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第五章:エピローグ
45.新国家
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ヴーケが王国内務局へ連れて行かれてからの出来事は、おおむね彼女が事前に言っていた通りになっていった。つまり王都どころか王国自体が混乱し、街の内外でいさかいが絶えない日々が続いたのだ。
それから数年ののち、マイナト王国の首都ロクモギはすっかり様変わりしていた。王国内では一番栄えており、ごった返す人と物の豊富な市場はすでに姿を消し、小さな商店が並ぶ往来に人々がまばらという程度になっている。
かといって街が完全に荒廃してしまったわけではなく、周辺の都市いくつかと協力しロクモギという小さな独立国を形成している。ただし王国が抱えていた広大な農地を持つ地方は、また別の国を建国しており、食料は交易によってまかなっており決して豊富とは言えない状況となっていた。
ではロクモギはどうやって国力を保っているかというと、旧マイナト王国だった範囲と周辺国を含めた物流のほとんどを担うことで一定の影響力を示している。そしてその交易を統括しているのは王国崩壊直後、迅速に商人たちをまとめ上げたタックボルであることは言うまでもない。
もちろんタックボルの背後にはダボールがおり、その連絡役兼監視役としてヴーケが収まっている。とはいえ実際になにか実務をしているわけではなく、執務室という名の自室でそれっぽい態度で暇を持て余しているだけである。
『てゆうかランドはその辺でおいしい思いしててずるくなぃ? アタシはたまに来るお客さンの相手をしないといけないからむやみに出歩けないのに。なしてこうなったン?』
『ワアに文句言われてもどうにもできませぬぞ? そりゃ主さまが革命の旗印だなんて持ち上げられて調子に乗ったからでは? みなを率いて戦に勝てば、そりゃ人民に慕われ尊敬されて当然でしょうな』
『てゆうかアタシはただ今まで甘い汁吸ってきた人らが街を自分たちのものにしようとしたのが許せなかっただけだモン。ぶっちゃけあーゆー偉ぶった人がいないほうがうまくいくぽくなぃ? まあなにもなかったら周りの国から攻められちゃぅカモだけどサ』
『そこは勇者たちがうまくやるのでしょう。結局あの青年は主さまの言うことならなんでも聞いてしまう程度の男ですからな』
『てゆうかアタシが魅力的だから? モテモテも考えモンだネ。ぶっちゃけチカの視線が痛いから適度に距離とって欲しぃンだけど? てゆうかサキョウがいたときのがまだ良かったょ。今はチカの敵意が全部アタシに向かってくるンだモン』
『あの女子も煮え切りませんなあ。さっさと押し倒すとか監禁するとかやりようがあるでしょうに。何のために一緒に行動しているのだか』
『てゆうかチカってばハルトウのこと取られたくない割りには自分はなんもしないし? 心配性の割りには悪態ばっかつくしでぶっちゃけ不器用? かーわーいーいー』
『そうやってからかうから敵意を向けられているのでは? 主さまにとっては娯楽の一つかもしれませんが、短い寿命の彼らにとっては一年一年が勝負なのでしょう?』
『てゆうかハルトウとチカって今何歳なんだっけ? そろそろ子供作ったほうがいいくらいの歳だったりして? アタシは星の神々から遣わされた人間じゃないなンかなんだからさっさとあきらめないとダメなのにネ』
『ああ、その設定はまだ有効だったんですね。ワアの妖精も続いているんでしょうか? もう久しくあの形にはなってませんけど』
『てゆうかランドってばカワイイ妖精さんが良かったン? それならいつでも言ってくれたらよかったのにぃ。んじゃ、レナ・ニンサイ・セウヨ! えい!』
ヴーケが一声呪文を唱えると目の前には小さな妖精の姿になったガークランドゥが現れた。明らかに空を飛べそうにない小さな羽をパタパタさせながら宙に浮いているさまは異質以外の何物でもない。
そこへタイミングよく、いや悪くかもしれないが、ノックと同時にカイが飛び込んできた。今はパン屋の孫というマスコット的な立場から、ロクモギの執政長官の小間使いとなりヴーケのもとで働いているのだ。
「長官! ナガレネーゼから面会の申込書が届きま―― なっ! なんですかそれは!? まさか妖精!?」
「あっ、見られちゃった? なにも見てないわよね? 知ってる人はほとんどいないんだから黙ってないとだめよ?」
「は、はい! やっぱりヴーケはなんかすごい特別な人なんだね。妖精と友達だなんてすごいよ。妖精がホントにいるなんて知らなかったなあ」
働いていると言っても仕事はもっぱら街の入り口に来る郵便物をヴーケの元へ運んでくるのがメインで、あとは相談でヴーケの元へやってくる者の順番を管理・監視する程度である。つまりまだまだ子供なのでごまかすのはたやすかった。
「それで今度はナガレネーゼ? 先月も相談されたけど、こちらの泉を使い放題にするのはリスクが高いものねえ。水源は生活の根源、簡単に他人へはゆだねられないわよ。カイもわかるでしょ?」
「うん! もし水場が奪われちゃったらやばいもんね。でもそうなったら勇者の兄ちゃんが取り返してくれるでしょ?」
「そうだとしても争い事がないほうがいいに決まってるわ。カイみたいにまだ小さい子たちが親無し子になるなんて嫌だもの」
「僕はもう小さい子じゃないやい! ちゃんと仕事だってしてるでしょ? そうだ、あとでお爺ちゃんがパンを持ってくるって言ってたよ。昨日は新麦の配送日だったからね」
「そっか、もうそんな季節なのね。そろそろ冬に備えてたくわえを進めないといけないわ。門へ戻る前にタックボルのところへ寄って薪の仕入れ状況を確認したいって伝えといてくれるかしら」
「長官どの! 承知しました! それであの…… 今度妖精さんを触らせてほしいんだけど……」
「うふふ、それじゃ妖精さんに聞いておくわ。おつかれさま、ありがとうね」
子供じゃないと言い放ったばかりのカイは、まるで子供のように妖精が気になるらしい。ヴーケにお願いをしたのが照れ臭かったのか、それとも単純にうれしかったのか、彼は満面の笑みを浮かべながら執務室を出て行った。
『てゆうかランドてば人気者すぎぃ。アタシなんてこんなに忙しく頑張ってるのに寄ってくるのは子供とお爺ちゃんと勇者だけなんだけど? てゆうかパンが届いたらママのところへ持って行って一緒に食べょカナ。ぶっちゃけママのシチュウと一緒に食べるのがいっちゃん美味しいし?』
『今のところ魔導ゲートは大活躍ですなあ。主に私用ばかりですが』
『てゆうかそれでいぃんだってば。どうせアタシ専用だし? てゆうか向こうから大軍送ってくるようなコトがあるほうが困るってのょ』
『ま、それは確かにそうですな。なんにせよ平和が一番平和が一番』
こうしてヴーケは今日も、そしてこれからもしばらくは人間の街で暇を持て余しながら過ごすと決めていた。
なんといってもこの新たな国には、解決していかなければならない問題が次々と降りかかるのだから退屈はしない。問題はそれらのほとんどが頭を使わないといけない事柄だということである。
「てゆうかランド? もうすぐ通りにジェラート屋さんが戻ってくるんだってサ。楽しみだよねえ。前ほどじゃないケドだんだんとにぎやかになって来たカラちょっとうれしいカモ。もししてアタシって有能? 執政長官に向いてる?」
『向いてるのかどうかはわかりませんが、魔王となるためのいい練習にはなるのかもしれませんな。ですが話し方にほころびが出てきておりますぞ? お気を付けあそばせ?』
「ランドだって妖精さんっぽくないくせにぃ。さーて今日も一日がんばっちゃいましょっかね。んでもって夜はまたチカをからかってあそぼっと」
実質待ちのトップとなったヴーゲンクリャナだが、以前と変わらずイタズラ顔で笑いながら、目の前の書類の山へと手をかけるのだった。
ー=+--*--*--+=-ー=+--*--*--+=-
当作品はこれにて完結となります。今までお付き合いくださり、また、お読みいただき誠にありがとうございました。
数ある作品の中から拙作をクリックしてくださったことに感謝いたします。少しでも楽しめたと感じていただけたなら、その旨を感想よりお伝えくださいますと嬉しいです。もちろん感想以外にもぜひお気に入りやハート&クラッカーも大歓迎です。
それでは次の作品でまたお会いいたしましょう。
それから数年ののち、マイナト王国の首都ロクモギはすっかり様変わりしていた。王国内では一番栄えており、ごった返す人と物の豊富な市場はすでに姿を消し、小さな商店が並ぶ往来に人々がまばらという程度になっている。
かといって街が完全に荒廃してしまったわけではなく、周辺の都市いくつかと協力しロクモギという小さな独立国を形成している。ただし王国が抱えていた広大な農地を持つ地方は、また別の国を建国しており、食料は交易によってまかなっており決して豊富とは言えない状況となっていた。
ではロクモギはどうやって国力を保っているかというと、旧マイナト王国だった範囲と周辺国を含めた物流のほとんどを担うことで一定の影響力を示している。そしてその交易を統括しているのは王国崩壊直後、迅速に商人たちをまとめ上げたタックボルであることは言うまでもない。
もちろんタックボルの背後にはダボールがおり、その連絡役兼監視役としてヴーケが収まっている。とはいえ実際になにか実務をしているわけではなく、執務室という名の自室でそれっぽい態度で暇を持て余しているだけである。
『てゆうかランドはその辺でおいしい思いしててずるくなぃ? アタシはたまに来るお客さンの相手をしないといけないからむやみに出歩けないのに。なしてこうなったン?』
『ワアに文句言われてもどうにもできませぬぞ? そりゃ主さまが革命の旗印だなんて持ち上げられて調子に乗ったからでは? みなを率いて戦に勝てば、そりゃ人民に慕われ尊敬されて当然でしょうな』
『てゆうかアタシはただ今まで甘い汁吸ってきた人らが街を自分たちのものにしようとしたのが許せなかっただけだモン。ぶっちゃけあーゆー偉ぶった人がいないほうがうまくいくぽくなぃ? まあなにもなかったら周りの国から攻められちゃぅカモだけどサ』
『そこは勇者たちがうまくやるのでしょう。結局あの青年は主さまの言うことならなんでも聞いてしまう程度の男ですからな』
『てゆうかアタシが魅力的だから? モテモテも考えモンだネ。ぶっちゃけチカの視線が痛いから適度に距離とって欲しぃンだけど? てゆうかサキョウがいたときのがまだ良かったょ。今はチカの敵意が全部アタシに向かってくるンだモン』
『あの女子も煮え切りませんなあ。さっさと押し倒すとか監禁するとかやりようがあるでしょうに。何のために一緒に行動しているのだか』
『てゆうかチカってばハルトウのこと取られたくない割りには自分はなんもしないし? 心配性の割りには悪態ばっかつくしでぶっちゃけ不器用? かーわーいーいー』
『そうやってからかうから敵意を向けられているのでは? 主さまにとっては娯楽の一つかもしれませんが、短い寿命の彼らにとっては一年一年が勝負なのでしょう?』
『てゆうかハルトウとチカって今何歳なんだっけ? そろそろ子供作ったほうがいいくらいの歳だったりして? アタシは星の神々から遣わされた人間じゃないなンかなんだからさっさとあきらめないとダメなのにネ』
『ああ、その設定はまだ有効だったんですね。ワアの妖精も続いているんでしょうか? もう久しくあの形にはなってませんけど』
『てゆうかランドってばカワイイ妖精さんが良かったン? それならいつでも言ってくれたらよかったのにぃ。んじゃ、レナ・ニンサイ・セウヨ! えい!』
ヴーケが一声呪文を唱えると目の前には小さな妖精の姿になったガークランドゥが現れた。明らかに空を飛べそうにない小さな羽をパタパタさせながら宙に浮いているさまは異質以外の何物でもない。
そこへタイミングよく、いや悪くかもしれないが、ノックと同時にカイが飛び込んできた。今はパン屋の孫というマスコット的な立場から、ロクモギの執政長官の小間使いとなりヴーケのもとで働いているのだ。
「長官! ナガレネーゼから面会の申込書が届きま―― なっ! なんですかそれは!? まさか妖精!?」
「あっ、見られちゃった? なにも見てないわよね? 知ってる人はほとんどいないんだから黙ってないとだめよ?」
「は、はい! やっぱりヴーケはなんかすごい特別な人なんだね。妖精と友達だなんてすごいよ。妖精がホントにいるなんて知らなかったなあ」
働いていると言っても仕事はもっぱら街の入り口に来る郵便物をヴーケの元へ運んでくるのがメインで、あとは相談でヴーケの元へやってくる者の順番を管理・監視する程度である。つまりまだまだ子供なのでごまかすのはたやすかった。
「それで今度はナガレネーゼ? 先月も相談されたけど、こちらの泉を使い放題にするのはリスクが高いものねえ。水源は生活の根源、簡単に他人へはゆだねられないわよ。カイもわかるでしょ?」
「うん! もし水場が奪われちゃったらやばいもんね。でもそうなったら勇者の兄ちゃんが取り返してくれるでしょ?」
「そうだとしても争い事がないほうがいいに決まってるわ。カイみたいにまだ小さい子たちが親無し子になるなんて嫌だもの」
「僕はもう小さい子じゃないやい! ちゃんと仕事だってしてるでしょ? そうだ、あとでお爺ちゃんがパンを持ってくるって言ってたよ。昨日は新麦の配送日だったからね」
「そっか、もうそんな季節なのね。そろそろ冬に備えてたくわえを進めないといけないわ。門へ戻る前にタックボルのところへ寄って薪の仕入れ状況を確認したいって伝えといてくれるかしら」
「長官どの! 承知しました! それであの…… 今度妖精さんを触らせてほしいんだけど……」
「うふふ、それじゃ妖精さんに聞いておくわ。おつかれさま、ありがとうね」
子供じゃないと言い放ったばかりのカイは、まるで子供のように妖精が気になるらしい。ヴーケにお願いをしたのが照れ臭かったのか、それとも単純にうれしかったのか、彼は満面の笑みを浮かべながら執務室を出て行った。
『てゆうかランドてば人気者すぎぃ。アタシなんてこんなに忙しく頑張ってるのに寄ってくるのは子供とお爺ちゃんと勇者だけなんだけど? てゆうかパンが届いたらママのところへ持って行って一緒に食べょカナ。ぶっちゃけママのシチュウと一緒に食べるのがいっちゃん美味しいし?』
『今のところ魔導ゲートは大活躍ですなあ。主に私用ばかりですが』
『てゆうかそれでいぃんだってば。どうせアタシ専用だし? てゆうか向こうから大軍送ってくるようなコトがあるほうが困るってのょ』
『ま、それは確かにそうですな。なんにせよ平和が一番平和が一番』
こうしてヴーケは今日も、そしてこれからもしばらくは人間の街で暇を持て余しながら過ごすと決めていた。
なんといってもこの新たな国には、解決していかなければならない問題が次々と降りかかるのだから退屈はしない。問題はそれらのほとんどが頭を使わないといけない事柄だということである。
「てゆうかランド? もうすぐ通りにジェラート屋さんが戻ってくるんだってサ。楽しみだよねえ。前ほどじゃないケドだんだんとにぎやかになって来たカラちょっとうれしいカモ。もししてアタシって有能? 執政長官に向いてる?」
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当作品はこれにて完結となります。今までお付き合いくださり、また、お読みいただき誠にありがとうございました。
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