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え……?
リビングのドアノブに手を掛けると、稜樹さんの声が聞こえてきました。どうやら山田さんとお話をされているようです。
稜樹さんはおっしゃいました。「実家に帰したほうがいいかもしれない」と。おそらく……いえ、百パーセント絶対確実にわたくしのことです。わたくしを実家に帰したほうがいいとおっしゃったのです。しかも兄にまで連絡すると。
これはまさしく三行半です。言わずと知れた離縁です。
「桜子?」
「!!」
稜樹さんがわたくしに気づかれました。こちらへ歩いて来られるご様子が、すりガラス越しに見えます。
怖い。どうしよう。
こわい——。
「あ……」
目が、合ってしまいました。
稜樹さんの栗色の瞳には、情けないわたくしの姿が映っています。
「さっぱりした? そろそろ出かけ——」
「……っ、ごめんなさい!!」
「え? ちょっ……桜子っ!!」
居た堪れなさに苛まれ、わたくしは稜樹さんの前から逃げ出してしまいました。
お屋敷を飛び出し、自転車に跨ってひたすらペダルを漕ぎます。せっかく治まっていた太腿の怠さがまたぶり返してしまいました。それでも、漕ぐしかないのです。もう、お屋敷には——稜樹さんのもとには、戻れません。
漕いで漕いで漕いで。
ひたすら漕ぐこと、およそ十分。
「……ただいま」
実家に、到着しました。
「お、どうした桜子。この世の終わりみたいな顔して」
目つきの悪いこの黒髪三白眼が、兄の桜矢です。目つきは悪いですが、とても情の厚い人です。父の跡も立派に継いでいます。上唇から覗く八重歯が懐かしい。
「あ、わかった。ホームシックだろ?」
「……」
「ほら、こっち来い」
「…………ひっ、ぐっ、う……うわぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」
太くて篤い兄の言葉に、思わず泣いてしまいました。大泣きです。
蝉のようにひしと抱きつくと、兄は優しく受け止めてくれました。
「ひっ、んぅっ、離縁っ、されたっ、ひぐっ、実家、帰った、ほうがいい、って……っ」
「離縁って……まだ結婚してねぇだろ。実家帰ったほうがいいって、それ稜樹が言ったのか?」
「ひっ、ひぐっ……う、ん」
「お前、稜樹とちゃんと話したか? おおかた、山田さんと話してたの横からちょろっと聞いて、早とちりして飛び出してきたとかそんなとこだろ」
「ひっ、……え? んっ、なんで……っ?」
「お前、手先は器用だけど、人付き合いとか驚くほど不器用だからな。たぶん稜樹は、お前が頑張り過ぎてしんどそうに見えたから、いったん家に帰して休ませようとしただけだと思うぞ。そもそも、あいつがお前との結婚諦めるわけねぇだろ」
「……え、それ、どういう——」
ピンポーン——
「お、来た来た。迎えだぞ桜子」
「?」
ピンポーン、
ピンポピンポーン、
ピンポピンポンピポピンポンピンポンピポピポピポピ——
「だーっ!! もー、うるせんだよあのバカ!! 一回で十分だわちょっと待ってろっ!!」
「!?」
狂気すら覚えるチャイムの連打に、兄がものすごい形相で玄関へと駆け出しました。さすがは元短距離選手。ランニングフォームは完璧です。
迎え? わたくしの? 誰かと約束などしていませんし、行く場所もありません。いったい誰なのでしょうか。
間もなく、ドタバタと足音が近づいてきました。ぎゃいぎゃいと言い合う声が聞こえます。兄ともう一人……聞き覚えのある声です。先ほどまで聞いていた声です。
ひょっとして。まさか。
思わず、息を呑みました。
「桜子っ!!」
「いつ、き……さん?」
なんと、狂気のチャイムの主は、稜樹さんでした。
急いで来られたのでしょうか。肩で息をされています。汗もたくさんかかれています。乱れた髪もまたかっこいい。
……などと言っている場合ではありません。
「っ!? い、いい、稜樹さん、何を……っ」
わたくしのもとへ歩いて来られるやいなや、稜樹さんは、わたくしの体をひょいと持ち上げました。いわゆる『お姫様抱っこ』というやつです。
「ごめん、桜矢。桜子連れて帰るね」
「え?」
「おう。そいつただのコミュ障だから、よろしくしてやってくれ。……あ。あと、無駄に言葉遣い丁寧にしてっけど、普段全然そんな喋り方じゃねぇから」
「なっ……ちょっとお兄ちゃん、余計なこと言わないでっ!!」
「それが普段の喋り方?」
「!?」
「僕はどっちの桜子も可愛いと思うけど、肩に力が入ってないほうがいいかな」
「あっ、えと、その……」
「おいバカップル。イチャつくのはそれくらいにして、とっとと帰れ。こちとら嫁さんが帰ってくるまでに夕飯作っときたいんだよ」
「はいはい、お騒がせしました。奥さんによろしくね」
「おう」
兄に見送られ(なかば強引に追い出され)、気づけば体は車の助手席に。
エンジンをかけるも、稜樹さんは一向に車を動かそうとしなかった。運転席に座ったまま、黙って何かを考えてるみたい。エアコンの風音が、やけに大きく聞こえる。
わたしのほうから話しかけたほうがいいのかな。突然お屋敷を飛び出してごめんなさいって。謝ったほうがいいのかな。
コミュ障にとって、この間は恐怖以外の何ものでもない。閉塞感と圧迫感で息が詰まりそう。
心臓、痛い……。
「桜子」
「……え? はっ、はい!!」
「山田さんとの話、聞いてたんだね」
「あ……ご、ごめんなさい……」
「謝らなくていいよ。悪いのは僕だから。……もう少し早く、ちゃんと伝えておけばよかったね」
「……?」
「大学で建築学を勉強したいんだろ?」
「どっ、どうしてそれを!?」
「好きな子が何に興味持ってるかくらい知ってるよ。将来の夢は建築デザイナー。違う?」
「……」
当たってる。すごい。お兄ちゃんにも言ってないのに。
「僕は、桜子に大学に行ってもらいたい。大学で、本当に学びたいことを学んでほしいと思ってる」
「で、でもっ、大学に行ったら、稜樹さんと結婚——」
「できなくなる? そんなことないよ。桜子が卒業するまで待ってもいいし、学生結婚っていう選択肢だってある」
「……っ、でも——」
「ねえ、桜子」
「……!!」
稜樹さんの声が、耳元で聞こえる。上半身を抱き寄せられたと気づくまでに、少し時間を要してしまった。
甘い香り。甘い声。稜樹さんのすべてが、わたしのささくれ立った感情を、ゆっくりと撫でつけていく。
「一人で頑張ろうとしなくていいんだよ。結婚は、一人でするものじゃないだろ? 結婚するために桜子の夢を犠牲にするなんて、そんなの間違ってる。もっと話し合おう? もっと僕を頼ってよ」
「……」
「大好きだよ、桜子。ずっとずっと。大好きだ」
「……——」
稜樹さんは、全部わかってた。こんなわたしのことを、全部わかってくれてた。
不器用でコミュ障で臆病で。背伸びして空回りしていたわたしのことを。
全部。ぜんぶ。
涙が止まらない。お兄ちゃんの前で泣いたさっきとは比べものにならないくらい、涙が溢れてくる。涙が、想いが、溢れてくる。
出会えてよかった。諦めなくてよかった。
稜樹さんを好きになって、本当によかった——。
「……落ち着いた?」
「……は、い」
「よし。それじゃあ、今度こそご飯食べに行こう。桜子は、イタリアンが好きなんだよね?」
「!? ど、どうしてそれをっ」
「デジャブだね。好きな子のことなんだから知ってるよ。何年君のこと見てきたと思ってるの?」
「え? 許嫁になってから、じゃないんですか……?」
「違う違う。もっとずっと前」
「え? え? いつから、ですか?」
「うーん……この話始めると長くなるからなあ。また改めてゆっくり話すよ」
「そ、そんなに長くなるんですか……?」
「僕の君への愛は、君が思ってるよりはるかに大きいからね」
「!?」
「末永くよろしくね。奥さん」
「!!」
ロリポップみたいな初恋は、絶対に叶うはずないと思ってた。食べたらおしまい。残るのは白い棒と、甘い思い出だけ。
でも、そんなことなかった。幼いわたしでも叶えられた。彼が、叶えてくれた。
縮まらない距離に、埋まらない差に、焦ったって仕方がない。
少しずつ大人になっていこう。
あなたの隣で。
<END>
リビングのドアノブに手を掛けると、稜樹さんの声が聞こえてきました。どうやら山田さんとお話をされているようです。
稜樹さんはおっしゃいました。「実家に帰したほうがいいかもしれない」と。おそらく……いえ、百パーセント絶対確実にわたくしのことです。わたくしを実家に帰したほうがいいとおっしゃったのです。しかも兄にまで連絡すると。
これはまさしく三行半です。言わずと知れた離縁です。
「桜子?」
「!!」
稜樹さんがわたくしに気づかれました。こちらへ歩いて来られるご様子が、すりガラス越しに見えます。
怖い。どうしよう。
こわい——。
「あ……」
目が、合ってしまいました。
稜樹さんの栗色の瞳には、情けないわたくしの姿が映っています。
「さっぱりした? そろそろ出かけ——」
「……っ、ごめんなさい!!」
「え? ちょっ……桜子っ!!」
居た堪れなさに苛まれ、わたくしは稜樹さんの前から逃げ出してしまいました。
お屋敷を飛び出し、自転車に跨ってひたすらペダルを漕ぎます。せっかく治まっていた太腿の怠さがまたぶり返してしまいました。それでも、漕ぐしかないのです。もう、お屋敷には——稜樹さんのもとには、戻れません。
漕いで漕いで漕いで。
ひたすら漕ぐこと、およそ十分。
「……ただいま」
実家に、到着しました。
「お、どうした桜子。この世の終わりみたいな顔して」
目つきの悪いこの黒髪三白眼が、兄の桜矢です。目つきは悪いですが、とても情の厚い人です。父の跡も立派に継いでいます。上唇から覗く八重歯が懐かしい。
「あ、わかった。ホームシックだろ?」
「……」
「ほら、こっち来い」
「…………ひっ、ぐっ、う……うわぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」
太くて篤い兄の言葉に、思わず泣いてしまいました。大泣きです。
蝉のようにひしと抱きつくと、兄は優しく受け止めてくれました。
「ひっ、んぅっ、離縁っ、されたっ、ひぐっ、実家、帰った、ほうがいい、って……っ」
「離縁って……まだ結婚してねぇだろ。実家帰ったほうがいいって、それ稜樹が言ったのか?」
「ひっ、ひぐっ……う、ん」
「お前、稜樹とちゃんと話したか? おおかた、山田さんと話してたの横からちょろっと聞いて、早とちりして飛び出してきたとかそんなとこだろ」
「ひっ、……え? んっ、なんで……っ?」
「お前、手先は器用だけど、人付き合いとか驚くほど不器用だからな。たぶん稜樹は、お前が頑張り過ぎてしんどそうに見えたから、いったん家に帰して休ませようとしただけだと思うぞ。そもそも、あいつがお前との結婚諦めるわけねぇだろ」
「……え、それ、どういう——」
ピンポーン——
「お、来た来た。迎えだぞ桜子」
「?」
ピンポーン、
ピンポピンポーン、
ピンポピンポンピポピンポンピンポンピポピポピポピ——
「だーっ!! もー、うるせんだよあのバカ!! 一回で十分だわちょっと待ってろっ!!」
「!?」
狂気すら覚えるチャイムの連打に、兄がものすごい形相で玄関へと駆け出しました。さすがは元短距離選手。ランニングフォームは完璧です。
迎え? わたくしの? 誰かと約束などしていませんし、行く場所もありません。いったい誰なのでしょうか。
間もなく、ドタバタと足音が近づいてきました。ぎゃいぎゃいと言い合う声が聞こえます。兄ともう一人……聞き覚えのある声です。先ほどまで聞いていた声です。
ひょっとして。まさか。
思わず、息を呑みました。
「桜子っ!!」
「いつ、き……さん?」
なんと、狂気のチャイムの主は、稜樹さんでした。
急いで来られたのでしょうか。肩で息をされています。汗もたくさんかかれています。乱れた髪もまたかっこいい。
……などと言っている場合ではありません。
「っ!? い、いい、稜樹さん、何を……っ」
わたくしのもとへ歩いて来られるやいなや、稜樹さんは、わたくしの体をひょいと持ち上げました。いわゆる『お姫様抱っこ』というやつです。
「ごめん、桜矢。桜子連れて帰るね」
「え?」
「おう。そいつただのコミュ障だから、よろしくしてやってくれ。……あ。あと、無駄に言葉遣い丁寧にしてっけど、普段全然そんな喋り方じゃねぇから」
「なっ……ちょっとお兄ちゃん、余計なこと言わないでっ!!」
「それが普段の喋り方?」
「!?」
「僕はどっちの桜子も可愛いと思うけど、肩に力が入ってないほうがいいかな」
「あっ、えと、その……」
「おいバカップル。イチャつくのはそれくらいにして、とっとと帰れ。こちとら嫁さんが帰ってくるまでに夕飯作っときたいんだよ」
「はいはい、お騒がせしました。奥さんによろしくね」
「おう」
兄に見送られ(なかば強引に追い出され)、気づけば体は車の助手席に。
エンジンをかけるも、稜樹さんは一向に車を動かそうとしなかった。運転席に座ったまま、黙って何かを考えてるみたい。エアコンの風音が、やけに大きく聞こえる。
わたしのほうから話しかけたほうがいいのかな。突然お屋敷を飛び出してごめんなさいって。謝ったほうがいいのかな。
コミュ障にとって、この間は恐怖以外の何ものでもない。閉塞感と圧迫感で息が詰まりそう。
心臓、痛い……。
「桜子」
「……え? はっ、はい!!」
「山田さんとの話、聞いてたんだね」
「あ……ご、ごめんなさい……」
「謝らなくていいよ。悪いのは僕だから。……もう少し早く、ちゃんと伝えておけばよかったね」
「……?」
「大学で建築学を勉強したいんだろ?」
「どっ、どうしてそれを!?」
「好きな子が何に興味持ってるかくらい知ってるよ。将来の夢は建築デザイナー。違う?」
「……」
当たってる。すごい。お兄ちゃんにも言ってないのに。
「僕は、桜子に大学に行ってもらいたい。大学で、本当に学びたいことを学んでほしいと思ってる」
「で、でもっ、大学に行ったら、稜樹さんと結婚——」
「できなくなる? そんなことないよ。桜子が卒業するまで待ってもいいし、学生結婚っていう選択肢だってある」
「……っ、でも——」
「ねえ、桜子」
「……!!」
稜樹さんの声が、耳元で聞こえる。上半身を抱き寄せられたと気づくまでに、少し時間を要してしまった。
甘い香り。甘い声。稜樹さんのすべてが、わたしのささくれ立った感情を、ゆっくりと撫でつけていく。
「一人で頑張ろうとしなくていいんだよ。結婚は、一人でするものじゃないだろ? 結婚するために桜子の夢を犠牲にするなんて、そんなの間違ってる。もっと話し合おう? もっと僕を頼ってよ」
「……」
「大好きだよ、桜子。ずっとずっと。大好きだ」
「……——」
稜樹さんは、全部わかってた。こんなわたしのことを、全部わかってくれてた。
不器用でコミュ障で臆病で。背伸びして空回りしていたわたしのことを。
全部。ぜんぶ。
涙が止まらない。お兄ちゃんの前で泣いたさっきとは比べものにならないくらい、涙が溢れてくる。涙が、想いが、溢れてくる。
出会えてよかった。諦めなくてよかった。
稜樹さんを好きになって、本当によかった——。
「……落ち着いた?」
「……は、い」
「よし。それじゃあ、今度こそご飯食べに行こう。桜子は、イタリアンが好きなんだよね?」
「!? ど、どうしてそれをっ」
「デジャブだね。好きな子のことなんだから知ってるよ。何年君のこと見てきたと思ってるの?」
「え? 許嫁になってから、じゃないんですか……?」
「違う違う。もっとずっと前」
「え? え? いつから、ですか?」
「うーん……この話始めると長くなるからなあ。また改めてゆっくり話すよ」
「そ、そんなに長くなるんですか……?」
「僕の君への愛は、君が思ってるよりはるかに大きいからね」
「!?」
「末永くよろしくね。奥さん」
「!!」
ロリポップみたいな初恋は、絶対に叶うはずないと思ってた。食べたらおしまい。残るのは白い棒と、甘い思い出だけ。
でも、そんなことなかった。幼いわたしでも叶えられた。彼が、叶えてくれた。
縮まらない距離に、埋まらない差に、焦ったって仕方がない。
少しずつ大人になっていこう。
あなたの隣で。
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