2 / 4
第一章 爆弾解除編
幼女科学者とチョコレゐト
しおりを挟む
まずはここから脱出しよう。
まず上を確認。通気口あり。よし。空気は大丈夫。次。鞄を確認。ロープ、なんでもキレるサバイバルナイフ。そしてカロリーメイト。非常食あり。水が無いな。
次。ガラス張りのエレベーターだけど、ここは外に繋がってない。扉の硬度を確認。
コンコン。音が響いた。見かけより柔らかい。これなら…僕でもこじ開けれるかも。
ONE PI○CEマニアの父から教えてもらった構えをとる。父はサ○ジが好きだったので、蹴りの技は全て教えてもらっていた。
「こりえしゅーと~」
気のない掛け声を口から出して蹴る。呟きとは相反し、蹴りはものすごい打撃を生み、エレベーターのドアが粉々に砕け散った。
「脱出セイコー!」
ナップザックをエレベーター内から持ち出して外に出た。
「科学班に所属する新入りがすごいと聞いて来てみれば…」
かつ、かつ。廊下に響き渡る足音。
「何も考えず蹴りでエレベーターを破壊する脳筋ではないか」
青い天パ。黒縁メガネ。青いストライプのワイシャツ。黒いズボン。極め付けは長い白衣。
「どうも脳筋新入り。わたしは科学班の副班長を勤める、狐鐘田というものだ。」
「コガネダさんの名前には、キツネが入ってますか?」
「?もちろん。この会社のコードネームは全てに狐が入っている。ボスの銀狐は当て字だが」
「ありがとうございます」
ナップザックを背負い直して頭を下げた。礼儀正しい人は嫌いじゃ無いらしい。副班長はフフンと鼻を鳴らして、「来い。班長のところへ連れて行ってやろう」と歩き出した。
僕がひょこひょこついていくと、何やら大きい扉が見えてきた。大きく筆字で「科学班」と書いてある。
副班長がドアノブに手をかけたところで、「おーい!」と誰かが呼ぶ声が聞こえてきた。
「おーい!天ぷらくん!まだなのだ!その扉は爆弾仕込んだのだ!ココが!」
とててて、と何かが走ってくる。近づいてくるに従ってそれの外見がわかった。
幼女体型。茶髪に少し赤が混じった髪は上の部分だけ二つのお団子にしてあって、クマの耳みたい。前頭部にかけてあるメガネはどこかで見たような気がする。体躯に見合わない大きい白衣しか羽織っていなくって、チラッと隙間から見える服は多分…下着。
「あ!君はエレベーターに乗ってた可愛い女の子なのだ!」
なんで僕のことを知ってるんだ。
「あ、はい………?」
「班長。ここにいたんですか」
副班長の声。しかもそれを向けた先は…
「めんごめんごなのだ!ちょっと元に戻ってお散歩してたのだ」
元に戻って⁇
「あ、あの…」
「なんなのだ⁇」
「あなたが班長、さん?ですか?」
「いかにもぉ!ココが科学班の班長なのだ!班長は九人しかいないとっても凄い役職なのだ!やっぱココはすごいのだ!」
続く
まず上を確認。通気口あり。よし。空気は大丈夫。次。鞄を確認。ロープ、なんでもキレるサバイバルナイフ。そしてカロリーメイト。非常食あり。水が無いな。
次。ガラス張りのエレベーターだけど、ここは外に繋がってない。扉の硬度を確認。
コンコン。音が響いた。見かけより柔らかい。これなら…僕でもこじ開けれるかも。
ONE PI○CEマニアの父から教えてもらった構えをとる。父はサ○ジが好きだったので、蹴りの技は全て教えてもらっていた。
「こりえしゅーと~」
気のない掛け声を口から出して蹴る。呟きとは相反し、蹴りはものすごい打撃を生み、エレベーターのドアが粉々に砕け散った。
「脱出セイコー!」
ナップザックをエレベーター内から持ち出して外に出た。
「科学班に所属する新入りがすごいと聞いて来てみれば…」
かつ、かつ。廊下に響き渡る足音。
「何も考えず蹴りでエレベーターを破壊する脳筋ではないか」
青い天パ。黒縁メガネ。青いストライプのワイシャツ。黒いズボン。極め付けは長い白衣。
「どうも脳筋新入り。わたしは科学班の副班長を勤める、狐鐘田というものだ。」
「コガネダさんの名前には、キツネが入ってますか?」
「?もちろん。この会社のコードネームは全てに狐が入っている。ボスの銀狐は当て字だが」
「ありがとうございます」
ナップザックを背負い直して頭を下げた。礼儀正しい人は嫌いじゃ無いらしい。副班長はフフンと鼻を鳴らして、「来い。班長のところへ連れて行ってやろう」と歩き出した。
僕がひょこひょこついていくと、何やら大きい扉が見えてきた。大きく筆字で「科学班」と書いてある。
副班長がドアノブに手をかけたところで、「おーい!」と誰かが呼ぶ声が聞こえてきた。
「おーい!天ぷらくん!まだなのだ!その扉は爆弾仕込んだのだ!ココが!」
とててて、と何かが走ってくる。近づいてくるに従ってそれの外見がわかった。
幼女体型。茶髪に少し赤が混じった髪は上の部分だけ二つのお団子にしてあって、クマの耳みたい。前頭部にかけてあるメガネはどこかで見たような気がする。体躯に見合わない大きい白衣しか羽織っていなくって、チラッと隙間から見える服は多分…下着。
「あ!君はエレベーターに乗ってた可愛い女の子なのだ!」
なんで僕のことを知ってるんだ。
「あ、はい………?」
「班長。ここにいたんですか」
副班長の声。しかもそれを向けた先は…
「めんごめんごなのだ!ちょっと元に戻ってお散歩してたのだ」
元に戻って⁇
「あ、あの…」
「なんなのだ⁇」
「あなたが班長、さん?ですか?」
「いかにもぉ!ココが科学班の班長なのだ!班長は九人しかいないとっても凄い役職なのだ!やっぱココはすごいのだ!」
続く
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる