爺ちゃん子だった。何時もお爺ちゃんの後をついてまわっていた。士郎が8歳の誕生日の日にお爺ちゃんは、家の庭で白蛇を捕まえてきた。
「どうするの? その白蛇」
士郎は、無邪気に興味津々でお爺ちゃんに尋ねたのだ。
「うむ、この白蛇なぁ。何度も家の外へ放りなげても、遠い所へ捨てに行ってもなぁ。直ぐに白蛇の庭に戻ってくるんじゃ」
「へぇーっ……それって、不思議だよね」
士郎は、困った顔をして言うお爺ちゃんの前で目を輝かせてそう言った。
白蛇の庭……それは、士郎の家の庭の事だ。なぜか、昔からかもしれないが家の庭は、「白蛇の庭」(はくじゃのにわ)っと呼ばれていた。お爺ちゃんは、「うん」っと頷いたかと思うと白蛇を腰に提げてた手袋に詰め込んだ。そして、白蛇の庭の外へと歩きだす。
「お爺ちゃん? どこ行くの?」
「ああ、ちょっと田んぼになぁ。捨ててくる」
お爺ちゃんは、そうたどたどしく言うと再び士郎に背を向けて歩き出した。そんなお爺ちゃんの後をトコトコと士郎は、ついて行った。
ザク、ザク、ザク
士郎は、それを震えながら眺めていた。お爺ちゃんは、まるで鬼気迫る形相であの白蛇を田んぼの真ん中で殺して居たのだ。両手に持ったクワで何度も何度も叩き潰すように何度も。
ザク、ザク、ザク
「クソ、クソ、クソ、何故だ、何故だ、何故だ」
そのかすれて消えてしまいそうなお爺ちゃんの声が士郎の耳元に残って離れなかった。そして、その三日後にお爺ちゃんは、心臓発作であっけなく死んでしまったのである。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
(完結)嘘つき聖女と呼ばれて
青空一夏
ファンタジー
私、アータムは夢のなかで女神様から祝福を受けたが妹のアスペンも受けたと言う。
両親はアスペンを聖女様だと決めつけて、私を無視した。
妹は私を引き立て役に使うと言い出し両親も賛成して……
ゆるふわ設定ご都合主義です。
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる