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オリマル戦ボルボ戦

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マリーside

オーガ達がトルオネと対峙した頃
「マリー殿!!後ろ!!」
リンは背後の敵に気づいてないマリーに声を飛ばす
「!?…【武器】トンファー!!」
(グギャッ!!)
マリーは体を捻りトンファーで頬骨を砕き鈍い音が鳴る
「今とんでもない音がしたぞ…エグいな…」
「いや、私よりあっちの方がエグいぞ」
マリーはゼロの方へ指をさした
「【幻】…死んで…」
「ぎゃぁぁぁ!!」「やめてくれ!」
「アヒャヒャヒャ!!」「殺せぇ!!」
幻を見て殺し合う者、幻聴を聴いて狂う者、死屍累々の阿鼻叫喚である
「…あれは違うエグさだな」
「ベクトルが違うだろう?」
「…片付け…完了」
三人が進もうとした時だった
「…!?…何か来るぞ!」
「見つけましたよ…」
奥から出てきたのは日本刀を携えた細身の男
「可愛い顔して、暴れん坊だなぁ!!暴れんのはベッドの上だけにしろや!!」
そしてまるでミノタウロスの様な姿をして斧を引きずる魔族が出てきた
「構えろ、強いぞ」
リンは刀を握り直した
「あぁ…これは…強いな…」
「………来る」
ゼロがそう言った瞬間に魔族達は飛びかかってきた
「刀を持つなら、まずは名を名乗れ!礼儀を知らんのか!」
リンは刀を持った魔族を弾き返す
「……武士道ですか…良いでしょう…私はオリマル、さぁ名乗りましたよ死になさい、」
オリマルはリンに斬りかかった
「【波動】偃月!!」
(キィィィン!!)
「ほう…飛ぶ斬撃ですか…やりますね…」
「私はリン・ツキノ!貴様を倒し主の元に帰らせてもらう!!ハァッ!!」
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「ハッハー!あっちも始まった様だな、こっちも楽しもうぜ嬢ちゃん達!!俺はボルボ!!お前達は甚振った後犯し殺してやるかるなぁ!?オラァ!!」
ボルボは下衆な笑みを浮かべながら大斧を
振り下ろした
「【武器】シールド!!」
(ガキィィィン!!!)
「あぁん?」
「甘い、それと私達に触っていい男はオーガだけだ、わかったら死んでくれ」
マリーは剣を創造しボルボに差し向けた
「抜かせ!!クソアマ!!」
それに逆上したボルボは再度斧を振り下す
「【幻】…死んで…」
幻によってボルボの動きが止まった
「グッ!?幻覚か!?フハハハ!いいねいいね!!こうでなくちゃ!!興奮してきたぁ!!」
なんとボルボは幻を弾き返したのだ
「…!?…幻を打ち破った…ありえない…」
「これで終わりかぁ…?おいおいおい!!じゃあ…死んでくれぇぇぇ!!!」



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