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タバコを吸いながら富山が口を開いた。
「ジン、ダチできたか?」
ジンは富山に言われていた言葉を思い出すと共にトビの顔が頭に浮かんだ。
「一人、バイクに乗るダチできたっす!」
富山がバイクと言う言葉に興味深々だった。
「バイクか!いいな!」
「そいつは、富山派、鬼馬軍の一号の仲間だな」
富山派鬼馬軍?
ジンは何のことかわからなかったが、そんなジンの心を読むかのように、富山が語る。
「俺はよ、総大将になりてぇんだ!」
「くだらない馴れ合いに興味はねぇ!最高の仲間って奴は、各々が好き勝手やるが、いざって時に集まり力を出し合うのが仲間だと思うんだ!」
金髪に赤のカチューシャをしてるヤンキーがカッコつけて夢を語る姿に、ジンは富山を誇らしく思えた。
「富山さん、俺トビと一緒になって一年束ねますわ!」
きっとこうゆう話を日頃しそうには見えないからこそ、自分に打ち明けてくれた富山の為に富山派を多く作ろうとジンは心に決めた。
「おう、その前に、剛力強がまだお前の事を恨んでる、まずは剛力強から締めねぇとな!」
剛力の顔を思い出すとジンのあばらは、ズキズキと疼くと同時に、怒りが込み上がってくる。
「うっす!」
富山龍二、
父武器商人の家系の次男坊、龍二の父親は裏の世界に武器を仕入れる仕事、立花組の専属で武器を密輸している。
龍二は中1から暴れん坊で、あまりの強さに誰も寄り付かなくなり、1匹狼のようになっていた時、ジンと出会い片目の光を奪われた。
そんな富山は、ヤンキーだが真面目な一面が多々ある。
「ジン、たまには授業に出ろよ!少しくらい教室にいないと舐められんぞ!」
「今日は、今から教室にいて、放課後まで居てちゃんとダチ作れや!」
ジンの中で、日に日に富山の存在が大きくなる。
「了解っす!富山さんも今日は教室に戻るんですか?」
もともと怖い顔つきの富山がニタァーって笑う。
「今から俺は、ここで恵理子とハメハメタイムだ。」
恵理子と言う女性は、きっと富山さんの彼女だろう、邪魔してはいけないとジンは、「了解っす」と言い旧校舎の保健室を出ようとドアに向かった。
「ジン!富山さんは、ダリーな、龍二さんでいいわ」
ドアを開け出て行くジンに龍二が言った。
「了解っす!」
「龍二さん、今度彼女紹介してくださいね!」
日に日に距離が近くなる師弟関係に、今まで誰も付いてこなかった龍二には幸せに感じていた。
「おう!」
龍二とわかれ、ジンはくだらない授業を4時間目まで、耐えた。
昼休み前になり、ジンが学校を抜け出してコンビニに行こうと下駄箱で靴を取り出した時、女神、立花真理が立っていた。
「よ!ヤンキー!」
2人で帰ってから顔を合わせていなかったジン、ジンの中で気まずい思いを抱いていた。
「よ!」
「な、なんか久しぶりだね!」
小柄な女神がピョンと跳ねて、ジンに近づく。
「昨日お父さんに、ジンの事話しちゃった!」
「うちの家系を知らないで、私に近づいたのは、偉い!」
「でも距離を置くのはちがんじゃないかな?」
確かに門の前で驚いた、ただ自分が女神にふさわしいのかはわからなくなっていた。
「ごめん、ちょっと混乱してた。」
女神が少し恥ずかしそうに弁当袋をジンにわたした。
「あまり料理は得意じゃ無いけど、一応私、ジンの彼女候補だから…」
ジンはまた、彼女に心をうばわれた。
「あ、ありがとう!」
「そんなに喜ぶ?」
彼女がまた笑った、それだけで幸せだった。
女神の指は、絆創膏だらけだった。
短ランに、オールバックのヤンキーが、嬉しそうに彼女の弁当に食らいつく。
しょっぱい、卵焼きに、甘いおにぎり、「砂糖と塩まちがえたかな?」と心の中で呟きながら、彼女の愛に浸っていた。
「ジン、ダチできたか?」
ジンは富山に言われていた言葉を思い出すと共にトビの顔が頭に浮かんだ。
「一人、バイクに乗るダチできたっす!」
富山がバイクと言う言葉に興味深々だった。
「バイクか!いいな!」
「そいつは、富山派、鬼馬軍の一号の仲間だな」
富山派鬼馬軍?
ジンは何のことかわからなかったが、そんなジンの心を読むかのように、富山が語る。
「俺はよ、総大将になりてぇんだ!」
「くだらない馴れ合いに興味はねぇ!最高の仲間って奴は、各々が好き勝手やるが、いざって時に集まり力を出し合うのが仲間だと思うんだ!」
金髪に赤のカチューシャをしてるヤンキーがカッコつけて夢を語る姿に、ジンは富山を誇らしく思えた。
「富山さん、俺トビと一緒になって一年束ねますわ!」
きっとこうゆう話を日頃しそうには見えないからこそ、自分に打ち明けてくれた富山の為に富山派を多く作ろうとジンは心に決めた。
「おう、その前に、剛力強がまだお前の事を恨んでる、まずは剛力強から締めねぇとな!」
剛力の顔を思い出すとジンのあばらは、ズキズキと疼くと同時に、怒りが込み上がってくる。
「うっす!」
富山龍二、
父武器商人の家系の次男坊、龍二の父親は裏の世界に武器を仕入れる仕事、立花組の専属で武器を密輸している。
龍二は中1から暴れん坊で、あまりの強さに誰も寄り付かなくなり、1匹狼のようになっていた時、ジンと出会い片目の光を奪われた。
そんな富山は、ヤンキーだが真面目な一面が多々ある。
「ジン、たまには授業に出ろよ!少しくらい教室にいないと舐められんぞ!」
「今日は、今から教室にいて、放課後まで居てちゃんとダチ作れや!」
ジンの中で、日に日に富山の存在が大きくなる。
「了解っす!富山さんも今日は教室に戻るんですか?」
もともと怖い顔つきの富山がニタァーって笑う。
「今から俺は、ここで恵理子とハメハメタイムだ。」
恵理子と言う女性は、きっと富山さんの彼女だろう、邪魔してはいけないとジンは、「了解っす」と言い旧校舎の保健室を出ようとドアに向かった。
「ジン!富山さんは、ダリーな、龍二さんでいいわ」
ドアを開け出て行くジンに龍二が言った。
「了解っす!」
「龍二さん、今度彼女紹介してくださいね!」
日に日に距離が近くなる師弟関係に、今まで誰も付いてこなかった龍二には幸せに感じていた。
「おう!」
龍二とわかれ、ジンはくだらない授業を4時間目まで、耐えた。
昼休み前になり、ジンが学校を抜け出してコンビニに行こうと下駄箱で靴を取り出した時、女神、立花真理が立っていた。
「よ!ヤンキー!」
2人で帰ってから顔を合わせていなかったジン、ジンの中で気まずい思いを抱いていた。
「よ!」
「な、なんか久しぶりだね!」
小柄な女神がピョンと跳ねて、ジンに近づく。
「昨日お父さんに、ジンの事話しちゃった!」
「うちの家系を知らないで、私に近づいたのは、偉い!」
「でも距離を置くのはちがんじゃないかな?」
確かに門の前で驚いた、ただ自分が女神にふさわしいのかはわからなくなっていた。
「ごめん、ちょっと混乱してた。」
女神が少し恥ずかしそうに弁当袋をジンにわたした。
「あまり料理は得意じゃ無いけど、一応私、ジンの彼女候補だから…」
ジンはまた、彼女に心をうばわれた。
「あ、ありがとう!」
「そんなに喜ぶ?」
彼女がまた笑った、それだけで幸せだった。
女神の指は、絆創膏だらけだった。
短ランに、オールバックのヤンキーが、嬉しそうに彼女の弁当に食らいつく。
しょっぱい、卵焼きに、甘いおにぎり、「砂糖と塩まちがえたかな?」と心の中で呟きながら、彼女の愛に浸っていた。
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