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第二章:人間の王国
12.街ブラ
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ヴーケはちゃんと気が付いている。保養所を出てからずっと注がれている鋭い視線があることを。それは別に隠れて誰かが狙っているわけでも、遠目から観察されているわけでもない。
『てゆうかランド? 後ろのチカだっけ? 殺意ものスゴー ぶっちゃけここまでわかりやすい子もそうそうそういなぃょね。てゆうかずっと一緒にいるならくっついちゃえばいいのにねぇ』
『勇者の態度を見ると嫌っているようにも見えますがねえ。幼馴染と言っている割には仲が悪くて不憫ですな。主さまをにらむ視線、それはもう嫉妬がありありと出ておりますぞ?』
『てゆうかいきなり背後から襲ってくるとは思わないンだけどランドが後ろ見ててくれるのは助かるネ。いくらアタシでも後ろに目はついてないンだもン』
『そんなのは蜂虫族だけで沢山です。あのぎょろぎょろと動く沢山の目玉を思い出すだけで寒気がしますぞ。ヤツラは蜂の分際で肉食ですからなあ』
『てゆうか魔王国では貴重な甘味料の取引先なンだから仲良くしなきゃだょ? てゆうかランドは襲われたって食べられるわけでも死ぬわけでもなぃジャン』
『なんでしょうね。本能に植え付けられているようで…… こういうときは自分が生き物だと認識していないイルカの置物を羨ましく感じますです』
『てゆうかあの子は一歩も動けないから楽しく無さげ。ちぃにいにに使われるだけの人生だょ? てゆうか遣い魔生カナ』
『主も動かないのですから構わないのでは? まあヒヨコと違い飛べるだけ幸せだと考えておきますかね』
『てゆうか仲悪すぎ? キャハッ。てゆうかちぃにいにと取引してる人間ってこの街にいるのかなぁ。てゆうかもっと詳しく教えて貰っとけばよかったカモ』
『人間の国もたくさんありますし、街もたくさんあるでしょうからな。どちらにせよ知らない相手ですから頼れるわけではないでしょう』
『てゆうかお金が無いとあンま楽しめなそジャン? ぶっちゃけお小遣いくれそうな相手を探したぃのょね。ママも頼れないし? てゆうかハルトウってお金持ちかもしンなぃ?』
『のちほど支払いの際にでも財布を覗いてみましょうかね。ただし盗むのはいけませんよ? 盗みは死罪ですからね!』
『てゆうか仕事探す? なにもしないで済むのと何もすることが無いのって違うもんねぇ。てゆうか保養所のメイドさんたちに混ざってお仕事しちゃぅ? それでお給金貰えるカナ』
『主さま…… 家の仕事でなにが出来るんですか? 遣えてこの方、炊事掃除洗濯のどれもやっているのを見たことありませんぞ?』
『ぶっちゃけムリムリぽ? とりま教わるところから始めればいくない? てゆうか随分歩くのねぇ。飛んでケバ早ぃのにサ』
保養所からもうだいぶ歩いて来たが、まだ街の中心部へつく気配がない。人通り自体は多少増えて賑やかになっては来ているが、通りには四角い石造りの建物がゴロゴロと並んでいるだけである。
「大丈夫? 疲れたかい? この辺りはまだ住宅街だから店は無いんだよ。あと少しで中央の繁華街だから頑張って!」
「ええ大丈夫です。これくらい砦でのことに比べれば――」
「そ、そうか、大丈夫ならいいんだ。疲れたら遠慮せずに言いなよ? 僕らはみな体力があるからうっかりしてしまうかもしれないしね。おっと、ザゲラはここまでかな。今度はできれば臭いの少ない材料を頼みたいところだな」
「そう言われても呪いの効果を高めるには仕方ないのじゃよ。だが今度は庭の端で作業することにしたから平気じゃろう。明日には王宮が派遣してくれた職人たちが、釜戸を作りに来てくれる手筈でな」
「王宮は随分と僕らへの扱いがいいよね。あんまり良くしてもらいすぎると出て行き辛くなるから困るんだけどな。まあ今のところは天啓もないしのんびり骨休みと行こうじゃないか」
「そうよね、先日は森人と一戦交えた直後に取って返して魔人との戦争ですもの。人遣いが荒い時もあるんだし、たまにはゆっくりしたっていいはずよ。その割に報酬は大したことないのよねえ」
「その分生活費や宿泊費はかからないんだし、こうして多く貰っている僕がご馳走してるんだからいいじゃないか。それにしてもチカは村にいたころの赤貧生活では文句一つ言わなかったのに、僕が勇者になってから変わっちゃったよなあ」
「そう言うことじゃないわよ。村でやせた土地を耕してたころと違って身体を張って命をかけてるのよ? たまには贅沢したくなったって構わないでしょう?」
「ああそうだね、贅沢したいなら頑張らないといけないだろうな。でも僕らは金儲けや栄誉ののためじゃなく、人々を救うために戦っているんだと言うことを忘れちゃいけない、そう思わないかい?」
「もちろん思ってるわよ! だからたまにはって言ってるでしょ! 大きなお風呂にのんびりつかるとか、お肌がきれいになるって噂の美容店へ行ってみたいってだけじゃないの!」
「それがキミのやる気に繋がるなら僕が出してあげるから行っておいでよ。もちろんサキョウの分も出すからさ。良ければヴーケもどうだい? 女の子が好きそうな店はチカたちのほうが詳しいからね」
「そんな贅沢望みません…… アタシはこうして皆さんに受け入れてもらえているだけで十分幸せなんですから。それにチカもサキョウもきれいだから一緒にお風呂なんて恥ずかしくて……」
「チカ、聞いたかい? このつつましやかな考えをさ。キミも少しは見習った方がいいんじゃないか? だけどその美容店には行ってきなよ。最近特にイライラが目立つから少しは気分転換になるんじゃないか?」
「なによ、邪魔者扱いして! 別に嫉妬してるんじゃないんだから。それはまあ甘いものを食べてから考えるわよ! 早く行きましょ!」
『プププ、主さまは魔王じゃなくて女優を目指したほうが良いかもしれませんぞ? きっと魔王国で一番の大女優として後世まで語り継がれるようになるでしょう』
『てゆうかランド? 今いいところなんだから黙っててょ。ぶっちゃけ面白くなりそうジャン? とりまチカって子を焚きつけてハルトウの頭を悩ませてあげたぃのょ』
『悪女ですなあ。面白いのは否定しませんがね? ほどほどに願いますぞ? 実はこの街には魔力はありませんが同じような生命力が漂ってまして非常に美味!』
『てゆうかそういうのは早く教えて? ぶっちゃけランドが退屈してないか心配してたのょ? とりまいいことあるなら良かったネ。てゆうかそのおかげでパワーアップしたりしないワケ?
『ワアの力の根源は主さまですからねえ。味を楽しむだけですな』
こうしてお互い楽しみを見出したこともあって、この街への滞在を最大限引き延ばす方針が固まった。巻き込まれる勇者たちは災難だろうが、そもそも勇者でなかったらヴーケが近づくこともなかったので仕方ない。
『てゆうか次はどうやって楽しもうカナー キャハッ、人間の国ってサイコー』
『てゆうかランド? 後ろのチカだっけ? 殺意ものスゴー ぶっちゃけここまでわかりやすい子もそうそうそういなぃょね。てゆうかずっと一緒にいるならくっついちゃえばいいのにねぇ』
『勇者の態度を見ると嫌っているようにも見えますがねえ。幼馴染と言っている割には仲が悪くて不憫ですな。主さまをにらむ視線、それはもう嫉妬がありありと出ておりますぞ?』
『てゆうかいきなり背後から襲ってくるとは思わないンだけどランドが後ろ見ててくれるのは助かるネ。いくらアタシでも後ろに目はついてないンだもン』
『そんなのは蜂虫族だけで沢山です。あのぎょろぎょろと動く沢山の目玉を思い出すだけで寒気がしますぞ。ヤツラは蜂の分際で肉食ですからなあ』
『てゆうか魔王国では貴重な甘味料の取引先なンだから仲良くしなきゃだょ? てゆうかランドは襲われたって食べられるわけでも死ぬわけでもなぃジャン』
『なんでしょうね。本能に植え付けられているようで…… こういうときは自分が生き物だと認識していないイルカの置物を羨ましく感じますです』
『てゆうかあの子は一歩も動けないから楽しく無さげ。ちぃにいにに使われるだけの人生だょ? てゆうか遣い魔生カナ』
『主も動かないのですから構わないのでは? まあヒヨコと違い飛べるだけ幸せだと考えておきますかね』
『てゆうか仲悪すぎ? キャハッ。てゆうかちぃにいにと取引してる人間ってこの街にいるのかなぁ。てゆうかもっと詳しく教えて貰っとけばよかったカモ』
『人間の国もたくさんありますし、街もたくさんあるでしょうからな。どちらにせよ知らない相手ですから頼れるわけではないでしょう』
『てゆうかお金が無いとあンま楽しめなそジャン? ぶっちゃけお小遣いくれそうな相手を探したぃのょね。ママも頼れないし? てゆうかハルトウってお金持ちかもしンなぃ?』
『のちほど支払いの際にでも財布を覗いてみましょうかね。ただし盗むのはいけませんよ? 盗みは死罪ですからね!』
『てゆうか仕事探す? なにもしないで済むのと何もすることが無いのって違うもんねぇ。てゆうか保養所のメイドさんたちに混ざってお仕事しちゃぅ? それでお給金貰えるカナ』
『主さま…… 家の仕事でなにが出来るんですか? 遣えてこの方、炊事掃除洗濯のどれもやっているのを見たことありませんぞ?』
『ぶっちゃけムリムリぽ? とりま教わるところから始めればいくない? てゆうか随分歩くのねぇ。飛んでケバ早ぃのにサ』
保養所からもうだいぶ歩いて来たが、まだ街の中心部へつく気配がない。人通り自体は多少増えて賑やかになっては来ているが、通りには四角い石造りの建物がゴロゴロと並んでいるだけである。
「大丈夫? 疲れたかい? この辺りはまだ住宅街だから店は無いんだよ。あと少しで中央の繁華街だから頑張って!」
「ええ大丈夫です。これくらい砦でのことに比べれば――」
「そ、そうか、大丈夫ならいいんだ。疲れたら遠慮せずに言いなよ? 僕らはみな体力があるからうっかりしてしまうかもしれないしね。おっと、ザゲラはここまでかな。今度はできれば臭いの少ない材料を頼みたいところだな」
「そう言われても呪いの効果を高めるには仕方ないのじゃよ。だが今度は庭の端で作業することにしたから平気じゃろう。明日には王宮が派遣してくれた職人たちが、釜戸を作りに来てくれる手筈でな」
「王宮は随分と僕らへの扱いがいいよね。あんまり良くしてもらいすぎると出て行き辛くなるから困るんだけどな。まあ今のところは天啓もないしのんびり骨休みと行こうじゃないか」
「そうよね、先日は森人と一戦交えた直後に取って返して魔人との戦争ですもの。人遣いが荒い時もあるんだし、たまにはゆっくりしたっていいはずよ。その割に報酬は大したことないのよねえ」
「その分生活費や宿泊費はかからないんだし、こうして多く貰っている僕がご馳走してるんだからいいじゃないか。それにしてもチカは村にいたころの赤貧生活では文句一つ言わなかったのに、僕が勇者になってから変わっちゃったよなあ」
「そう言うことじゃないわよ。村でやせた土地を耕してたころと違って身体を張って命をかけてるのよ? たまには贅沢したくなったって構わないでしょう?」
「ああそうだね、贅沢したいなら頑張らないといけないだろうな。でも僕らは金儲けや栄誉ののためじゃなく、人々を救うために戦っているんだと言うことを忘れちゃいけない、そう思わないかい?」
「もちろん思ってるわよ! だからたまにはって言ってるでしょ! 大きなお風呂にのんびりつかるとか、お肌がきれいになるって噂の美容店へ行ってみたいってだけじゃないの!」
「それがキミのやる気に繋がるなら僕が出してあげるから行っておいでよ。もちろんサキョウの分も出すからさ。良ければヴーケもどうだい? 女の子が好きそうな店はチカたちのほうが詳しいからね」
「そんな贅沢望みません…… アタシはこうして皆さんに受け入れてもらえているだけで十分幸せなんですから。それにチカもサキョウもきれいだから一緒にお風呂なんて恥ずかしくて……」
「チカ、聞いたかい? このつつましやかな考えをさ。キミも少しは見習った方がいいんじゃないか? だけどその美容店には行ってきなよ。最近特にイライラが目立つから少しは気分転換になるんじゃないか?」
「なによ、邪魔者扱いして! 別に嫉妬してるんじゃないんだから。それはまあ甘いものを食べてから考えるわよ! 早く行きましょ!」
『プププ、主さまは魔王じゃなくて女優を目指したほうが良いかもしれませんぞ? きっと魔王国で一番の大女優として後世まで語り継がれるようになるでしょう』
『てゆうかランド? 今いいところなんだから黙っててょ。ぶっちゃけ面白くなりそうジャン? とりまチカって子を焚きつけてハルトウの頭を悩ませてあげたぃのょ』
『悪女ですなあ。面白いのは否定しませんがね? ほどほどに願いますぞ? 実はこの街には魔力はありませんが同じような生命力が漂ってまして非常に美味!』
『てゆうかそういうのは早く教えて? ぶっちゃけランドが退屈してないか心配してたのょ? とりまいいことあるなら良かったネ。てゆうかそのおかげでパワーアップしたりしないワケ?
『ワアの力の根源は主さまですからねえ。味を楽しむだけですな』
こうしてお互い楽しみを見出したこともあって、この街への滞在を最大限引き延ばす方針が固まった。巻き込まれる勇者たちは災難だろうが、そもそも勇者でなかったらヴーケが近づくこともなかったので仕方ない。
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