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第二章 変動
37話 父の想い
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数日後。
シアリィルドはルトギアスに呼ばれており、本邸にある執務室にいた。目の前には、不機嫌なほどに眉を寄せて腕を組んでいるルトギアス。そして、困ったように微笑むレスティがいた。
呼ばれてきてからずっとこの調子だ。言いたいことがあるのならさっさと告げれば良いというのに、ルトギアスは黙ったままだった。父子とはいえ、ずっとこの状態でいるのは疲れるというものだ。
「旦那様、いつまでもそうしていては」
「……」
「旦那様」
何度目かわからないほどの指摘に、ルトギアスは漸く腕を解くと、懐から1通の紙を取り出す。
「……シアリィルド」
「はい」
「お前に、帰還命令が出ている。陛下からだ」
「……命令、ですか?」
白騎士団に所属しているわけではないシアリィルドに対し、国王から命令がくることはまずあり得ない。第一師団長もしくは統括団長からくるものだ。
「これをみろ」
「……?」
たった今取り出された紙を受け取り、内容を確認する。
『シアリィルド・ヴァル・フォン・ファルシース
第一師団より、白騎士団への異動を命ずる。
急ぎ王都へ帰還せよ。
ヘイルダート・クレメント・アイン・ヴェルダン
』
ご丁寧に署名付だ。そこに記されていたのは間違いなく、現国王の名前だった。
「異動ですか……」
「……ジークランス殿下の護衛よりも、重要なことがある。何よりも殿下は太子ではない。戦力を自由に配置できるようにということだろう」
異例も異例だ。部隊長になってから、月日はそれほど経っていないというのに、今度は国王直属ときたものだ。出世には違いないが、無理矢理過ぎる。
「父上、これは」
「既に決定されたことだ。お前に拒否権はない」
「……それは、そうだと思いますが」
これを伝えるのに、何故そこまでルトギアスが渋っていたのかの方がわからない。陛下の命ならば尚更だ。そう伝えると、ルトギアスは更に眉を寄せた。
「……魔王が現れた。英雄とされる武器も解放されている。同じように使用者を探しているのだ」
「それがどう関係するのですか?」
「このタイミング……お前を軍から騎士団へ異動したのは、融通を利かせるためだろう。その為には、手元に置くのが一番良い。騎士団ならば、私も介入できんからな」
白騎士団は、国王のみに従う精鋭たち。その身分は、王族や貴族であろうとも冒すことのできないものだ。筆頭公爵であるルトギアスが何を言おうとも、任務であればシアリィルドは従わなければならなくない。現状のように。
ルトギアスは、それが気に入らないようだ。
「陛下のお考えは理解できる。だが……」
煮え切らないルトギアス。何がルトギアスをそうさせているのか。国王陛下とルトギアスは、友好的な関係を築いているはずだ。騎士団所属となったところで、公爵家に不都合が生じることもない。ならば、理由はシアリィルド自身にあるということか。
「……父上は、何を隠しているのですか? 俺をそこまで王都から遠ざける理由は何です?」
「……」
「父上」
これほどの長期に渡る療養が必要だったとは思わない。ルトギアスとてわかっているはずだ。己のやっていることに対してシアリィルドが疑念を抱いていることは。シアリィルドだけではない。側にいるオリヴァーやナタリアでも感じていることだろう。療養などというのは名目で、他に理由があるということは。そして、それは当人であるシアリィルドに知らされていない。
「……魔族の襲撃が原因なのはわかっています。そして、魔王セトが復活した。今まさに、国が戦力を欲している時です。軍人である俺が戻るのは道理のはず。そこまでして、俺を閉じ込める必要がどこにあるのですか?」
「……理由、か……まさにそれだな」
「それ?」
「シアリィルド……魔王の名は、誰も知らん。何故、お前がその名を知っているのだ?」
「何を……」
詰問してきたのはシアリィルドの筈だが、一際低い声で返してきたルトギアスの威圧感に圧されてしまう。
魔王の名は知らないとルトギアスは言った。だが、シアリィルドは知っている。何故、知っているのか。それは……。
『アルドっダメ!!』
「っ!」
また届いた声。焦りが滲んでいる。目の前には、紫色の体躯。所々に傷を負っているが禍々しい気配を纏ったそれは、口許をニヤリと緩めると舌で唇を舐めていた。
『ここまで戦える人間がいるとは、我も恵まれている。嬉しいぞ、人間』
『……』
『アルド……』
『逃げていろ。俺は、止めを刺してから追う』
剣を向けても、魔王セトはただ嗤っている。心の底から楽しんでいる声だ。その間にと、共にいる少女を背に追いやる。
『逃げろ……必ず、俺も向かう。リーア』
『アルド……わ、かった』
タタタタ。側を離れる気配を確認して、注意を再び魔王セトへと向ける。逃げる相手は興味がないらしく、リーアを見ることもしない。
『……最後に聞いておこう。人間、名は?』
『……アルドだ。アルド・ヴァル・リンガル』
『クックック、あの帝国の者か。これも縁だろうな……さて、では逝くとしよう。どちらかが死するまでなっ』
魔力が迸る。視界が遮られたところで、シアリィルドは我に返った。
「あ……」
「シアリィルド様、どうされました?」
「……いえ」
白昼夢としか言いようがない。シアリィルドはふぅと息を吐いた。声が聞こえることは度々あったが、こうして視ることはなかった。とても生々しい光景だった。夢とは思えないような。それが実際にあったことだと、頭のどこかでは理解していた。
シアリィルドは、何でもないということで済まそうと思っていた。次のルトギアスの言葉を聞くまでは。
「何を、見た?」
「え?」
「見たのだろう? お前の、否、アルドとしての記憶を」
「……それ、は」
「それが、お前を王都に戻さない理由だ……お前は、滅んだ帝国を祖とするティルケイド公の直系。何より、クレーネの息子だ。十分過ぎるほどの証拠がある」
「……」
「クレーネは、体が弱い。その身に宿した膨大な魔力に体が耐えられないからだ。そして、それはお前に受け継がれた……耐えられる器を持って、な。そのお前が、今の王都に戻れば巻き込まれることは必至。私は、これ以上クレーネを苦しめたくはない」
クレーネが苦しむ。確かに、母であるクレーネはシアリィルドを案じるだろう。だが、ルトギアスが言うほどのことではないと思う。
シアリィルドが理解していないのを感じ取ったのか、ルトギアスは不機嫌なまま話始めた。
「シアリィルド、お前には兄弟がいたんだ。どちらも、生まれて間もなく死んだがな」
「……え?」
「魔力過多。死因はそれだった……クレーネ自身と同じだが、赤子には耐えうる器はなかったということだ」
「……それは、知りません、でした」
「だろうな。誰もわざわざお前に言わんだろう。お前とて同じだった。だが、こうして生きている。クレーネにとって、それがどれ程の喜びか……私らは良くわかっている」
即ち、ルトギアスだけではないということだ。レスティも強く頷いた。
本当ならば、クレーネが産んだ男児が嫡男として、マナフィールの兄としているはずだった。死したため、その後に生まれたマナフィールを嫡男としたそうだ。
「だから、お前をクレーネの側に連れてきた。尤も、やはりそうした星の下に生まれたのだろうな……明日には発てるように準備をしておけ」
「……はい」
ルトギアスは立ち上がり、そのまま部屋を出ていった。残されたのはシアリィルドとレスティの二人。ルトギアスの想いを知った今、シアリィルドの気分は複雑だ。
悩むシアリィルドを、レスティはただ見守っていた。
シアリィルドはルトギアスに呼ばれており、本邸にある執務室にいた。目の前には、不機嫌なほどに眉を寄せて腕を組んでいるルトギアス。そして、困ったように微笑むレスティがいた。
呼ばれてきてからずっとこの調子だ。言いたいことがあるのならさっさと告げれば良いというのに、ルトギアスは黙ったままだった。父子とはいえ、ずっとこの状態でいるのは疲れるというものだ。
「旦那様、いつまでもそうしていては」
「……」
「旦那様」
何度目かわからないほどの指摘に、ルトギアスは漸く腕を解くと、懐から1通の紙を取り出す。
「……シアリィルド」
「はい」
「お前に、帰還命令が出ている。陛下からだ」
「……命令、ですか?」
白騎士団に所属しているわけではないシアリィルドに対し、国王から命令がくることはまずあり得ない。第一師団長もしくは統括団長からくるものだ。
「これをみろ」
「……?」
たった今取り出された紙を受け取り、内容を確認する。
『シアリィルド・ヴァル・フォン・ファルシース
第一師団より、白騎士団への異動を命ずる。
急ぎ王都へ帰還せよ。
ヘイルダート・クレメント・アイン・ヴェルダン
』
ご丁寧に署名付だ。そこに記されていたのは間違いなく、現国王の名前だった。
「異動ですか……」
「……ジークランス殿下の護衛よりも、重要なことがある。何よりも殿下は太子ではない。戦力を自由に配置できるようにということだろう」
異例も異例だ。部隊長になってから、月日はそれほど経っていないというのに、今度は国王直属ときたものだ。出世には違いないが、無理矢理過ぎる。
「父上、これは」
「既に決定されたことだ。お前に拒否権はない」
「……それは、そうだと思いますが」
これを伝えるのに、何故そこまでルトギアスが渋っていたのかの方がわからない。陛下の命ならば尚更だ。そう伝えると、ルトギアスは更に眉を寄せた。
「……魔王が現れた。英雄とされる武器も解放されている。同じように使用者を探しているのだ」
「それがどう関係するのですか?」
「このタイミング……お前を軍から騎士団へ異動したのは、融通を利かせるためだろう。その為には、手元に置くのが一番良い。騎士団ならば、私も介入できんからな」
白騎士団は、国王のみに従う精鋭たち。その身分は、王族や貴族であろうとも冒すことのできないものだ。筆頭公爵であるルトギアスが何を言おうとも、任務であればシアリィルドは従わなければならなくない。現状のように。
ルトギアスは、それが気に入らないようだ。
「陛下のお考えは理解できる。だが……」
煮え切らないルトギアス。何がルトギアスをそうさせているのか。国王陛下とルトギアスは、友好的な関係を築いているはずだ。騎士団所属となったところで、公爵家に不都合が生じることもない。ならば、理由はシアリィルド自身にあるということか。
「……父上は、何を隠しているのですか? 俺をそこまで王都から遠ざける理由は何です?」
「……」
「父上」
これほどの長期に渡る療養が必要だったとは思わない。ルトギアスとてわかっているはずだ。己のやっていることに対してシアリィルドが疑念を抱いていることは。シアリィルドだけではない。側にいるオリヴァーやナタリアでも感じていることだろう。療養などというのは名目で、他に理由があるということは。そして、それは当人であるシアリィルドに知らされていない。
「……魔族の襲撃が原因なのはわかっています。そして、魔王セトが復活した。今まさに、国が戦力を欲している時です。軍人である俺が戻るのは道理のはず。そこまでして、俺を閉じ込める必要がどこにあるのですか?」
「……理由、か……まさにそれだな」
「それ?」
「シアリィルド……魔王の名は、誰も知らん。何故、お前がその名を知っているのだ?」
「何を……」
詰問してきたのはシアリィルドの筈だが、一際低い声で返してきたルトギアスの威圧感に圧されてしまう。
魔王の名は知らないとルトギアスは言った。だが、シアリィルドは知っている。何故、知っているのか。それは……。
『アルドっダメ!!』
「っ!」
また届いた声。焦りが滲んでいる。目の前には、紫色の体躯。所々に傷を負っているが禍々しい気配を纏ったそれは、口許をニヤリと緩めると舌で唇を舐めていた。
『ここまで戦える人間がいるとは、我も恵まれている。嬉しいぞ、人間』
『……』
『アルド……』
『逃げていろ。俺は、止めを刺してから追う』
剣を向けても、魔王セトはただ嗤っている。心の底から楽しんでいる声だ。その間にと、共にいる少女を背に追いやる。
『逃げろ……必ず、俺も向かう。リーア』
『アルド……わ、かった』
タタタタ。側を離れる気配を確認して、注意を再び魔王セトへと向ける。逃げる相手は興味がないらしく、リーアを見ることもしない。
『……最後に聞いておこう。人間、名は?』
『……アルドだ。アルド・ヴァル・リンガル』
『クックック、あの帝国の者か。これも縁だろうな……さて、では逝くとしよう。どちらかが死するまでなっ』
魔力が迸る。視界が遮られたところで、シアリィルドは我に返った。
「あ……」
「シアリィルド様、どうされました?」
「……いえ」
白昼夢としか言いようがない。シアリィルドはふぅと息を吐いた。声が聞こえることは度々あったが、こうして視ることはなかった。とても生々しい光景だった。夢とは思えないような。それが実際にあったことだと、頭のどこかでは理解していた。
シアリィルドは、何でもないということで済まそうと思っていた。次のルトギアスの言葉を聞くまでは。
「何を、見た?」
「え?」
「見たのだろう? お前の、否、アルドとしての記憶を」
「……それ、は」
「それが、お前を王都に戻さない理由だ……お前は、滅んだ帝国を祖とするティルケイド公の直系。何より、クレーネの息子だ。十分過ぎるほどの証拠がある」
「……」
「クレーネは、体が弱い。その身に宿した膨大な魔力に体が耐えられないからだ。そして、それはお前に受け継がれた……耐えられる器を持って、な。そのお前が、今の王都に戻れば巻き込まれることは必至。私は、これ以上クレーネを苦しめたくはない」
クレーネが苦しむ。確かに、母であるクレーネはシアリィルドを案じるだろう。だが、ルトギアスが言うほどのことではないと思う。
シアリィルドが理解していないのを感じ取ったのか、ルトギアスは不機嫌なまま話始めた。
「シアリィルド、お前には兄弟がいたんだ。どちらも、生まれて間もなく死んだがな」
「……え?」
「魔力過多。死因はそれだった……クレーネ自身と同じだが、赤子には耐えうる器はなかったということだ」
「……それは、知りません、でした」
「だろうな。誰もわざわざお前に言わんだろう。お前とて同じだった。だが、こうして生きている。クレーネにとって、それがどれ程の喜びか……私らは良くわかっている」
即ち、ルトギアスだけではないということだ。レスティも強く頷いた。
本当ならば、クレーネが産んだ男児が嫡男として、マナフィールの兄としているはずだった。死したため、その後に生まれたマナフィールを嫡男としたそうだ。
「だから、お前をクレーネの側に連れてきた。尤も、やはりそうした星の下に生まれたのだろうな……明日には発てるように準備をしておけ」
「……はい」
ルトギアスは立ち上がり、そのまま部屋を出ていった。残されたのはシアリィルドとレスティの二人。ルトギアスの想いを知った今、シアリィルドの気分は複雑だ。
悩むシアリィルドを、レスティはただ見守っていた。
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