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第五章 戦いの日々
62.進軍開始
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タマルライト皇子からの指示書にあった通り、私たちは夜明けとともに陣を出てトーラス卿の屋敷へと向かった。昨日から侵入しているはずのトビヨたちからはモーデルの母親救出の連絡は未だない。
しかし王命を受けて進軍を始めているのだからとりあえず現地までは行かねばならないのだ。せっかく得た大義あるトーラス卿攻めという役目は果たさねばなるまい。
トーラス卿の屋敷も例にもれず要塞のように強固な造りである。カメル卿の砦とは異なり周囲は完全に開けており守りに優れてないようにも感じるが、実際にはかなり遠くからでも相手が見えるため奇襲は受け辛い立地であるとルモンドが説明してくれていた。
「砦は高台にあるのでその手前の上り坂へ陣を張りましょう。
この角度なら真上から降ってくる矢はほぼ無く防ぎやすいですからな。
姫様はどうされますか? アレを使うのですか?」
「そうね、まずは私が撃ちこむから向こうの出方を見てから攻め方を決めましょう。
それよりもトビヨたちからの連絡はまだかしら。
目の前についてしまったらいつまでも眺めていられないしねえ」
「いざとなれば城壁へ張り付いて進入路を確保しましょう。
幸いあそこには堀がございませんので近づくのは容易です。
トーラス軍の兵も王族軍の旗を見れば自分たちが反乱軍と知り士気も下がるでしょう」
「きっと何も知らずに仕えてる人たちが大勢いるんでしょうね。
可愛そうだからなんとか逃がしてあげたいわね」
「ならばやはり姫様の慈悲深い合図が一番効くのではないでしょうか。
アレを見たら私なら両手を天につきだすでしょうな」
ルモンドが大げさなことを言いながら私の緊張をほぐそうとしてくれている。前回のようにさっさと散ってくれるといいのだけど、さすがに主を抱えた屋敷を放棄して逃げ出す者がどれくらいいるだろうか。私は自分の攻撃で死傷者が出ることが怖くて仕方なかった。
「よし! この下りで勢い付けて一気に登るぞ!
登りきる少し手前で合図をするが、杭を打ち込むまで油断しねえで踏ん張れよ!
それじゃ野郎ども! 行くぜ!」
グランの掛け声が響く。その掛け声は貴族らしからぬ荒々しさでまるで盗賊だ。まあ盗賊ではあったので当然とも言えるのだけど、こんなに生き生きしているグランは久しぶりだ。本質的には争い事が好きなのだろうか。
出来るだけ死者が出ないように、アローフィールズ軍の武器はモールと言う棍棒状の鈍器である。グラン曰く刃がついてなくても戦いの有利不利は無いと言っていたが、私の判断で味方に死者が出たのではあまりに申し訳が立たない。そうならないよう誰にも無理や無茶はさせないことを誓うのだった。
坂を下りる前にアレから馬を外して準備をするのだが、この坂を人力で押していくのは無理がありそうだ。いくら下った後だと言っても登りきれるのか心配になる。しかし一台ずつを総勢で動かしたら何とかなったので団結力ってすごい!
「それじゃ配置についたわね。
まずは私が話をしてくるから絶対に誰も動かないでよ?
ちゃんと屋根の下にいること、いいわね」
整列した全員がキレイに揃った返事をすると、保育所勤務時代が急に思い出され懐かしくなる。それにしてはガラの悪い大きなお友達ばかりなのだけど。
私は特製の巨大トンカチを手にしたまま馬に乗ろうとしたが、それはいくらなんでも無理が有り、立ち上がれないどころかそのまま潰れそうになってしまったので歩いていくことにする。
城壁の前まで行ってから大声で呼びかけると櫓の上から兵士が顔を出した。
「トーラス卿はおいでかしら?
タマルライト国王代行の命によりこの砦を攻めに来たと伝えてちょうだい。
大人しく降伏するなら丁重に扱うけど、刃向うならこちらも全力で攻め落とすわ」
兵士は私たちの軍勢を見ながら笑いながら顔を引っ込めた。向こうで大人しく取次ぎしてくれるといいのだけど、前線の判断で刃向ってくる可能性も十分に考えられた。しばらく待っていると櫓の上にまた別の人影が現れた。
「我はホヤン・ボックス男爵である。
侯トーラス公爵閣下は降伏などしないとおっしゃった。
国賊には屈しない強く決意をお持ちである!」
「ボックス男爵殿、国賊はトーラス公爵なのよ。
こちらが掲げている旗がわかるかしら?
このままではあなた達全員が死罪になるわ」
「例えそうだとしてもトーラス伯爵閣下が進む限り我らはつき従うのみ。
アローフィールズ伯爵の部下も同じでございましょう。
トーラス公爵閣下は話し合いを望みません。
大変心苦しいですが、我ら三千の兵で迎え撃たせていただきます」
前回の戦いで半分以上は逃げたはずなので三千ははったりだろう。本当に屋敷に千人残してあったとしても全部で二千人もいないはず。大体城壁内の規模を考えると二千人も入りきれなそうだ。
「それでは仕方ありません。
私たちの目的はトーラス卿の捕縛のみ。
争いを望んでいるわけでないことは理解してちょうだい」
私はくるっと向きを変えて自軍へと戻っていった。
「だめね、話し合う余地はないわ。
こうなったらやるしかないみたい。
くれぐれも誰も死なないよう頼むわね」
「向こうは千五百程度はいるのかね。
城壁で囲まれてるから数がわからねえぜ」
「我らが三千の兵って言ってたけどそんなに入りきらないと思うわ。
まずは城壁を壊してしまいましょう。
では開戦の合図をよろしく頼むわ」
グランが頷いて後方の兵へ命ずると弓兵が鏑矢を放った。
『ピュー、ピュルルルルルー』
飛んでいく矢が独特の音を慣らして戦の開始を通告する。ほぼ同時に私はみんながアレアレと呼んでいるダンプカーもどきの後ろへ移動した。
実際に打つのは初めてだけどうまくできるだろうか。大人でも腕が回らないほど太い大木を積んだ前に、それと同じくらいの太さで幅が背丈よりも大きな鉄の塊を持って構えた。大きく振りかぶってから巨大な丸太のお尻を思い切り叩く。
『グオオオーン』
まるで逆除夜の鐘かと言うように大きな音が鳴り響き、城門へ向かって丸太砲が発射された。浅い応物線を描いて飛んでいった丸太は城壁の上のほうへとぶつかって真下へと落ちる。石造りの塀は無残にも崩れており一撃の破壊力を物語っていた。
「少しだけ横へずらせるかしら。
同じところへ当たらなければいいだけだからほんの少しでいいわ」
こちらが二発目を準備している間にトーラス軍は塀の上から弓兵での攻撃を開始した。無数の矢がダンプカーめがけて飛んでくるが太い丸太で作られているのでビクともしない。近くにいる兵士を護るために屋根もついているので防御は万全である。
「さすがだ、何ともないぜ。
向こうが矢を撃ち尽くすまでここにいれば良さそうだな」
タウロスが調子のいいことを言っているが、それで済むならぜひそうしてもらいたい。私にとっては味方に被害が出ないことが最重要事項なのだから。
「次行くわよ!
近くの人は耳塞いでなさい!」
初段同様に思い切り丸太をひっぱたいて撃ちだすと、さっきとは別の位置へぶつかりまた塀が崩れた。今度は先ほどよりも大きく崩れている。続けて三発目を撃ちだし今度は大きく崩れたところの下へと当たり、人が通れるくらいの高さまで崩れ落ちた。
しかしそこまでされても中から兵が出てくる様子はない。怖気づいてくれたならそれでいいし、実はすでに大して残っていなかったと言う可能性もある。少し向きを変えてまた撃つとさらに大きく崩れ、中の様子が少し覗いている。
その時、大きく崩れた塀の向こう側から騎兵が飛び出してきた。まさか二頭だけで奇襲をかけてきたのか!?! ルモンドの指示で、後ろに待機していた弓兵が矢を射ろうと弓を引き絞り始めたその時、走ってくる騎兵の頭上に友軍の旗が見えた。
「待って! アレはトビヨたちよ!
撃ち方止め!」
攻撃が始まってからようやく救出することが出来たのか、トビヨたち三人とモーデルの母親がトーラス卿の屋敷から走ってくる。私はこれで心置きなく攻撃できるようになったと安心した。
しかし王命を受けて進軍を始めているのだからとりあえず現地までは行かねばならないのだ。せっかく得た大義あるトーラス卿攻めという役目は果たさねばなるまい。
トーラス卿の屋敷も例にもれず要塞のように強固な造りである。カメル卿の砦とは異なり周囲は完全に開けており守りに優れてないようにも感じるが、実際にはかなり遠くからでも相手が見えるため奇襲は受け辛い立地であるとルモンドが説明してくれていた。
「砦は高台にあるのでその手前の上り坂へ陣を張りましょう。
この角度なら真上から降ってくる矢はほぼ無く防ぎやすいですからな。
姫様はどうされますか? アレを使うのですか?」
「そうね、まずは私が撃ちこむから向こうの出方を見てから攻め方を決めましょう。
それよりもトビヨたちからの連絡はまだかしら。
目の前についてしまったらいつまでも眺めていられないしねえ」
「いざとなれば城壁へ張り付いて進入路を確保しましょう。
幸いあそこには堀がございませんので近づくのは容易です。
トーラス軍の兵も王族軍の旗を見れば自分たちが反乱軍と知り士気も下がるでしょう」
「きっと何も知らずに仕えてる人たちが大勢いるんでしょうね。
可愛そうだからなんとか逃がしてあげたいわね」
「ならばやはり姫様の慈悲深い合図が一番効くのではないでしょうか。
アレを見たら私なら両手を天につきだすでしょうな」
ルモンドが大げさなことを言いながら私の緊張をほぐそうとしてくれている。前回のようにさっさと散ってくれるといいのだけど、さすがに主を抱えた屋敷を放棄して逃げ出す者がどれくらいいるだろうか。私は自分の攻撃で死傷者が出ることが怖くて仕方なかった。
「よし! この下りで勢い付けて一気に登るぞ!
登りきる少し手前で合図をするが、杭を打ち込むまで油断しねえで踏ん張れよ!
それじゃ野郎ども! 行くぜ!」
グランの掛け声が響く。その掛け声は貴族らしからぬ荒々しさでまるで盗賊だ。まあ盗賊ではあったので当然とも言えるのだけど、こんなに生き生きしているグランは久しぶりだ。本質的には争い事が好きなのだろうか。
出来るだけ死者が出ないように、アローフィールズ軍の武器はモールと言う棍棒状の鈍器である。グラン曰く刃がついてなくても戦いの有利不利は無いと言っていたが、私の判断で味方に死者が出たのではあまりに申し訳が立たない。そうならないよう誰にも無理や無茶はさせないことを誓うのだった。
坂を下りる前にアレから馬を外して準備をするのだが、この坂を人力で押していくのは無理がありそうだ。いくら下った後だと言っても登りきれるのか心配になる。しかし一台ずつを総勢で動かしたら何とかなったので団結力ってすごい!
「それじゃ配置についたわね。
まずは私が話をしてくるから絶対に誰も動かないでよ?
ちゃんと屋根の下にいること、いいわね」
整列した全員がキレイに揃った返事をすると、保育所勤務時代が急に思い出され懐かしくなる。それにしてはガラの悪い大きなお友達ばかりなのだけど。
私は特製の巨大トンカチを手にしたまま馬に乗ろうとしたが、それはいくらなんでも無理が有り、立ち上がれないどころかそのまま潰れそうになってしまったので歩いていくことにする。
城壁の前まで行ってから大声で呼びかけると櫓の上から兵士が顔を出した。
「トーラス卿はおいでかしら?
タマルライト国王代行の命によりこの砦を攻めに来たと伝えてちょうだい。
大人しく降伏するなら丁重に扱うけど、刃向うならこちらも全力で攻め落とすわ」
兵士は私たちの軍勢を見ながら笑いながら顔を引っ込めた。向こうで大人しく取次ぎしてくれるといいのだけど、前線の判断で刃向ってくる可能性も十分に考えられた。しばらく待っていると櫓の上にまた別の人影が現れた。
「我はホヤン・ボックス男爵である。
侯トーラス公爵閣下は降伏などしないとおっしゃった。
国賊には屈しない強く決意をお持ちである!」
「ボックス男爵殿、国賊はトーラス公爵なのよ。
こちらが掲げている旗がわかるかしら?
このままではあなた達全員が死罪になるわ」
「例えそうだとしてもトーラス伯爵閣下が進む限り我らはつき従うのみ。
アローフィールズ伯爵の部下も同じでございましょう。
トーラス公爵閣下は話し合いを望みません。
大変心苦しいですが、我ら三千の兵で迎え撃たせていただきます」
前回の戦いで半分以上は逃げたはずなので三千ははったりだろう。本当に屋敷に千人残してあったとしても全部で二千人もいないはず。大体城壁内の規模を考えると二千人も入りきれなそうだ。
「それでは仕方ありません。
私たちの目的はトーラス卿の捕縛のみ。
争いを望んでいるわけでないことは理解してちょうだい」
私はくるっと向きを変えて自軍へと戻っていった。
「だめね、話し合う余地はないわ。
こうなったらやるしかないみたい。
くれぐれも誰も死なないよう頼むわね」
「向こうは千五百程度はいるのかね。
城壁で囲まれてるから数がわからねえぜ」
「我らが三千の兵って言ってたけどそんなに入りきらないと思うわ。
まずは城壁を壊してしまいましょう。
では開戦の合図をよろしく頼むわ」
グランが頷いて後方の兵へ命ずると弓兵が鏑矢を放った。
『ピュー、ピュルルルルルー』
飛んでいく矢が独特の音を慣らして戦の開始を通告する。ほぼ同時に私はみんながアレアレと呼んでいるダンプカーもどきの後ろへ移動した。
実際に打つのは初めてだけどうまくできるだろうか。大人でも腕が回らないほど太い大木を積んだ前に、それと同じくらいの太さで幅が背丈よりも大きな鉄の塊を持って構えた。大きく振りかぶってから巨大な丸太のお尻を思い切り叩く。
『グオオオーン』
まるで逆除夜の鐘かと言うように大きな音が鳴り響き、城門へ向かって丸太砲が発射された。浅い応物線を描いて飛んでいった丸太は城壁の上のほうへとぶつかって真下へと落ちる。石造りの塀は無残にも崩れており一撃の破壊力を物語っていた。
「少しだけ横へずらせるかしら。
同じところへ当たらなければいいだけだからほんの少しでいいわ」
こちらが二発目を準備している間にトーラス軍は塀の上から弓兵での攻撃を開始した。無数の矢がダンプカーめがけて飛んでくるが太い丸太で作られているのでビクともしない。近くにいる兵士を護るために屋根もついているので防御は万全である。
「さすがだ、何ともないぜ。
向こうが矢を撃ち尽くすまでここにいれば良さそうだな」
タウロスが調子のいいことを言っているが、それで済むならぜひそうしてもらいたい。私にとっては味方に被害が出ないことが最重要事項なのだから。
「次行くわよ!
近くの人は耳塞いでなさい!」
初段同様に思い切り丸太をひっぱたいて撃ちだすと、さっきとは別の位置へぶつかりまた塀が崩れた。今度は先ほどよりも大きく崩れている。続けて三発目を撃ちだし今度は大きく崩れたところの下へと当たり、人が通れるくらいの高さまで崩れ落ちた。
しかしそこまでされても中から兵が出てくる様子はない。怖気づいてくれたならそれでいいし、実はすでに大して残っていなかったと言う可能性もある。少し向きを変えてまた撃つとさらに大きく崩れ、中の様子が少し覗いている。
その時、大きく崩れた塀の向こう側から騎兵が飛び出してきた。まさか二頭だけで奇襲をかけてきたのか!?! ルモンドの指示で、後ろに待機していた弓兵が矢を射ろうと弓を引き絞り始めたその時、走ってくる騎兵の頭上に友軍の旗が見えた。
「待って! アレはトビヨたちよ!
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