親友

朧靄聖神

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親友

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「なぁ、お前っていつからいるっけ?」
気づいた時にはいたような…
「ボクはキミが小学生の時にここに来たんだ」
「そうだったかなぁ…俺人見知りだけどお前となら話せるよ」
「ヨカッタ、ボクもキミと話していて嬉しい」
こいつとなら本当に何でも話せる、親友だ。
「喉乾いたな、」
「マッテテ、取ってくるよ」
「あぁ、ありがとう…?」
何だあれ、背中から紐みたいな…コード?
「何かついてるぞ、取ってやるよ」
「エ…ア…」
(バチバチバチバチッ!!)
なんの音だ…!?
「アァ…………」
「お、おい!!どうしたんだよ!」
煙…?体から煙が出てるのか?
「おい!大丈夫か!?おい!おい!」
(コロコロコロ…) 
「…ひっ!」
首が…取れた…
「あ…れ…?」
なんで血が出てない?
「もしかして…機械……?」
父さんが造ったのか?…僕の人見知りを直すために…?
「あ…あぁ…」
俺が今まで親友だと思って笑いあってきた
こいつは人間そっくりのロボットだったのか…
「ははは…大丈夫…お前は親友だ…親友だ…」
そう…こいつは俺の親友なんだ…



「ただいまー」
「おかえり、父さん」
「……!!…おまえ…それ…その首…」
「ほら、お前もおかえりだろ?」
「壊れたのか……?」
……………
「何を言ってるの?こいつは俺の親友だよ?」

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